同性にも異性にも、距離を置いてしまう。 カムアウトしてて、それを知って理解してくれてる人達は別として。
異性は恋愛対象ではないのだが、ごくまれに、相手にとっては対象となりうる。 それが恐い。自意識過剰と言われるだろうが。
嫌いではないから、自分は友達として親しくしていたのに、告られると相当ショックだ。 普通なら、『女として意識されること』は嬉しかったりするかもしれない。 でも、僕には、辛い。 普段の生活で、出来るだけばれないよう振る舞っていること、それ自体が自分の望むことではないから。
同性にとって自分は恋愛対象ではないだろう。 しかし、親しくなればなるほど、自分の嘘のつじつまが合わなくなって苦しい。 黙っていることが辛くなる。
どちらとも友達になりたい。しかし、避けられない『恋愛の話』を恐れて、踏み込めない。
自分に対する過剰な興味や好意がうっとおしくなる。
誰にも気を使わずに、本当の自分を出せたら。 いつも、そう思わずにいられない。
思い切ってサラっと言えたら。 でも嫌われるのが、噂されるのが恐い。
そうして僕は、いつも一人で居ることを選んでしまう。
自分で壁を、孤独を、作ってしまう。 恐がりだから。
そろそろ、何人かに言ってしまおうと、決心がついた。
嫌われたら仕方ない。 これが、本当の自分だから。 隠して、逃げ続けるのに、もう疲れたよ。
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