びっと日記
びっと

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■　「革命的なゲーム」の話、その２

　この「革命的なゲーム」…当然、ＦＥＡＲのトーキョーＮＯＶＡ・ザ・レヴォリューションを始めとする、経験点チケット制のゲーム（仮にこれをゲーム群Ａと称する）を念頭においた発言だろう。Ａ群のゲームを発展進化させ、対象をさまざまなゲームに広げる…しかし、どうしても経験点を持ち込むことも使うことも困難なゲームが生じる。これらのゲームを経験点互換の対象外とした「革命的ゲーム」を、「狭義における革命的なゲームＺ」と呼ぼう。
　では、経験点互換の対象外となるゲームとはどんなゲームか？　「このゲームでは古今東西のＴＲＰＧの経験点が使え、このゲームで得た経験点はどのゲームにも使える」…この発言には、もう一つ別の裏の命題が隠されている。それは「古今東西のどのＴＲＰＧにも、経験点という概念が存在する」という命題である。もちろん、名称が「経験点」となっていなくとも、実質的な意味合いが同じであれば構わない。ここでいう「経験点」とはつまり、セッションに対して与えられる報酬であり、それを使ってキャラクターの能力を買うことができる、経験点がゲームシステム上の「通貨」として機能しているという意味である。

　しかし、ご存知の方もあるだろうが、「経験点」が存在しないゲームもある。

　まずは「ジュウレンジャーＲＰＧ」や「聖刻１０９２」、あるいは「ＣＬＡＭＰ学園ＲＰＧ」などの、キャラクターの成長という概念そのものが存在しないゲームである。キャラクターは作成された状態のまま、ずっと変化することがない。従って、経験点を手にいれることも、経験点を使用することもできない。
　また、これらに類するゲームとして、キャラクターは変化するものの、それがゲームセッションとはまったく無関係に存在するゲームもある。「Ｆローズトゥロード」（感情を失っていくことによってキャラクターは強くなるが、感情を失うこと自体はセッションに対する報酬ではない）などがそうだ。これらをＢ群と呼ぶ。


2002年11月28日(木)

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■　「革命的なゲーム」の話、その２

　この「革命的なゲーム」…当然、ＦＥＡＲのトーキョーＮＯＶＡ・ザ・レヴォリューションを始めとする、経験点チケット制のゲーム（仮にこれをゲーム群Ａと称する）を念頭においた発言だろう。Ａ群のゲームを発展進化させ、対象をさまざまなゲームに広げる…しかし、どうしても経験点を持ち込むことも使うことも困難なゲームが生じる。これらのゲームを経験点互換の対象外とした「革命的ゲーム」を、「狭義における革命的なゲームＺ」と呼ぼう。

　では、経験点互換の対象外となるゲームとはどんなゲームか？　「このゲームでは古今東西のＴＲＰＧの経験点が使え、このゲームで得た経験点はどのゲームにも使える」…この発言には、もう一つ別の裏の命題が隠されている。それは「古今東西のどのＴＲＰＧにも、経験点という概念が存在する」という命題である。もちろん、名称が「経験点」となっていなくとも、実質的な意味合いが同じであれば構わない。ここでいう「経験点」とはつまり、セッションに対して与えられる報酬であり、それを使ってキャラクターの能力を買うことができる、経験点がゲームシステム上の「通貨」として機能しているという意味である。



　しかし、ご存知の方もあるだろうが、「経験点」が存在しないゲームもある。



　まずは「ジュウレンジャーＲＰＧ」や「聖刻１０９２」、あるいは「ＣＬＡＭＰ学園ＲＰＧ」などの、キャラクターの成長という概念そのものが存在しないゲームである。キャラクターは作成された状態のまま、ずっと変化することがない。従って、経験点を手にいれることも、経験点を使用することもできない。

　また、これらに類するゲームとして、キャラクターは変化するものの、それがゲームセッションとはまったく無関係に存在するゲームもある。「Ｆローズトゥロード」（感情を失っていくことによってキャラクターは強くなるが、感情を失うこと自体はセッションに対する報酬ではない）などがそうだ。これらをＢ群と呼ぶ。


2002年11月27日(水)

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■　「革命的なゲーム」は存在し得るか？

　さて、久しぶりにＴＲＰＧの話でもしよう（更新自体が久しぶりだという説もあるが）。なぜかというと、私の妄想ゴコロを刺激する話題が出てきてくれたからである。

“最近よく見る夢。
みんなが目を輝かせながら、
「革命的なゲームが発売されたんですよ！
このゲームでは古今東西のTRPGの経験点が使え、
このゲームで得た経験点はどのゲームにも使えるんです！
ね、革命的でしょ」

と言い出しました。みんな煮え煮えクンだな〜とぼんやりする夢。”

“いや本当に
　 そんなゲームがあったらやりたいね。”

　上は、友人同士の連絡に使っている掲示板の、ある日の書き込みである。もちろん、夢の話なのであるから、二人とも冗談のつもりで話している、はずだ。しかし今回は、この冗談としか思えないゲームを真剣に論じてみようという、前に続いてかなりおバカな話。
　題して「革命的なゲームは存在し得るか？」である。

　無論続く。


2002年11月26日(火)

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■　「二人から始めて、ここまで来るのに二十年…生きてりゃもう一回ぐらいやれるさ」

　機動警察パトレイバーの旧ＯＶＡ版について、かつてヘッドギア（パトレイバーの「作者」であるクリエイター集団。原作者ゆうきまさみ、脚本家伊藤和典、キャラクターデザイナー高田明美、メカデザイナー出渕裕、そして監督押井守全員の総称）のメンバーの誰か（伊藤和典だったかな？）がこんなことを言っている。
「警察を舞台にしたロボットもののアニメ、といったら誰もが『ああ、こんな話かな』と想像するような話が、一話も入っていない」と。
　それだけ、旧ＯＶＡ版には変わった話が多い。例えば、パトレイバーでいわゆる「怪獣」を扱った話というと（「地下迷宮物件」の白いワニは怪獣ではないので除外する（笑））、旧ＯＶＡ版「３億５千万年の罠」、あとＴＶ版の「魔の山に行け」と「」の三話があるが、この３つの話のオチを比べてみれば、旧ＯＶＡ版がいかに「常軌を逸した」話であるかわかるはずだ。
　なぜ、旧ＯＶＡ版にはこんなに変わった話が多いのか？　一説には、低予算だったためレイバー戦闘の作画などできなかったのだ、という説がある。確かにその後（おそらくＯＶＡ版よりは豊富な予算で）作られた劇場版は、うっぷんを晴らさんばかりに派手なレイバー戦闘が目白押しである。しかし、どう考えてもＯＶＡ版より低予算のはずのＴＶ版もまた、レイバー戦闘のシーンは目白押しだ。恐らくはスポンサーであるおもちゃメーカーの思惑が働いたのだろう。何しろ、新ＯＶＡ版がグリフォン編を除いてレイバー戦闘がほとんどないのは「スタッフがレイバー戦闘に飽きたせいだ」という話まであるくらいだ（笑）。
　こう考えると、旧ＯＶＡ版に変わった話が多いのは必ずしも予算のせいばかりとは言えなさそうだ。押井監督が旧ＯＶＡシリーズで表現したいものは何だったのだろうか？　ここから先は私の推測になるが、恐らくそれは「開かれた世界」だったのではないかと思う。極北であるエピソードをいくつも用意し「第二小隊はこんな事件まで担当することがある。そしてもちろん、普段は視聴者であるあなたの想像するような事件も担当している。だからあとは自分の想像力で補完してくれ」と…。当初、パトレイバーはＴＶシリーズを予定して作られたというのは有名な話であるが、ＯＶＡで足りない部分を視聴者が想像する、その余地をできるだけ大きくとるために、あえて話を小さくまとめなかったのではないだろうか。
　そう考えれば、旧ＯＶＡ版が１話ごとにまったく違うジャンル（２話がテロ、３話が怪獣、４話がホラー、５＆６話がクーデター）であることもうなずけるはず。その「開かれた世界」はビューティフル・ドリーマーと同じ、終わらない世界である。

　だが、そのパトレイバーも念願叶い、ついにＴＶシリーズになった（この時押井が監督を降りているのも示唆的といえば示唆的だが）。ＴＶシリーズはかつて視聴者が想像した世界を、実体として見せてくれるものだった。キャラクター一人一人にスポットライトを当てる話もあった。旧ＯＶＡ版だけでは「唄を歌ったクジラ」（山崎が主役）や「春の嵐」（進士が主役）なんて話は絶対になかっただろう。
　そして、視聴者の想像力で補完する必要がなくなった世界は「閉じた世界」となる。もちろん、ＴＶ版で追加されたさまざまなエピソードは、視聴者がさらに想像の翼を広げるのに十分なエッセンスが詰まっていたけれど、再び劇場版で監督に舞い戻った押井は、その世界を「開かれた」ままにすることを許さなかった。
　劇場版パトレイバー２は、押井監督が「開かれていた世界を閉じた」物語であり「止まっていた時間が再び流れ出す」物語であり「夢から覚める」物語なのだ。パトレイバー２がなければ、野明の「私、ただレイバーが好きなだけの女の子でいたくない。レイバーが好きな自分に甘えていたくないの」という台詞など、想像だにできなかったのではないだろうか？
　パトレイバー２は押井監督の自己満足である、と酷評する意見もある。とんでもない、と私は思う。野明のこの台詞こそ、押井監督の全視聴者に対するメッセージであり、パトレイバーに対する決別宣言とは受け取れないだろうか？

　実は、パトレイバーにはこれと真っ向から対立するエンディング・エピソードがもう一つある。それは、新ＯＶＡ版の最終話、第１６話である。特車二課に第三小隊を設立する話が持ち上がり、熊耳に声がかかる。答えを保留したまま、何げない日常が過ぎていく…。

　後藤隊長と南雲隊長の会話がある。

「部活やってるんじゃないんですからね、私服でうろうろされるのは感心しないわ」
「部活ねぇ…。…今のうちだけじゃない？　自分の居場所が見つかっちゃえばさ、誰も好き好んでこんなとこに来たくないって」
「…それ、本音？」

　隊員たちの未来を暗示するかのような会話だけれど、直後に熊耳は、第三小隊隊長の話を辞退する。

「理由を聞いてもいいかしら？」
「どうせなら、第二小隊の隊長になりたいと思いまして」
「あ、いいよぉ、すぐ代わってあげるよ」
「いずれ、そのうち」

　もちろん、１６話には他にも幾つかエピソードがあるのだけれど、一番わかりやすい台詞を抜き出してみた。同じ「成長していく」エンディングではあるが、パトレイバー２に比べればずいぶんと軟着陸である。これは、中身は全然違うけれど、コミック版のエンディングも同じである。普段と同じイングラムの起動シーンで終わるコミック版の最終回、いつもと変わらない日常の出動シーンで終わる新ＯＶＡ版の最終回…。
　私も含め、視聴者にとって読者にとって、受け入れやすいのはこちらのエンディングだろう。これに比べたら、パトレイバー２のエンディングは不時着に近いアクロバットである。だがそれゆえに乾いた現実を思わせる、この居心地悪さこそ押井監督の意図したものではなかっただろうか？

　押井監督はパトレイバー２を作品世界全体に対するエンディングとして用意したように思う。しかし、パトレイバー２のエンディングと第１６話のエンディングの両方を観るとき、設定うんぬん（繰り返すが設定自体はほとんど矛盾しない。矛盾しようがないからだ）というよりも、エンディング自体に対するスタンスの違いを考えると、パトレイバー２はあくまで旧ＯＶＡ版、劇場版パトレイバーと連なる「開かれた」世界を「閉じる」ためのものであり、元から「閉じて」いたＴＶ版、新ＯＶＡ版に呼応するものではないと考えたほうが、二つの世界を成り立たせる上では無理がないと私は考える。

　さて、もはや前置きというよりもこちらがおまけのようになってしまうが、パトレイバー「ＷＸ�掘廚力辰飽椶襪箸靴茲Α�
　まず、この映画全体が、パトレイバーという作品全体の中で外伝的な位置に属する作品である、ということである。劇場版のパトレイバー２同様、検証するための材料はやはり少ない。とはいえ、ちゃんと第二小隊は登場するし「イングラム」も登場する。香貫花／熊耳こそ登場しないものの、前作に比べれば検証するのは難しくない…と思いきや、実はこれがそう簡単にはいかなかったりする。
　この映画版には主役機に１号機「アルフォンス」という呼称は登場しない。予告編にもあるとおり、９８式ＡＶ「イングラム」という呼称があるだけである。この時点で前述のとおり、旧ＯＶＡ版の線は消える。劇場版１作目ともつながっていないことになる。また、ＴＶ版の線も薄い。なぜなら、第二小隊に「香貫花も熊耳もいない」というシチュエーションは、ＴＶ版の設定に基づくととても短い期間のはずだからだ。
　あるいは、これは新ＯＶＡ版の時間軸の遥か未来の話で、熊耳はもう別の職場に異動した後なのだろうか？　だが、バビロン工区で工事が進められているシーンがあることから、少なくともはるか未来の話ではないことがわかる（パトレイバー２では、バビロンプロジェクトの中枢である大突堤の建設は終わっている）。
　今のところ、この設定とまったく矛盾しないのはコミック版だけである。元となった「廃棄物１３号」がコミック版の話なのだから当たり前だ。だが、このコミック版とさえ矛盾する設定がある。
　一つは、陸上自衛隊のレイバーだ。今回登場するのは旧式の９７式改であり、新型であるはずのヘルダイバーが登場しない。コミック中でも自衛隊員がヘルダイバーの訓練を見て「９７式の時代は終わったな」と呟くシーンがある。これはグリフォン編のオープニングなので、廃棄物１３号よりも前の話である。
　またもう一つは、特車二課長の存在である。このいつも影の薄い課長の存在が、意外にも今回の検証の一番のネックなのだ。コミック版の廃棄物１３号のエピソードのとき、特車二課の課長は福島課長である。思い出してもらえるだろうか？　特車二課の課長の変遷は、旧ＯＶＡ版の線だと「祖父江課長→（旧ＯＶＡ版）→福島課長→劇場版」であり、ＴＶ版では「祖父江課長（恐らく）→福島課長→（ＴＶ版第１話）」、コミック版では終始福島課長である。ところが、今回登場するのはこの二人のどちらでもない。画面を見て、誰だこれは？　と思った人もいるかもしれない。だが、実はこの人物は今作初登場ではない。初登場はパトレイバー２、後藤隊長が「だから、遅すぎたと言ってるんだッ！」と怒号するあのシーンで、海法「警視総監」の隣に座っている「警備部長」だ。
　つまり祖父江課長や福島課長を出し抜き、海法部長の後釜に座った人物ということになる。同じシーンに福島課長の姿が見えないところをみると、やはり第二小隊の不祥事の詰め腹を切らされたか、あるいは左遷されたかなのだろう。同じ特車二課長だった祖父江課長の末路（笑）を見る限り、あまり幸せな余生は送っていそうにない（ＴＶ版「目標は後藤隊長」より）。
　祖父江課長は、旧ＯＶＡ版の１話、６話あたりを見ると、海法部長の腰巾着か、操り人形というイメージだろうか？　福島課長も似たように見えるが、あたりさわりない印象の祖父江課長に比べると、部下を怒鳴りつけるシーンもあり（「目標は後藤隊長」他多数（笑））、南雲隊長を一蹴するシーンもあり（「栄光の９７式改」）、腹芸をするシーンもあり（劇場版１作目）、何と格好いい見せ場まである。

「後藤くん。今回の事件は、人災…いや何か『犯罪』があったような気がせんかね。こう…。いや、忘れてくれ。出動前にすまなかったな」
「…。課長も警察官だよ…」

　基本的には警察体制内のいわゆる「お役人」であり「融通の利かない上司」であるわけだが、どことなく憎まれ役になりきれない人物である。
　この二人を押しのけて警備部長の地位に昇った男。パトレイバー２を観たときには、私はこの男がまさか元特車二課長とは思わなかった。なぜなら、この人物は第二小隊のスキャンダルを握りつぶせるほどの、後藤隊長とはまったく違う意味でのやり手ということになるからだ。しかし、それをふまえて見てみると、なるほど優秀で有能な、そして個性のない警察官僚の姿がほの見えるではないか。同じ第二小隊に出動を命じるシーンでも、劇場版第１作の福島課長の狼狽ぶりと今回の会議のシーンを比べてみてほしい。その差は歴然である。
　そして「ＷＸ�掘廚里海離掘璽鵑砲�いて、特車二課長の名前は不必要である。それは単に第二小隊が脇役だからという理由ではない。そこにあるのは警察の官僚組織であり、巨大な国家権力である。そこに個々の人格は存在しない。だから、特車二課長の名前も必要ないのだ。
　もちろん課長だけではない。「ＷＸ�掘廚砲�ける第二小隊の役回り、それは国家権力の尖兵という役割である。クライマックスの１３号との戦闘シーンに、これまでのパトレイバーとは異なる違和感を感じとったのは私だけだろうか？　かつて反権力の象徴であり、反体制の旗印だったはずのアルフォンス／イングラムは、「ＷＸ�掘廚任呂匹Δ靴茲Δ發覆�立ちはだかる権力そのものだ。主人公たちが為す術もなかった「１３号」。その「１３号」さえも圧倒的な力で葬り去る、それが今回のイングラムという存在なのだ。
　もちろん、マンガ連載版の「廃棄物１３号」のエピソードにもその傾向はあった。そしてそのことに、作者自身が気づいていた。だから連載版では、野明が「１３号」に語りかける（というよりも、自分の心に問いかけると言ったほうがよいだろうか？）シーンがある。

「アンタ、いったいどこから来たのよ？」

「あー、つまりそれって、怪物にガン細胞を作っちゃうってことですか？」
「元々怪物自体が不自然なものなのに、それを倒すのにさらに不自然なものを使うってことですか？」

　これらの会話が、連載版の廃棄物１３号のエピソードにいわば「救い」をもたらしていた。だが、繰り返すが今回の劇場版にはそれがない。第二小隊のメンバーが任務遂行に必要な会話をしているシーンはあるが、任務に疑問を抱く台詞は皆無である。今までのパトレイバーシリーズで、主人公である第二小隊のメンバーが当然のように抱いていた疑問、反感、逡巡。そういったものは今回の主役たる刑事たちのものであり、相対的に第二小隊は淡々とただ任務をこなす部隊に見えてしまう。後藤隊長がささやかな抵抗を示すシーンはあるけれど、それさえもあっさりと封殺されてしまう。
　主人公や、他の登場人物のたどる悲劇的な運命など一切無関係に、ただこのことだけが、つまり第二小隊が権力側にあるというこのことだけが、「ＷＸ�掘廚離好函璽蝓爾髻�言い知れず救いのないものにしている。
　先日の日記で触れた、劇場版製作者の舞台挨拶を覚えておられるだろうか？
「今回の劇場版は『友情出演、第二小隊』というイメージである」と。
まさにその言葉通りである。今回の劇場版「ＷＸ�掘廚蓮△海譴泙任離僖肇譽ぅ弌爾箸楼曚覆襦△爐靴軅吉紳个虜酩覆覆里世�ら。このことは、第二小隊の登場シーンの多寡とはまったく関係がない。
　それは、第二小隊というファクターの、ストーリー全体に占める役割がまったく違うということなのだ。権力の象徴になったイングラムを想像してみてほしい。そこで今までのような第二小隊のストーリーが展開できるだろうか？　警察所属のロボットものということで、本当は体制的権力主義的な存在を、あえて反体制的に描くことでパトレイバーはパトレイバーたりえた。もしこれが本当に体制そのものになってしまったとしたら？　その一つの答えがここにある。
　主題に戻ろう。今回の劇場版「ＷＸ�掘廚蓮▲僖肇譽ぅ弌爾箸い�作品世界全体の中ではどういう位置にある作品であるかというのが今回の論題だった。だが、結論を放棄するようで心苦しいが、「ＷＸ�掘廚郎�までのパトレイバーと同列に扱うことはできない。「外伝的作品である」という前評判のとおり、今回の作品は外伝であると位置づけるしかないだろう。
　誤解のないよう断っておくが、今回のパトレイバーは面白いかどうかと言われれば、確かに面白い。人によっては、パトレイバー２よりも高い評価を下すことだろう。だが、これが今までと変わらぬ第二小隊を描いたパトレイバーかと言われると、私にはどうしても違う作品であるとしか答えられないのだ。


2002年11月13日(水)
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