PSMマカッサル概要 - インドネシア - 2005年03月13日(日) ■PSMマカッサル概要 監督:モハマド・バスリ カップ戦がないインドネシアにおいて、PSMマカッサルは、 プルセバヤに次ぐリーグ2位という成績でこのAFCチャンピ オンズリーグの出場権を得た。 プルセバヤとPSMはリーグ最終節まで首位を争い、結局 得失点差勝負となった。 このリーグ2位という成績は、"赤魚(Juku Eja = Red Fish) " PSMマカッサルのファンにとって、毎度の成績、という位置 にある。PSMマカッサルが優勝したのは、2000年度だけで、 その後4回のリーグ中、3回が準優勝なのだ。 PSMマカッサルのアジアへの初挑戦は2001年のアジアクラブ 選手権である。このときはベトナムのソン・ラム・ゲ・アン、タイの ロイヤル・タイ・エアフォースに勝利し、東地区の準々決勝GLで ホストを勤めた。 だが、彼らの経験不足は、ジュビロ磐田に3−0、水原三星に8−1、 そして今回再び対戦する山東魯能に3−1ですべて敗れていること からもうかがえる結果となった。 PSM Makassar(afcchampionsleague.com) …というわけで、ここに書かれている01年のチーム状況はココを 参考にしてくださいませ。ついでに全然参考にならないTV観戦記も。 ジュビロはこの試合、若手中心でPSMと戦いました。 んで、インドネシアのコアなサカヲタは、この試合に出場し、 現在横浜FMでプレイする奥をその後も覚えていたので (日本人選手の評判参照)、「OKU!あいつは前もココで…」と 言われるかもしれませぬ(笑) さて、当時書いたものからの補足をしてみます。 ▼リガ・インドネシア 2001年当時は、東西に分かれてプレイオフをやるシステム だったのですが、昨シーズンは1リーグ制でした。 しかし!インドネシアサッカー協会(PSSI)は再び 今シーズン、東西分割に戻すということであります。 なんつっても、インドネシアの横幅は、ロンドン−モスクワ間 あるわけでして、結構H&Aは欧州のCL並みなのであります。 これまでリガ・インドネシアはマンディリ銀行がメインスポンサーで、 "リガ・バンク・マンディリ"と称される場合も多かったのですが 今年はスポンサーが大手タバコ会社に変更、一応な正式名称は、 "LIGA DJARUM XI"(第11回・リガ・ジャルム) であります。 リガ・インドネシアは94年から表向きプロリーグになって おりまして、それ以前は"ガラタマ"というセミプロリーグで あったのであります。つーことで、2005年がリガ・インドネシア になって第11回、というわけですね。 リガ・インドネシアは3部まであり、それぞれ昇格・降格が あります。もちろん外国人選手や監督も結構いまして、南米 (チリとかコロンビアとか色々)やアフリカ、東欧の選手も います。 ベトナムやシンガポールと違い、東南アジアからの選手は ほとんど居ないハズですが、逆にインドネシアの選手は最近 マレーシアに2人ほど移籍しました。 じゃ、東アジアンは…と見てみると、つい最近、元中国U20 代表GKがプルセバヤに加入し、ACLに出場していました。 日本人もこれまで数人インドネシアでプレイしたことがあります。 また、リーグは僕が知る限り、おそらくアジア全域で見ても、 最も熱いサポーターをもつリーグの1つに数えられるでしょう。 開幕戦や決勝戦(プレイオフ)の場合は、4万、5万は普通に 入ります。特にプレイオフの決勝戦あたりになると、外務省が 「決勝戦があるから、競技場の近くには近づいたらイカンぞよ」 と在留邦人の方に警告するほどです。 しかし、正直なところ 「人気は高いが実力は低い」 を地でいくリーグ、それがリガ・インドネシアと言えましょう。 いい意味でも悪い意味でも、僕はこのフレーズが大好きです。 ▼チームに関して PSMマカッサルは ぴー・えす・えむ・まかっさる、 と読むより ぺー・えす・えむ・まかっさー(る)と読んだ方が、 おそらく現地受けはいいのではないかと思います(多分)。 現地観戦の方は、ぴー・えす…で通じなかったら、ぺー・ えす…の方で言ってみてください。 多分普通にぴーえすえむ、で通じると思うけど。 PSMマカッサルは、伝統ある名門チームであります。 今まで数多くの代表メンバーもこのチームに所属した経験 があり、実力も毎度上位に顔を出しています。 ポッと出のプルシック・クディリよりも、ずっと経験は 豊富なチームなのです。 そんなPSMマカッサルですが、今シーズン前に財政が悪化、 実力選手を数多く放出し、ACL直前にはどっか代わりに出て くれー!とPSSIに泣きついたのですが、どこも出てくれる ところが無く、結局シブシブ出場することになりました。 12月に行われたタイガーカップ2004という、東南アジア最強 A代表を決める大会のメンバーリストを見ると、予備登録30人中 5人を送りこんでおります。 が、今シーズンは代表選手の3名を放出しており、今は代表に2名 しかおりませぬ。 監督さんは、ついこの間にプルシシタ・タンゲラン(リーグ6位) から移ってきたばかりの監督さんなのですが、彼に関して、地元 メディアはこのPSMの状況にスゲー大変だなー、と同情する 記事まで出ております。 ついでに言うと、インドネシア・サッカーアワード2004では、 PSMはベストプレイメーカー賞、ベストMF賞、そんでベスト WB賞を得た3選手がいたのですが、今は中盤の2選手が残って いるのみです。 その2人は、インドネシア代表キャプテンをつとめる ポナリオ・アスタマンと、シャムスル・バクリであります。 これがポナリオ・アスタマン これがシャムスル・バクリ アジアカップ2004時のインドネシア代表のプロフィールを 見ると、2人のことがバッチリ書かれているので抜粋すると、 > (インドネシア代表はフォーメーションがどうであろうと、 > 中盤の選手は大抵同じ選手である。シャムスル・バクリ > (Syamsul Bachri)とポナリオ・アスタマン(Ponaryo Astaman)が > 中盤の鍵を握る選手だ。 > > シャムスルは、AFCチャンピオンズリーグに出場したPSM > マカッサルに所属する選手である。彼はボールを収めている相手を > 止めることを仕事とする、エネルギッシュな用心棒と言えよう。 > > その一方ポナリオはプレイメーカーであり、意図と秩序をチームに > 与え、チーム全体を活性化させる役目だ。 2人とも多分PSMでも中盤の底だと思うのですが、ある意味インド ネシアのタイガーカップ2004準優勝のキープレイヤーなのでも あります(まー、これもPSMのリーグと同じように、2位ばっかり だけど)。 ほかの選手では、代表候補メンバーとしてよく名を見るのが 右ハーフバックMFイルシャド、U23代表のFWアクバル・ラシード。 外国人選手を見ると、 ・ACL初戦で得点を挙げたパラグアイ人FWの Osvaldo Moreno ・アルゼンチン人FWでU17代表経験者 Mariano Oscar Sorentino ・ウルグアイ人MFで左ハーフバック Ronald Fagundes ・カメルーン出身DFで、センターバックAbanda Herman ってトコまではわかりましたが、怪我人もいるらしいとのことです。 以下、インドネシアのスポーツ紙bolaが報じた3月6日ACL 初戦前のPSMの予想メンバー(実際はわからなかったです)。 PSM (4-4-2): GK: 23-Syamsidar DF: 19-Andriyansah, 14-M. Darwis, 4-Abanda Herman, 12-Akmal MF: 28-Ronald Fagundes, 8-Syamsul Chaeruddin, 17-Edi Musriza, 22-Irsyad FW: 9-Osvaldo Moreno, 7-Akbar Rasyid Sub: 1-Hengky Oba, 2-Jais Lestaluhu, 15-Uci Sanusi, 25-Qadar Usman, 27-Ahmad Junaidi Coach: M Basri 4バックってのはインドネシアではあまり多く見ない システムであります。Syamsul Chaeruddinはシャムスル・バクリです。 ▼最近のPSMマカッサルの戦歴
こんな感じで一つ楽しんで見てください。 ...
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