-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 2/ARTICの2つの柱

朝10時より、2/ARTICのディレクター2人に集まってもらってミーティングした。これから組織を動かしていくにあたり、話しておきたいことが山ほどあるはずなんだけど、これが中々うまく説明できない。

きっと自分の頭の中でも整理が付いていないからだろうね。結局ありきたりの説明に終始してしまったのは申し訳なかった。元来、人に教える事が苦手なのもあるし、絵の活動においては白黒はっきりと答えが出るものばかりではないから尚更だ。

2/ARTICの活動の柱は2本ある。まず一つ目は芸術の敷居を低くすること。一般の生活レベルに自然にアートが入り込むように、目線を低く活動していくこと。将来はCDショップや本屋でも流通されるような手頃なアートのフォーマットを確立したいと思っている。美術館にある絵画だけが芸術じゃない。俺が影響を受けたのは、江戸時代の庶民の生活と共にあった浮世絵でもあるから、現代だって庶民の芸術は成立すると本気で思ってる。

もう一つは平和活動。色んな職種の人や、人種を越えて様々な平和活動が行われているが、アートの世界ではオノ・ヨーコさん以来、表舞台に立って平和を訴えるアーティストが出現していない。どちらかと言うと、世界のどこかで戦争が起ころうが、ソファにふんぞり返ってるというイメージがアーティストにはある。全人類がアートを楽しめるようになるには世界平和は不可欠じゃないか?アートには国境がないし、鑑賞するのに言葉の壁もない。

これらを実現させるためには、俺一人の力ではどうにもならない。口だけ達者で行動が追いつかない人間にはなりたくないので、スタッフには少しでも俺の思想を理解してもらい、共に悩みながらも進んでいきたいと思う。

スピードは遅いかもしれないが、俺一人で進むよりは早いはず。とにかくその一歩一歩のあゆみを止めないことが大事でもある。はっきり言って皆ボランティアだが、お金じゃ得られない価値のあるものを共有できるはずだ。


2002年02月05日(火)
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