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■ どんな世の中に暮らしてるのだろう
5月を迎えた今日という日は、とにかく悩む・考える日だった。大きく分けると、自分自身アーティストという道を進む上で避けては通れない、つまり解決することのない悩みと、もう一つはイベント”LET'S HAVE A DREAM"についてだ。
前者の問題は、ひとつ進めばまた新たな問題が出てくるので、その度に考え直すだろうから進むしかないと、諦めにも似た感覚があるのだが、後者はちょっと違った。
ある知人に、第三者としてこのイベントについての意見をもらったからだ。つまり、事前にイベントの主旨も参加者も何も情報を与えずに意見を言ってもらったのだ。
まずステイトメントを見せてイベントの主旨を文面から読み取ってもらった。直接話して訴えるのではなく、文章から読み取ってもらいたかったからで、ステイトメントの完成度が低ければそれだけ疑問や穴が見えてくる。
これを読んでもらった段階で、知人は疑問を抱いた。「理想論だね」と一言。まず”夢をもとう”という言葉の響きが彼にはリアルではないということだ。彼は40歳前後の世代で、常に”ゴール”へ向かって生きてきたという。彼曰く「夢というのは全く叶うはずがないものだから夢なんだ。でも実際に目標として進むべきものは”ゴール”なのだ。」と。
言いたい事はわかる。俺だって色んな大きさのゴールを自分で設定してそれに向かってるんだから、それが夢という名前でないことも理解している。しかし、恵まれた環境にいる子供ならいざ知らず、明日さえわからない子供達に対していきなり「ゴールを設定しろ」と言ったって、出来るはずがない。
一人一人が安心して明日を迎えられる世の中が来なければ、誰もゴールなんて決められないんじゃないか?このイベントは、まずその世の中をつくっていこうという段階なのだ。
あなた自身、命の危険に晒されず平和に暮らせているから”ゴール”を目指せなんて言えるんだ! そう言いかけたが飲み込んだ。よく考えると俺の周りにはこういう考えの人々が沢山いるし、こういう人達にこそ理解してもらうことが大切だからだ。ステイトメントの文章を読んだだけではきっと伝わらないのだろう。それじゃあ、口で伝えればいいのだが、それではダメなんだよな・・・。
世の中には金があって、地位や名誉をもった人々が大勢いる。その人達が平和のために何もせず暮らしてて、金も名誉も時間もない俺みたいな無名の画家が私財をなげうって平和のイベントを開催しようとしている。どんな世の中に俺は暮らしてるんだろう?と不安になる。
そして知人は、「一体こんなことをやって何になる?君は若いんだし、自分自身のやるべきこと、画家として一流になる事だけに専念すればいいじゃないか?」とでも言いたげな表情をした。哀れに思われる筋合いはない。価値観が違うのだ。自分だけよければ他はどうなっても構わないという人とは。
2002年05月01日(水)
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