無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年08月27日(金) 『ガンダム・ジ・オリジン』は正しい!

 今日もしげは仕事お休み。全く、どこかの誰かさんに「鬱なのはお前だけじゃない」と言ってやりたいくらいである。昨日の日記に「仕事ヤメまではせんだろう」と書いたら、「仕事やめようかなあ」と言い出しやがった。本当にイヤなものを無理強いしたいとは思わないけれど、先のこと考えて行動するクセくらいは付けて欲しいものだ。
「モチベーションがなくなっちゃって」とか英語の成績オール2だったくせにカッコイイこと言ってるが、しげのことだから「モチベーション」の「モチ」って絶対餅つきの「モチ」だと思っていると思うのである。
 ちょうど森真理の『銀のしっぽ』の2巻を読んでいたら、「台風一過」を「台風一家」と思い違う話が書いてあったので、ふと聞いてみた。「お前、『台風一過』を『台風一家』と勘違いしてたりしてない?」
 しげ、「してないよ」というので、ちょっとホッとしたのだが、続いたセリフはこうだった。「でも、最初は誰でもそう思うよね?」
 ……思わねえよ(--;)。

 仕事は半ドンで、しげとキャナルシティに行く。
 福家書店で本を買いこんだあと、AMCへ、とはいつものコース。先日までのUSJキャンペーンはもう終わって、ジュラシック・パークやスパイダーマンの展示は全て撤去されている。けれど、路上パフォーマンスの外人さんたちはまだ営業中で、その手のアトラクションを極度に嫌うしげは、ホーバーブラザーズ(小型ホーバーに乗った二人組がコントを演じるのである)の接近にビビリまくり。こういうのをナマで見られるのがキャナルの楽しいとこなんだけどなあ。
 AMCは常時20本近くの映画を上映しているが、13館しかなくてどうしてそんなことができるかと言うと、朝・昼と夜とで、上映している映画を入れ替えているからである。今日の目的の『エルヴィス・オン・ステージ』も『マッハ!』との入れ替えで、夜はやっていないので、半ドンの今日くらいしか見る時間がない。これで見逃してしまう映画も多いので、一日おきに昼と夜の上映を入れ替えるとか、そういう工夫をしてくれたら嬉しいんだけどムリかなあ。
 他にも昼までしか上映してない映画には『金色のガッシュベル!!』などもあったのだが(で、どっちかと言うと、そっちの方が見たかったのだが)、しげの意向には逆らえないので『エルヴィス』を見る。まあ、私も別にプレスリー嫌いってわけじゃないし。でもプレスリーって、世代的にはおやじの世代のスターなのである(つか、全く同い年)。子供のころはテレビでプレスリーの映画やってたら、必ず見せられてたなあ。たくさん見たんで、もうどれがどの映画だったか、もう殆ど覚えちゃいないけれども。
 リバイバル上映ではあるけれど、カットされていた未公開映像がかなり復活しているので、実質的に新作みたいなものらしい。オリジナル版は見てないのでよく分からんけど。全盛期は過ぎていたころの映像だけれど、プレスリーはまだ太ってなくて、ステージアクションはなかなか派手。しげはジム・ベルーシ&ダン・エイクロイドがカバーした『ポーク・サラダ・アニー』を解説付きで聞けて、至極ご満悦であった。
 帰りに「レッドキャベツ」に寄って、水汲み&買い物。

 帰宅して、DVDで『鋼の錬金術師』7巻のスタッフ・キャストインタビューなど、見返していたのだが、疲れがたまっていたのか、すぐに落ちる。いつもは少ししたら目覚めるのだが、そのままぐっすり。だもんで、日記書く時間が取れませんでした。


 『ガンダムエース』の10月号、安彦良和の『ジ・オリジン』が休載。
 毎回、アニメ版ファーストガンダムをどう料理してくれるのか、楽しみにしていただけに、ちょっと残念である。来月からの完全オリジナル『シャア・セイラ編』(こんなん入れてたら、絶対15巻くらいじゃ終わらないと思うが)の準備のためだろうけれど(「プロローグ編」と称するカラーイラストの掲載はアリ)、1章描きあげるためにわざわざ1ヶ月のインターバルを置くというのは、今更ながら安彦さんの『オリジン』に賭けている半端じゃない意気込みを感じる。トニーさんや唐沢さんのパロディマンガももちろん面白いのだけれど、やっぱり安彦さんの“限りなくオフィシャルに近い”『オリジン』版が面白いからこそ、パロディが成立するのだ。
 既にシャアとセイラの母親、アストライア・トア・ダイクン、ジオンの死後養父となるテアボロ・マスなどの新キャラクターが予告で登場している。……ああ、そうだよなあ、“そういうキャラ”がいなきゃおかしいよなあ、そしてなぜそういう“重要な”キャラが「ファーストガンダム」に登場しなかったのか、その点の「補完」もしてくれるんだよなあ。そう思うと、今まさにドキドキバクバクと高鳴っているこの胸の鼓動を、どうにも抑えることは出来ない。安彦さんはまさしく「“そこ”に至るまでの『歴史』は、『人間』が紡いで来たのだ」という事実を描こうとしているのだ。納得納得。このアレンジの仕方こそが、他の凡百の「外伝」に比べて『オリジン』をものすごく「正しいもの」にしている要素なのである。
 これまでやたらと作られてきた、外伝や年表の類を、安彦さんは「よく出来ているように見えるけれど、あれには社会も歴史もない。いついつムサイ級が出来たとかばっかりで非常につまらない」と切って捨てている。ああ、『Z』以降のガンダムシリーズの展開に私が乗れなかったのは、これが理由だったんだなあ、とようやく気づいた。それなりにその時々のキャラクターたちのドラマを描いているように見えながらも、あるいはオフィシャルとして認められながらも、それは結局「年表」に並行しただけの出来事の羅列に過ぎなかったのである(もちろん綿密な考証を行いながらの年表作りそのものを否定はしないが、やはりドラマとして消化しきれちゃいないのだ)。それじゃあどうにも「萌え」は可能でも「燃え」ることはできませんがね。
 もちろん、安彦さんが描いたからと言って、『シャア・セイラ編』が“歴史的な人間ドラマ”となり得るかどうか、絶対の保証はない。けれど、失敗すれば『SEED』になってしまう危険も覚悟の上で安彦さんはその難題に取り組もうとしているのだ。期待してもよいのではないか。
 ……それはそうと、安彦さん、早くミハル出してよ(T.T)。

 久しぶりにトニーたけざきの『ガンダム漫画』も復活したけど、『公式ガイドブック』と同時収録、というのはどういうことなんですかね。

2003年08月27日(水) つらいことばかりでもないと思うけど/『江戸川乱歩全集第10巻 大暗室』(江戸川乱歩)/『人生とはなんだ 旅と恋編』(藤臣柊子)
2001年08月27日(月) ノンマルトの後裔/映画『ウルトラマンコスモス ファーストコンタクト』ほか
2000年08月27日(日) 自動車とはケンカしないように



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