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2002年11月27日(水) 昨日の続き

昨日、日本ユ二セフ協会の「子供を救いましょう」という寄付について、恵まれない子供の命を救うのも大切だが、それ以前に恵まれない子供を増やさないという努力をしなければ、根本的な解決にはなりえないのでは?という話を書いたら、その分野を専門とするみねははさんが掲示板に書き込んでくださったので、転載。

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れいこな殿の本日の日記に反応して

アフリカで家族計画普及をやっておりました。
ある社会で家族計画を受け入れる前段階として
乳幼児死亡率の低下って必要なんです。

「子どもががんがん死ぬ」という状況では
どうしても後継ぎ(もしくは必要な労働力としての子ども)が死んだ場合に備え、
スペアの子どもを産んでしまい、多産になっちゃうわけです。
子どもは死なないという安心感が社会にあって初めて
家族計画は普及するのですわ。

国連のユニセフ(れいこなさんのところにきたのは日本ユニセフ協会で
国連のユニセフを支援する日本の民間団体でしょう。)
は国連人口基金なんかと連携して
乳幼児死亡率低下に勤めているのでしょう。

私見ですが国連機関に民間から寄付って不思議。
フォスタープランは民間のNGOなんざんすが。

寄付を求めている民間国際協力団体は星の数ほどありますので
自分の哲学にあった団体を探して御寄付なさるといいですわ。
「NGOアリーナ」とか検索するといろいろ紹介してますわ。
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私はフォスターペアレントプログラムに参加しているので、これを基本路線としていくことにしようと、改めて思う。

さらにそれに対する私の書き込み。

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そういうことならば、納得しますわ。
確かに日本は生めよ育てよお国のため、という時代ではないし、
少子化も「最近は子供死なない」という安心感の上に成り立ってますわね。

でも、そういう前提があるということもどこかに書いておいて貰わないと、
かわいい子供達の命を救いましょう、というような論旨だと
感傷的かつ論旨としては弱いような気がするのですが。

仰るとおり、日本ユニセフ協会からのDMで、電話帳を元に作成している
と書いてありました。

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そして同じく掲示板への他の方からの「日本では感傷的なほうが金が集まるというマーケティングの結果だったりして・・・」という書き込みに対してのみねははさんの回答。

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実はその通りなんです。

フォスタープランと双璧の国際NGOのワールドビジョンに勤めている
友人に聞いたら笑顔爆発の途上国の子どもの写真より
悲しい顔の子どもの写真で新聞広告したほうが
寄付が集まるらしいんです。

でもそれって途上国のひとびとは「かわいそうな」
人って固定観念を植え付けるようで
私はすごくまずいと思います。

あとなんか感傷的なコピーって
上から施ししてやってる感じがして私は不愉快。
途上国が経済的に貧しいのは必ず理由があることで
その理由に先進国はかなーり深く関係しているのにね。

でもそういう理論的な話って
キャッチーじゃないんだよね。
NGO内部でもけっこう議論の分かれるところですわ。
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