WELLA
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2002年11月13日(水) 弱り目にたたるな。

朝、ボーっとしながら出かける準備。忘れ物がないか確認して、忘れたら仕事にならない仕事道具と、忘れたら勉強にならない勉強道具と、忘れたら家に帰れない鍵を確認して、家を出る。時間に余裕はあるので気分よくあるいて、駅についたらお財布を忘れていた。お財布の中には、お金はもちろんモロモロのプリペイドカードも入っているので、どこにもいけない。最近紛失&盗難をおそれてキャッシュカードは家においてあるので、愉快なサザエさんどころではない。昔ガス欠の私を救ってくれたキーケースの中の千円札も不在なのだった。
窓口に行って、お金を貸してくれるように頼むと、事務所に行ってくれといわれる。駅の事務所では面倒ことこの上なしという表情の駅員さんが、のろのろと目的駅までの運賃を調べ、のろのろとその辺の裏紙を引っ張り出して、住所氏名電話番号を書くように指示する。書き終わった頃ようやく小銭が揃った様子だった。私の姿をみれば、急いで出かける途中で途方にくれていると分かりそうなものなのに、わざとしているとしか思えないのろさである。そのくせ小銭を渡しながら、すかさず「いつ返しに来ます?今日ですか、明日ですか?」。
いつまでも返しにこないのが前提のような話し振りに、少なからずカチンと来る。そういう風に人をうたがってかかるのなら、本当かどうか確かめようのない住所氏名なんて書かせるんじゃない、と思ってしまう。この人は、目の前で困り果てている人間を助ける術を持っているということで、こんなにも優位にたってしまうのだなぁ。それに比べるとおまわりさんとか、消防署の人とか、本当にやさしい(体験談)。数少ない特権をふりかざしているその人の心の余裕のなさが、弱っている私の怒りを超えて哀しく思えてくる。
失敗して弱っている人間を、なおさら追い詰めるようなマネをしてはいけないと、肝に銘じた朝であった。


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