東南アジアサッカー調査メモ...ogaoga2k

 

 

東南アジアの虎、アジアの虎にご挨拶 - マレーシア - 2004年04月23日(金)

さてさて、マレーシア五輪代表も韓国五輪代表に敗れたわけで
ありますが、五輪に関しては、韓国はミュンヘン五輪の時に、
地元ソウルでマレーシアに破れ、苦い思いをしたそうであります。
(もちろん、日本も)



その当時活躍したマレーシア代表選手、M.チャンドランという
人が、現在のマレーシア五輪代表のスタッフにおりまして、
「あのときの雪辱を果たしたわい!」という見出しが韓国の
メディアに載っておりました。


それはそれとして、最近マレーシアサッカー協会(FAM)は、
遠征に行った先の国のレポートを書くようになってまいりました。


2月に日本に来た際も、浦和と鹿島について語っておりまして、
今回はその韓国版であります。


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■Kリーグの独自性
UNIQUENESS OF K-LEAGUE


代表チームの活躍は、その国のリーグの成熟度で測ることが
できるのが常である。

韓国もそれにならっているものの、少しばかり他国とは違う
独自性を見る事ができる。



その一つとして、韓国のKリーグには、リーグカップやカップ戦、
それにスーパーカップが存在するが、シーズンを通しての昇格・
降格のシステムが存在しない。



今年Kリーグは13チームで運営され、2ラウンド(前期・後期?)
のシステムでチャンピオンを決める。これは今年、五輪予選
及びW杯予選が行われる為、スケジュールの調整が必要だった
からだ。


Kリーグ事務局長のChung Kun-il氏はこう語る。


「多くの人々は、韓国サッカーの成功の裏にある秘密は
 何か?と常に尋ねてきますが、私はいつも同じことを
 人々に答えます。」


「韓国では、信仰する宗教を尋ねられた場合、ある人は
 キリスト教、またある人は仏教と答えます。

 これはサッカーにも同じことが言えます。確かに、韓国には
 野球やバスケットボールのように人気のある他のスポーツが
 あります。

 しかし、サッカーに関しては、韓国人の心に訴える特別な
 何かがあるのです。
 
 そしてその何かが、韓国サッカー成功への大きな弾みと
 なっています。」



昇格・降格システムが存在しないこと以外にも、Kリーグの
創設時は、日本のJリーグと比較して、慎ましやかなもの
だった。


Kリーグは1983年にスタート。2つのプロチーム(ハレルヤ
と油公)、そしてアマチュアの3チーム(浦項綜合製鉄、大宇
および国民銀行)が参加した。


87年までに、Kリーグはプロチームのみのリーグとなり、
5チームが参加(浦項綜合製鉄、大宇、ヒュンダイ、油公、LG)。

89年に一和が加わり、参加は6チームとなった。


(87年以降?)7年間、6チームの3ラウンド総当り戦という
システムでリーグは運営されたが、94年に全北現代、95年に
は全南ドラゴンズ、96年には水原三星がリーグに参加した。

(*”その後の7年間”、がよく分かりませぬ。合計が合わん)

そして97年に、大田シチズンがKリーグ10番目のチームとなった。



韓国のカップ戦は3月から5月に、リーグは6月から11月にかけて
開催される。



「個人的には、Kリーグの理想的名チーム数は16であるべきと
 考えています。お互いに2度対戦することができますからね。」

「しかし今年は、たった2回の対戦となります。とはいえ、今年の
 各チームの試合数は、様々な大会が行われるため、36となる
 でしょう。」



リーグ自体の構造は、Jリーグや欧州のクラブほど強い印象を与え
ないかもしれないが、韓国は韓国独自のモデル構造を見据えている。


そのモデル構造とは、どのように成功しているのだろうか?

もちろん韓国は何度もW杯の本戦に出場している。54年のスイス
大会を皮切りに、86年のメキシコ大会、90年のイタリア大会、
94年の米国大会、98年のフランス大会、そして日本と共催した
地元での2002年大会があげられる。



「我々はリーグのモデルとして、ドイツとイングランドについて
 研究しましたが、我々には、現在のやり方が向いていると判断
 しました。」



Kリーグ事務局に完全に運営される韓国のトップリーグ、Kリーグ
以外にも、韓国サッカー協会(KFA)はアマチュアのリーグを
保有している。

企業サッカーリーグ、大学サッカーリーグ、中学・高校サッカー
リーグ、小学生サッカーリーグ、それに女子サッカーリーグである。


しかし、韓国のプログラムにおいて顕著なのは、学校レベルでの
プログラム(アジェンダ)が素晴らしい点である。このプログラムは、
韓国サッカー全体の成功への大きな役割を果たしている。




Kリーグ事務局の設定した、Kリーグにおいてプロという高い
レベルでプレイするための条件項目というものは、かなり少ないが、
それは決して簡単な条件ではない。


預金として400万USドル以上の保有の要求がある以外にも、
別の重要な基準を満たさなければならない。

それは、チームを支援している企業が10億USドル以上の
純資産を持っていなければならないのだ。



だがチームは、自スタジアムや、ユースチーム保有の義務はない。


「日本と同じように、Kリーグ事務局は投資をして利益を得るような
 組織ではありません。もし年度末に利益があった場合、それはチーム
 に分配されます。」

「Kリーグは広告、オールスターゲーム、放映権から利益を得ています。
 しかし、Kリーグの入場料からは得ておりません。」

「タイトル・スポンサー(リーグの冠スポンサー?)は今年、350万 
 US$を支払いました。一方今後5年間のTV放映権は1500万
 US$となります。」


Kリーグの平均入場料は、7US$程度であり、昨年度の平均入場者数
は、1試合あたり1万1千人。今年はもう少し期待できるとのことである。


追記:この記事は、マレーシアサッカー協会が、韓国へ研修を行った際に
   まとめたレポートである。


http://www.fam.org.my/editor/news_feature01.asp

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どーもKリーグに関しては詳しくないのと、英語がちょっとムズ
かったので、どっかで間違いはあると思います(間違いあったら、
掲示板かメールで教えてください)が、


・昇格/降格がないリーグ
・学生プログラムが素晴らしい
・チームの条件がえらく大変だ
・スタジアム確保もユースチーム保有も、
 チームの必須条件ではない

という韓国サッカーに驚きを感じたようであります。

ま、きっとKもJと同様、いろいろ問題はあると思うけど、
それはそれとして、次は中国レポートか?



...

蒼い巨人、動き出す - シンガポール - 2004年04月22日(木)

AFCチャンピオンズリーグ2004、グループFで
ブッチギる中国の強豪、大連実徳


昨年はA3やAFCチャンピオンズリーグでなかなか
活躍したので、覚えている方も多いでしょう。


そんな中国の蒼い巨人(本当は藍だけど、こっちの方がヲタ
臭くて好き)大連実徳が次に目指すは、ユーラシア大陸の
先っぽ、シンガポール!つー記事であります。


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■大連、Sリーグ参入へ興味を示す
Dalian register S.League interest.

Apr 16, 2004 FootballAsia


シンガポール発:

中国リーグの強豪である大連実徳は、シンガポールのSリーグ参戦へ
興味があることを明らかにした。



シンガポールのタブロイド紙「トゥデイ」によると、中国リーグで
7回の優勝を経験している大連実徳のGM、Lin Lefen氏は、Sリーグ
に参戦している新麒FCの動向に注目しているとのことだ。

Lin Lefen氏は、もし成績不振の新麒FCが今シーズンでリーグから
撤退するとなれば、それに大連が変わって参入する可能性も考えられる
と語った。


「我々は、Sリーグでの新麒FCの状況を完全に把握している。
 もし時と場合が適当であるなら、我々はSリーグ参戦の可能性を
 探ってみたいと考えている」



Lin氏によれば、大連実徳は2002年からシンガポール・トップ
リーグへの参入に興味を示していたという。

「当時我々はその参入の可能性を探っており、さらに新麒FCとの
 協力体勢について考えたのだが、計画はうまく行かなかった。」

「よって、もし新麒が近い将来Sリーグから撤退するのならば、
 大連にとってSリーグ参戦の期は熟す、と言えよう。」



SリーグのCEO、Chan King Fook氏は、大連との事前会談があった
ことは認めた。しかし、Sリーグは新たなチーム参入の為に、リーグ
の調節を行う予定は今のところ無く、現状維持との姿勢だ。


「Sリーグは大連側の興味に関して他のシンガポールクラブ同様、
 歓迎したいと考えています。
  
 だが、私達は特別な理由が無い状態で、リーグに手を加える
 ことを望んではいないのです。
 
 リーグの安定した形式、というものが現在必要なのです。」

「私は、現状の10クラブという数字は、Sリーグにとって
 適正な数字であり、この状態は数年先もそうだと考えています。」



Sリーグは新麒FCを、初の外国チームとして昨シーズン歓迎した。

新麒の初年度の目標は、トップ4入りだったにも関わらず、成績は
7位と振るわない結果となり、今期シーズン開幕からこの5試合
(4/16当時)勝ち点はゼロ、という昨年度を下回る成績だ。


Sリーグは今期12チームから10チームとチーム数を削減し、
地元のチームであるセンカン・マリン、センバワン・レンジャーズ、
ジュロンFCをSリーグから外した。

そして今期日本のチーム、アルビレックス新潟が参入し、Sリーグでは
2チーム目の外国チームとなった。


http://www.footballasia.com/en/regional/East/news.asp?id=34834&adt=2004-4-01

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大連の実徳グループちゅーのは、中国の四川なんとかとか、
韓国の富川SKを買収する、しないで話があがるトコだそう
です。

(詳しくは、東アジアンお兄さんやお姉さまに聞きましょう)


ま、記事を読む限り、そう簡単に参入とはいかない感じですが、
何が起こるかわかりませぬ。

韓国のチームがSリーグ参戦どーたらとかもあったし。


とりあえず、何はともあれ新麒FCは頑張るベシ!!!


白鳥さん達は、大連参入の噂にとりあえずビビってくれれば、
それで良しだ(笑)


...

10 minutes: 旅人になるなら今なんだ - 2004年04月21日(水)

色々なゴタゴタがあり、多少ギザギザ・ハートだった俺は、
「旅人になってやるぜ!」と息巻いて、関西方面に出かけた。
(おかげで、また等々力に行けなかった)



上京したての俺は、江戸のテレビが「そうだ、京都へ行こう」
とキャンペーンを張っているCMを見るたびに、


「そんなにイイとこばっかりじゃねーぞ!」


と毒づいていたのだが、久々に行ってみると、なかなか
良いところではないか、キミ。

緑は多いし、飯はうめーし、街を行くおねーちゃんたちは
みんな美人だし。



マイ・フェバリット・シングス”のフレーズが頭をよぎるぜ。




天気はイイが金は無し、なので行ってみたのが京都御所である。
アジアン・サカヲタになって御所に行ってみると、

「うーむ、天皇杯の親分がココに居たわけであるな・・・。

 やはり、エンペラーとかスルタンとか、アジアンな王さまの
 住む場所はカッコいいぜ。」
 

とか、感慨深くなっていたのであった。


ちなみに、「自転車けもの道」も、相変わらずあったのが、
非常に懐かしかったり。

(御所の中は砂利なので、普通にチャリで走るとペダルが
 重いのです)



その後、大阪・神戸方面に足を伸ばし、横浜にもどってきたわけで
あるが、まだまだ「旅人モード」が抜けていないため、しょーがない
ので、東京は本郷にある「日本サッカーミュージアム」とやらに
行ってきた。



中身は、結構2002日韓W杯のものが中心ぽく、もーちょっと
「ミュージアムである!」と偉そうな風を吹かして欲しかったのが
残念であるが、ナカナカ興味深いものがあった。




アジアカップ・レバノン2000優勝カップ。
思ったより小さい。器はラーメンのどんぶりぐらい。



武運長久!とか旭日旗!とか、なにやら勇ましい感じな日本の国旗。
メルボルン五輪(’56)のときですな。



かつての日本代表(60−70’sあたりか?)の遠征キットだそうで。
当時のユニはデサント。

英国な感じがして、相当イカすバックですな。
キット・カットとか、リプトンとかでプレゼントして欲しいもんです。
ジャンパーも粋であります。



JSLチーム、日本鋼管のエンブレム。
ヘルメットが鋼管度大(しゃれではない)。



JSLのチケット。かなりクール・ジャズの香りがします。

今のチケットは、味も素っ気も無いものが多いので、現Jチームは
是非見習いなさい。



1956年スイスW杯予選試合の呼び込み看板。

世界蹴球選手権(ジュールリメ杯)の響きがタマラン。
よく見ると、KOREA/JAPANであります。


そんで最後に・・・


背番号34!である。

誰だ?という貴方!3は”ひ、ふ、み”の”み”で
4は”ワン・ツー・スリー・フォー”の”フォー”です。

”み・ふぉー”・・・みふぉ・・・みほ・・・美帆・・・
白石美帆タンの応援ユニである(マジ)



ちゅーわけで今週末は色々見てきたが、一番驚いたのは、阪急や京阪に
乗っている人の、携帯イジリ率の少なさであった。はい。



...

地を這う麒麟、天を舞う白鳥 - シンガポール - 2004年04月14日(水)

4月16日の金曜日、Sリーグでついに東アジアダービーが行われます。

対戦カードは、昨シーズンからSリーグに参入した、
中国の新麒FC(Sinchi TV FC)と、もう1チームは、
ご存知今期から参入した、アルビレックス新潟シンガポール。


お互いはるばる海を越えてやってきたわけでありますが、
2004年4月現在、ちょいと現状は違うようで。。。


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■新麒FC、2003年の成績以下ならば、Sリーグ脱退も

By Patwant Singh, Channel NewsAsia
Posted: 09 April 2004 19:42 hrs


新麒にとって残されている道は、存続か解散か。

中国チームの新麒FCは、今期の成績が昨シーズンの7位と
いう成績よりも悪かった場合、Sリーグを脱退する可能性が
出てきた。

新麒FCの経営陣は、今期5連敗という災難に見舞われた
チームに、究極の選択を与えたのである。



新麒FCは昨シーズン、Sリーグ初の外国チームとなる栄誉を得た。
この新参チームへの期待は相当なものであったが、チームはそれに
応えることが出来なかった。

新麒FCは当初4位以内の目標を掲げたが、初年度の成績は、
12チーム中7位という不本意な成績に終わった。

しかし、今シーズンは昨シーズンよりもさらに厳しいものとなり、
開幕後の5試合を全て敗れる結果となった。



クラブの何が問題で、クラブはそれに対してどう取り組もうと
しているのか?


新麒の経営陣は、現在のチームは、中国の3部リーグのチームが
母体ではあるが、ベストを尽くしたという。

だが、選手達は他のSリーグのチームの選手よりも単に劣っている
とも述べた。

よって、6月には選手層の入れ替えを行おうとしているという。


新麒FC副会長のWang Jinhui氏は、こう述べた。


「我々は中国の実績あるチームから、6〜8人の選手を
 チームに入団させようとしているところだ。彼らは若手ではない。
 平均年齢が20歳という新麒FCのメンバーは若すぎる。」



この件は、現状のチームのメンバーにとって、単に彼らの到着を
じっくり待てばよいと言うわけではない。


チームの選手達は6月のリーグ中断期までに、残りの試合に対し、
ハードな戦いを行うことを期待されている。

その結果を引き継いでこそ、新たなメンバー達は勝機を持つこと
になるからだ。


Wang氏はまた、


「もし仮に新麒が、今シーズンの目標に対して昨シーズンよりも
 悪かった場合、Sリーグで新麒FCを観ることはなくなるだろう。
 これが私に言えるすべてだ。」


と付け加えた。



ボールは現在ピッチの中にある。

だが、現在10チーム中9位である新麒FCのボールは、
どう転がるのか?

課せられた目標に対する結果は、彼ら次第だ。

― CNA

http://www.channelnewsasia.com/stories/singaporelocalnews/view/79937/1/.html

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■アルビレックスS、ホームゲームでの観客数で悩む

By Patwant Singh, Channel NewsAsia
Posted: 13 April 2004 1749 hrs


Sリーグの新顔、アルビレックス新潟S(以下、アルビレックスS)は、
観客数に悩まされている。

といっても、この悩みは普通考えられる悩みではない。


この日本のチームの悩みは、多くの観客が観戦に来るため、
座席数が足りないという点なのだ。

事実、何度かチームは数百人の観客を、ジュロン・イーストスタジアム
から締め出さねばならなかったのである。



良いサッカーは多くのファンを引き付ける。
それが、国内リーグであろうとも。

アルビレックスSはそれを実践してみせた。



この日本からやってきた新参者は、他のSリーグチームから
羨望の的となった。

ピッチ上で、早いテンポで展開される(fast-paced action)
サッカーを観ようと、ジュロン・イーストスタジアムの2700席は
ファンで一杯になる。

だが、これはクラブに嬉しい問題を引き起こした。


数百人のファンは、試合前にスタジアムに入れず、帰路につかねば
ならなくなったのだ。

よって、クラブは500席を増加したいとしている。

この500席は、ギャラリースタンド(?)の後方に設置される
見通しだ。この500席は新規に購入されるのではなく、他の
スタジアムからの流用品となるだろう。

また、座席をカバーする新たな鉄筋の建物(屋根か柵?)を設置するの
には、6万シンガポール$以上必要であろう。



シンガポールスポーツ委員会は、全てのスタジアムを管理しているが、
アルビレックスSに対して費用の支払いを要求している。

委員会は、Sリーグチームは入場チケットの売り上げから、それは
可能なことだとコメントしてる。


だが、この件に関してアルビレックスSは同調しているわけではない。

アルビレックスSのOM、Jun Minorikawa氏は次のように語る


「我々には、チケットの売り上げがもっと必要なのです。
 初年度生き残る為には、常に収入が厳しいものなのです。」


アルビレックスSは、金銭面で余裕はないと述べている。
特に、海外のチームに対し、サッカー協会からの補助金が
ない点がつらい、とのことだ。

実際、アルビレックスSは金曜日から、1S$の値上げを発表した。


スポーツ委員会によって提案された他の案としては、クラブに
他のスタジアムをホームゲームで使用するというものがある。


「我々は、この地区で多くのサポータを得ることが出来ました。
 よって、我々はここを去りたくはないのです。
 それに、このスタジアムに多くの費用を投入しましたから。」


とMinorikawa氏は、この件に関して意見を述べた。


よって今のところ、「嬉しい問題」は未解決のままである。


もしあなたが、金曜日のアルビレックスSと新麒FCの試合
を見に行っても、スタジアムに入れないかもしれない、という
心配があるのなら、Channel NewsAsiaで午後7時からの中継を
チェック!

― CNA

http://www.channelnewsasia.com/stories/singaporelocalnews/view/79937/1/.html

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うーむ・・・厳しいのう、新麒FC。

あと、賞賛の記事ばっかりが目に付くアルビですが、そろそろ
個人的に、イチャモンつけてやりたくなってきました(笑)


金曜日、新麒がアルビを倒した日にゃ、Sリーグファンも
相当ビックリでしょうし、新麒サポは大騒ぎするでしょうな。
(多分コアサポは、スシを喰うと思う)


ちゅーわけで、金曜日は目が離せませんな。



...

10 minutes: うれし!かなし!大疲れ! - 2004年04月11日(日)

今期初めて川崎フロンターレの試合を観にいった。

色々忙しかったり、スケジュールが空いている日は
アウェイだったりして、観られなかったのである。



天気は初夏を思わせる快晴。

対戦相手は、同じ神奈川県の湘南である。



この2つが、俺を少し鬱にさせるのであった。




というのは、まず天気。

天気がいいと等々力は2階席を開放しない(つーことは、
狭くなる)云々はもちろんある。



が、それ以上に、公園に集まる幸せなファミリー層や、
スポーツで汗を流している青春真っ盛りな若者たち、
の横を通り抜けなければならないのである。
(等々力グラウンドは、公園の中にあるのです)




「俺は、このクソ天気がいいのに何で、また、よりにもよって
 下部リーグの試合を、野郎一人で観に来ているのか。」


という、ヘンテコな自問自答が始まってしまうからだ。



雨の日だと、公園に人気もなく、


「こんな雨にも来る一人で来る俺って・・・
 クラブを愛してないと出来ないぜ・・・。

 俺って、もしかして欧州的なセンスなのかな?てへ。」  



とか、よくわからん自画自賛が始まるので、まだマシである。


ま、あと湘南つーのは、昨シーズンJ1昇格を逃した引き分けが
頭をよぎるわけで。




そんで久々にスタジアムに行ってみると・・・。



うう・・・まず入り口が変わっているではないか。

マッチデープログラムも有料になったし、微妙に
キャノンの立派な看板も出来ているぜ・・・。


でも、微妙にお客さんの入りも良くなったなぁ。




昨シーズン後半は、閑散としたゴール裏のバックスタンド側で、
サカヲタのオッサンとかと観ていた記憶があったが、この試合
では、幸せファミリー席と化してしまっていたのであった。


「うるせえな、走るんじゃねぇクソガキ」
「そこは俺の席だったんだぞ、ババァ」

と毒づく俺と

「君らは将来の川崎のサポーターなのだ、子供たちよ」
「ああ、お母さんがサッカー好きってのはいいよなぁ」

という俺が出てきたりして、少し混乱する。


まぁ、まだサッカーの試合に集中出来ていない状態なのだろう。




試合は、5−0で川崎が爆勝した。

3−0くらいまでは「川崎強いや!」と思っていたが、4点目
ぐらいになると、まるで鹿島や磐田が、東南アジアのチームを
チンチンにしているような錯覚に襲われ始めた。


それに輪をかけて、湘南には昔シンガポールリーグに居た柿本が
居たりするので、「湘南、なんとか1点入れるのだ」という、

「東南アジアサッカー管理人の俺」

が出始めたりして、少し疲れてしまったのだった。





疲れながらも帰路につこうと、出口に向かった時、
俺は等々力でとても素晴らしいものがあることに気がついた。


それは、スタジアムの中に川崎大師の出店みたいなモンが
出ており、地元の良くワカランお菓子を売っていたのである。

しかも店員はハッピだ。


素晴らしい!
とても素晴らしい出店だ。


俺は川崎のフロント(か、スタジアムの関係者)を強くリスペクト
する。

憎きカモメにこんな芸当は出来まい。出来たとしても、シューマイで
誤魔化すのが関の山だ。
(我ながら、下らんことで毒づいているな、と思うが。)



というわけで、今季初の生観戦は疲れ・嬉しの観戦だった。
今期もヨロシク、川崎。



最後にどうでもいいが、ビール売りのおねーちゃんを久々に見たら、
やはり1年間のビール売りの成果があったのか、筋肉がついていた。



...

ドイツW杯アジア地区一次予選グループ3 日本代表 vs シンガポール代表 - 2004年04月07日(水)

さてさて、シンガポール戦であります。

予想スコアは、3−0。

大体、俺的な浅いデータだと、大体日本のチームがアセアンに
行くと、日本ホーム戦の1/2にスコアがなってしまう傾向が
あります。


ですんで、


まぁ日本だと4−0か5−0だろーな・・・

ってなとこから、シンガポールアウェイだと2−0か3−0、
つーことである程度予想しておりました。


そんで試合がスタート。


シンガポール代表はこんな感じ。

うう、サカマガとサカダイだと、フォーメーションが違うぜ・・・。


 
    21   10
 ミルコ  インドラ
 
  
17       25    2    22
シャルリイシャク ナズリ   タン  リドゥアン 
 
 
 16       5     14     6
ベネット    エイディ  スブラマニ  バイアキ
   
            30
           ハッサン
 

 
 
おいテレ朝、頼むからミルコって言ってくれ〜
グラボバチとか言われると、よくワカランのだぁ〜
あと、松木はやめてくれー



とか思っていると、前半はもう日本のフットボールショーで
ありました。もうパスは回る回る。

・・・こりゃ4−0覚悟かぁ??

とか思いましたが、前半10分くらいに日本のGKとDF
がお見合いったりしたあたりから、ふつふつと某アジアン
サッカー御代氏の昔のコメントが頭をよぎりました。



「シンガポールはねぇ、すごーくサッカーがまともなんだよ。
 あの辺じゃ珍しいんだけどね。でも、まともなサッカー
 してても、タイとかのイケイケなサッカーにボコボコに
 されちゃうんだけどね。」

 

うーむ。たしかに、ボールを持った時、ちゃんと前に選手が
上がるではないか。イルワンとか。

しかも、微妙にちゃんと通るぞ。
これが”まとも”ってやつか?


…とか言っていても、やっぱりパスをバカバカ通されて、
日本のシュートの嵐でございます。



しかし!



DF中央の2人、エイディとスブラマニの体ごとブロックに
俺はメロメロ。そんなに上手いという気がしないけど、気迫は伝わるぜ、
ライオンズ。


それに20分ぐらいから、シュートされつつもナカムーラーを
弾き飛ばしたり、グッドディフェンスが続いたりして、これまでに
ない「いい調子アセアン」を感じておったわけです。


まぁ、なんだかんだいって、結局前半にゴールされてしまいまして、
かぁー・・ここまでかぁ、と一人あきらめモードになっておりましたが、




後半!!



おお、なんか日本の選手の動きがトロいぞ。前半より、シンガポールが
前のめりになっているのではないか。CKのときにしか移らなかったDF、
ベネットも見られるようになってきたぞ。


交代した、ラティフにカスミール(黄金の(髪の毛)2人)の動きに
キレがある分、よけい日本の選手がバテ気味なのが分かる。


てか、ナカムーラーは結構パス取られるな。

ナカーターとナカムーラーは要注意としているのかもしれんな、
アブラモビッチ監督(激ラブ)



そんな中、インドラがシュート!

ゴール左下隅に・・・ゴールだぁ!



おいおいおいおい・・・


東南アジアではお世辞にもトップ3に入れるとは言えず、もしかしたら
ミャンマーと引き分けるくらいのシンガポールがっっっ!!

GOAL2010?プププとか言われていたシンガポールがっ!!!

タイガーカップで、マレーシアに4−0でボコボコにされた
シンガポールがっっっ!(しつこいか)



このあと、シンガポールは完全に自信を持ってしまったの
でしょう。

「あー、エリア外から打てるんだな」という感覚で、シュートを
キッチリ行うようになってきたのです。しかも枠に入るやつ。


てか、ちょっとシンガポール、普段見ているサッカーより遠めな
距離から打ってくる感じでした。Sリーグもこんな感じなのか?



タン君やイルワン君もしっかり動くし、DFは集中切らさないし、
みんなしっかりゴールを狙ってくるしで、後半は大興奮。


もしかして、引き分けちゃうのか?とか思っていると、やっぱし
藤田が決めて、2−1に。



でも、ガッカリしてねぇよ!
後半ぎりぎりまで、ちゃんと点数狙ってるぜ。シンガポール!!
アセアンには珍しい(ハズ)。



結局スコアは2−1で終了。

気になったのは、タム君はナカータと何をしゃべっていたのかと、
藤田は誰のユニと交換したのかつーこと(笑)




初めてまともに(つってもTVだけど)見たシンガポール代表
でしたが、かなり燃え萌えでありました。


僕のこれまでのイメージのシンガポール代表は、東南アジアの
お坊ちゃまサッカーで、イケイケに弱く、少々軟弱なイメージ
でした。


でも、実はある程度洗練されたチームに対しては、いい戦いを
するのかもしれません。



今年はタイガーカップという、東南アジア最強を決める大会が
あります。2002年はシンガポールは開催国でありながら、
準決勝に進めず、結局当時の代表監督は解任されてしましまた。

2004年は、ベトナムとマレーシアで開催されるタイガーカップ
ですが、マーライオンがどこまでやってくれるのか楽しみです。

もしかしたら、結構いいところまでいくかもな、ライオンズ。

吼えろ!ライオン達よ吼えろ!

ps
あ、日本がシンガポールに2−1とは何事?つー意見もありますが、
2002年W杯前のウルグアイ戦も、2−1でウルグアイの勝利であり
ました。シンガポールの得点は、日本戦と同じくインドラ(PK
だけど)。

・親善試合;Tiger Beer Challenge Trophy @ National Stadium(シンガポール)

2002/05/21 シンガポール代表 1 - 2 ウルグアイ代表

【得点者】
SIN: Indra Sahdan Daud (PK)
URG: Richard Morales x2

観客数:23,834

▽シンガポール代表
Razif Mahamud (Nasiruddin Sawardi 62')
Aide Iskander
Nazri Nasir
Noh Alam Shah (Ahmad Latiff 46')
Mirko Grabovac (Indra Sahdan 62')
A Siva Kumar
Rudy Khairon
Basri Halis (Zulkarnaen Zainal 30')
Shahril Jantan
Noor Ali (Fahmie Abdullah, 46')
Azhar Baskin (Zainal Zainuddin 46')


▽ウルグアイ代表
Fabian Carini (Federico Elduayen 46')
Gianni Guigou
Gustavo Varela (Ruben Olivera 49')
Gonzalo Sorondo (Sebastian Eguren 53')
Joe Bizera
Marcelo Romero
Mario Regueiro
Nicolas Olivera (Diego Perez 53')
Richard Morales
D Forlan
Gonzalo Santos




...

日本戦終了後のシンガポール側のコメント - シンガポール - 2004年04月01日(木)

さて、シンガポール戦が終わったわけですが、
日本のメディアに、シンガポール側のコメントが
全然出ないので、色々探してきました。


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■ラドイコ・アブラモビッチ(シンガポール代表監督)




「私はシンガポール代表選手が規律を守り、日本が自由にやらせるのを
 止めた点に本当に満足している。

 シンガポールの選手にとって、これは簡単なことじゃなかった。」


http://www.channelnewsasia.com/stories/sportsnews/view/78149/1/.html


「もちろん、この試合の結果に関して満足しているわけではない。」
 だが、シンガポール代表の全選手がきちんと仕事を行った。
 私はそんな彼らが見せてくれた姿勢やプレイに喜んでいる。」


「前半、我々は日本の攻撃に耐えようとし、また大量得点を避けようと
 してみた。だが、シンガポール選手の何人かは少しナーバスな状態だった。
 もうすこし彼らもポジショニングに関しても良くはできただろう。」


「後半、ペースを戻そうと思い、選手を換えた。狙いはプレイの質を
 上げることだった。シンガポールは、日本のようなW杯本大会に
 出場するような強豪相手に、うまくやったと思う。」


「時にはシンプルなサッカーが、ベストなサッカーでもある。

 私は選手たちに、ゴールエリア外からでもいいポジションなら、
 シュートを打っていけとトレーニング中、選手達を鼓舞した。
 
 アジアの中でも、日本相手に得点できるチームは少ない。
 だから、かれらシンガポール代表選手たちに、トライして欲しかった。
 
 後半のゴールが決まったが、それは彼らシンガポール代表選手たちが
 やってのけたことだ。」


「結局のところ、シンガポール代表の選手たちは、私が望んでいる
 通りのプレイをしてくれたんだ。

 それは、私が信念をもっていたこと、つまり、彼らはもっと
 より自由にプレイすべきであり、そしてもっと自分の能力
 に自信をもつ、ということだ。」



http://www.asian-football.com/en/regional/Asean/index.asp?id=34633&mth=4&yr=2004


(試合の結果に対してどう思うか?)

(ジーコの”もちろん喜んでいる。勝ち点3を得たのは良いこと。”の
 次に質問されて)


「”勝ち点3を得たのは良いこと”なら、ゼロなら良くないってことだね」

「でも、忘れないで欲しいね。みんなシンガポールは日本に虐殺されるって
 予想してたってことをね。」

http://www.sleague.com/new0101.asp?ID=501




■インドラ・サーダン・ダウド(シンガポール代表FW)



「僕らは引き分けに持ち込めたと思う。」

「負けたことに関しては、言い訳しない。」

「マンチェスターU、そして日本代表と言ったビッグチーム相手に
 得点できて、とても嬉しい。」

「ラディー・アブラモビッチ監督が、いつも僕にトレーニング中、
 ボールを持つたびに『シュート!シュート!シュート!』って
 言ってたのを思い出したんだ。」

「僕は彼がタッチラインから『インドラ、シュートしろ!』
 って叫んだのを聞いてたと思うよ。」


(メインスタンドに向かってお辞儀をしたことについて)

「いや、僕は日本人をバカにしようとしてやったわけじゃないよ。
 僕をずっと応援してくれているファン達にやっただけさ。」


(今回最も得たものはなにか?)

「全部だね。とても貴重な経験だったよ。
 1つだけ選ぶなんてことはしたくないよ。」



http://straitstimes.asia1.com.sg/sports/story/0,4386,243323-1080856740,00.html?



■中田英寿(日本代表キャプテン)


「シンガポールはとても良かった。彼らは日本に勝てたかもしれない。
 でも、僕らには運があった。

 僕は今回の試合の日本代表の試合運びに満足していない。
 何度もチャンスを作りながらも、ゴールを割ることが出来なかった」



http://www.channelnewsasia.com/stories/sportsnews/view/78149/1/.html

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インドラは、親善試合のウルグアイ戦(2002年)でも
点数を決めておりまして、ビッグマッチに活躍するイカス
野郎です。

実は試合前、日本・シンガポール両国の代表監督の記者会見
がありまして、相当ジーコに質問が集まったようです。

きっと、日本が勝つという前提だったと思いますんで、
ラドイコ・アブラモビッチ監督は、試合後「ざまーみろ」と、
シンガポールのメディアとかに思っていたでしょうね。


あー、生で観たかったぜ・・・。


...



 

 

 

 

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