-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 捨てるもの。捨てないもの。

新居・・・というか新事務所の鍵を今日受け取った。さっそく掃除をしに出掛けたんだけど、めちゃめちゃ汚い。一階が飲食店ということもあり、ねずみやゴキブリも出そう・・・。

カナダは寒いんで、基本的にゴキブリとかあんまりいないんだけど、やっぱり食料を扱ってるビルには出るらしいね。部屋の隙間という隙間を塞いで防御してみたんだけど、無駄だろうな。

一方、引越しの箱詰めが全く進んでいない旧家で荷物の整理をはじめた。簡単に捨てれるものは結構あるんだけど、やっぱり捨てられないものも多い。思い切って全部捨てよう!・・・と思ったが、やめて全部取っておくことにした。

かたずけ上手は捨て上手とも言うが、俺の場合全く反対にしてみたくなった。確かに捨ててしまえばすっきりするし、気持ちの整理もつくんだけど。でも何故捨てるのをやめたかと言うと、例えば数年ぶりに帰った実家で、捨てたと思ってたものがそのまま残ってたりすると妙に嬉しかったり、懐かしかったりするでしょ?ある意味で自分の記録でもあるわけだから。

それと同じで、もし俺があした死んでしまったとして、それ以前のものが綺麗に捨ててあったとしたら、俺の過去を辿る手がかりが全く無いということにもなる。まして俺だけの物じゃなく、嫁さんの物もあったりするから、余計に捨てるのをためらってしまう。

それなら無理せずに全部取っておこうと思ったわけだ。捨てる事に頭を悩ますよりは、多少荷物が多くなった方が楽ではある。いつかは捨てるかもしれないけど、それはその時に判断すればいい。ただ、今は取っておこうと思うのだ。

2002年03月18日(月)
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