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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2001年09月25日(火) --

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☆古本を買う

最近、ネット古書店に入り浸っている。 現物を手に取り、ページをめくる喜びはないが、 一方では、書名を頼りに、 書棚を行ったり来たりして探す煩わしさはなく、 検索エンジンで瞬きの合間に、 生き別れとなり、巡り会うことができなかった お目当ての本を探し出している。

需要と供給の関係で、価格は決定する。 自明の経済法則である。 それは、古書も同じで、 すでに品切れや絶版となり、 手に入れることが困難となった名作・人気作ほど、 高値となっている。

すべての本について調べたわけではないが、 8月頃からずっと、本探しを続けていた結果、 それなりに、標準価格帯とでもいうべき線が見えてきた。 古本の相場がわかってきたと、言っていいのかもしれない。 少なくとも個人的には、 この本が、○○○円なら、これは買ってもいいかなと。

最近、探しているのは、 ハヤカワ文庫や創元文庫のSFやFTである。 だいたい、800円から1000円くらいの価格帯なら、 決して安くはないが、高いともいえない。 500円前後なら、これは安いといえる。 ただ、探している本、 どうしても欲しい本、というのは、 価格と相談しながら決められるものでもないので、 少々高いと思っても、 見つかった時に、買わざるを得ない。

ハードカバーで、もともと1300円くらいの本を 3000円で買った。 品切れで手に入らないものだから、 しかも、探したところ、とりあえず、 3000円と3500円で売っているお店の2軒、2冊しかないのだから、 値段を云々しても、しょうがない。 それでも、もうちょっと安いところがないか、 ネット上で探してみた。 結果は徒労であった。

そうなんだよね。

ネットで本を買うメリットは、 労力を省けること。 街に出て、本を買うのは一日仕事。 駐車場代やらガソリン代やら、 結構、雑費がかかる。 そんなことを思うと、ネットで少々割高でも、 結果的には、さほど、高い訳じゃない。 (送料はかかるが) それなのに、何時間もネットを彷徨うなんて、 時間的にも、経済的にも、効率が悪い。 そこに思い至り、3000円で購入した。 届いた本は、10年以上の本なのに、 しおり(ひもの)も、最初挟まったページのままで、 新刊とも思える、美本だった。

ところで。 身近なところの高値の本というと、サンリオSF文庫があげられる。 もちろん、数十万円を超えるような希覯本(!)も見かけるが、 コレクターではないので、身の回りの本に限定して。 そのサンリオSF文庫。 当時はあまり気づかなかったが、 今、そのラインナップを振り返ると、 かなり粒ぞろいである。 マニアックなものから、佳品まで、 興味深い。 そのサンリオSF文庫は、私の調査結果では、 標準価格帯は1500円くらいから2500円くらいである。 なかには、スティールラットシリーズのように、 700円前後で売られているものもあったが、 それは、稀である。 高い本になると、3000円前後。 さらには、8000円前後の超高値をつけているものもあった。

我が家にも、そのサンリオSF文庫が数冊書棚にある。 だいたい1500円くらいでうられているものである。 その中に1冊だけ、3000円前後(お店によっては、8000円!)の 貴重な本が含まれていた。 本の価値は、読む人の個人的な思いで決まるのであって、 古書の市場価格で計るべきではないのだが、 それでも、ちょっと鼻が高くなるのはしょうがないだろう。

いずれにしても、 地元の古書店だけでは、見つけるのが難しかった本を ネット古書店のおかげで手に入れることが出来てうれしい。 その点では、とても感謝している。 時に、ようやく見つけて、 1000円近くかけて、ネットで買った本が、 近くの古本屋で50円で売られていても(涙)。 (シィアル)

2000年09月25日(月) 『小さな生活』

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