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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2006年01月20日(金) --

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『未来世療法』

私たちはみな、不滅の存在です。

という言葉から本書は始まる。

本書がそのことを思い出すきっかけになれば幸いです。

という結びの文章と、みごとにつながっている。

生きていくためにどうバランスをとればいいのか、それは身体と心だけではどうもおさまらない。ワイス博士は言う。

魂は永遠です。究極的には、ただ一つの魂、ただ一つのエネルギーがあるだけなのでしょう。多くの人々はこれを神と呼んでいます。愛と呼ぶ人もいます。でも、呼び方はどうでも良いのです。(引用)

心理療法を目的に行う過去世退行催眠。今の自分の生きにくさが過去の自分に由来していることを理解し、この世界で生きていくためのバランスを取り戻す患者たちがいる。彼らが語った体験録を中心に、本書でワイス博士は私たちを未来へも誘う。

そもそも時間の概念はこの三次元ならではのもの、それならば、過去や現世だけでなく、未来世も、同じひとつの魂の体験として、関連し合って存在していても違和感はない。

本書では『前世療法』以上に転生の法則が明らかにされる。これらの法則は、多くの患者たちが博士に語ったことの蓄積である。

宗教、人種、国籍、文化などによって規定される特定のグループの 一員に生まれ変わるための一番確実は方法は、過去世でそのグループに属する 人々を憎み、そのグループを差別し、暴力を振るうことだと、私はすでに発見していました。(引用)

それならば、何世代も争いを続けている民族間における転生は、まさに”本質的に”憎しみの連鎖である。入れ替わりの反復によって続けられる争いには果てがない。競争しつづける資本社会にも、同じ輪廻の鎖が巻きついているのかもしれない。

私たちは、両親を選び、ここで学ぶためにやってくる。私たちのすべてがここにあるのではなく、しかもそれでいながら、魂の本質をたずさえて生きている。ほんのちょっとした気づきと選択で、未来も、過去すらも変化する、そんな想いを共有することが、今、地球のアフィリエイトとしての私たちが求められていることなのではないだろうか。

私たちは時間の内と外に住んでいるのです。過去世と未来世は現在へと収束し、もし、過去世と未来世が今生の私たちを癒してくれることができれば、私たちの人生はより健全でスピリチュアルなものとなります。(引用)

(マーズ)


『未来世療法』著者:ブライアン・L・ワイス / 訳:山川紘矢・山川亜希子 / 出版社:PHP研究所2005

2005年01月20日(木) 『イルカの家』(その2)
2004年01月20日(火) 『死体が多すぎる』その2
2003年01月20日(月) 『町かどのジム』
2001年01月20日(土) 『わたしの日曜日』&『とっておきの気分転換』

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