-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 制作活動再開

今日は朝からダウンタウンと家を何往復もして疲れた。カナダ人は基本的に時間にルーズだが、それが自分のランチタイムとかになると途端に逆転する。今日だって11時にオフィスへ出向く約束だったのでオンタイムで行ったのだが、その会社の時計は若干進んでいたらしく、「担当者は2分前にランチへ出掛けました」だと!

行く前に一度確認の電話してるんだよ!?11時に行きますって!俺の時計では丁度11時なのに、会社の時計は11時3分。俺が3分遅れたことになってるからビックリ。そいつがランチから帰るのを待ってると、12時からの自分の予定に間に合わないので、怒りつつも退散した。

12時にKingでアシスタントのハルちゃんと落ち合い画材の仕入れへ出掛けた。これは3月からの個展用だ。通常なら、パステル作品を出品するのでガラスの額を買いに行くところだが、昨日から悩んだ結果、今回はキャンバスにアクリルで描くことに決めた。

絵画の制作スピードで言えば、アクリルよりもパステルの方が数倍早いのだが、断念した理由は”コスト”である。アクリルの場合はキャンバスの代金だけで済むところが、パステルとなるとガラスの額縁代とスペース用のカードボード代が掛かる。これが約アクリルの2倍のコストなのだ。

現在は資金難なので、制作スピードよりもコスト削減を取ったわけだ。ちなみに今回の出品数は、キャンバス6枚とドローイング10枚の計16枚!まだ一つも制作してないのに期限は3月1日。さすがにちょっと無謀な気がしてきた・・・

善は急げで、キャンバス6枚を2人で抱えて家に帰ると早速制作の準備に入る。まずはGessoという下地剤をキャンバスに塗る。ハルちゃんはアートスクール出身であるから、この作業を全面的にお任せした。6枚のキャンバスにGessoを2度塗りしてもらっている間に、再び朝に門前払いを喰らった事務所へ舞い戻る。とりあえずちょっと文句を言いつつも、素早く処理してもらうことに成功。

家に戻ってキャンバスの状態を確認し、下準備作業は終了。すぐさまQueenのPropellerギャラリーへ行き、今日からスタートした”バレンタイン・ショー”での俺の作品のレジスターを済ませた。

ここでショーに出品されてる他の作品を初めてみたのだが、意外と数が少ない。多分10人くらいの作家しかいないのでは?噂では今回の作家のセレクトは厳しかったみたいだから、そんなもんか?とりあえず、俺も出れて良かった・・と胸を撫で下ろす。

そこからDundasのArt Gallery of Ontario(AGO)へ急行。もう7時なので閉館ぎりぎりだった。ここは、オノ・ヨーコさんの"YES, YOKO ONO"展が行われる会場。23日に本人が行うレクチャーへの参加手続きを済ませる。

話しは前後するが、昨日広報のミッキーと共にヨーコさんの事務所へ電話したときに発覚したのだが、ヨーコさん自身は20日ころにトロント入りするらしい。何でも”殺人的”に忙しいスケジュールだとか・・・。しかし、直接会談のチャンスはまだ消えていない!


2002年02月06日(水)
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