-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 親友となるには

一月に他界した父の納骨が故郷である北海道で行なわれる。27日に納骨式のため、日本の母と姉夫婦が北海道へ向けて出発した。数日間の滞在になるんで、猫のBlueも一緒に連れて行くことにしたらしい。ペットホテルに入れられなくて良かったね。

本来ならば、俺もそこに居なければいけない立場。電話にて”よろしく”とは言ったものの、心は北海道へ飛んで行きたい気持ちだ。

納骨後には、父の青年時代のマージャン仲間、すなわち悪友達が集まってくれるらしい。どの顔もしばらく遠ざかっていた記憶の中でははっきりしないが、本当に父には友達が沢山いた。楽しい青春時代だったと思う。

カナダに渡ってから、数人の友人達が日本から遊びに来たりはしたが、このカナダで親友と呼べるような奴はまだ居ない。友達は少しはいるけど、友達から親友になるには長い年月と、多くの心傷や喜びを共にしなければ成立しないよね。しかも、もういい歳だから若さにまかせた大胆な行動は当然無くなってくるし、夜通し語り合う悩みもないからそれも難しい。

つくずく若さが羨ましかったりする今日この頃。日本に住み、周りは全部日本人って環境でも親友なんてめったに現れないのに、ここカナダという土地で圧倒的に日本人比率が少ない中では尚更だ。かといって、日本人以外の人々と積極的につるんだりしないしさ。

俺はカナダに来てから日本が好きになった人なんだけど、やっぱり”合う”わけよ。生理的に日本の習慣や考え方、そして日本人がね。好き嫌いを人種や国籍で分けるのは嫌だけど、この”合う”って感覚は否定しようがないんだ。

それまで日本の習慣や考え方が嫌いでしょうがなかった俺が、外国へ行けば自分の思うままに生きられると錯覚してたのに、逆に日本の良さを見せ付けられてしまった形になるね。それはそれで良いんだ。自分のルーツを大事にするのは良いことだ。

で、頭も中身も金髪に染め上げたなんちゃって外国人や、かぶれっ娘も否定はしないけど、日本人を卑下して外国人に媚びるのはやめて欲しいよな。あれ、全然違う話しになっちゃった(笑)

2002年04月24日(水)
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