***☆For My Dearest☆***






***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年10月31日(木)同じじゃなくていい。

あたし。今日ちょっと機嫌が悪かった。
なぜなら。会えると思ってたそうるに会えんかったから。
現れると疑ってなかった昼練に。来なかったから。

だって来るって言ってたし。昼練がんばるって言ってたし。
普通に会えると思ってたのに。いつまで待っても現れへんし。
なんでやねーん。来るって言ってたやんかー。きぃー。あほぅー(涙)。

まぁでも。きっとなんか事情があったんやろうな。
そうるが昼練に来ないとき。よくある理由は。
学部の女友達が1人になってまうからっていうもの。
そうるの学部はただでさえ女が少ないから。まぁ仕方ない。
1人残されるその友達をちゃんと思いやれるそうるも。かっちょいいし。

まぁそんな感じで。とりあえず納得して。
夕方連絡をとろうと思ってメールしたら。・・・返事なし。
どうやらまたバイトしてるみたい。うぬー。
あたしはまた。ため息ひとつ。

バイトするのが悪いなんて言ってへん。
そのことで前にもめたし。理解しようとしてるつもり。
でもさー。放置プレイじゃないにしても(苦笑)。
あんまりほったらかされると寂しいもんで。
ちょっとくらいかまってくれーってことになるやんねぇ。

しょーがないので。あたしはふてくされて。部屋の掃除。
あたしのクセかもしれんけど。へこんでるときはよく部屋の掃除をしてまう。
他に。洗濯したり。お風呂を洗ってみたり。なべを磨いてみたり。
なんやかんやと家のことをやって時間を過ごす。
そういうことをやってる間は。少なくとも集中して。
余計なこととかを考えずにすむから。

そういや最近寒くなってきたなぁと思って。
クローゼットの中を整理してみる。
そしたら。お気に入りの白いコートが出てきた。
あぁ。またこのコートを着られる季節が来たんやなぁ。
あたしは嬉しくなって。コートにそっと触れる。


このコートは。去年買ったもの。
それまでずっと着てたグレーのロングコートに飽きてきて。
新しいのがひとつ欲しいなぁと思ってて。思い切って買ったコート。
そう。思い切るきっかけになったのは。そうるの言葉やった。

一緒に買い物に行って。いくつか候補のコートを見つけた。
確かそれは。黒いコート。白いコート。ベージュのコート。
3つまで絞って。そこからベージュを捨てて。
白か黒かで最後まで迷ってたあたしに。そうるは言った。
「白にしーや。1番似合ってるで。」って。

そうるに。そんなことを言われたのは初めてやった。
「日焼けした肌に白はキツイよなー(笑)。」なんて。
いつも言い合ってたのに。いきなり似合うとか言うなんて。
なんかめちゃめちゃ意外で。あたしは言い返した。
「日焼け肌には白はあかんのやろー。」って。
そしたら。そうるは笑って。決め手になった言葉を言った。

「でもうちは黒で。あんたは白って感じやん。なんとなく。」

そうるが普段着てるコートは黒で。あたしの大のお気に入りやった。
その日も。そうるは確か黒いコートを着てた。(ちなみにあたしは上記のグレー。)
あたしは。無意識のうちに。そうるの着てる黒に憧れたんかもしれん。
そうるに似合う色が。あたしに似合うとは限らんのに。
あんまりそうるに似合うもんやから。近づきたいって憧れたんかもしれん。

でもそうるは。そんなあたしに言ってくれた。
白でええやんって。白が似合うんやでって。
それは。なんとなくやけど。うちら2人は同じじゃなくてええんやでって。
違っててええんやでって。そういう言葉みたいに思えた。


ねぇそうる。今にして思えば。これこそ自意識過剰って感じもするけど。
あたしにはどうしてもそう思えたんやからしょーがない。
あたしがあんたを愛しすぎて。あんたに憧れまくって。
あんたに近づこうとしてることを。あんたは察してたような気がするんよね。
そうやって。自分ってものをあんまり持とうとせんかったあたしに。
あんたはあんたでええしーって。うちと同じじゃなくてええしーって。
そう伝えようとしてくれてたんやと思うねん。

コートの色ひとつ決めるにしても。あたしはあんたの優しさを感じた。
うん。今でも忘れてへん。ちゃんと覚えてる。

ねぇそうる。そうやってあんたの優しさを感じながら手に入れたコート。
今年もいっぱい着て。あんたと一緒にいたい。
あんたの黒いコートの隣で。白いコートのすそを揺らしていたい。

あんたの黒いコートはきっと。あたしの白を引き立ててくれる。
あたしの白いコートも。あんたの黒を引き立てるんやろうね。
お互いの存在が。お互いを高める。
なーんか。いいね。そういうの。

そうる。あんたとあたしも。ずっとそんなふうでありたいね。





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2002年10月30日(水)1番深いところ。

月曜は。ナイターの後でそうるが泊まりにきて。
火曜は。午前中そうるがあたしの部屋にいて。
けっこうな時間を一緒に過ごしていた。それなのに。
どうしてなのか。昨日の昼間会えなかっただけで。
やっぱりあたしはそうるに会いたくて仕方なかった。

困ったもんや。ほんまに。そう思って自分で苦しくなる。
いつからこんなにも首ったけになったんやろう。
目が合うだけで。笑いかけられるだけで。
いつでもあたしは。心を締め付けられてしょーがない。
そしてそういうものを。いつだって求めてる。
甘くてせつない痛みの虜になってる。あぁ。なんてことやろうか。

そうるのどこにそんな魅力があるんやろうね(苦笑)。
優しいばっかりじゃないし。わがままも言われるし。
気分次第で冷たい態度もとられるし。
(それどうなんよ。)ってむかつくこともいっぱいあるし。
ほんま。なんでこんなにも夢中になってるんやろうって。

それでも。あたしは知ってる。
そうるの体も心も。やわらかくて。暖かくて。たまらない。
あたしには。絶対に失えない存在。だから。
あたしの魂が。こんなにも求める。こんなにも欲しがる。
だから頭が制御しようとしても。止められんのやろうと思う。
とりあえず。分かりやすく言うなら「お手上げ」ってことで(苦笑)。


ナイター前に。練習場に向かう道でそうると一緒になる。
信号待ちで。バイクのタイヤにあたしの原チャをコツンとぶつける。
振り返ったそうるは。片手を上げるけど。ミラーシールドのせいで目が見えん(笑)。
シールドをスライドさせて。隙間から大好きなそうるの目が見えて。
(あー。そうるやー。)って感じで。恐ろしいほど単純に。あたしは幸せになる。
「おっすー。」「おはよー。」って。交わした言葉はそれだけ。
でも。それだけでいい。そういう空気でさえ。あたしには優しい。

グランドで用意をしてるときに。そうるが騒ぎ始める。
「ぎゃー。スパイク忘れたー(涙)。」って。
そうるが履いてきたのは。おニューのスニーカー。
スパイクがないってことは。それを履いてやるしかないってことで・・・。
「いややー。買ったばっかりやのにー(涙)。」
「こんなん絶対底とか磨り減るやーん(涙)。」
そうるはほんまに泣き出しそうな勢いで。スニーカーを触ってた。
そんなそうるを見てたら。なんかいじめたくなってきたあたし(笑)。

「ご愁傷様。せいぜい汚さんようにー。」って。まひろがイジワルく隣で笑って。
「大丈夫やって。穴は開かんって(笑)。」って。あたしも慰めにならん慰めをする。
「もー。あんたら。絶対しばく(涙)。」って。珍しくいじめられっこモードになって。
ギャーギャー言ってるそうるは。ほんまにかわいかった(笑)。


練習前に。みんなで集まって。キャプテンそうるが一声かける。
これはいつものこと。今日その時に。そうるが言った。
「この前の試合のビデオで1回生の応援がすごかった。」って。
「声がいっぱい聞こえてほんまに感動した。ありがとう。」って。
あたしたち上回生も。そうるの言葉で思い出して。ありがとうって言った。
1回生は。みんな嬉しそうに笑ってた。

そういう気持ちを。素直に言葉に出来るそうるは。やっぱりすごい。
あたしは。思ってても恥ずかしくて言えないような気がする。
そうるが。後輩から人気があるのが分かる気がした。
そういう声かけを。すごく大事にしてるそうるやから。
後輩も。そうるに気にかけてもらってることが分かって。
そうるのことを好きになるんちゃうかなーって思った。


練習が始まると。そうるはいつも通りやった。
月曜に。ちょっと気まずくなってただけに心配やったけど。
そこはやっぱり。スポーツやってる人間はサッパリしてる。
お互い気持ちよくプレーするために。言うことは言う。でも引きずらない。
でも忘れたりしないで。二度としないように自分を戒める。
引くべきところにちゃんと線を引いてる感じで。気持ちいい。

イキイキと走り回るそうるに。ナイスプレーの後で笑顔を零すそうるに。
あたしは。やっぱり幸せをもらって。笑顔になる。
調子に乗って。おもしろいプレーをやるそうるに。
みんなが笑って。そうるも笑って。あたしも笑って。
なんてゆーか。あたしを包むすべてが暖かかった。


ナイター後に。紙がいっぱい入った封筒があたしに回ってくる。
それは。夏に個人個人が目標を立てて紙に書いて、
それにみんなが達成度とかを判断して書いてあげて本人に返す、
いわゆる「評価シート」というものやった。

家に帰ってから。それに記入する。
後輩。同回生。みんないろんな目標を立ててた。
一人一人のプレーを思い返しながら。書き込んでいく。
「よくなってきたやん。」とか。「もうちょいやな。」とか。
えらそうなこと書いてるよなーと思いながらも書いた。
人の評価をするとき。自分のことはとりあえず置いておく(苦笑)。
そうでもしなきゃ。誰も何も言えなくなってまうし。
何もかもを完璧にこなせるプレーヤーなんていないもんね。
そのかわり。書きながら自分のことも思い返してみる。
うんうん、うちもこれ出来てないよな。次からもっと気をつけよう。
そんなことを思いながら。評価シートを埋めていった。

そうるは。だいたい誰の評価シートに対しても。
びっくりするぐらい長い長い返事を書いてた。
その内容には。あたしと同じような感想もあったけど。
あたしがその人を見てても気づかなかったことも書いてあって。
改めて。そうるのキャプテンとしての器の大きさとか。
視野の広さとかを思い知らされて。あたしは胸が熱くなる。


あたしは。けっこう昔からそうやけど。
人を好きになるとき。そこに必ず「尊敬の念」が生まれる。
人間的に尊敬できる人。純粋にすごいなぁと思える人。
そういう人を。あたしはいつも愛するようになってた。
逆に。そういう人じゃないと。あたしは愛せない。

そうるに対しても。最初は外見とか雰囲気から好きになったけど(笑)。
たぶんそれだけやったら。ただの憧れで終わってたと思う。
こんなふうに。そうるの心に触れて。その深さを知って。愛した。
後輩に対して「ありがとう」ってみんなの前でも素直に言えることとか。
チームメイトのプレーをいつも気にして見ていられるとことか。
そういうひとつひとつのそうるの中身を。あたしは尊敬してる。
だからずっと一緒にいられるんやと思う。


ねぇそうる。あたしはあんたの中で大好きな部分がいっぱいある。
キレイな瞳。長いまつ毛。柔らかい唇。全部大好き。
力こぶのできる腕も。引き締まった脚も。全部大好きやで。
でも1番好きなんは。あんたの心・・・なーんて言ったらクサイかな(笑)。
「やめろー。かゆいー。」なんて。あんたは言うんやろうか。

でもな。それはほんまのことやねんで。
もうつかめたと思っても。まだ全然つかみきれへん。
底が全然見えへん。深海みたいなあんたの心。
その1番深いところにたどり着いたら。何が見えるやろう。
そんなことを思うから。あたしはあんたから離れられへん。

ねぇそうる。あたしはあんたの心のどの辺にいる?
まだ浅瀬でチャプチャプやってる程度なんかな?(苦笑)
息もできないくらいの。深い深い部分まで。あたしは潜ってみたい。

そして見たいねん。誰も見たことのない。あんたの1番深いところを。





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2002年10月29日(火)過ごした夜の数だけ。

これは。昨日の日記の続きです。
大好きなそうるとの。愛の戯れ日記です。
そういうのをよく思われない方は読むのをご遠慮ください。
とは言っても。そこまでセキララなことは書いてない(はず)ですけど。

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ナイターの後。あたしは原チャ。そうるはバイク。
あたしの部屋までは。原チャスピードで30分弱。
あたしをおいてぶっ飛ばせば。15分で行けるそうるやのに。
今日はめずらしく。あたしの速さに合わせて一緒に走ってくれた。

部屋に着く頃には。体はすっかり冷え切ってた。
「寒いー。寒すぎるー。」って震えるそうるにタオルケットを巻きつけて(笑)。
あたしはやかんを火にかけて。お風呂にお湯を入れる。
ナイター前にごはんを食べても。動けばお腹がすく。
あたしは。粉末のコーンポタージュ(笑)と食パンをトレイに載せる。
そして。お風呂にお湯が入るまでの時間にそうると食べる。

「今日も疲れたなー。」あたしは肩をコキコキっと曲げる。
「んー。確かに。」そうるもそう言って首をグルグル回す。
もう年なんかって感じやけど。ナイターの後はあちこち痛い(涙)。
そうるは常に足首にテーピングしてるし。あたしは膝に湿布してるし。
真剣にスポーツしてると。あちこちガタが来るんよね(涙)。

「あ。マッサージやりっこしようやー。」ってあたしが提案する。
「おー。やってやって。背中押してー。」って。そうるが寝転がる。
あたしはそうるの上にまたがって。背中をバキバキっと押す。
「くぅー。」とか呻くそうるを。あたしは容赦なく押してやる(笑)。
こうやって触れ合う時間も。実は楽しい。
そうると一緒にいられたら。あたしはきっとすべてが楽しい。

そうこうしてるうちに。お風呂の準備が出来て。
ジャンケンで勝ったあたしが先に入る。
これ正解。だって。そうるが先に入ったら。
あたしが出てくるのを待てずに寝てまう可能性大やし(笑)。

あたしのお風呂タイムはわりと短い。対するそうるはけっこう長い。
さっさとあがったあたしは。そうるを待ってテレビを見る。
横になったら絶対寝てまう。寝転びたいけど。あかんあかん。
・・・しかし疲れてるときって。ほんまにベッドが愛しく見えるんよね(涙)。
誘惑に負けてあたしは横になり。そしてウトウトする・・・。


目覚めたのは。そうるの口づけ。甘くて。執拗なキス。
閉じた重い目を開けると。目の前に愛しい人の顔がある。
「もー。寝るとか反則やわ。」って。ちょっとすねたみたいに言う。
「だって長いんやもん。」って。あたしは笑って答えて。
「寂しかった?」って。イジワルく笑って。そうるの首に腕を回す。
「うん。寂しかった。」って。そうるは素直に答えて。またあたしに口づける。
なんか。今日のそうるはかわいいな。いつもより甘えてくる。
強気で強引なそうるも好きやけど。たまにはこんなそうるもいいかな。

あたしとしては。抱き合ったままで眠るつもりが。
そうるは。それだけじゃ足りなかったらしく。胸に手をやられる。
「疲れてへんの?」って。あたしが半分寝ぼけながら言ったら。
「そんなんは関係ないの。」って言って。あたしを脱がせる。
あたしも別に抵抗するでもなく。そうるにされるがままになってる。
「寒いー。」って言うあたしを。そうるは抱き締めてくれた。

そうるの胸の音が聞こえる。
トクン。トクン。あたしの胸の音と重なる。
愛しい人が生きている証。あたしのそばにいる証。
なんて心地いい音やろう。なんて安心する感覚やろう。
あたしはそうやって抱き合ってるだけでも十分幸せ。
どちらかというと。そこでいつも止まらなくなるのはそうる。
その先に。深く絡み合うことで得られる快感を。欲してるみたい。

戯れになると。そうるはいつもちょっと強引。
あたしを欲する気持ちに歯止めが効かなくなってるかのようであり。
かと思えば。あたしをめちゃめちゃに壊そうとしてるかのようでもあり。
そんなそうるが。あたしはどうしようもなく怖くなる。
でも同時に。どうしようもなく魅かれて。苦しくなる。

対するあたしは。そうるに身を預けて。気持ちよくしてもらうばっかり。
あたしをそんな状態にすることが。そうるには気持ちいいらしい。
なんか。あたしだけ得してるような気がするけど。ええんかな。

でもあっと言う間に。そんなことを考える余裕はないくらい。
あたしの思考回路を遮断されて。そうるの攻める部分に全神経が集中する。
触れられて。嘗められて。あたしはフワフワと漂う。
あたしは何度もそうるの名前を呼んで。吐息を漏らす。
身を捩って。シーツを掴んで。白い白い空間に飛び込んで。
・・・そこでいつも。意識は途切れる。


寒い夜のせいもあって。あたしはそうるにぴったり体を寄せて眠った。
触れ合う肌のぬくもりが。愛しくて。涙が溢れた。
何度抱き合っても。その後の余韻が幸せで泣きたくなる。
過ごした夜の数で。その気持ちは少しくらい褪せるのかと思ってたけど。
あたしの気持ちは。褪せるどころか。どんどん高まっていく。
初めてあんたに抱かれたあの日より。今の方がずっと強い気持ちで愛してる。
昨日より今日。今日より明日。どんどんそうるを好きなっていく。
もうこれ以上好きになんてなれない。今最高に好きって思っても。
そんな「最高」なんてあっと言う間に越えてしまう。
あたしのそうるを思う気持ちに。限界なんてない。


ねぇそうる。あんたはどうなんやろうね。
あたしとこうやって何度も肌を重ねてきたけど。
それでも飽きもせずに。あんたはこうしてまたあたしを抱いてくれる。
あんたの気持ちは。初めてあたしを抱いたあの日からどう変わってきたんやろう。
一緒に過ごした時間の分だけ。一緒に眠った夜の数だけ。
あんたはあたしを知って。何か変わったんかな。
あたしがあんたを思うみたいに。
単純に右肩上がりで。あたしを愛してくれるんかな。

夜中に1度だけ目が覚めて。静かな寝息を立てるあんたを見てたら。
不意にそんなことを思って。あたしはちょっとだけ不安になった。
それをかき消すように。あんたの頬にひとつキスをした。

あんたの頬は。やわらかくて。あたしは唇を離すのが惜しかった。





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2002年10月28日(月)あたしは君の味方。

昨日あたしは。おかしいくらいにそうるに会いたくなってて。
そして今日。会えてやっぱり幸せやった。

先週の金曜に。ずいぶんとキツイことを言われて。
あたしなりにずいぶんとへこんだり考えたりしたけど。
そういう難しい感情も。やっぱり愛しい感情の前では消される。
その時どんなにそうるを憎らしく思っても。もう大キライと思っても。
最終的には。「愛しい」って気持ちが1番になれる。
そんな自分って。ちょっと都合よすぎな気もするけど(涙)。
でも。幸せなココロやなぁって思う。

今日のそうるは。ずいぶんと早くにグランドに来てたみたいやった。
最近めっきり寒くなったから。バイク用の黒い大きなコートを着てて。
「寒いー。脱ぎたくないー。うぅー。」ってジタバタしてた(笑)。
いい季節になったわ。そうるに1番似合う「黒」が。
いっぱいそうるに着てもらえるんやもん(笑)。

そしていつもみたいにみんなで集まって。練習が始まる。
いつもみたいに。楽しい練習になるはずやった。何の心配もしてなかった。
でも。結果的に。ちょっと気まずくなった練習やった。


あたしはここで何度も書いてるけど。そうるのプレーはめちゃめちゃうまい。
あたしたちのやってるスポーツには。アタックとディフェンスがあって。
あたしもそうるも主にディフェンスをやってる。
そうるは真剣になればなるほど。プレーが荒くなる傾向がある。
それはそうるに限ったことじゃなくて。あたしもよくやるから分かる。
相手との距離を詰めた積極的なプレーと、相手にぶつかる危険なプレー。
その境界線なんて本当に微妙なライン。だからこそ難しい。
特にそうるの場合。ギリギリまで距離を詰めようとするからこそ余計に。
相手にぶつかったとき。与える衝撃も大きい。

今日もその荒いプレーが出て。そうるがアタックのコの腕を叩いてしまった。
そのコは軽くキレた程度でどうにか納まった。(それもたいがい怖かった。)
でも他のアタックのコが。決して悪いコじゃないし大好きなコやねんけど。
普段からけっこう熱くなりやすくて。そうると意見がぶつかるコで。
「なんでそんな荒いプレーやるねん!ファールやろ!」って。そうるを責めた。
そうるはそうるで。もちろんわざとやったわけじゃないんやから。
「ギリギリのとこやねん!あれぐらい当たるのはしょーがない!」ってキレた。
そのコもそうるも譲らなくて。キツイことを言い合って。イヤな空気が流れる。

あたしは。そういう争う空気がめちゃめちゃ苦手。胃が痛くなる。
どっちかというと。すべてを穏便に済ませたいタイプやから。
ずるいかもしれん。でも。自分の大好きな人たちが言い争うのは見たくない。
今お互いに対してむかついても。普段は仲良くやってるんやし。
真剣にやってるからこそ熱くなる。楽しくやるばっかりじゃあかんことも分かる。
それでもやっぱり。物には言い方があると思うし。こういう空気はキライ。

そのプレーの後で。アタックとディフェンスで分かれて反省する。
これは各プレーの後でいつもやってるんやけど。
今回は集まるとすぐに。ディフェンスリーダーが口を開く。
「なにやってんの。うちら同じチームやねんで。」
「あんなにアタックさんキレさせるとか。絶対やったらあかんやん。」
口調は冷静やったけど。明らかにそうるのプレーと態度を責めてた。
他のディフェンスのメンバーも。ちょっと殺気立ってて。
そのプレーに関してもキツイ発言がいろいろ出てきた。
そうるは。さすがに言い返せなくなって。ちょっと黙り込む。
「・・・うん。ごめん。次からは気をつけるわ。」って。切り替えて明るく言ってたけど。
あたしには。ちょっと元気なくしてるそうるがちゃんと見えた。


そんなそうるが気になって。あたしは練習後に。駐輪場で声をかける。
寒そうに風を受けながら。荷物をバイクに括りつけてる後ろ姿に。
「おーい。大丈夫かー。」って呼びかける。
そうるは振り返って。ちょっと笑って。
「おう。なんとか。気にしてへんし。」って言った。
でもその顔は。すぐに雲ってバイクの方を見てしまう。

あーあ。全然大丈夫じゃないし。強がりなんてバレバレやし。
あたしはひとつ息をついて。そうるに近づいていく。
そうるのプレーに関しては。なんせ圧倒的にうまいもんですから。
悲しいけど。あたしはどうこう言えたもんじゃない。
でも。あのときのそうるの態度は。ちょっとどうかなーと思ったから。
あたしはそういうことを。出来るだけ冷静に話した。

そうるはあんまりあたしの方を見ようとしなかった。
あんなに実力があるそうるのこと。
プレーのことで責められたのは相当悔しかったんやろう。
あたしの言うことを聞き入れられる余裕が。今のそうるにあるかな。
そんなことを思ったけど。でもちゃんと伝えたかったし。思ってることを全部言った。

「でもあんただけが悪いわけじゃない。最初にキツイこと言ったあのコも悪い。」
「それはみんなも分かってるって。あんま気にしすぎたらあかんで。」

あたしはいろいろ言ったけど。最後にそう言った。
平気そうにしてても。そういうことを意外と引きずるそうるを。
あたしは知ってるから。心配になって言った。

そうるは。手を止めて。何かを考えているみたいやった。
そして。あたしの方を見て言った。
「ありがとうな。」って。ちょっと掠れた声で。
「そう言ってくれるのはあんたぐらいや。」って言った。
そして。あたしの腕をつかむと。ぐいっと引き寄せた。

駐輪場には冷たい風が吹いていた。
寒くて我慢の限界が来てた友達は。みんな帰ってしまった。
もう誰もいない。人目は気にしなくていい。

あたしを抱き締めるそうる。その腕は小刻みに震えていた。
「寒いなー。あー。あったかい。」そうるはあたしの肩に頭を乗せる。
震えんといて。大丈夫やから。そんなに震えんといて。
寒さのせいやんね。泣いてなんかないやんね。そうる。
そうるの黒いダウンのコートに。あたしは体を押し付ける。
伝わりますように。あたしの気持ち。
そう思いながら。回した腕に力をこめる。


ねぇそうる。あんたが沈んでるのは。自分のプレーのせいだけじゃないんやろ。
そうやって自分がキレたことで。一瞬でもチームの雰囲気を乱してしまった。
キレた当人たちに関係ないとこで。いろんなチームメイトが不快な思いをして。
おいおい、こんな状態で大丈夫なんやろうかって。絶対思ってたはず。
自分がチームをそういう状態にしてもたことが。キャプテンとして。
あんたには許せんことやったんちゃうかな。あたしはそう思ってんけど。

大丈夫やで。そうる。あんただけが抱え込むことない。
あたしはいつでも。あんたの味方やから。
悔しかった気持ち。しんどい気持ち。あたしにも分けて。
あたしに出来ることは少ないけど。きっとたいしたことは出来んけど。
こうやってあんたを。抱き締めてあげることぐらいは出来るから。
それでちょっとでもあんたが救われるんなら。
あんたのそばにあたしがいる意味はあるやんね。


そうるはあたしから体を離して。あたしの目を見て笑う。
「ありがと。もう大丈夫。」って。いつものそうるに戻る。
「そっか。ならよかった。」って。あたしも笑う。

多くは語らなくても伝わるときがある。
相手への溢れる愛情が。心にちゃんと届くときがある。
あたしは。そうるからのあたしへの愛情を確かに受け取ったし。
あたしのそうるへの愛情を、そうるが受け取ってくれたと信じられる。
だから。何も怖くなんかないって素直に思えて。ちゃんと笑えた。

「寒くなったし帰ろうか。」って言ったあたしに。
「今から家行っていい?」ってそうるは言った。
「ええけど。明日講義ないん?」ってあたしが言うと。
「昼からやもん。ええねん。」って。そうるは笑った。
「いきなりやねなぁ。ええけど。」ってあたしがイジワルく笑ってやったら。
「うん。今日はちょっと甘えたい気分やし。」って言って。
あたしの唇をプニっとつまんで。短いキスをくれた。
いつになく素直でかわいいそうるに。あたしはまたやられる(苦笑)。

帰り道。そうるはあたしの原チャの後ろをずっと走ってくれた。
いつも100キロ近く飛ばすそうるが。45キロに抑えてくれる。
まわりの車には相当迷惑なバイクやったやろうけど(苦笑)。
あたしはそうるに守られてるような気がして。嬉しかった。

・・・うーん。これ以上は長くなりそうなんで。(←十分長いし。)
夜のことはまた明日書きますね。





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2002年10月27日(日)会えない休日。

今日は久しぶりに実家に帰ってきた。
そうるはバイトやし。デートなしの週末だぁ(涙)。
今日は1日派遣のバイトやって。むぅ・・・。

今そうるは2つバイトを掛け持ちしてる。
ファーストフードの販売員。模擬試験の採点バイト。
その上。知らんうちに派遣バイトにまで登録してたとは。
昨日はあぁ言ってみたものの。ここまでくるとなぁ・・・(涙)。
悲しいのを通り越して。もう尊敬の念すら生まれてくるし(苦笑)。

てゆーか。普通にそうるの体が心配になるわ。
サークルも大事な時期やし。今そうるが体調崩したりしたら。
チームに影響出るし。なによりそうるが辛いやろうし。
うーん。やっぱりほどほどにあたしが止めてあげることも必要やろうか。
なんかそんなふうにすら思えてくるんやけど。
何これ。もしや「母性本能くすぐってやろう大作戦」とか?(笑)
そうるなら考えてないとも言い切れんとこやなぁ(笑)。


まぁそんな働くそうるとは対照的に。あたしは実家でのんびりした。
下宿から実家までは2時間程度。まぁまぁの距離。
あたしはままちゃん(母親)と一緒にごはんを作ったりした。
ままちゃんの作る料理は。ほんまに何でもおいしい☆
あたしの料理好きは彼女の影響やからね。
今日のメニューはべたべたで肉じゃが。最高やった☆

あたしのままちゃんは。なかなかステキな女性やと思う。
それは外見とかそういうことじゃなくて。中身の問題ね。
外見でも。コロコロしてかわいいままちゃんは自慢やけど(笑)。
優しくて。思いやりがあって。あたしの理想の女性。

そんなままちゃんが。サークルの試合のビデオを見たいって言ってたので。
ちょっと恥ずかしいけど。それを見せてあげる。
「へぇー。こんなふうにやってんのー。」とか言いながら。
ままちゃんは楽しそうにビデオを見てた。

「このコうまいねぇ。」そう言ってままちゃんが指さす先には。
まわりに支持を出しながら自分も動くそうるの姿があった。
あたしは。誇らしいような。照れくさいような。
なんとも言えない気持ちになって。ままちゃんに説明する。
「前に話した仲いいコやで。ほらキャプテンのコ。」って。
「ふーん。大変やろうねー。」って。ままちゃんは言った。
中学高校と。部活でキャプテンをやってたままちゃんには。
きっとそうるの苦労とかがすぐに想像できたんやろうな。
なんかあたしは。そういうのも嬉しかった。

ままちゃんにはそうるとのことは何も話してない。
いくら大好きなままちゃんでも。すぐには受け入れられんやろうし。
でも。自分の大好きな人(ままちゃん)が。
自分の大切な人(そうる)を認めてくれたことが。単純に嬉しかった。
1人の人間としてのそうるの魅力・・・プレーの技術っていう一部分やけど。
ちょっとでも分かってくれたままちゃんが。嬉しかった。


ままちゃんが出かけて。あたしはビデオを再び見る。
画面の向こうのそうるは。やっぱりかっちょよかった。
試合中は。もちろん大半は自分のプレーに集中してるから。
そうるのかっちょいいプレーをいっぱい見逃してて。
そういうのが。後からいっぱい見られて。おいしかった(笑)。

ビデオを撮影してたのは後輩で。めちゃめちゃ応援してくれてた。
特にそうるのミラクルプレーの後とかは。黄色い歓声が沸きあがってた。
「かっちょいいー☆」「すごいなー☆」「さすがー☆」
そんなふうに言われてることなんて知らないそうるは。
やっぱり冷静で。ひとつひとつのプレーを完璧にこなす。

あぁ。かなわんなぁ。この人には。
ほんまに。あたしにはもったいないくらいの魅力を持った人やなぁ。
そう思ったら。なんだかそうるを遠く感じて。
あたしは急に怖くなって。思わず画面上のそうるに触れる。

テレビの画面はちょっと温かくなってて。あたしの指をそこに留める。
バカみたいにテレビの前に座り込んで。あたしは画面をなぞってみる。
そんなところにそうるはいないのに。錯覚しそうになる。
なにやってんの。あたし。おかしいで。
そんなふうに。冷静なもう1人のあたしが言ってる。
それでもあたしは。画面のそうるから目が離せんかった。


ねぇそうる。あんたは知らんやろうね。
こうやって。あんたを思いすぎるあまりバカになってるあたしを。
テレビに触れて。機械的な温かさにあんたを思って泣きそうになってるとか。
ほんまにほんまにバカみたいやねんもん。自分でもびっくりやわ。

そんなあたしを知ったら。あんたはどんな顔をする?
また「ばーか。」って言って頭を叩く?
でもその後で。あんたはあたしを抱き締めてくれる・・・。
なんかそんな気がするんやけど。これって調子よすぎやろうか。

あぁ。やっぱり。こんなそうるじゃなくて。生身のそうるがいい。
あたしに笑ってくれて。あたしに触れてくれて。
あたしを抱き締めてくれるそうるがいい。
むぅー。なんでこんなにも恋しくさせられてるんやろ。
あんたに会えへん休日。あたしはいつもこんな感じやねんで。
眠る前とか。せめてあんたが夢に出てきてくれますようにって。
乙女モードに突入して。こっそり祈ってたりするし(笑)。

そうる。昨日会って。明日も会えるのに。
今日会えんだけで寂しくなってるあたしを許して。
あたしはもう。そういう体になってもたんよ。
知らんうちに。あんたによってそんなあたしにさせられたんよ。
半分はあんたのせいなんやからね。知らんーなんて言わせへん(笑)。

そうる。単純でありきたりやけど。あんたに伝えたい気持ち。
会いたい。会いたいわ。どうしようもなく。
ただあんたの顔が見たい。あんたに触れたい。

理由はシンプル。あんたのことが大好きやから。





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2002年10月26日(土)ずっと一緒にいたいから。

朝起きて。カーテンを開ける。
そこに太陽の眩しい光はなくて。でも雨も降ってなくて。
どんよりした曇り空が広がってた。
なんか。泣き出しそうな空の色やと思った。
晴れることが無理なら。いっそのこと雨を降らせればいいのに。
中途半端で。泣くこともできない。あたしみたいな空。

昨日そうるに冷たいことを言われて。
あたしの心はどうしようもなく沈んでた。
練習に行くのもちょっと気が重かった。
たぶんそうるは。何もなかったように普通に接するんやろう。
たぶんあたしも。ちょっと無理して笑ったりするんやろう。
そうやって。きっと傍目に見たら何の問題もないように装って。
平気そうに演じてるうちに。嫌なことはすべて忘れられたらええのに。
そんなことを考えながら。あたしはグランドに向かった。

グランドにはまだそうるは着いてなくて。あたしは少しホッとした。
みんなの顔を見ると。そうるのことをちょっと忘れられた。
いつもと変わらず笑える自分に安心した。大丈夫やと思った。

それから10分ぐらいして。そうるのバイクが到着した。
JIBバックを肩にかけて。そうるが歩いてくる。
「おはよー。」「おっすー。」みんながそうるに声をかける。
そうるはそれに答えながら。あたしのいるベンチに向かって歩いてきた。

あたしは。そうるの顔が見られなくて。うつむいてスパイクを履いた。
そうるは。あたしの横にバックを置いて。黙って着替え始めた。

沈黙が重くて。あたしは息が詰まりそうになってた。
今そうるが何を考えてるのか。あたしに何を言いたいのか。
そして。あたしはそうるに何を言うべきなのか。
ぐちゃぐちゃ考えてたら。泣きそうになってきた。

うつむくあたしの頭に。そうるの手が置かれた。
ポンポンっと2回。黙って。あたしの頭を叩いて。
そうるは。今日のメニューを相談しに。副キャプのとこに向かった。

そうるは何も言わんかった。でもあたしには。
そうるの言いたいことが。痛いくらいに伝わってきた。

今からは練習。とりあえずは関係ないことは忘れてや。集中してや。
きっとあたしに。そう伝えたかったんやと思った。
それは。そうるの自分勝手な言い分にも聞こえるけど。
真剣に練習したいはずあたしを思っての。そうるの優しさ。
あたしには。それがちゃんと伝わってきた。

あたしは首をブンブン振る。忘れなきゃ。忘れなきゃ。
やる時は真剣にやろう。そう思って。気持ちをどうにか切り替える。


アップのとき。そうると順番が前後になる。
そうるがあたしからパスをもらう時。あたしの名前を呼ぶ。
あたしはそれに答えて。そうるの名前を呼んでパスを出す。
そうるに名前を呼ばれるだけで。あたしは心が震える。
そうるの名前を呼ぶだけで。あたしは泣きそうになる。

何が「忘れる」やろう。何が「気持ちを切り替える」やろう。
こんなにもこんなにも。不安で押しつぶされそうになってるくせに。
あかん。しっかりせな。ちゃんとせな。そう思って。
あたしは。心を鈍らせて。何も感じないようにしてた。
ひとつひとつのプレーにだけ頭を使って。集中して。挑んだ。
そのせいか。練習が終わる頃には微妙に頭が痛かった。

とりあえず。没頭してたら4時間の練習はあっという間に終わった。
練習が終わってから。予想してた通り。そうるはあたしを呼んだ。
「会計のことでキャプと話し合いー。」って。
友達にウソをついて。先に帰ってもらう。
そしてあたしは。バイクにまたがったそうるのところに行く。

「昨日のことな。キツかったかと思って気になってた。」
開口一番。そうるはあたしに言う。あたしは黙って聞く。
そうるはさらに。言葉を続ける。指はミラーの縁をなぞってた。


うち最近・・・とゆーか前からやけど。けっこうバイトとかしてるやん。
分かってると思うけど。うちって予定入ってないと落ち着かへん性格やん。
だから。けっこうカツカツな生活してるんやけど。
それで。ここからはうちの悪いとこやねんけど。
普段は別に気にならんのに、自分がしんどくなってくると、
自分と違うことやってる人がうらやましくなったりするんやん。
例えば。のんびり自分のペースでやってるあんたのこととか。
それで昨日みたいに当たったりしてまうんやと思うねん。ごめん。


またキツイことを言われるかと思ってたのに。
謝られるなんて思ってもいなくて。あたしは驚いた。
そうるは。昨日はバイトが相当忙しかったらしい。
客足も全然途絶えなくて。新人のミスとかもかばったりして。
なんだかんだで疲れて。イライラしてて。
そんなときにあたしがヒマとか言ったもんだから。
ついついあたしに当たったんだと言う。

あたしは前にそうるに言われたことを思い出す。
(日記にも書いてました。こちらの日記です。)
そうるは、自分にとって近しい人にほど、
自分の弱い部分を押し付けるようなことをしてしまうってこと。
そうるだけじゃない。あたしにもそういうとこはある気がする。
そしてそれは。そうるとあたしだと形が全く違う。

そうるの場合。相手に冷たく当たったり突き放したりすることで。
あたしの場合。相手に愚痴ったり絡みついたりすることで。
そういうのを。お互いに対してついついやってしまう。
カタチは違うけど。どっちもお互いに心を許しているからこそ。
自分にとって。その時1番ラクなカタチをとってしまう「甘え」やってこと。
あたしは。あのとき確かに理解していた。それなのに。

あぁ。またやわ。また見えんくなってた。
しんどいそうるの気持ちに。疲れてるそうるに。
あたしはまた。気づいてあげることができんかった。

あたしはそんなふうに。そうるの言葉を聞いていろいろ思ったけど。
それでもやっぱり最初に感じたことは伝えたいと思って。
バイクのハンドルをいじりながら。そうるに話した。


折り合うことって大切やんね。分かり合おうとすることも大切やんね。
イライラしたときに。自然体の自分で甘えてもらえることは嬉しいよ。
でも。自分がそう言うことで。相手がどんな気持ちになるか。
難しいけど。気遣えるような2人でいたいねん。
ちょっとクサイけど。これからもずっと一緒にいたいから。
そういう難しいことでも。あたしはがんばって考えたいって思うねん。


何度も言葉に詰まったけど。あたしは一生懸命伝えた。
今度はそうるが黙ってあたしの話を聞いてくれた。
そして。ずっと一緒にいたいからこそ気遣えるようにって言ったあたしに。
「うん。それはうちも同じ考え。」って言ってくれた。


ねぇそうる。あたしはあんたが誇らしかった。
自分の否を。ちゃんと認めて謝ってくれたあんたが。誇らしかった。
あたしやったら。泣いてうまく謝れんかったかもしれんのに(苦笑)。
ちゃんと「ごめん。」って言ってくれたあんたを。
やっぱりさすがあんたやって思った。
そして。これからも一緒にいたいってことに同感してくれたあんたに。
あたしはまた。涙が溢れそうなくらいの幸せをもらった。

バイクにまたがるあんたに。ちょっとだけ体を寄せる。
あんたの髪に唇をつけて。あんたの匂いを胸いっぱい吸い込む。
ええやろ。そうる。あんたは昨日あたしに甘えたんやし。
わがまま言って。やりたいようにやったんやし。
それなら。あたしだってちょっとぐらい甘えさせてもらうもんね。
こうやってあんたをそばに感じるのが。あたしのわがまま。


そうるは何も言わずに。あたしに肩を抱かれていた。
でもあたしがそうるの頭に。あんまり鼻を押し付けるもんやから。
「練習後やでー。くさいでー。」なんて言って。あたしを笑わせた。
そして2人で一緒に笑った。気まずさはもうなかった。

帰り際。あたしの原チャの後ろをそうるが走る。
あたしのスピードに合わせて。ゆっくり走ってくれる。
いつもの分かれ道で。スピードを上げてあたしの隣に来て。
自慢のメットのミラーウィンドを。コンコンって指で叩く。
そうるの目は見えないけど。あたしの心にはちゃんと映る。
ミラーウィンドの向こうで。嬉しそうに笑ってるあんたの目が。
あたしの目には見えないけど。心にはちゃんと見える。
あたしは笑って。ヒラヒラっとあんたに手を振る。

あぁ。よかった。ちゃんと分かり合えて。
いつもいつも甘い甘い2人ではいられなくても。
こうやって。ぶつかることがあっても。
ねぇそうる。あたしはかまわない。
ひとつひとつ一緒に乗り越えていければそれでいいから。

傷ついて。傷つけて。お互い辛い夜を過ごしても。
こうやってまた笑い合えるって。あんたとなら信じられるから。





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2002年10月25日(金)分かり合えない。

ここんとこずっと幸せモード全開で。
そうるが優しい、そうるがかっちょいい、そうるが好き。
そんなことばっかり言ってたあたしですが。
久しぶりに。ずどーんとへこみました。

そうるとあたしの考え方が違うことは。
もう分かりすぎるほどに分かってたはずやのに。
改めて思い知らされて。なんか胸が痛いです。

ちょっとドロドロした日記になりそうですが。ご了承ください。

--------------------------------------------------------------

今日は朝練があって。あたしは6時半に起きた。
7時半からの練習。体がまだ起きてないから念入りにアップして。
1時間程度やけど。集まった10人ぐらいで練習した。

それが終わって。あたしは今日も大学は休みで。
明日から雨になるって話を聞いて。洗濯しに1度家に帰った。
早起きで微妙に眠くて。洗濯機を回してるうちにウトウトしてた。
でもちゃんと起きて。洗濯物を干して。ちょっとのんびり。
昼からどうしようかなーと思ってたら。まひろからメールが入って。
「昼から休講になってんけど、昼練の後で一緒にごはん食べん?」って。
まひろと一緒にランチとか久しぶりやなーって思って。
OKのメールをして。昼練のために再び大学に向かった。

昼練は。朝とはまた違うメンバーで10人ぐらい集まってた。
みんなでワイワイ言いながらする練習は。
普段の3時間とか4時間とかかけてやる練習とは全然違うけど。
それはそれで楽しいし。あたしは好き。

昼錬を終えて。あたしはまひろとごはんを食べる。
サークルのこととか学部のこととか。たわいもない話をする。
あたしにとってまひろは。一緒にいてすごくラクな存在。
もしかしたら。そうるよりもラクかもしれん。(←ええんかいな。)
それは。あたしにとって。そうるもまひろも最大限「好き」やけど。
そうるへの感情が「愛情」で。まひろへの感情が「友情」やからかもしれん。
「愛情」と「友情」の境界線って。はっきり引けるものじゃない気もするけど。
とりあえず。あたしはまひろと一緒にいると。すごく自然体でいられる。

あたしにはちょっとだけ予感があって。
まひろは。実はあたしとそうるの関係を見抜いてるような気がする。
なんとなくやけど。全部知ってて黙ってるような気もする。
分からん。そうるがそういう雰囲気を完全に隠してるから。
いくら勘のいいまひろでも知らんかもしれん。

でも少なくとも。あたしがそうるのことを特別視してることは。知ってると思う。
そうるに相手してもらえんかった飲み会の後とか。
あたしはよくまひろに愚痴ってるし。(←それで後からそうるに怒られるんやけど。)

まぁそんなまひろと話してて。最近どうよーとか言ってて(笑)。
(ほぼ毎日顔合わせてるのに、こんな質問するのもどうかと思うけど。)
「最近あんまり大学なくてさー。暇なんよね。」ってあたしが言う。
「そーいや暇そうにしてるな。珍しいやん。」ってまひろは答える。
あたしの学部は。たいていいつもレポートとかテストとかを抱えて。
ヒィヒィ言ってるイメージらしい(苦笑)。・・・当たってるけど。
「バイトとかせんの?」ってまひろが聞いてくる。
「んー。探そうかなーとも思ってるんやけど。」
「せっかくやからゆっくりしたい気もするんやん。」
あたしはそう答えて。目の前のコーラを飲み干す。
「そっか。あんたバイトやり出したらやりすぎる傾向あるしな(苦笑)。」
「まぁ今まで忙しかったんやし。ゆっくり出来るときはゆっくりしたらええやん。」
まひろはそう言ってくれた。なんか嬉しかった。


そうるがバイト人間なことはここでもよく書いてきた。
実際そうるは。今日も朝からバイトやった。
朝錬も。昼錬も。全然来れんくて。会えんくて。
あたしは寂しかった。会いたかった。

だから夕方。そうるのバイトが終わる時間帯を見計らってメールした。
「バイトお疲れー。うちは今日もヒマヒマさ。会いたいよー。」って。
実際会えるなんて思ってたわけじゃない。ただ気持ちを伝えたいだけやった。
そしたら。しばらくして。信じられんようなメールが返ってきた。
「知らんやん。ヒマヒマ言うんなら働けよ。うちはしんどいねん。」って。

あたしは凍りつく。背筋が寒くなる。
・・・なに?これはなに?なんでそんなこと言うん?
わけが分からんくなって。軽くパニックになる。
「知らんやんって・・・。どしたん?なんかあったん?」って。メールしてみる。
そしたらしばらくして。長いメールがきた。


最近あんたが何もせんとダラダラしてんのがすごい気になる。
なんで時間あんのに。何もしようとせんの?
うちやったらそんだけ時間あったらバイトとかするで。
なんでもやったらええやん。自分だけヒマやからってうちに甘えんといて。
とりあえず今日は疲れたから寝る。おやすみ。


・・・なんて一方的な。なんて勝手な。

あたしは。携帯を持ったまましばらく動けんかった。
ヒマヒマなんて言ったあたしがあかんかったんかもしれん。
疲れてるそうるの気に障ったんかもしれん。そう思いもしたけど。
でも。冷静になって。後から悲しくなった。

そうるがバイトをするのはそうるの勝手。
あたしがバイトせーへんのもあたしの勝手。
勝手というより。そこにはお互いの考え方があって。
お金ためたくて。何か予定を入れたくて。バイトするそうると。
ゆっくりしたくて。自分の時間を持ちたくて。バイトせーへんあたしと。
どっちが正しいわけでも間違ってるわけでもないはずやんね。

あたしだってもちろん思ったことはある。
休みのたびにバイトばっかり優先させるそうるに対して。
もっと相手してほしいなーって。思ったことは数え切れんほどいっぱいある。
でもそれはそうるの考えあってのことやし。口出しはせーへん。
相手してーとか言うことはあっても。バイトやめてほしいなんて言わへん。
それやのに。なんでそうるは。そんなこと言うんやろう。


ねぇそうる。折り合うことって大事やと思うんよ。
あたしは。あんたにどんなに相手してほしくても。
バイトしてるあんたを責めたりせーへんよ。
だから。あんたが。あたしにどんなにほっといてほしいからって。
バイトしてないあたしを責めたりするのは。どうかと思うんやけど。
あたしだって我慢してる。あんたを理解しようとしてる。
なのに。あんたはやりたい放題で。あたしを理解しようとしてはくれんの?

昼間のまひろの言葉がよぎる。
「ゆっくりしたらええやん。」
あたしは。そうるにもそう言ってもらいたかった。
そして。ゆっくりしてる最近のあたしに対して。そうるが。
そんなふうに思ってたことを知って。かなりショックやった。

ねぇそうる。あんたとあたしの考え方が違うことは。
もう分かってたはずやけど。それでもあたしはあんたが好きやねん。
だから。あんたの考えを分かりたいし。あたしの考えを分かってほしいねん。
それだけやねん。それすらあんたは拒否するん?
考え方が違うからって。それだけで終わらせてまうん?
あんたもあたしを好きでいてくれてるやんね?それやのに。
歩み寄ることは全然なし?言いたいことだけ言って終わり?

そうる。あたしはね。分かってほしいとか言ってるけど。
別に2人を全く同じ色に染め上げたいなんて思ってへん。
あたしが赤で。あんたが青やったとして。
お互いに紫の部分をちょっとだけ持ちたいねって。そう思ってるだけ。
あんたのメインは青でいい。紫がちょっとあるだけでいい。
ましてや。あんたの中に赤い部分を作ろうなんて思ってへん。
そういう気持ちを。ちゃんとあんたに伝えたいんやけど。
おやすみとか言われたら。何も言えんやん。それは反則やで。

あぁそうる。なんかちょっとだけ。今日のあんたにはがっかり。
あんたもきっと。今日のあたしにがっかりしてるんやろうね。
分かり合うのって。難しいね。ほんまに。

めちゃめちゃあんたに会いたかった今日やけど。
明日あんたに会うのが。なんかちょっとだけ気まずい。





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2002年10月24日(木)会える時間が短くても。

今日は。そうると会えたのは昼休みだけ。
寂しい。でも会えただけええんかな。
自分にやることいっぱいある時は。
そうるに会えない寂しさはまだマシな気がする。
でも。何もすることがない時間が多くなると。
そうるがそばにいないことが。とても寂しくなる。


いつも通りの昼練。今日はあたしが1番にグランドに着いた。
グランドには他にもいろんなサークルが集まってる。
サッカー、ソフトボール、野球。みんな楽しそうにプレーしてる。
そんな練習風景を見ながら。みんなが来るのを待つ。
そしてみんながバラバラと集まってきて。いつも通り練習が始まる。

そうるが来たのは。昼休みも半分過ぎたぐらいの時間。
今日のそうるの格好は。あたし的にかなり好みやった☆
あたしがこう言うときは。だいたいそうるが黒を着てるとき(苦笑)。
ワンパターンみたいやけど。そうるにはほんまに黒が似合う。
ちなみに今日着てたのは。フェイクファーのフードがついた黒のブルゾン。
中は。くすんだグリーンのカットソーと。薄いブルーのジーパン。
うーん。いい感じ。黒ブルゾン最高☆(笑)

今日のそうる。その1。
1限が休講やったことを忘れてて。
普通に早起きして大学まで行ってから気づいたらしく。
「はぁー。物忘れがひどくなってきた。年かも。」なんて嘆いてた(苦笑)。

違うって。そうる。年とかそういうのじゃなくて。
練習のことばっかり考えてるから他のこと忘れるんやって(苦笑)。
そんなんやから。昨日もキャプテンの委員会あるの忘れて。
余裕ぶっこいてナイター来てたりするんやって(笑)。
(ナイターから戻ってから気づいたらしい。あぁ恐ろし。)

でもそんなふうに夢中になってるそうるは。やっぱりかっちょいいし。
あたしには誇れる存在やから。別にええんやけどね。

今日のそうる。その2。
練習の合間に。ちょっと休憩してる時間に。
そうるは。グランドで上半身裸になってサッカーしてる集団を見て。
「あれうちの学科の集団やねんよなー。」って。イヤそうに言った(笑)。
でもその後で。ちょっと笑って付け加えてた。
「ひそかにあぁやれるのはうらやましいんやけどな。」って(笑)。

運動好きな女のコなら。1度は思ったことあるんちゃうかな。
男に生まれて。上半身裸で走り回ってみたいって。
それから。めいっぱい運動して汗かいた後で。
水道とかでワシャワシャーって髪洗いたいって。
(そうやって髪を洗うのは夏場にはよくやったけど(笑)。)
あたしも実際裸になれる男のコをうらやましく思ったことがある。

へぇー。そうるもそんなふうに思ってたんや。
普段から何かあれば口癖のように。
「男に生まれたらよかったわー。」って言ってるそうるやから。
そう思ってたってなんら不思議はないんやけど。
あたしと同じ発想が。そうるの中にもあったことに。
あたしは幸せな気持ちになってた。


ねぇそうる。あたしいつだってこうなんよね。
一緒にいた時間がたった30分でも。交わした言葉があんまりなくても。
あんたのことを考えて。こんなにも思いをめぐらせられる。
幸せなヤツやろ。きっとあたし。1日中だってあんたのこと考えてられるで。
こんなんじゃあかん。もっといろんなこと考えられる人にならな。
そう思うけど。やっぱりあんたのことを考えてるのは幸せで。
そっちに流されそうになってまうんよね(涙)。

あかーん。いい加減あかん。しっかりせな。
・・・そう言いつつも。そうる。やっぱりあんたのことを考えてるんよ。
明日は朝からバイトやって言ってたし。また会えんやん。
土曜は雨っぽいし。これで土曜も会えんかったらどうするんよ。
(「どうしようもないやん。」って言われそうやけど。)

はぁ。こんな時はお決まりやけど。そうる。ちゃんと来てね。
あたしは今すぐベッドに入って。夢で待ってるんで(笑)。





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2002年10月23日(水)中毒症状かしら。

全身が痛い。すごい筋肉痛。
寝てて起き上がるときに腹筋がピキピキ。
普通に歩いててもふくらはぎがピキピキ。
湿布とエアサロで全身くさいったらありゃしない(涙)。
ぬぁー。いたい。くさい。いたい。いたい。
普段からけっこう運動してる(と自負してる)あたしに。
こんな強烈な筋肉痛はひさしぶり。

最近かなり本気で体力づくりに励んでる。
前回の試合で。公式試合では初めて負けを経験した。
悔しかったけど。本気で悔しかったけど。
冷静になって後から考えて。自分の体力のなさを痛感した。
確かに夏休みと比べて。大学が始まってから練習時間は圧倒的に減った。
その分基礎体力がどんどん低下して。走れんくなってきたんやと思う。

それはあたしだけに限ったことじゃなくて。チーム全員に言えること。
そのことを1番分かってたのは。もちろんキャプテンのそうるやった。
試合後のミーティングとかで。みんなに積極的に声をかけてた。
「時間みつけて走ったり筋トレしたりするようにしましょー。」って。
そして実際そうるも。言い出しっぺなだけに。かなりがんばってる。

まず。大学までの道をバイクやめてチャリにするとか言い出した(笑)。
これはあたし的にかなりびっくりした。
だってあのバイク好きがチャリとか。ありえへん。
だいたいそうるのチャリ乗る姿とか・・・想像不可能(笑)。
実際チャリで来てる姿はまだ見てないけど。
うーん。個人的には。そうるにはやっぱりバイク乗っててほしいなぁ。

まぁチャリ計画はおいといて。それ以外にもそうるは普通に体力づくりしてる。
月曜は一緒に走ったし。昨日もバイト終わってから筋トレやりまくってたみたい。
「笑うと腹がヒクヒクするー(涙)。」なんて言ってた。
やりすぎやっちゅーねん。ほんま。(←人のこと言えんけど・・・。)
だいたいあんだけ筋肉ついてるくせに。まだつけたいんかい(笑)。
まぁそうるが逞しくなるのは大歓迎やけどさ(照)。

あたしはというと。まず原チャを封印した。
これはそうるのバイク封印宣言に影響されたわけじゃなく。(←たぶん。)
とりあえずどこへ行くにも歩く。1時間とかでも歩く。
場合によっては。ウエストポーチひとつで走りまくる。
下半身強化したいのね。走り負けないプレーヤーになりたいのね。
そんな速攻で効果出るんか自信ないけど。
次の試合まで後2週間強。やれることは全部やって臨みたい。


今日は久しぶりのナイター練。
そんな鬼キャプテンのそうるは。今日のナイターでもすごかった。
「新メニューやりまーす。」とか言って。ダッシュ練を提案。
ゴールに向かって1on1やった後で。30メートルくらいのダッシュを4本。
ダッシュやらなきゃ次の1on1やる列に並べないっちゅー鬼ルール。
まぁ最初は。がんばろーって感じでやってたけど。
そのうち。息もつけんくなってきて。本気で昇天しそうになってた(涙)。
せっかく1on1やって。シュート決めても。
あー。今からダッシュせなあかん・・・とか思ったら喜び半減(涙)。
最終的に。1on1とダッシュのどっちがメインか分からんくなってきて。
「うちらは陸上部ちゃうんじゃー!!」とか。みんなで叫びながら走ってた(笑)。

でもねぇ。そういうしんどいメニューもね。キライじゃないんよね(苦笑)。
みんなと一緒にいられる時間は。めちゃめちゃ楽しいから。
そうるの真剣な顔を盗み見て。幸せ感じられる時間は。
あたしには。絶対になくせない1番大事なものやから。


今日のそうるは。あたしにいっぱいアドバイスしてくれた。
惜しいプレーをいっぱいやって。自分でもかなり悔しくて。
なんでかなーとか思ってたら。そうるはさりげなくアドバイスしてくれた。
「今のは△△やからあかんかってん。」「もっと○○したらええねん。」
そうやって。あたしを伸ばそうとしてくれるそうるが。嬉しかった。

かと思えば。ちょっとイジワルなそうるもおったけどね。
この前接触プレーで転倒したとき。(→こちらの日記へ。)
駆け寄ってきて肩を貸してくれたそうるやったのに。
今日転倒したあたしに対して。指さして笑う始末。ひどすぎ。
・・・まぁね。今日は接触プレーというかね。ひとりでこけたしね(笑)。
走りながら自分で足もつれてコントみたいにこけたしね(爆)。
後からみんなのおるところで。にやっと笑って言ってくれたさ。
「この間のこけ方はきれかったけど。」「今日のはマヌケやったなー。」って。
はいはい。どうせマヌケですよ。自分でも笑ってもーたよ。
どうもどうも。バカにしてくれてありがとうさん(笑)。


ねぇそうる。あたしはね。今日はご機嫌やったからかもしれんけど。
あたしに関わるどんなあんたからも。同じような愛情を感じた。
しっかりアドバイスしてくれたあんたも。あたしを指さして笑ってたあんたも。
きっと同じように。あたしを好きやと思ってくれてるんやなって。
なーんか。そんなふうに思えて。幸せやなぁって思った。
そうやって接してくれるそうるがおることも。
そんなそうるからちゃんと愛情を感じられるあたしがおることも。
全部ひっくるめて。幸せやなぁって思ったんよね。調子ええけどさ。

しかし。どうしてこんなにも。夢中にさせられるんやろうか。
どうしてこんなにも。毎日毎日飽きもせずに。
あんたのことばっかり考えていられるんやろうか。
今日見たあんたの笑顔とか。明日見るあんたの笑顔とか。
そういうのばっかり考えていられるあたしは。
明らかに中毒者みたいで。ほんま恐ろしくなってくるわ。

恋愛中毒というかね。そうる中毒ね。
あんたがいないと不安になるし。あんたがいるだけで幸せやし。
あーあ。やばいぞ。これじゃ末期症状みたい(苦笑)。





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*追加1*
最近またマイエンピツに登録してくださる方が増えてきました。
嬉しいです。めちゃめちゃ。ありがとうございます。
最近サークルネタばっかりですけど。分かりにくかったらごめんなさい。
これからもさあやとそうるをよろしくです☆

*追加2*
気づけばカウンターが6000超えてました☆
あれあれ。いつの間に。でもめちゃめちゃ嬉しいです☆
いつも読んでくださるみなさん。たまに読んでくださるみなさん。
そして初めて来てくださったみなさんも。ありがとうございます☆


2002年10月22日(火)君のいない景色。

目覚めたときに隣に愛しい人がいる。
それだけで。幸せな気持ちになる。
あたしより目覚めるのが早いそうるやけど。
だいたいあたしが起きるまでベッドにいてくれる。
そういうさりげない優しさが。あたしをまた揺する。


今日はそうるは9時からバイト。起きたのは7時過ぎ。
そうるは荷物取りに1回家に帰らなきゃいけないし。
のんびりしてる時間はなくて。ごはんも大急ぎで食べる。
ちなみに今日は。白菜のお味噌汁に納豆。やっぱり和食。

「ごめん。バタバタして。」って。そうるは着替えながら言う。
パジャマをポイポイ脱いで。ジーパンとニットになる。
あたしは。そうるが脱ぎ散らかしたパジャマをたたみながら。
「うんにゃ。バイトがんばりやー。」って言う。
なんか。新婚夫婦みたいで。ちょっと笑えた。

「あんたは今日もなんもないん?」って玄関で聞かれて。
「んー。昼練は行くけど。」って答える。
「そっか。ヒマ期やなー。ええなー。」ってそうるは笑って。
「んじゃね。おじゃましましたー。」って言ってドアを開けて出る。
それからちょっとあたりを見回して。短いキスをくれた。
時間がなくても。お決まりのキスは忘れてない。
そんなそうるが愛しくて。あたしは笑ってそうるを見送る。

あたしの部屋の前の通路からは。下の駐輪場が見える。
階段を降りていったそうるは。やがて駐輪場に姿を現す。
そうるを見下ろして。あたしは声をかける。
そうるはあたしを見上げて笑う。
なんか。ロミオとジュリエットみたいじゃないか?(笑)
(いや。ちょっとこれは乙女モード入ってるかも。)
そんなこと思ってたら。なんかおかしかった。

手を振って。バイクにまたがって。そうるは去っていく。
そうるの姿はあっという間に見えなくなる。でも。
バイクの音が聞こえなくなるまで。あたしはその場から動けない。
そうるの気配が完全に消えるまで外にいて。それから部屋に戻る。

さっきまでそうるがいたのに。今はそうるがいない。
当たり前のことやけど。それが寂しい。


ねぇそうる。こうやってあたしはいつもあんたを見送るけど。
後に残されるのって。めちゃめちゃ寂しいんよね。
あんたはこれからバイトとかいろいろやることあるから。
寂しいとか思ってるヒマないんかもしれんけど。
いや、ヒマとかヒマじゃないとかそんなん関係ないかな。

あんたは新しい景色の見える場所に行くけど。
あたしは今までと同じ景色の見える場所に残るやん。
新しい景色に相手がおらんのは当たり前やけど。
今までと同じ景色やのに急に相手がおらんくなる。
そういうのが。あたしは寂しいんやと思うねん。

だってさ。この部屋には。あんたの残り香がありすぎる。
キッチンにはあんたの使ったコップがあって。
部屋にはあんたの着てたパジャマがあって。
ベッドにはあんたのくるまったシーツがあって。
ほら。部屋中にあんたの気配が残されてるやん。
いっぱいあんたを感じるのに。そのあんたがここにはおらんとか。
そーゆうのが。どうしようもなくあたしを寂しくさせるんやと思う。

だからあたしは見送るのがキライなんよね。
キライとゆーか。寂しくて苦手なんよね。
そうる。あんたは知らんやろ。こんなあたしの気持ち。
見送られるばっかりのあんたは。きっと知らんはず。


・・・あ。でも。でも。・・・あたしは思い出す。
そうや。あたしもそうるに見送られたことがあった・・・。


あれは確か。あたしが1人暮らしを始めたばっかりの頃。
飲み会の後。そうるが初めてあたしの部屋に泊まりに来てくれて。
まだベッドも何もない部屋で。床に敷いた布団で一緒に眠った。
その次の日。あたしは1限からで。そうるは2限からで。
そうるに鍵を預けて。そうるを部屋に残して。
あたしが先に家を出たことがあったっけ。

あたしの家やのに。そうるがあたしに向かって。
「いってらっしゃーい。」って言って送り出してくれて。
裸足で玄関に立って。ドアの隙間から顔をのぞかせて。
笑顔で。ひらひらーっと手を振ってくれた。

あたしは。そんなそうるを見て。すごい幸せを感じたのを覚えてる。
一緒に住んでるわけでも何でもないのに。
「いってらっしゃい。」っていう単純な言葉に。
戻るべき場所を明示されたような気分になって。
言い表せない安堵感に包まれたのを覚えてる。


あぁ。やっぱりあたし。あんたと一緒に暮らしたいな。
「いってらっしゃい。」「いってきます。」
「おかえり。」「ただいま。」
そういう言葉を。当たり前のように交わせたら。
どんなに幸せなんやろうね。

はぁ。そうる。あんたに会いたいよ。





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2002年10月21日(月)酔わされ揺らされ。

昨日の飲み会。試合後に飲んだせいで。
あたしは今日は微妙に頭が痛かった。
情けないなぁ。あれぐらいのお酒でダウンとか。
昔はもっと飲めたのになぁ。(←遠い目。)

最近は大学がちょっと楽になってて。
今日も講義がなくて。あたしはお休み。
でも今日も朝からちょっと雨が降ってて出かけられない。
しかも今日のナイター中止って連絡が回ってきて。
あーあ。せっかくやる気になってたのに。空回り。

昼過ぎから雨もやんで。いい感じの天気になってきたから。
夕方から体力づくりに走ろうかなーって思ってた。
そしたら。ちょうどそうるからメールが入る。
「今日夕方何してる?走らん?」やって。
おぉ。すごい。なんてタイムリー☆(笑)
あたしはふたつ返事でOKする。

あたしたちのサークルでは有名な体力づくりの方法。
それが1時間走。別名、地味にしんどいランニング(笑)。
これは先輩に教えられたトレーニングやねんけど。
その名の通り、1時間ぶっ通しで走る、それだけ。
ただそのスピードが。おしゃべりできるスピードってことで。
誰かと一緒にゆっくりめに走るのが望ましい。
しゃべれなくなってたらオーバーペースってことやねんて。
話しながら走るとかラクそうに思えるやんね。
ところがどっこい。後半になるとこれがほんまにしんどい。
「地味にしんどい」っていう表現はかなり的確(苦笑)。


5時過ぎに。講義が終わってそうるがあたしのマンションに来る。
あたしは。連絡を受けて。そうるの分のジャージを用意しておく。
寒くなるから上にウィンブレ(ウィンドーブレーカー)を着て。
腕時計をして。2人並んで走り始める。

コースはあたしまかせってことで。適当に近所を走る。
話題はたわいもない話ばっかり。
そうるは今日の講義の話。あたしは今日見たテレビの話。
でもそういうどうでもいいことをだらだら話す時間が。
実は何よりも愛しい時間やったりするんよね。

走るうちに辺りはだんだん暗くなってくる。
人通りの少ない道になって。あたしは心配になる。
「ちょー。道変えよっか。暗いし怖くない?」って言うと。
「えー。静かでええ感じやん。この道。」ってそうるは言う。
実際に交通量のある道とかは。排気ガスが苦しくて走るのには向かんのやけど。
でもその道は。ほんまに明かりが少なくて。人もいなくて怖かった。
「いや、女2人でこの暗い道は危ないって。」あたしは譲らない。
そしたら。そうるはちょっと意地悪く笑う。
「大丈夫。女2人には見えんから☆(苦笑)」って。

確かに。ジャージ姿で。首にタオルなんか巻いて。
汗流して。がんばって走ってる2人組が。
花の(?)女子大生なんて誰も思わんかもなぁ。
そんなことを言ったら。そうるは笑って答える。
「それもあるけど。うちがたぶん女に見えん・・・(苦笑)」って。
そしてちょっとおもしろい話をしてくれた。


そうるは理系で。学部には圧倒的に男のコが多い。
教室にそうるだけ女ってこともめずらしくないんやって。
今日の実験のときに。教授がなんかで怒ってて。
「お前ら男全員最悪やな。ほんま。」みたいなことを言ったらしく。
そうるは教室のすみっこで。もうええしーって諦めてたらしい(苦笑)。
そしたら周りにいた男のコたちがみんなクスクス笑って。
「お前実際女ちゃうもんな。」って小声で言ってきたんやって。
そうる。妙に納得するも。ちょっとだけ不機嫌になったらしい(苦笑)。

「女っぽいなんて言われたくないけど。」
「キレイ、よりもカッコイイって言われたいし。」
「でも。うち女なんですけど。どゆことよ?」
そんなふうに言って。わざとかわいいコぶって唇を尖らせる。
ちっちゃなことを気にしてるそうるが。なんかかわいかった。
「まぁええけどな。別に女じゃなくても。」なんて。ふてくされてるそうるが。
なーんか。よしよしってしたくなる感じで。かわいかった。


そんなこんなで1時間走はあっという間に終わって。
けっこうクタクタになりながら。あたしたちは部屋に戻る。
別々にシャワーを浴びて汗を流して。ご飯を食べる。
今日のメニューはベタやけど肉じゃが。そしてほうれんそうのおひたし。
それを食べたらそうるは帰るんかなーと思ってたら。なんと。
「なぁ。酒飲もうやー。」とか言い出しよった(笑)。

「昨日飲んだやん!」ってあたしが言ったら。
「だって。がんばって走ったし。ご褒美。」って。そうるは笑う。
「えー。だって明日大学あるんやろ。」って言ったら。
「んー。でも昼からやし。ええねん。」ってさ。

まぁいっか。どうせあたしは明日もヒマやし。
そうると一緒なら。いつ飲んでも幸せやし。
2日連続はしんどいかもやけど。まぁなんとかなるでしょ。
がんばれ、あたしの肝臓。ごめんよ、ダメなご主人で(苦笑)。

ウォッカ好きなそうるは。いつも通りにそれを飲む。
あたしもグラスに1杯は飲むけど。なんか今日はキツかった。
「なんかウォッカあかんわー。今日胃が痛いねん。」って言ったら。
「そーなん。弱くなったなー。鍛え直さんと。」ってそうるは言って。
「じゃこれで。」って。すぐに2杯分作ってくれた。
それは。なんと梅酒のポカリ割り(笑)。

えっと。これはお酒:ポカリ=7:3ぐらいがべストです(笑)。
イッキに酔えます。けっこうフラフラになります。
よい子は・・・とゆーかお酒弱い人はマネしない方がいいです。まじで。
梅酒でも十分やけど。ポン酒ならさらに効きます(笑)。
ポカリの吸収作用が影響して。アルコールが速攻で回るのね。
そういや昔はよく先輩に飲まされたなぁ。
飲まされた後で頭持って前後左右に振り回されるんよね。
もうほんまに意識飛ぶからね。(うーん。・・・笑えん。)


ポカリ割りは久々に飲んだけど。予想通り。グラスに1杯でもうフワフワ。
そうるもけっこう回ってて。いやらしい目になってた。
酔ったそうるはキス魔になる。そんなそうるはキライじゃない。
むしろ強引なくらいが。あたしはドキドキする。

じーっとあたしを見つめて。あたしの耳のあたりに手をかける。
熱っぽいその目が。あたしの心を射抜く。
そうるは親指であたしのあごをクイって上げて。唇を重ねてくる。
お酒のせいで。ひんやりと冷たいそうるの唇が気持ちいい。

いっぱいキスをして。いっぱいじゃれあって。
そうるを感じて。そうるにあたしを感じてもらって。
すごく。すごく幸せやった。

でも今はあたしが女の子週間で。戯れはなし。
正直あたしは戯れだけを重視してるわけじゃない。
戯れ自体は好きやけど。肌を重ねあう時間は幸せやけど。
でも。そうると一緒に過ごせる時間なら。どんな時間でも宝物やから。

でもそうるは。(というより。酔ってるエロモードなそうるは。)
抱き合えないことがちょっとだけ不満やったみたい。
「もうええしー。疲れたしー。寝るしー。」とか言って。
あたしがグラスとかを片付けてるうちに。さっさと寝ちゃってた。
まぁそのおかげであたしはこうやって日記を書けてるわけやけど。
(ちなみにあたしは、酔うのも冷めるのも早いのね☆)

普段はかっちょいいそうるやけど。寝顔はめちゃめちゃかわいい。
純粋無垢な感じがして。何時間でも見ていられる。
長いまつ毛も。通った鼻筋も。薄い唇も。全部大好き。
ゆっくり上下する胸とかお腹とか。そういうのも全部愛しい。
なんなんやろ。お酒のせいかな。あたしまだ酔ってるんかな。


ねぇそうる。ちょっとだけクサイことを言うなら。
あたしにとっては。お酒なんかよりもあんたの方が強烈なんよ。
分かる?お酒より。あんたの方があたしをきっと酔わせてくれるんよ。
こんなにもフワフワとあたしを揺らしてくれるんよ。
あんたをこうやって見てるだけで。ぽぉーっとなってるんやもん。
キスしたくて。抱き締めたくて。もうどうしようもなくなってるんやもん。
ポカリ割りなんかよりずっとずっと強烈なんやと思うわ(笑)。
相当やん。ほんま。なんて強烈なんやろう。まったく。
そしてそのくせして。そんなかわいい顔して寝てるなんて。
もう。なんなんよ。あんたほんまに反則すぎやわ。

でもちょっと優しい気持ちになってみたりして。
今あたしのベッドで静かに寝息をたてるあんたは。
いったいどんな夢を見てるんやろうなーとか思ってみたりして。
でも今あたしがこんなにも満たされた気持ちであんたを見てることなんか。
きっと全然知らんのやろうなーと思ったら。
安心するような不満なような。変な気持ちになってくる。うーん。

ねぇそうる。あんたに先に寝られるのはちょっと悔しいけど。
こんな気持ちであんたを見ていられる時間があるんやし。
まぁ許すべきかなーなんて思ってみたりして。
それに。後からあんたのぬくもりがつまったベッドに入るのは。
実はけっこう嬉しいことやったりするしね。
夏が好きなあたしとあんたやけど。こうやって。
同じ布団でぬくぬくできる冬もやっぱりいいかもね。

・・・そうる。なんかあたし。あんたのキス魔がうつったかも。
あんたの寝顔を見てたら。キスしたくてたまらんくなってきたやん(笑)。
うーん。寝込みを襲っちゃいそうな勢い。・・・やばいやばい(苦笑)。





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2002年10月20日(日)心も体も熱くなる。

あたしたちは最善を尽くした。本気で燃えた。
でも。もっともっとやれたような気がして。
まだまだやり残したことがあるような気がして。
少しだけ。胸が痛い。


今日の試合は。結果だけ言うなら。惨敗やった。
いい試合やった。相手は強かったけど。競り合ってた。
前半は特に全然負けてる内容じゃなかった。
勝てると思った。波も何度も来た。
でもそれを。確実にものにできなくて。最終的に負けてしまった。
終わってみれば。相手の得点はこっちの倍以上で。かなりショックやった。

あたしたちは公式試合で負けを経験するのは初めてで。
終わった後も。どこか信じられないような気分やった。
なんで負けたんやろう。何があかんかったんやろう。
そんな感じで。ずっともやもやしてた。

相手チームは今日で4回生が引退やったみたいで。
みんな抱き合って涙を流して喜んでた。
その姿を見て。悔しかったけど。精一杯戦った後のすがすがしさを感じて。
「ナイスファイトでした。」って。お互いに笑顔で声を掛け合った。
こういうとこは。スポーツマンシップって感じがして。あたしは好き。


絶対に泣くかと思ったけど。不思議と涙は出なかった。
悔しかったけど。本気で悔しかったけど。心はなぜか落ち着いていて。
むしろ今日の敗北をこれからに生かそうと素直に思えた。

それは。精一杯笑ってたそうるを見たからかもしれん。
試合終了後に。グランドに整列した時。沈んでた空気をかき消すように。
「ナイスファイトー!!」って笑顔で言ったそうるを見たからかもしれん。


そうるは。やっぱり今日もかっちょよかった。
冷静に指示出しをしたり。自分から果敢にゴールを狙ったり。
しょーもないミスを連発したあたしを怒鳴り飛ばしたり。
試合終了後も。冷静に反省とかをして敗因とかを考えたり。
感情的なことはあんまり言わずに悔しさを隠してたり。
そんなそうるは。いつもと何も変わらなくて。あたしを安心させた。
昨日見せた不安な表情は。どこにもなかった。

そんなそうるの存在は。いつもあたしを安心させる。
愛しい人が胸を張っている姿は。見ていて心強い。
自信に満ちて。堂々としてるその姿に。
あたしはいつも。不思議な力をもらう。
負け試合の後でも。前向きな気持ちになれたのは。
きっとそうるのおかげなんやろうと思う。


試合の話はとりあえずこれくらいにして。
今日あたしは。そうるに何度かドキドキさせられたんやけど。
その話をちょっとしてみようかな。ちっちゃなことやけどね(苦笑)。


まず一つ目は。試合中の出来事。
試合中に。フィールドに出てるメンバーの中で1人は。
代表者として「キャプテンマーク」をつけなきゃいけない。
腕に巻きつける赤いテープ。それを。そうるはいつもつけてる。
でもそうるが休憩でベンチに入るときは。
代わりにそれをフィールド上の選手の誰かがつけなきゃいけない。

上手い選手として。相手チームから強烈にマークされてたそうるは。
思うようにプレーさせてもらえずに。かなり体力消耗してた。
試合中盤。いつもならまだ疲れるような時間帯じゃないのに。
そうるはフィールドからその時ベンチにいたあたしを呼ぶ。
「ごめん。しんどい。ちょっと休憩する。」そう言って。
自分の腕からキャプテンマークをとって。あたしの腕に巻きつける。
あたしとそうるの体が近づく。その瞬間に。
誰にもバレないように。そうるはあたしをちょっとだけ抱いて。
そして。フィールドに出て行くあたしの肩を。ポンって叩いた。

あたしは。そうるに肩を叩かれるのにめちゃめちゃ弱い。
「がんばれ。」とか。「見てるで。」とか。
そういうそうるの気持ちが。全部全部あたしには伝わってくるから。
満たされて。満たされて。泣きたくなるから。


それから二つ目。それは飲み会での出来事。
負け試合やったけど。みんな前向きに次がんばろうって雰囲気になってて。
泣き酒になるかと思ってたけど。それはなくて楽しかった。
でも別の話題でちょっとしんみりしてたりしたんやけど。

あたしたちはもうすぐ引退で。サークルでは新チームが結成される。
そういう話をしてたら。あたしはどうしようもなく悲しくなって。
「あー。いややー。あと多くても2試合とかー。」って。
膝に頭を埋めて。ちょっと泣きそうになってた。
その時たまたま隣にいたそうるは。あたしの頭をポンポンって叩いた。

あたしはまた泣きそうになって。泣くまいと思って。顔をあげて笑う。
そこには。そうるの笑顔があって。
何も言わないけど。すべてを分かってくれてるような。
あたしをまるごと包み込んでくれるような優しさがそこにはあって。
またあたしの心を。どうしようもなく締め付けた。


ねぇそうる。あたしは。ほんまにおかしいかもね。
たったひとつ肩を叩かれただけで。たったふたつ頭を叩かれただけで。
なんでこんなにも泣きたくなったりするんやろうか。
なんでこんなにも胸がいっぱいになってまうんやろうか。

あんたに気にかけてもらえる事実に。
あんたの心にも確かにあたしが存在する事実に。
あたしはこんなにも胸が熱くなる。

胸だけじゃない。体だって。熱く熱くなる。
叩かれた肩も。頭も。その幸せな感覚を記憶して。
今でもそれを欲しがって欲しがって仕方ない。

あぁ。あたしの心は。こんなにもあたし自身を締め付ける。
あんたを思って。こんなにもあたし自身を縛り付ける。
こんなにもあたしの体をうずうずさせるなんて。
あたしの心は。なんてイジワルなんやろう。
そして。なんて単純で。なんて素直なんやろう。

でも。こんなにも苦しいのに切なくなるのをやめられんとか。
あたしほんまにマゾヒストなんかもしれんね(苦笑)。
そして。そうる。こんなにもあたしを切なくさせるあんたは。
やっぱり最高のサディストなんやろうと思うわ(苦笑)。





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2002年10月19日(土)君を救いたくて。

あんなに昨日張り切ってたのに。今日は雨。
目覚めて。カーテン開けたときのあのショック具合。
なんか明日も雨っぽいし。うーむ。困った・・・。

でも試合前日に。何もしないのは落ち着かないので。
あたしたちは大学に集まってミーティングすることになった。
試合の作戦とか。スタメンの発表とか。そーゆうことのために。


あたしはここで何度も言ってきたけど。最近ずっとスタメンから外されてる。
そういう苦しみをキャプテンのそうるにぶつけて。困らせたこともあった。
単純にスタメンになりたい気持ちと。そうるに認められたい気持ち。
どっちが強いかと聞かれたら。はっきりとは言い切れなかった。
とにかく辛い気持ちを分かってほしくて。受け止めてほしくて。
そうるの前で泣いたこともあった。・・・あたしはわがままやった。

そうるは。あたしの気持ちをちゃんと聞いてくれて。
「見守ってるから」って言ってくれた。
その言葉が何より嬉しかった。幸せやった。
あたしの気持ちはそうるに伝わっていると。信じるって決めた。
だからそれ以来。そうるとはその話はしてない。


チームには大勢の選手がいる。
もちろんスタメンになれないのはあたしだけじゃない。
そういう友達の1人が。ミーティングの場で。涙を零してた。

そうるは。彼女の涙を見て。明らかに困ってた。
みんながいる場所で。泣き出すほどにまで思いつめた彼女に対して。
どう接したらいいのか分からないみたいやった。
でも彼女の話をうなずきながら聞いていた。
そうるの目は。いたわり深くて。思いやりに満ちていた。

あたしは。泣いたその彼女に嫉妬した。

キャプテンとしてのそうるの立場は分かってるつもり。
全員の気持ちを平等に受け止めたい。そう思うのは当然で。
そういう平等なそうるを。あたしはかっちょいいと思ってるし。
あたしだけを特別扱いしないそうるを。さすがやと思ってる。

頭では分かっていても。感情はついていかないことはよくあること。
あたしは。結局はただのわがままなヤツなんかもしれん。
そうるの優しさを。あたしだけに向けてほしいんかもしれん。

自分だって。そうるに計り知れんほど優しくしてもらってるくせに。
その優しさが誰かに向けられると。それはあたしに与えられるものよりも。
ずっとずっと多くて。ずっとずっと重みのあるものに思えたりする。
優しさに量とか重さなんてないはずやのに。
ひとつひとつが比べられないものであるはずやのに。

なんでこんなに心が狭いんやろう。
なんでこんなに独占欲が強いんやろう。
愛されてるのはあたし。彼女は関係ないはず。
それやのに。どうしてこんなにも不安になるんやろう。

あたしは。そんなことをドロドロと考えてて。
ミーティングの間。ほとんど発言しなかった。


ミーティングが終わったのはお昼過ぎ。
みんなで食堂でお昼を食べて。じゃあねーって別れる。
そうるは。明日は試合なことやし。すぐに帰るかと思いきや。
「ちょっとデートせーへん?」とか言ってきた。
「へ?」予想もしてなかった言葉に。あたしは間の抜けた返事をする。
「そんなぶっちょー面で試合とか。あかんでー。」
そう言って。そうるはあたしにメットを投げてよこす。

・・・あぁ。ほんまに。敵わんなぁ。そうるには。
あたしのちっちゃなジェラシー見抜いてる。
前日やのに。あたしのために時間とってくれるんや。
ひゃー。申し訳ないなぁ。でもめちゃめちゃ嬉しい。
あたしはバイクの後ろにまたがって。そうるの背中を抱き締めた。

でも実際そうるは。あたしのためだけに時間をとってくれたわけじゃなかった。
そのことには。後から気づくことになる。


駅前のスタバ。あたしとそうるがよく行く場所で。
そうるはバイクを停めて。あたしを店へと先に入れる。
もう寒くなってきたから。お気に入りのフラペチーノはやめて。
あたしはカフェモカ。そうるはエスプレッソ。
それからチョコクッキーを1枚ずつ注文する。
いつも座る奥のソファの席が空いてるのを見つけて。
どちらから言うでもなく。自然とその席に向かう。

「おいしー。やっぱ甘いの最高☆」あたしは笑う。
「えー。甘すぎ。うちには無理。」そうるはちょっと飲んで言う。
「エスプレッソとかの方が無理やわ。苦いし。」あたしは言う。
「何を言うか。これがおいしいんやん。」そうるは笑う。

話は自然とミーティングのことになる。
「あのコに泣かれて。正直どうしようかと思った。」って。
そうるはあたしに言う。あたしはちょっと困る。
以前そうるの前で泣いたことのあるあたしとしては。
ちょっとバツが悪くなって。カフェモカをコクコク飲む。
そうるはそんなあたしをやっぱり見抜いたのか。ちょっと笑う。

「でもなぁ。やっぱり勝ってこそやと思うねん。」
「負けてもたら。心の底からは笑うことは出来んやん。」
「だからさ。全員の言い分を聞きたいけど。そうはいかんねん。」
そう言いながら。そうるはマグカップの口を指でなぞる。
あたしはその指を見ながら。うなずいて聞く。

「でもなぁ。そうやってオーダーとかを決めた手前。」
「勝てんかったらほんまに意味ないことになるやん。」
「そう思うと。なんかやっぱり責任とかも感じるやん。」
そう言いながら。そうるはチョコクッキーをパキパキ折る。
あたしはその手を見ながら。やっぱりうなずくことしかできんかった。

そうるの気持ちは痛いくらいに分かるけど。
あたしにはどうすることも出来んくて。
だってあたしはキャプテンじゃない。あたしはそうるじゃない。
歯痒いけど。どうしようもなくて。やるせなかった。

それにしても。そうるは今日はちょっとおしゃべりや。
いつもなら。そんなことを言ったりせんのに。
あたしとそうる。寄りかかるのも頼るのも。
いつだってあたしの方が多かったのに。

あたしがカフェモカを飲み干しても。
そうるのエスプレッソはほとんど減ってなかった。
あたしがチョコクッキーを食べ尽くしても。
そうるのチョコクッキーは半分以上残ってた。

あたしはようやく気づく。
そっか。やっぱりそうるは。ちょっと不安になってるんや。
おしゃべりになってるのも。不安の表れなんや。
そう思ったら。あたしはたまらんくなった。


ねぇそうる。あんたのちょっと弱った姿に。
あたしはどうしようもなく胸が熱くなってたんよ。
守られるばっかりのあたしやけど。守ってあげたい。
支えられるばっかりのあたしやけど。支えてあげたい。
なんかそう思ったら。また泣きそうになってたんよ。

あたしがこうやって話を聞いてあげることで。
あんたをちょっとは救うことが出来るやろうか。
あたしがこうやってそばにいることで。
あんたはちょっとは元気になるやろうか。
あたしね。そんなことをずっとずっと考えてた。

そうる。どうしよう。あたしあんたが愛しくてしょーがない。


スタバを出た頃は。もう夕方になってた。
そうるのエスプレッソは。結局冷め切って残された。
店を出て。そうるはバイクに先にまたがる。
そして後から店を出たあたしに向かって。笑って言った。
「ありがとうな。話聞いてくれて。」って。

「いや。聞くだけしかできんかったけど。ごめん。」って。あたしは照れて言う。
「いやいや。ちょっと救われた。ありがと。」そうるも照れて言う。
「そんなん。うちとか普段愚痴りまくりやし。」ってあたしが言ったら。
「あぁ。そっか。んじゃ気にせんでええか。」って。そうるはイジワルく笑った。
そんなそうるに。あたしはいつもみたいにキィーって言う。
でも今日のキィーは。悔しさよりも。嬉しさの方が勝ってた。

あぁ。よかった。そうるがいつもみたいに戻って。
よかった。あたしがちょっとでもそうるを救えて。


ねぇそうる。そういう弱い姿。あたしには見せてええからね。
いつもいつも威厳のあるキャプテンじゃ疲れるやろ。
かっちょよすぎるあんたじゃなくてもいい。かっこ悪いあんたでもいい。
強いあんたじゃなくても。弱音を吐くあんたでも。
そのままのあんたを。あたしは愛してるから。

大丈夫。あんたの気持ちとか。あたしちゃんと抱えてみせる。
あんたがしてくれるみたいに。うまくは抱えられんかもしれんけど。
ちょっとずつこの腕から。指の隙間から。零してまうかもしれんけど。
それでも。守られるだけじゃなくて。あんたを守りたいねん。
この腕をいっぱい広げて。あんたのことを包みたいねん。


そうるはあたしをバイクで送ってくれて。お決まりのキスをくれた。
甘くて柔らかいそうるの唇から。あたしは元気をもらう。
「明日がんばろな。」「うん。早く寝なあかんで。」
そんな言葉を交わして。去っていくそうるを見つめる。


ねぇそうる。明日は。最高の1日になるように。
最高の涙を流せるように。一緒にがんばろうね。
あんたがいてくれるなら。あたし何だって出来るような気がする。
あんたが笑ってくれるなら。あたしすごい力が沸いてきそうな気がする。
大丈夫。きっと試合の後。あたしもあんたもいい顔をしてるはず。

そうる。がんばろうね。





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*追加1*
写真探しの旅に出かけてます(笑)。しばらくはこんな感じかな。
でもやっぱりこれじゃ寂しい。キレイな背景つけたいよー。
なーんか。秋っぽくて。暖かいのを見つけたい気分。

*追加2*
明日は試合があったらたぶん飲み会なんで。
更新できない可能性大です。楽しみにしてくださってる方、ごめんなさい@
でも次の日にちゃんと書きますんで。うん。勝利報告したいです。
いい試合できるように。祈っててくださいね☆


2002年10月18日(金)高ぶる気持ち。

夢を見てた。そこにはそうるとあたしがいて。
2人で。手をつないで空を飛んでた。
どこに行くんやろう。どこを目指してるんやろう。
分からないけど。この手について行けば。何も怖くない。
この手を離さなければ。あたしはずっと幸せ。
なんか。そんなことを思いながら。
ずっとそうるの手を握り締めてる夢だった。


目覚めたら。あたしの隣にはそうるがいた。
あたしが起きたのに気づいて。こっちを見る。
「おはよーさん。」って。その唇が動いた。
「んー・・・おはよ。」ただでさえ寝起きの悪いあたし。
夢のせいでまだ頭はうつろになってた。

今日はそうるもあたしも大学はお休み。
2人でのんびりできる朝は。最高に幸せ。
「おなかすいたー。」って言うそうるに。
「んー。なんか作るわ。」って。あたしは起き上がる。

あたしとそうる。一緒にいても。自然と役割分担ができてる。
夕方も。朝も。だいたいごはんを作るのはあたし。
これは下宿っ子の方が慣れてるんやし。あたしは全然平気。
今朝は。昨日の残りのハンバーグとサラダ。ちょっと手抜き(笑)。
そうるは。もちろん残さずに全部ペロリ。うん。気持ちいい。

もともとスポーツをやってるだけあって。
あたしもそうるも。けっこうな量を食べる。
ちょっと多すぎたかなーって量でも。2人なら。
必ずキレイに食べ尽くしてる。それが気持ちいい。
「もー。太ってまうやん。」とかブーブー言いながらも。
「まぁえっかー。運動してるしな。」って。楽観的になってる(苦笑)。
もりもり食べて。元気になって。ずっと笑ってたい。
だからいっぱい食べる。おなかすいてイライラしてたら笑えないしね。
それにそうると食べると何でもおいしいし(照)。

あたしが食事係なら。そうるの役割は。
うん。もちろんもっぱら移動係(苦笑)。
どこか遠出するときは。あたしが提案したとしても。
地図を読むのが苦手なあたしに代わって。だいたいそうるが連れて行ってくれる。
免停になったはずのバイクで(苦笑)。(まだ乗っててもいい期間らしい。)
今日は。今度の試合会場の下見に行くことにした。
前回迷ってギリギリ到着やったのが。そうる的には堪えてたみたい(苦笑)。

いつもみたいに。オフホワイトのメットのひとつをとる。
おや。いつもとちょっと違う。目を覆うとこが新しくなってる・・・?
「あぁ。それUVカットのシールドにしたで。」そうるが言う。
「そーなんや。ありがと。あんたのも?」あたしは聞く。
「うん。そもそもこれを黒いのにするのが目的。」そうるは言って。
自分用のメットをあたしに見せる。それは。
透明なはずの目を覆うとこが。黒いのになってた。

「えー。悪そう!かなりガラ悪そう!」あたしは言う。
だって。そんなとこ黒にしたら。そうるの目が見えへんやん(爆)。
一緒にバイクに乗ってて。信号待ちとかで。ちょっとあたしを振り返って。
その時に。メットの隙間から見えるそうるの目が。あたしは好きやのに。
「ええやん別に。何色でもさー。」そうるはそう言ってメットをかぶる。
「えー。なんで黒にしたんよー。」あたしはしつこく聞く。
「んー。道路走って車と勝負するため。」って。そうるは笑う。
「はぁ?何?勝負?」意味が分からなくてあたしは聞き返す。
「そう。四輪でむかつく運転する人とかおるやん。」そうるは言う。
「うちついついキレてめちゃめちゃにらんでまうんやん。」って。
「でも追いかけられたら怖いし。だから見えんように。黒。」って。

あほやー。そうる。それって勝負とゆーか。びびってるだけやん(笑)。
でもそれをそうるも自分で分かってたみたいで。
「そう。うちびびり。こんなんに1万も使ってもた。はい無駄遣い(笑)。」やとさ。
そう言ってそうるがかわいくて。あたしは笑顔になった。

久しぶりにそうるの後ろに乗る。天気はいいのに風は冷たい。
でもその分。抱き締めるそうるの背中は暖かくて。
きっとそうるの背中もあたしの熱で暖かいんやろうと思って。
そうやってぬくもりを与えあえることに。またあたしは幸せになる。


試合会場に着いた。所要時間は30分。意外と近くてひと安心。
誰もいないグランドに立って。あたりを見回す。
ここで。今週末に。あたしたちの試合があるんやね。
どんな試合になるんやろう。あたしたちのペースでやれるかな。
勝てるかな。・・・そんなことを考えてたら。あたしはドキドキしてきた。

隣にいるそうるをちらっと見る。そうるは黙ってる。
その目は。静かやけど。強い闘志を秘めてるようで。
心の中は。熱く熱く燃え盛っているようで。
青い炎。・・・なんかそんな感じがした。

鼓動が早くなる。気持ちが高ぶる。
試合のことを考えてドキドキしてるのか。
そうるのことを考えてドキドキしてるのか。
あたしはだんだん分からなくなってきた。

そうるはひとつ息をついて。一言だけ言う。
そこに。思いのすべてを込める。
「勝とうな。」って。静かに言い切る。

思いが込み上げて。泣きそうになって。あたしは笑った。


ねぇそうる。あんたの思いが痛いほどに伝わってきた。
勝ちたい。いい試合をしたい。完全燃焼したい。
そんな強い思いが。バシバシ伝わってきた。
あんたを思って。あたしが泣きそうになるのはよくあることで。
もういい加減慣れてもいい頃やのに。
胸が熱い。締め付けられて。どうしようもない。
あたしも関わってることやのに。あたしの試合でもあるのに。
あんたのことばっかり考えてしまう。あぁ。ほんまにどうかしてる。

ねぇそうる。きっと日曜の試合は。
どんな結果になっても。あたしは泣いてると思うな。
感動屋さんって笑ってええよ。呆れてもええよ。
でも。その涙が。最高の笑顔と一緒に流せるものであるように。
明日の練習も。ただがんばるだけ。
気持ちは高ぶって。抑えきれなくなるけど。冷静にならんとね。
うん。やるべきことはシンプル。大丈夫。分かってる。

そうる。あんたの思い。あたしの思い。みんなの思い。
ひとつにして。絶対勝とうね。





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2002年10月17日(木)君の熱にむせて。

今日の日記は。昨日の愛の戯れがメインです。
迷ったけど。書きたかったから書いちゃった(笑)。
いやらしくならないような。キレイな表現を心がけたけど。
うーん。どうなんかなぁ。ちょっと自信ない(涙)。
よかったら読んで感想などいただければ。うん。嬉しいです。
とりあえず。そういうのがダメな方は読むのをご遠慮ください。

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今日は。大学はなかったけど。
あたしは昼練のためにキャンパスに行った。
試合前。こういうちょこちょこした時間にやる練習が。
感覚を鈍らせないためにも大事やってこと。あたしは知ってる。
それに今週は試験とか講義の延長とかで。
全然昼練に行けてなかったしね。

グランドでみんなと会って。練習して。
いつものようにたわいもない話をしてみたりする。
でも昼練が終わる時間になっても。そうるは来なかった。
「今週はバリバリ昼練行くでー。」って言ってたから。
あたしは当たり前のように。そうるに会えると思ってたのに。

会えないと思ってた日に会えるのは最高に幸せ。
でも。会えると思ってた日に会えないのはかなり苦しい。
でも今日は泊まりに行くって言ってくれたし。
信じて待ってようと思って。あたしは買い出しに行った。

何を作ろうかなーと思いながら。スーパーでカートを押す。
せっかくそうるが来てくれるんやし。おいしいもの作りたいな。
あ。この間作っておいしかった和風ハンバーグにしよっかな。
あれならきっと。和食好きのそうるの口にも合うはず。
あ。それから。朝ごはんの材料も買わんとなー。
そう思って。あたしは材料をカゴにポンポン放り込んでいく。

家に帰って。いい天気やったから布団を干した。
そうるの肌に触れる布団が。フカフカであるように。
そうるを包むシーツが。サラサラであるように。
太陽の光をいっぱい当てて。吸い込ませる。

そうるが来るのを待つ時間が好き。
そうるのために。ごはんの用意をしたり。布団を干したり。
そういう小さな時間に。あたしは幸せを見出す。
そうるが絡むと。なんでもあたしには幸せ。


夕方。ハンバーグの下準備が出来た頃に。携帯が鳴る。
「ようやく実験終わったー。今から行くわ。」って。そうるからのメール。
「お疲れー。んじゃ待ってるね。」って。あたしもメールを返す。

それから10分もたたないうちに。そうるがやってきた。
「おっすー。」って。あたしの部屋に入る。
久しぶりに2人きりになれたような気がして。
あたしは。珍しく自分からそうるに抱きつく。
「あれま。寂しかったんかいな。」って。そうるは苦笑い。
「そうじゃないけど。」悔しいからそう答えて。
あたしはそうるに体を押し付ける。

あぁ。そうるの匂いがする。
あたしの大好きで。1番安心できる匂い。
そうるの肩に。顔を埋めて。胸いっぱいその匂いを吸い込む。
大好き。大好き。思いは溢れて。抱き締める腕に力がこもる。
そうるはあたしの気持ちを汲み取ってくれて。
あたしの手を引いてベッドまで歩いて。ゆっくりを押し倒す。



始まりはいつも。フワフワと波間を漂うような感覚。
そうるに身を委ねて。あたしは目を閉じる。
くすぐったいような快感に身を任せると。
自然と唇からは甘い溜め息が漏れる。
そのうち。快感は少しずつ強まってきて。
あたしはうわ言のように。そうるの名前を呼び続ける。

そうるは。あたしに吸い付いて。少し歯を立てる。
あたしが少し顔をしかめると。その歯跡を優しく嘗める。
切ない痛みと。甘い快感が。あたしを交互に攻める。
そのうち。あたしは痛みすらも快感に思えてきて。
自分がおかしくなりそうで。怖くて。そうるにしがみつく。

そうるは。あたしに触れて。その手に力を込める。
あたしは壊れそうで。そうるはあたしを壊す気なのかと思って。
でもそうるになら壊されてもかまわないような気もして。
そう思った自分が。やっぱりどうかしてるような気がして。
あたしはまた。そうるにしがみついてしまう。

そんなとき。そうるは。あたしの体から頭を離して。
黙ってあたしのことを見つめる。
あたしはその瞳に。心まで射抜かれて。鼓動が早くなる。
そして苦しくなって。我慢できずに。そうるにまたしがみつく。
そんなあたしの手を優しくほどいて。そうるはキスをくれる。

そうるのキスは。あたしの唇を味わい尽くすように。
長くて。甘くて。頭の芯まで痺れさせる。
そうるは。吐息まで吸い取るように。あたしの唇をこじ開けて。
熱く湿った舌を押し入れて。あたしの舌と絡める。

押し寄せる快感に。声にならない声が漏れる。
助けて。そうる。もうやめて。もう無理。
これ以上耐えられない。あたしおかしくなるよ。
身を捩じらせて。あたしはそうるの体を押し返す。

そうるはそんなあたしの手を掴むと。
ベッドに押し付けて。あたしの自由を奪う。
そうるはあたしよりも力が強いから。
本気で押さえ込まれたら絶対に抵抗できない。
でもあたしは。そういう束縛された感じがキライじゃない。
怖い・・・怖い・・・そうやって追い詰められるほどに気持ちが高ぶる。
そうるはそれを知ってるから。あたしを強引に押さえつける。

あたしは。だんだん真っ白い世界に誘われていく。
体が熱を帯びて。どんどん火照りだす。
あたしに絡みつくそうるの熱が伝わる。
熱が熱を呼んで。あたしはどんどん熱くなる。
そして。何も考えられなくなって。
抱き締めてくれるそうるの腕に。すべてを委ねて。
高まって。高まって。何かを越えて。・・・果てる。

後に残るのは。言葉にできないような。満たされた幸せ。


ねぇそうる。あたしだけこんなに満たされていいん?
あたしとあんたの愛の戯れは。だいたいあんたがリードして。
あたしはあんたにただ身を委ねて。されるがままになってるやん。
あたしもあんたに触れるし。口づけるし。少しは攻めるけど。
そんなのあたしがあんたに与えられる快感に比べたら。
なーんか。小さな小さなものに思えてくるんよね。
それぐらい。あんたの唇は心地いい。あんたの手は優しい。
あたしも同じくらいの快感を。あんたに与えられてるんやろうか。
なーんか。そんな心配をしてまうくらい。あたしは幸せやった。


戯れの後はちょっとだけ照れくさい。
求め合った体を少しだけ離して。火照りをゆっくり冷ます。
隣にいる愛しい人は。窓の外を見てた。
「・・・何考えてるん?」あたしはそうるに声をかける。
「んー。いや、しょーもないこと。」そうるは答える。
「なになに?教えてーや。」あたしはそうるにくっつく。
「いや、かっちょいいオトナの女はさー。」そうるは言う。
「こーゆうときに煙草でも吸うんかなーと思って。」って(笑)。

「なにそれー。しょーもなー(笑)。」って。
あたしは思わず吹き出してしまう。そうるもそれにつられて。
「確かに。しょーもなー(笑)。」って笑う。
甘いムードは一瞬で溶ける。でもあたしは幸せ。


ねぇそうる。あたしは。あんたと肌を重ねた後で。
こうやってどーでもいい話をする時間も。最高に幸せ。
そうる。くだらない話をしようや。とりとめない話をしようや。
そうやってあたしは。ずっとあんたと一緒にいたいから。





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2002年10月16日(水)やられっぱなし・・・。

今日のナイター。めちゃめちゃ寒かった。
もう秋も本番やなぁと思って。あたしはちょっと切なくなる。
半袖のTシャツじゃそろそろ限界かもなぁ(涙)。
でも本気で走ってたら、寒さなんかあんまり気にならんのやけど。

今日あたしとそうるは。おそろいのTシャツを着てた。
新しいチームTシャツは。みんな好きな色を選んで。
あたしはいつもとちょっと違う色にしようと思って。
鮮やかなターコイズ色を選んだ。そしたら。偶然そうるもその色で。
うわー。同じやー。やったー☆・・・なーんて。
単純に喜んでみたりした(苦笑)。はぁー。幼いなぁ。あたし。

あたしとそうるは。サークル絡みで。いろんなおそろいの物を持ってる。
あたしがその中で1番気に入ってるのは。JIBバック。
前からずっと欲しいーって言ってて。みんなでオリジナルを作った。
イエローがメインカラーで。オレンジとライトグリーンをさし色にして。
ビタミンカラーがめちゃめちゃかわいいんよね。(←自慢☆)

買ったばかりの頃は。JIB独特のパキパキ感のあったバックも。
ジャージとか。スパイクとか。ザクザク放りこんで。
使いまくってるうちに。いい感じにクタッとなってきた。
前からのおそろいのTシャツも。色褪せたり。首のとこが緩んできたり。
そーゆう愛しい物たちの衰えは。なんだか優しくて切ない。
一緒に過ごしてきた時間が。どれほど長いかを思い知らされるから。


練習前から。そんな感じでちょっとおセンチになってたけど。
いつも通りに練習始めたら。そんな気分は忘れてた。
「ちょー。絶好調なんですけどー☆☆」って笑うそうるを見てたら。
それだけで嬉しくて。あたしもついつい笑顔になる。

実際ほんまに今日のそうるは絶好調やった。
最近ちょっとうまくいってないプレーがあったんやけど。
なんか調子がつかめてきたみたいで。めちゃめちゃ楽しそうやった。
「ちょー。ノリノリ!ノリノリ!」なんて。子どもみたいに笑うそうる。
あたしはまひろと一緒に。そんなそうるの練習に付き合って。
「ほんまにノリノリやな。」「あのコ波あるからな(苦笑)。」なんて。
2人で顔見合わせて笑ってた。


でもちょっと油断してたんかな。その後のある練習メニューで。
あたしは久々に接触プレーで派手に転倒した。
相手の足につまづいて。思いっきりこけた。
背中から地面に叩きつけられて。一瞬息が出来なくなる。
足をひねったような予感がして。しばらく立ち上がれなかった。
そしたら。そうるが駆け寄ってきた。

「大丈夫?いけるか?」そう言ってそうるは、あたしの腰に手を回して立たせる。
足をひねった感覚はなかったけど。痛くてちゃんと歩けなかった。
「うー。たぶん大丈夫・・・。」あたしはそう答えて歩こうとする。そしたら。
「無理せんとき。試合前やのに。」ってそうるは言って。
あたしの腕を自分の肩に回させて。あたしをベンチまで連れて行ってくれた。

そうるの体は。めちゃめちゃ筋肉質。
腕に力を入れると。ムキムキって力こぶができる。
お腹は軽く割れてるし。ふくらはぎとか足首とか締まってるし。
はっきり言って。そこいらの何もやってない男の人よりも。
かなり鍛えられた体・・・やと思う。(←いや。ほんまに。)

そんなふうに筋肉がいっぱいついてるせいで。
そうるの体重は見た目からは想像できない重さやったりするけど。
あたしと身長は5センチも変わらんのに。体重は5キロ以上変わるし。
絶対に太ってなんか見えんのに。相当な筋肉量なんやろうな。
さすがにそれだけじゃないような気がして。以前に。
「あんたの方が胸でかいからかなぁ。」って。あたしが言ったら。
「てゆーか男っぽさの表れやろ。」って言ってたけど(笑)。


そんな男っぽいそうるは。あたしを楽々と抱える。
実際あたしはほとんど持ち上げられたような形で歩いてた。
その腕が。たくましくて。あたしはなんだかドキドキする。
足痛めたから抱えてくれただけ。ただそれだけやのに。
守られてるような。愛されてるような。そんな気分になったりして。
あぁ。あたし自意識過剰やなーって思ったりした。

そして帰り際。みんなで原チャに乗って並んで走ってたら。
後ろからそうるがバイクで走ってきて。あたしの横で止まって。
「ちゃんと冷やしとかなあかんで。」って言ってくれた。
メットからはそうるの目しか見えない。でもその目は。
あたしへの労わりで溢れてるように思えて。
あぁ。またやわ。ほんまに自意識過剰やわーって。
恥ずかしくなったりしてた。


ねぇそうる。あたしよく思うんやけど。
あんたの行動から。あたし愛されてるなぁって何度も思うけど。
そのうちのいくつかは勘違いなんかもなぁって。
今日あんたが足痛めたあたしを抱えてくれたのとか。
帰り際に声をかけてくれたのとか。
あんたは無意識でしたことなんかもしれんやん。
でもそういうことに。いちいち意味をつけて。
幸せになってるあたしは。ほんまに調子ええヤツやと思うんよ。

でもそう思った後で考え直すんよね。
無意識のうちにしたことこそが。実はほんまの優しさなんちゃうかなって。
あたしを抱えなーって思ったり。あたしに声をかけなーって思ったり。
そうやって意識なんかせんでも。自然とあんたの体が動いたってことの方が。
もしかしたらずっとずっと幸せなことかもなぁって。

ねぇそうる。うまく言えんけど。
あんたのそのさりげない優しさに。あまりにも自然なその思いやりに。
あたしはいつもいつもやられっぱなしやねん。
そしてそのたびに。あぁまたやわーって思って。
こんなにも愛さずにはいられんくらいに。夢中にさせられたことに。
ほんまにどうしようもなく悔しくなるねん。

ねぇそうる。あんたもそんなふうに。
あたしにやられてたりするんかな。
クールなあんたはオモテには出さんけど。
心の中では。あたしみたいに。
いっぱい「ちくしょうめ。」って思っててくれるんかな。
・・・まぁこれこそ。あたしの勝手な思い込みではあるけどさ。

あたしもあんたに。こんな思いをさせてみたいなぁ。
あんたにもあたしと同じように。悔しくなってほしいなぁ。





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2002年10月15日(火)君のためにできること。

サークルの掲示板を見てた。そうるのカキコがあった。
いろんなことを考えながら。その文字の羅列を見てて。
気づけば。文字がユラユラして。涙があふれ出た。
あたし。やっぱりそうるに泣かされてばっかり。


ここんとこずっと試合続きやけど。今週末にも試合がある。
その試合は。はっきり言って今年1、2を争う重要試合。
それに向けて。キャプテンであるそうるの気合いはすごい。

「ここんとこの3戦がきつかったのは。相手のせいにしてたけど。」
(ちょっとへぼい相手やったからキレイな試合にはならんかったのね。)
「でも実際はうちらの練習不足によるレベル低下やと思うねん。」
「だから走りこみとかパスキャとか空いた時間にやっていかんと。」
そんなふうなことを書き込んでた。

あぁ。あたしは反省する。今日昼練に行かなかったことを。

今日は。午前中と午後と。両方に試験があった。
でも最初はちゃんと昼練に行こうと思ってた。
最近の自分のレベル低下は。そうるに指摘されなくても分かってる。
だからこそ。次の試合までにちゃんと戻したい。そう思った。
そして。そう思ってることを。ちゃんとそうるにも知ってもらいたいと思った。

それなのに。本気で行こうと思えば行けたかもしれんのに。
(実際は時間的にはかなりキツイものがあったけど。)
あたしは。今日は昼練を休んでもた。

いや、一般的な学生の判断からしたら正しいことよ。たぶん。
試験ほったらかしてまでサークルに打ち込むことを。
誰も正しいなんて言わんやろうし。
でも。今のあたしにとって何が1番大事なのかは。あたしが決めることで。
それを邪魔するものは。あたしにとっては許せないわけで。

あー。悔しい。今あたしが1番本気になりたいのは。
試験じゃなくてサークル。それなのに試験とか。
それに。明日も昼練には行けそうにない。
講義の時間が昼休みにまで食い込んでる。
試験とか。講義とか。あー。もう。邪魔しないで。
あたしのやりたいことの邪魔しないで。

ひとしきりイライラした後で。想いをそうるに馳せる。
そうしようと思わなくても。自然とそうるのことを考えてる。
カキコの内容から。やっぱりあんたは。このスポーツに夢中なんやってこと。
あたしはもちろん知ってたけど。また思い知らされて。胸が熱くなる。

そしてまた。ひとつ思い出す。
あんたの熱に。泣かされた思い出。


あたしたちの学年で唯一の経験者やったそうる。
初心者の集まりやったあたしたちは。そうるに頼りっぱなしやった。
ヘタすれば先輩よりも全然うまかったそうるに。
あたしもいろいろとアドバイスを求めたりした。
そうるは。それにちゃんと答えてくれた。
面と向かって言ってくれたことも。長い長いメールをくれたこともあった。
あたしだけならまだしも。みんながみんなその状態で。
(メールはあったか知らんけど・・・さすがにメールはあたしぐらいか?)
そうるに対して。まさに「おんぶに抱っこ」状態やった。

あたしは。自分のしてることを棚にあげといてなんやけど。
そうるのことがだんだん心配になった。
そうるは。あたしたちの面倒を見るのに精一杯で。
自分が上達するための時間を全然もててないような気がした。
あたしたちのレベルに合わせて。あたしたちの世話を焼くのに大忙しで。
そんなそうるは。ほんまに楽しめてるんかなって思った。

あたしが1番怖かったのは。みんなにとってそれが当たり前になること。
そうるの意志を無視して。そうるに甘える。そうるだけを頼る。
そういう状態が普通に認められることが怖かった。
それがいつかそうるを押しつぶしそうな気がして。

いつだったか。あたしはそうるにこっそり聞いたことがある。
「あたしたちの面倒見るのばっかりで楽しい?」って。
「あんたはうまいのに。あたしたちのレベルに合わせてくれてるやん。」
「もっと本気で自分の練習をやりたいって思わへん?」って。

そうるは。あたしのことをじーっと見てた。そして言った。
「うん。確かにな。ちょっと疲れるときもあるけどな。」
「でもええねん。教えるとかそーゆうことは。どーでもええねん。」
「そんなん関係ないくらい。うちはこのスポーツが好きやねん。」

それを聞いて。あたしは胸がいっぱいになって。
でもさすがにそんなことで。そうるの前で泣くのは恥ずかしくて。
「分かった。あたしらも早く上達するから。」って精一杯笑って。
家に帰ってから。ひとりで大泣きしたのを覚えてる。

愛しい人が。何かに情熱を傾ける姿は。
どうしようもなくあたしの心を揺する。
そうるの熱い思いに。あたしは涙が止まらんかった。
あたしのために。そうるのために。もっとうまくなろうって。
素直に感じたあの日やった。心に決めたあの日やった。


ねぇそうる。あたしは知ってるで。
新人戦に向けて。がんばってるあたしたちを教えながら。
「みんなの楽しそうな顔を見るのが1番心地いいわ。」って。
最高に優しい目をして言ったあんたを。
練習方針のこととかで。みんなとすれ違って。
「キャプテンは基本的に敵いっぱいやろ。」って。
諦めたように寂しそうに言ったあんたを。

嬉しいこと。悔しいこと。あんたにはいろんなことがあった。
そのたびに。あんたの抱えてきたいろんな思いを。あたしは知ってる。
あんたに何か起こるたびに。あんたと同じように幸せになったり。
同じように悲しくなったりして。あたしは涙を流してきたから。
・・・そんなあたしを。あんたはきっと知らんのやろうけどね(苦笑)。

でもそんな中でも。いろんなことがある中でも。
あんたの飛び切りの笑顔に出会える瞬間が何度もあって。
あたしは。そのたびに世界で最高の宝物を見つけたような。
幸せで。満たされて。最高の気分になってた。
その笑顔は。ちょっと(かなり)悔しいけど。
あたしが原因になって生まれるあんたの笑顔よりも。
圧倒的に魅力があって。圧倒的に美しくて。輝いてた。

でももうあたしには。あたしが原因とか。そーゆうことは関係ない。
愛しい人がそれだけの笑顔になれる出来事が存在することとか。
そしてそれに愛しい人が没頭できる現状とか。
そーゆうのが純粋に嬉しくて。幸せを噛み締めずにはいられなくなる。
おかしいかな。あたしの思考。でもあたしはそう思うんよね。


ねぇそうる。関係ないとか言いながら矛盾してるけど。
あたしは。あんたの笑顔のために何ができるやろう。
あんたの夢のために何ができるやろう。

きっと。あたしにできることは少ない。それでもあたしは。
あんたが笑ってくれるならなんでもする。
あんたが幸せになるためならなんでもする。
なんでもするとゆーかね。なんでもしたいねん。
だって。そんなあんたの最高の笑顔を見ることが。
あたしの何よりの幸せになるから。

運命の試合まであと4日。がんばろうね。そうる。





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2002年10月14日(月)そんな君を壊したい。

今日は。後輩の試合の応援に行ってきた。
あたしたちが試合のとき。後輩はいつもめちゃめちゃ応援してくれる。
追い詰められた試合展開のときとか。
実はそういう応援にめちゃめちゃ救われてたりする。

だから今日は先輩のあたしたちが一生懸命応援。
でもみんな恐ろしいほどに親バカで(笑)。
「みんなうまくなったなー。」とか。
「絶対うちのチームの方がうまいよなー。」とか。
アドバイスするのを完全に忘れて。騒ぎながら試合観戦してた。
自分たちの試合となると。ベンチで見てる時でもいろいろ考えるし。
なんやかんやと気疲れするけど。今日は純粋に見てて楽しめて。
久しぶりに楽しんでやることを思い出したりした。


昨日会えなくて。会いたくてたまらなくて。
ようやく今日会えたそうるは。めちゃめちゃ男っぽかった(笑)。
ターコイズ色のTシャツに。黒のハーフパンツ。
そして何より。立てた短い髪が。最高に似合ってた。
(ちょっとベッカムヘアって感じ(笑)。)

そうるは今日は。いろいろとお役目があった。
試合の審判とか。そーゆうこともしなきゃいけなかった。
あたしは。みんなと木陰で座って試合観戦しながら。
実は。そうるのことばっかり目で追ってた(笑)。

なんか。あたしはほんまにそうるを見てると。
他のことを全部忘れてぽぉーっとなってまうんよね。
なんでそうるは。あんなに。あたしの心を掴むんやろうか。
走るたびに。風になびくその髪とか。
真剣に。試合展開を見守ってるその瞳とか。
そうるを造り出すひとつひとつの要素に。
あたしはどうしようもなく心を揺すられる。
はぁー。もうたまらんね。お手上げ。降参(苦笑)。


そうるの審判が終わって。ちょっと休憩してる時。
あたしたちがお昼を食べてるその前に。2人の女の人が来た。
明らかに女なんやけど。(今日は女子の試合しかなかったから。)
とりあえず。めちゃめちゃかっちょいい2人組やった。
その人たちは。普通にパスキャッチとかを始めたんやけど。
これがまためちゃめちゃうまい。ボールのスピードもめちゃ速い。
そんな姿は。とりあえず。そこらにいる普通の男の人よりも。
絶対にかっちょええーってくらいに男っぽかった(笑)。

「ちょー。めっちゃかっちょええなー。あの人ら。」
「女・・・やんなぁ。ありえへん。すげー。」
「逆ナンとか絶対されそうじゃない?」
「あー。確かに。普通に男に間違えられそうやなー。」
みんなでそんな勝手なことを言いながら2人を見てた。
そうるも。みんなと一緒になって見てて。
「ちょー。うちらも混ざっとく?」とかってまひろに言って。
「よっしゃー。行くかー。」ってまひろが答えるのを見て笑ってた。
(まひろを知らない方はこちらの日記へ。)

そして。その後の審判開始の時間になって。
そうるは。その2人のそばを通ってコートに向かった。
あたしは。2人とすれ違うそうるを見て。思った。
あ。これはそうるの圧勝やわって(笑)。

恋は盲目?・・・それも否定はできんけど(爆)。
あたしには。2人のそばをスタスタ歩いてくそうるが。
孤高で。かっちょいい一匹狼みたいに見えて。
あぁ。あたしやっぱりそうるしか見えんわ。浮気はできんわって。
(確かに一瞬はマジでかっちょいいと思ったけどさ(爆)。)
改めて思い知らされて。ちょっと悔しかったりした。


後輩の試合が終わって。そうるの審判も終わって。
あたしは駐輪場へ。そこでそうると2人きりになる。
そうるは。ちょっとお疲れモードみたいで黙ってたから。
「疲れたん?」ってあたしは声をかける。

「んー。疲れた。」そうるは首を曲げてコキコキっていわせる。
「お疲れさん。」あたしはそう言って原チャにまたがった。
そうるはそんなあたしを見て。笑って。ちょっとイジワルっぽく言う。
「はいはい。どうも。浮気症さん。」って。
「・・・はぁ?」あたしはよく分からずに聞き返す。

「かっちょよかったねー。あの2人組。」そうるは続ける。
「あー。あの人らね。うん。かっちょよかったな。」あたしは普通に答える。
「・・・浮気やー。」そうるはそう言って。ひゃーっと声をあげる。
え。なんで。ちょっと見とれただけなんですけど。
おいおい。なんでそーゆうことになるん?(怒)

「ちゃうし!ちょっと見とれただけやし!」あたしはムキになって。
思ったことをそのまんま言ってしまう。
「ふーん。ええけど。」そうるはやっぱり。ニヤっと笑ってあたしを見てる。
「ほんまそんなんじゃないし!」あたしはさらに言う。
誤解をとかにゃーって思って。必死になってた・・・気がする(苦笑)。

そうるは。クスクス笑って。そして言った。
「別に。そんなムキになって訂正せんでも(笑)。」って。

あ。あ。あ。ようやくあたしは気づく。
ハメられた。またハメられた。なんで。あたしばっかり。
きぃー。悔しいー。ちくしょうー(涙)。

声をあげてそうるが笑う。こんなことは珍しい。
あたしが。そうるに惚れまくりなことは。
もうそうるにはバレてるし。あたしもそのことを分かってるけど。
こうやってちゃんとカタチにして示されると。
悔しくてたまらんくなるのはなんでやろう。
悔しいとか言いながらも。胸が熱くなるのはなんでやろう。


ねぇそうる。あたしばっかりあんたに夢中みたいやん。
あたしばっかりこうやって悔しがってるみたいやん。
あんたは。いつだって余裕たっぷりで。
そうやってあんたに影響されまくってるあたしを見て。
楽しそうに笑ってるばっかりやん。
ずるいわー。なんなんよ。まったく。

でもさ。そうやってあたしの反応を見て楽しんでるあたりで。
あんただって十分あたしに夢中ってことなんやで。
そうる。ちゃんと分かってる?あたしとあんた。同じなんやで。

だからさー。ちょっとくらいそのクールな態度を崩してや。
クールでかっちょいいあんたが好きやけどさ。
どうしようもないくらいに大好きやけどさ。
ちょっとくらいあんたも。焦って。取り乱して。
どうしようもないくらいに。あたしを好きって示してみてーや。

1回でいいから。あたしは見てみたいんやもん。
あたしのことで。あんたがそうなる姿を(苦笑)。





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2002年10月13日(日)包み込むように。

3連休真っ只中。あたしは今日はひとりでのんびり。
昨日は試合で。そうると一緒にいられた。
明日は後輩の試合の応援で。そうると一緒にいられる。
だからたった1日。一緒にいられないくらい。
なんてことない。・・・はずやのにね(涙)。

あぁ。なんてゆーか。寂しくなってしまうあたしは。
やっぱり。そうるの言うとおり。うさぎなんかな。
(「なんでうさぎ?」って方、分からない方はこちらの日記へ。)

しょーがないから。今日は1日家のことでもしようかな。
最近バタバタしてて。部屋の掃除とかもゆっくり出来んかったし。
そう思って。あたしは肩までの髪をキュッとまとめて気合いを入れる。

試合のユニフォームとか。溜まってる洗濯物を干して。
お布団と。枕も2つ。しっかり太陽の光に当てる。
部屋を片付けながら掃除機をかける。キッチンのシンクを拭きあげる。
ついでに。お風呂場。トイレ。洗面所。水周りをまとめて掃除。
うん。いろんなとこがスッキリして。なんか気持ちまでシャンとなる。

ちょっと休憩。BGMはそうるの好きなミスチル。
あたしは思いついて。溜まってた写真の整理を始める。
だいたいはサークルのイベント写真。
合宿。飲み会。キャンプ。花火大会。バーベキュー。
いろんな時間を重ねてきたなぁとか思いながら。
写真をめくるうちに。あたしは1枚の写真で手が止まる。

そこに写ってるのは。そうるとあたしの2ショット。
それは。某アーティストのライブに。(←常連さんにはバレバレかな(汗)。)
そうると2人で行ったときの写真。

そう。2人で計画して。ちょっとだけコスプレしていったんよね(爆)。
そしたら。なんかファンの人たちにえらい好評で(苦笑)。
つかまって。写真とかもいっぱい取られたりして。
あんな経験は。きっともう一生ないような気がする(苦笑)。
・・・あたしはまた。ぼんやりと思い出す。


そうるは高校のときから。地味にコスプレ好きやったらしい。
真っ黒くて長いつけ爪とか。派手な化粧とか。
そういうのをやってカラオケで遊ぶ程度やったらしいけど。
でもそのとき。ライブにあたしがそうるを誘って。
そうるが提案して。コスプレしようってことになった。

大体コスプレとか言われても。何をどうやればいいのか。
マジメな高校時代を送ったあたしには(←嘘。)さっぱり分からなかった。
でもそうるは。昔からけっこうビジュアル系アーティストが好きで。
少なくともあたしよりは全然詳しかったから。あたしはそうるに任せることにした。

どーゆう感じにしようかーって話してたときに。
「うちブーツ履こっと。背高くなりたいねん。」ってそうるは言った。
「ええやん。今でも十分高いのに。」ってあたしが言ったら。
「いやいや。あんたといいバランスに見える身長がほしいねん。」って。
なんてゆーか。またあたしを泣かせるようなセリフを言ってくれた。

でもなぁ。あたしはちょっと考える。
そりゃ。世間の一般的なカップルは男と女やからさ。
見た目でいい感じのバランスってもんはあるのかもしれん。
男の人の肩かそのちょっと上に。女の人の頭がくる。そんな感じ?
そーゆう枠で捕えたら。身長差が5センチもないあたしとそうるは。
もしかしたらいい感じには見えんのかもしれん。

でもさ。あたしは外見だけであんたを好きになったわけじゃないよ。そうる。
例えばあんたの身長が180センチあったらもっと好きになるとか。
そーゆう問題じゃないんよ。あたしはそんなとこを重視してるわけじゃないから。

あたしがそんなようなことを言ったら。そうるは。
「ちゃうちゃう。そんなマジメな問題じゃなくてさ。」って笑って。
「単純に背高くなってみたいだけやで。」って。
「ついでに男と女に間違えられたいだけ。」って言った。

ふーん。まぁそれならおもしろいかも。
そうるは。普通にしてても男と間違えられることがいっぱいあるし(苦笑)。
「おっけー。じゃあやってみよう☆」ってあたしが賛成して。
そうる→「男」、あたし→「女」で、「カップルに見せよう大作戦」が始まった(笑)。

そうるはコスプレ好きな高校時代の友達と連絡をとって。
すぐに衣装を調達してくれた。(←やると決めたら早いのがそうる。)

そうるのは。全身黒。イメージは悪魔。(←あら。)
黒い帽子をかぶって。黒い改造スーツで。パンクに決める。
さらに黒いシークレットブーツで。10センチぐらいの底上げ。
対してあたしは。全身白。イメージは天使。(←おい。)
フワフワの白い膝たけスカートに。編み上げの白いブーツ。
レースとか。フリルとか。全体的にめちゃめちゃ甘い感じ。

あたしの部屋で。2人で試しに着てみた時。
あたしはそうるのあまりのかっちょよさに卒倒しそうになった(苦笑)。
あたしは前にも書いたけど。そうるに1番似合うのは黒やと思ってるし。
「ひゃー。似合うなぁ。すげー。」って。
ちょっとぽぉーっとなって見とれてしまった。

そうるはそうるで。あたしに白い衣装を着せて。
「うーん。似合う。やっぱりうち天才!」って笑ってた。
「あんたには絶対こーゆうの似合うと思っててん。」って。
妙に感心したように言ってた。

いやいや。買いかぶってるわ、そうる。
クールなあんたに悪魔キャラはぴったりやけど。
あたしにこんなかわいい天使キャラなんて。こそばゆいし。
あたしはそんなオンナのコオンナのコしてへんし。

あんたがめちゃめちゃ男っぽいからさ。
2人一緒にいればあたしが女っぽく見えるのは当然(苦笑)。
普通の女集団におったら。あたしはそこまで女っぽくないし。
・・・でも。そうるはあたしの中にあるかわいい部分を見つけてくれて。
そーゆうかわいいものが似合うと思ってくれたんや。
・・・あぁ。それって。やっぱり幸せかも(照)。

まぁそんなこんなで。そうるはあたしの絶賛を受けてその衣装にして。
あたしも。こそばゆいー無理ーとか言いながらも。
そうるに誉められてまんざらでもなくて(笑)。結局その衣装に決めた。


そしてライブ当日。会場のトイレで2人で着替えた。
黒いそうると。白いあたしで。会場周辺をうろうろしてたら。
なぜか。いろんなファンから声かけられまくり。
「写真とらせてくださーい☆」の連発攻撃。・・・なんてこったい(焦)。
あたしとそうるは。顔を見合わせてにやり。
注目されるのって。悪い気はしない。

「衣装作ったんですかー?」とか聞かれて。
そうるは悪魔やから基本的にしゃべらないつもりらしく。(←成りきってる。)
「うん。2人で作ったんよー。」とかあたしが答える。(←大嘘つき。)
「すごーい☆」「めちゃめちゃ似合ってますねー☆」とか。
あんまり言われたもんで。嘘ついた罪悪感に苛まれたりした(苦笑)。

びっくりしたのは。なんかとりあえず思ってた以上に。
「2人お似合いですねー☆」っていっぱい言われたこと。
写真撮りたいーってのも。普通なら一緒に撮らせてってもんかと思いきや。
「お2人の姿を撮りたいんですー☆」とか言われる方が多かったし。
なんやの。うちらみたいなのが被写体でええんかいな(苦笑)。

でも喜んだ後で。あたしはちょっと考える。
たぶん。あたしたちにそんな声をかけてくれた人たちには。
そうるがめちゃめちゃかっちょいいクールな彼氏に見えて。
あたしがそんな彼氏に甘えるかわいい彼女に見えたんやろうな。
あたしたちが。女同士なんて。分からんかったんやろうな。
そう思ったら。なーんか。沈んでしまった。

ちょっと元気がなくなったあたしを。
「どした?疲れた?」って。そうるが心配してくれて。
2人で近くのコンビ二にジュースを買いに行った。
コンビニまでの道でも。ファンの人たちにいっぱい見られた。
「あの人かっこいー☆」「後で写真撮ってもらおうよー☆」
「隣のコ彼女かなー。」「やー。でもお似合いー☆」
そんな声が後ろからいっぱい聞こえてくる。
そうるは。全然平気そうにしてたけど。
あたしは。なんか素直に喜べなくなってた。

だって。実際のそうるは。身長もそんなに高くないし。
胸もお尻も膨らんでるし。女やのに。
そんなそうると。こんなあたしが。恋人同士って分かったら。
あなたたちはいったいどんな顔をしますかね。
さっきまでと同じように「お似合いー☆」とか言えますかね。

あたしはそんなことをドロドロ考えて。難しい顔をしてた。

そりゃ最初は新鮮やったし嬉しかったけどさ。
偽りのそうると並んで。お似合いとか言われても。
そんなのちっとも嬉しくなんかないやい。
そう思ったら。だんだん涙が出そうになってきた。

そんなあたしの変化に気づいてたんやろうか。そうるは。
いきなり顔を近づけてきて。短いキスをくれた。
あたしたちを見てたファンのコたちが歓声をあげるのが聞こえた。
いつもと違うキス。身長が高い分。首を曲げて。そうるがくれるキス。
でも。その甘さも柔らかさも。いつもと何も変わらなかった。

「見せ付けてやった(笑)☆」って。そうるはあたしの耳もとで言う。
あたしは。そんなそうるの余裕っぷりに。あたしは呆れたけど。
どうにもたまらなくなって。そうるの腕に絡みついた。
「ちょー。そんなんされたら歩けませーん。」って言うそうるに。
「いーや。離れてあげませーん。」って。あたしは笑った。
そうるは笑って。あたしのほっぺたをぷにーっと引っ張る。
「はいはい。分かったから。そーやってちゃんと笑ってなさい。」って。
そう言って。そうるはいったんあたしの腕をほどいて。
今度は手をつないで。歩き出した。

そうる。あの日感じたあんたの優しさ。あたし思い出したよ。


ねぇそうる。あんたはいつだって。
あたしの小さな変化とかも見逃さへんね。
見た目だけで判断されて。お似合いとか言われて。
あたしがちょっとイヤな気分になってたのを。
あんたはやっぱり気づいてくれた。

ねぇそうる。あんたと一緒にいると。あたしは。
気づかれることとか。思いやってもらうことに慣れすぎて。
いつの間にか。あたしばっかり甘えてそうな気がする。
だからあたしも。あんたがあたしにしてくれるのと同じだけ。
あんたの気持ちを考えられるようになりたいんよ。
あんたにも甘えられる場所をちゃんと用意してあげたいんよ。

まだまだそんなキャパがないあたしやけど。
いつか。あんたのことを包み込めるようになりたいんよ。

あんたに包み込まれる幸せを知ってるから。
あんたにも。同じ幸せを届けたいから。





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*追加*
もう短い日記を心がけるなんて嘘は言いません(涙)。
あたしはどうにも。まとめて要点だけが書けないみたいです。
出来ないもんは出来ないんです。はぁー。ごめんなさい。
打つ方は簡単でも。読む方は大変ですよね。はぁー。
がんばって読みやすくしようと思ってはいるんですけど(涙)。
とりあえず今日はヒマっ子で。いつも以上に長くなりました。(←言い訳。)
こんな長い長い日記を。いつも読んでくださって。
ほんまにありがとうございますです。感激です。


2002年10月12日(土)心は言葉を越えて。

今日は試合。結果は・・・またまた快勝☆
これで今シーズンは5連勝。予想以上の快進撃が嬉しすぎる。
あたしたちのチーム。ほんまに最高かもしれん(喜)。

昨日そうるに期待してるって書いたけど。そうるは。
あたしの期待以上の最高のプレーを見せてくれた。
あたしの脳裏に。最高の姿を焼き付けてくれた。

あたしは。今日のそうるを。絶対に忘れない。


前回、前々回と。勝ちはしたものの。
試合内容はあたしたちには不本意なものやったから。
今日。キャプテンであるそうるの気合いはすごかった。
ただ勝つだけじゃなくて。いい内容の試合をしよう。
そういうことを。チームメイトに何度も何度も言ってた。

試合開始前。いつものようにみんなで円陣を組む。
あたしはさりげなくそうるの隣に並ぶ。
試合前に。ちょっとでもそうるのそばにいることで。
あたしは見えないパワーをもらえるような気がしてるから。
そうるは。そんなあたしの気持ちなんか知らずに。
あたしの肩に腕を回して。ぐいっと力を込めて抱く。
その手から。あたしは確かにエネルギーをもらう。
「よっしゃー!気合い入れていくぞー!」って。
キャプテンらしく。そうるはみんなの士気を高めて。
あたしたちはコートの中に走っていく。

試合中に何度もそうるにチャンスが回ってくる。
そうるの前にゴールまでの道が出来たようになって。
そのままボールをキープして。シュートすればいいのにってチャンス。
でも。そうるはだいたい誰かにパスを出す。
周囲の状況を瞬時に判断して。正確なパスさばきを見せる。
自分でゴールに向かって爆走するときもあるけど。
それよりも周りを優先させる。そうるにはそんなとこがある。

そんなそうるを見ながら。ベンチで休憩してる時間に。
あたしは去年のことを思い出してちょっとトリップする。


経験者のそうるは。本気を出せば先輩より絶対にうまいくせに。
あんまり自分からがっついてシュートすることはなかった。
シュートは。やっぱり一番華やかな場面。
最高にかっちょよくて。見ている誰もがシュートした人に見とれる。
でもあたしは思う。本当は。そのシュートのために。
直前に最高のアシストがあるんやってこと。
そこはあんまり注目される場面じゃないけど。
実はそのアシストこそが。重要やったりするってこと。
そして。そのアシストの名手が。そうるやってこと。

あたしは。それでも去年ずっと思ってた。
そうるにシュートを決めてほしいって。
だってそれだけの実力を持ってる人やから。
最高に華やかな場面で。最高の気分を味わってほしいって。

あたしがトリップして思い出したのは。去年大雨の中でやったあの試合。
冷たい雨にびしょびしょになりながら。みんなで戦ったあの日。
あんたが去年。公式試合で初得点を決めたあの日。


あたしは。ケガでその日は試合に出られなくて。
祈る思いで。ベンチからグランドのみんなを見てた。
叩きつける雨に打たれて。グランドを走り回るチームメイト。
その中で。そうるが。最高のチャンスをつかんで。
ゴールに向かって。走り出した。

あたしは。両手を胸の前で握り締める。
そのうち。その手は無意識に口の前に当てられる。
神様・・・どうか。どうか。そうるに力を・・・!!
息を止めて。そうるの姿を目で追う。

直後。そうるは。最高のシュートを決めた。

その瞬間。あたしは叫んで崩れ落ちる。
しゃがみこんで。あたしは声をあげて泣いた。
あたしの泣き声は。雨と歓声の音でかき消されたけど。
あたしは。たぶん相当な声をあげて泣いてたと思う。
「何泣いてるねん!」「まだ勝ったわけじゃないやろ!」とか。
みんなに笑いながら頭ボカボカ叩かれたけど。
あたしは。どうしても涙が止まらなかった。

グランド上で。クールに喜ぶそうるを。
あたしはユラユラ揺れる視界の中央にとらえる。
よかった。ほんまによかった。そう思ったら。たまらなかった。

大勝利のその試合の後で。
ドロドロになったユニフォームを駅のトイレで着替えた。
みんなで試合についてああだこうだ言ってたら。ある友達が。
「ちょー。このコあんたのシュートで泣いてんでー。」ってそうるに密告。
「ひゃー。それはどうも。かたじけないっす。」ってそうるは笑った。
あたしは恥ずかしくて。真っ赤になって。
「いやー。嬉しかったんですわ。」って。照れ隠しに笑った。

あぁ。懐かしいね。そうる。



それは一瞬のトリップ。意識はすぐに現実に引き戻される。
目の前では。試合が展開されてて。
そうるがまさに勝負を仕掛けようとする瞬間やった。
あたしは。あの時と同じように。両手を強く握り締める。
そうるに。あたしの想いと祈りが届くように。ただ見つめる。

そうるは。敵をかわして。走って。走って。
鮮やかに舞って。ロングシュートを打った。
それは。ゴールネットを突き刺した。
あたしは。やっぱり絶叫した。

みんなの歓声とか視線とか。そういうのを一身に浴びて。
それでもやっぱりそうるはクールやった。
「シュート決めたら喜びまくらな!相手に衝撃与えな!」って。
他のチームメイトにはいつも言ってるくせに。
実際に自分が決めたら。恐ろしいほどにクールやった。
満面の笑顔を零すわけでもなく。ちょっと笑って片手を上げるだけ。
ちょっと。そうる。そーゆうのはかっちょよすぎて反則やで(苦笑)。
あたしはそう思いながらも。そうるを見て。やっぱり笑顔になった。


ねぇそうる。どう言えばあんたに伝わるんやろうか。
今日とか。あの日とか。あんたを見て感じた。
あたしの胸の高まり。感動。興奮。
そして。どうしようもなくあんたを愛しく感じたあの思い。
そういうふうな。あたしの中で生まれたいろんな感情は。
なんて言えばあんたにちゃんと伝えられるんやろうか。

言葉ってもどかしいわ。あたしのあんたへの気持ちは。
言葉なんかじゃ全然追い着かへんのやもん。
でも伝えたくて。分かってほしくて。必死で言葉を探す。
でも伝えきれなくて。分かってもらえたのか自信もなくて。
あたしはいつでも。唇を噛んでる。

ねぇそうる。今日はとりあえずひとつだけ。
あんたにちゃんと伝えたい思いを言葉にするね。
ゴールに向かって爆走するあんたの姿を。
真剣なまなざしを。挑む視線を。あたしは忘れへんよ。
ゴールに突き刺さるあんたのロングシュートは。
そのままあたしの心まで突き刺してくれたから。

あんたに貫かれて。痛すぎて。感動して。あたしは絶叫した。
あんまり叫びすぎて。頭がクラクラして。倒れそうになった。
そうる。嬉しいけど。あんまりかっちょよくなりすぎんといて。
あたし。失神してまうかもしれんからさ(苦笑)。





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2002年10月11日(金)気づかれる幸せ。

今日は朝からそうるに会えた。
試合前日ってこともあって。大学のグランドで朝練。
寒い寒いーって言いながら。友達にくっつくそうる。
むー。ちょっとジェラシー(笑)。でもなーんかかわいい。

典型的夏オンナのそうるは。寒さにめちゃめちゃ弱い。
特に耳がめちゃめちゃ冷たくなるらしくて。
最近の練習じゃ頭にグルっとタオルを巻いて。耳を覆ってるそうる。
はー。かなりおかしい(笑)。でもなーんかかわいい。

そして今日も耳を覆ってるそうるを見て。あたしは不意に思い出す。
1年半ぐらい前になるのかな。あたしが初めてピアスを開けたときのこと。

あ、ちなみに。そうるはピアスを開けてない。
「開けるんならとっくに開けてそうなもんやけどな。」って言う。
耳に穴が開くのがどうしても許せないらしくて。
「絶対似合うのにー。」って。あたしがどんなに言っても開けようとしない。
そういうふうに意志を貫くとこ。好きなんやけどね(照)。


話を戻して。そう。あたしが耳に穴を開けたときのこと。
あたしはいろんなことがしんどくなると。変身願望が強くなるとこがある。
髪型を変えたり。服とかを買ってみたり。なんやかんやと自分をいじる。
そうやって楽しむことで。自分を励ましてみたりして。
まぁ単純にストレス発散してるとこもあるけど(笑)。
(女のコってけっこうそーゆうとこあるやんね。)

その時期のあたしは。試験とか。親の離婚問題とか。
(ちなみに今はびっくりするくらい仲良し両親ズに戻ってるけど。)
いろいろあって。どうにも限界がきてた。
いつもならサークルで発散するのに。ちょうどオフの時期でそれも出来ずに。
心がフツフツ煮えてて。思い切って友達とピアスを開けに行った。
さらにそれだけじゃ足りなくて。美容院に行って。
伸びっぱなしやった髪をばっさりと切った。

その日に。そうるとメールをしてたら。そうるは言った。
「明日は髪切りピアス開けのあんたなんや。えらいがんばったもんやね。」って。
がんばったって・・・。うーん。あたしがんばったんかなぁ。
その言葉の意味をあたしはよく理解できんかった。
でもそれは次の日に分かることになる。

次の日。久しぶりに昼練でグランドに集まった。
「ひゃー。短くなったなー。」って。みんなに髪を触られて。
「ひゃー。ほんまに穴開いてるー。」って。みんなに耳を触られて。
「えへへー。かわいい?」なーんて。あたしは笑って言った。
そんなあたしの頭をいつもみたいに軽く叩いて。
「勝手に言っとけ(苦笑)。」って。そうるは笑ってた。

その後で。みんなが帰って。あたしはそうると2人きりになった。
「あんたも開けたらええのにー。」って。
あたしはそうるの耳たぶに触れて。びよーんと伸ばした。
そうるの耳はけっこうちっちゃくて。耳たぶも薄くて。
あたしのぽってりした厚い耳たぶとは違ってた。
同じ耳たぶでもこんなに違うもんかーと思ったらおもしろくて。
あたしは片手で自分の耳たぶをつまみ。もう片方の手でそうるの耳たぶに触れて。
バカみたいに。びよーんびよーんと伸ばして遊んでた。

そうるはあたしに遊ばれるがままになってて。
「でも元気そうやん。よかった。」って言った。
「へ?なんで?普通に元気やで?」ってあたしが言ったら。
「いや。だって髪切るわピアス開けるわ。やりすぎやもん。」って。
「あんたがそういうのやる時って。なんかあった時やん。」って。
あたしのファーストピアスにそっと触れて。そうるは言ってくれた。
「がんばろうって思ってやったんやろ。」って。

・・・あたしは何も言ってなかったのに。
試験しんどいーとか。そういうことは言ってたけど。
親の離婚問題なんて。そうるには何ひとつ言ってなかったのに。
あたしがなんかしら不安を抱えてること。そうるは分かってた。
そして。何も聞いてこなかったけど。心配してくれてた。

あぁ。なんてこと。なんてこと。気づいてもらえたなんて。
気にかけてもらえたなんて。あぁ。なんて幸せ。
そう思ってあたしは。もうお決まりやけど(苦笑)。
やっぱり泣きたくなって。どうしようもなかった。


ねぇそうる。あたしはちゃんと覚えてる。
そういうあんたの優しさに。あたしが何度も何度も救われてきたこと。
忘れてない。何ひとつとして。あたしは忘れてないよ。
そして。今日みたいに。ふとした瞬間に思い出すんよ。
あの時。あたしの耳に触れたあんたの優しい指を。
その時。どうしようもなく熱くなったあたしの耳を。


そうる。明日はいい天気みたいやで。
きっと耳は冷たくないはず。よかったやん(苦笑)。
思う存分走って。攻めて。いいプレーをしてね。期待してるから。
もちろんあたしも。あんたに負けないようにがんばるし。
一緒にがんばろね。そして。絶対に勝とうね。





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*追加*
ここってけっこういろんな人に読んでもらえてるみたいで。
カウンターもクルクル回るし。嬉しいことです。ほんまに。
あ、最近BBSが止まってて寂しいので。ぜひ書いてくださいね☆

そうそう。今日チェックしてたら。おもしろいキーワード検索がありまして。
「イジメられてる」やって(笑)。あれまー。びっくり。
うん。確かに過去にそーゆう言葉を書いたんですけどね。
きっと期待外れな内容やったことでしょう。ごめんなさいませ(苦笑)。


2002年10月10日(木)快感に溺れて。

100の言葉を交わすより。ただ抱き合うことが。
気持ちを伝えられることもある。
あたしはそうるにそれを教えられた。
そして。今日もそうやった。

「今日空いてる?」そう聞いてきたのはそうるやった。
あたしは言いたいことがいっぱいあって。でも結局何も言えないままで。
うまく笑えばいいのに。今日はそれさえ出来なかった。
そんなあたしに。昼練の後でそうるが声をかけてきた。

「うん。今日はもう講義終わりやねん。」あたしはそう答える。
精一杯明るい声を出した。そうるにどう届いたかは分からないけど。
そうるはそんなあたしに向かって。顔を見ないで言った。
「うち3限あるから、それが終わったら部屋行くわ。」って。
「・・・んー。分かった。じゃあ待ってる。」あたしは答えた。

なんやろう。なんか話があるんかな。
やっぱりサークルのことやろうか。
またあたしの中のぐちゃぐちゃを見抜かれたんやろうか。
思いはいろいろ交錯したけど。
とりあえずあたしは部屋に帰ってそうるを待つことにした。

何も食べるものがなくて。とりあえずドーナツ購入。
お湯を沸かして。色違いのマグカップを並べる。
なんやろう。なんやろう。怖い。なんか怖い。

でももう決めたし。そうるの前で暗くなんかならんようにせな。
そうるの重荷になりたくないし。めいっぱい明るくしとこう。
そう思いながら。わざと明るいBGMなんか流して。そうるを待った。

3時過ぎ。チャイムが鳴る。あたしはドアを開ける。
そこには。愛しい人が立っていた。
「早かったなぁ。講義早く終わったん?」あたしは言う。
「んー。今日はラッキーやった。」そうるも普通に答える。
大丈夫。いつもと何も変わらない。あたしは自分に言い聞かせる。

あたしがコーヒーを入れてる間。そうるは何も言わなかった。
沈黙が。あたしを追い詰める。心臓の音が聞こえる。
何か言って。そうる。黙ってないで。お願い。・・・そう祈った。

ドーナツとコーヒーをトレイに載せて。あたしは部屋に入る。
テーブルの上にトレイを載せて。なぜか。そこに座れずにいた。
座ったら。メインイベントが始まってしまう。そうるの話が始まってしまう。
それが怖くて。あたしは立ったままでいた。
そうるはあたしの方を黙って見上げてた。そして。
あたしが想像すらしなかった意外なことを言った。
「なぁ。抱き締めてもいい?」

「・・・へ?」あたしはワケが分からなくて。まぬけな返事をしてしまった。
こんなときに。何を言い出すんや。そうるは。
試合のこと。オーダーのこと。何を言われるかビクビクしてたあたしに。
抱き締めていいかとか。なんで聞くんや。意味が分からん。

すっかり目が点になってるあたしに。そうるは言葉を続ける。
「明日からは試合モードやから。今日はあんたモード。」
そして。ちょっと笑って立ち上がると。あたしのことをぎゅって抱き締めた。

「・・・なんで?」あたしは思わず言ってしまった。
「そんなことのために来たん?」って。
あぁ。自分から話題をそっちに持っていってどうする。
そう思ったけど。もう止められなかった。
そうるはあたしを抱き締めたままで言った。
「・・・そんなこととか言いなや。」って。そしてあたしを抱く腕に力を込めた。
つぶされそうなくらいに。そうるに体を押し付けられる。
「違うやろ。なんか言いたいことあったから来たんやろ?」
「ちゃんと言ってや。もう大丈夫やから。」あたしは言った。
泣きそうになったけど。絶対泣くまいと思って堪えた。

そうるは言った。笑って言った。
「普通にあんたのこと抱き締めたかっただけやで。」って。
「なんでよ。そんなわけないやん。」あたしは言った。
「ううん。ほんまにそれだけ。」そうるはそう言って。キスしようとした。
「はぐらかさんといて。」あたしは言って。背を向ける。
思ってるやろ。ほんまは。あたしに。言いたいことあるやろ。
情けないとか。弱いとか。全然がんばれてないとか。思ってるんやろ。
・・・ドロドロした気持ちが。溢れて止まらなかった。

そうるは。あたしを背中から抱き締めて。諭すように言った。

サークルはサークルやで。分かってるやろ。
がんばってるあんたのこと見てないわけじゃない。
がんばってないなんか思ってへんよ。
悔しい気持ちとかもちゃんと分かってる。
全部分かってる。だから心配せんでええって。
うちはな。単純にあんたのこと抱き締めたいって思ってん。
がんばってるあんたのこと見てたら。どうしようもなく抱き締めたくなってん。
それだけやで。ほんまにそれだけ。それでもあかんの?

「・・・あかんくなんかない。」それがあたしの答えやった。

だめだ。あたしには。この人は愛しすぎる。
やっぱり。触れたい。触れられたい。抱きたい。抱かれたい。
最後には結局。そういう欲望が止められなくなってしまう。
そうるも同じ欲望を抱えてるんだと思うとたまらない。

それは自分を。そうるを。最も動物的だと思い知る瞬間。
そんな自分も。そうるも。少し怖いけど。キライじゃない。


そうるはあたしを押し倒して。服を脱がせて。
首筋から。全身に。優しく唇を這わせていく。
あたしもそうるを脱がせて。首に腕を絡める。
柔らかくて好きだと。そうるが言ってくれるあたしの胸は。
そうるに触れられて。幸せで。大きく波打つ。
ぽってりして好きだと。そうるが言ってくれるあたしの唇は。
そうるに吸われて。幸せで。濡れた声を漏らす。
そうるは。時折あたしと目があって。少し笑って。
すぐにまたマジな顔をしてあたしを貪る。
そして。あたしは。身を捩じらせて。喘ぎ続ける。

快感は押し寄せて。あたしの中で思考が消し飛ぶ。
なにかを話し合うはずが。どうしてこんなことになってるのか。
分からない。分からないけど。もう何も考えられない。
この快感に。そうるに。身を委ねていたい。

もっと。もっと近くにきて。そうる。
2人の間には何もいらない。
あんたの熱で。あたしの中の不安を溶かして。

抱かれながら。あたしはずっと謝ってた。
ごめん。ごめんね。無意識の中で。そう言い続けてた。
「ごめんじゃないって。」そうるはそのたびに。首を振って。
あたしの言葉を吸い取るように。唇を重ねてきた。


ねぇそうる。あたしはどうして謝ったんやろう。
なにがあたしをそうさせたんやろう。
よく分からんけど。久しぶりにあんたに抱かれて。
あたしは何も考えられんくなってた。
あんたの肌とか。熱とか。そういうのに溺れて。
あたしは。息も出来んくて。死んでしまうかと思った。
頭の奥が真っ白になって。一瞬あたしは「無」になってた。

そうる。快感って幸せやけど。時に怖いもんやね。





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2002年10月09日(水)どうしようもない憧れ。

心を殺してしまおう。
もう何も言わなくてすむように。
そうるを困らせたり苦しめたりする言葉を。
もう言ってしまうことがないように。


今日もナイターで。あたしはやっぱりそうるに会えるのが楽しみだった。
試合前ってこともあって。気合い入りまくってるそうるは。
やっぱりどうにもかっちょよくて。あたしはやっぱり幸せだった。

試合のことは考えないようにしてた。
オーダーがどうだとか。そんなことは忘れようと思ってた。
でも。少しずつ頭をよぎって。あたしの中に邪念が生まれてた。

ミスできない。認めてもらえなきゃスタメンになれない。
認められたい。必要とされたい。そうるに。
あたしは途中からそんなことばっかり考えてしまって。
ちっとも思い切ったことが出来ず。びくびくしながらプレーしてた。

そうるの視線を感じた。そうるがあたしを見てるのが分かった。
見守られている幸福感。そして。見定められている緊張感。
がんばれって言ってくれたそうるの気持ちに応えたかった。
あたしを見捨てないでいてくれたそうるに。がんばってるあたしを見せたかった。
あたしは。余計なことを考えすぎて。冷静さを失ってた。
決めなきゃと思いすぎてミスをした。ミスったことを引きずって。またミスをした。
どんどん自分からはまりこんでいって。ついには抜け出せなくなった。
がっかりしてるそうるの気持ちが。伝わってくるような気がした。

そして。練習後にスタメン発表があった。
嫌な予感がしてた。もしかしたら・・・と望んだ自分を笑いながら発表を待った。
あたしは。やっぱりスタメンから外されてた。

どんなにがんばってても。その時その時の自分には100%でも。
望んだ結果が得られなかったら。その時のことを悔やんでしまう。
もっとやれたんじゃないか。もっとがんばれたんじゃないか。
そう思っては。唇を噛む。自分を責める。悔しい。

そうるの気持ちを考えなきゃいけない。
いろんなことを考えたんだ。そうるは。
あたしの相談も。涙も。苦しみも。そうるはきっと忘れてない。
でも。そういうのだけにほだされてたら。チームは機能しない。
だからそうるは冷静な目で判断した。キャプテンとして厳しい目で。
分かってる。頭では。分かりすぎるほどに分かってる。
でも。気持ちがついていかない。悲しい。

そうるの無言の目は。あたしを責めてるわけじゃない。
キレイすぎるその目に。黙って見られるとあたしは。
どうしても何か思われて責められてるような気がしてしまうけど。
そんなことはない。そこはそうるを信じなきゃいけない。
被害妄想なんて捨てるべき。悲劇のヒロインなんて気取ったらあかん。。
甘えるな。腐るな。しっかりせなあかん。もっとがんばらなあかん。

そうやって自分を戒めて。泣きたいのも愚痴りたいのも必死で堪えて。
あたしはただひたすらに。テンションを上げて笑ってた。
自分勝手な涙や愚痴で。もうそうるを困らせたくなかった。
そんなものを見せて。もうそうるに嫌われたくなかった。
これ以上情けない姿ばっかり見せたくなかった。だから我慢した。

そうるは。やっぱり何も言ってこなかった。

甘い言葉を期待してるわけじゃない。あたしはここでも何度もそう言ってきた。
そうるの優しさを。甘いだけじゃない本当の意味での優しさを。
あたしはちゃんと分かってるはず。でもそれなら。
どうしてこんなにも。苦しい気持ちになるんやろう。
どうしてこんなにも。涙が止まらないんやろう。

あたしは。そうるにどうしてほしいんやろう。何を望んでるやろう。
甘い言葉はいらない。でも。分かってほしいと望んでしまう。
心と心のつながり。そういうのやろうか。あたしが欲しいのは。

欲しい。欲しいよ。心と心のつながり。でも。・・・違う。
もっと欲張るなら。あたしが本当にほしいのは。
きっとそうるみたいな才能。そういうのを手に入れて。
そうるにちゃんと必要とされるような自分になりたいんやと思う。
(これはサークルにおいての意味で。)


ねぇそうる。あたしは。時々あんたの才能に嫉妬する。
その広い視野とか。安定したプレーとか。そういうのすべてに。
どうしようもないくらいに憧れて。そして嫉妬する。
あたしあんたになりたかった。あんたみたいに。
自信に溢れてて。人を魅せられるプレーが出来るようでありたかった。
あんたが大好きだけど。あんたを見てると。
あたしはまだまだへなちょこな自分を思い知って。どうしようもなく痛い。

あたしは思う。きっと男と女だったら。
こんなにも相手の才能に嫉妬なんてしないんじゃないかと。
こんなにも相手に憧れて。相手みたいになりたいなんて思わないじゃないかと。
同性を好きになった苦しみは。こういうところにも潜んでる。

でもあたしはきっと最初から。そうる。あんたに憧れて。
あんたを好きになったんやと思ってる。
あんたをすごいって認めて。あんたに近づきたくて。
そういうところから始まった「好き」やったように思う。
だからこんな思いを抱くことは。最初から分かってたはず。
それが辛いなら。好きになんかならなきゃよかったのに。


・・・あぁ。思考が乱れる。あんたを好きになったことにまで及ぶなんて。
そんなところを揺るがせてどうする。しっかりしろ。あたし。

大丈夫。そうる。あたしもう何も言わない。
あんたを困らせることは絶対に言わない。
「試合前にそんな話は聞きたくなかった。」なんて。もう言わせない。
あんなにも悲しそうな目なんて。もう絶対にさせない。
もうあんたを苦しめない。ごめん。ごめんね。

わがままばっかり言ってあんたに甘えてるような。
弱くて情けないあたしを殺すから。
痛いけど。痛すぎるけど。ちゃんと殺すから。

だから安心して。あんたは試合のことだけ考えて。
あたしはもうあんたの足枷にはならないから。





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2002年10月08日(火)愛すべき居場所。

そうるとあたしは普段あんまり電話をしない。
相手の姿を見ないで話すのが苦手なそうるとの連絡手段は。
いつもは圧倒的にメールが多くなってる。

今日はそんなそうるから電話があった。
あれ。珍しいな。そう思いながら電話に出たら。
電話口のそうるは。思いっきり愚痴ってきた(苦笑)。

「ちょー。免停になってもーた。」というその声に。
「はぁ?!め・・・免停?!」あたしは思わず声が裏返る。

確かにそうるはこの前から言ってた。
「うちあと1回捕まったら点数オーバーやねん。」って。
「これで一時停止してへんとかで捕まったらアホやからなぁ。」って。
最近はいつになく丁寧な運転をしてたそうるやった。
それが。免停だぁ?まじっすか?

「昨日の帰りに捕まった。ありえへん。」そうるの声は沈んでる。
「えー。まじでー。なに。スピード違反?」あたしは聞く。
「そう。でも意味分からん。85キロとかやで?」そうるは言う。
「いやいや・・・85キロって。姉さん十分違反ですがな(苦笑)。」あたしは言う。
「てゆーか。普段110キロとかで走ってんのに。なんで85キロとかで捕まんの?」
そうるは完全に逆ギレモード。言ってることはちょっとおかしい(笑)。
「いやいや。そーゆう問題じゃないやろ(苦笑)。」あたしは笑う。

でも分かる気もするけどね。あたしの原チャだってそうやし。
普段はメーター振り切って壊れるかってくらいに全開で走ってんのに、
捕まるときに限って47キロとかいう中途半端なスピードやったりして。
「なんでやねん。」とか思ったりしてたし(笑)。

自他ともに認めるバイク大好き人間のそうる。
どこへ行くにもバイクで移動。雨の日も風の日もバイクに乗ってる。
休みの日には大事にバイクを磨く。バイトに勤しむのも新しいバイク資金のため。
そんなそうるが免停・・・。もちろん愚痴はとどまるところを知らない(苦笑)。

「だいたいな。もっと捕まえなあかん四輪はいっぱいおるねん。」
「平気で横走ってるバイクに幅寄せしてくるヤツとかさ。」
「あとトラック。逃げ場なくなって本気で泣きそうになるもん。」
「それから携帯でしゃべりながらフラフラ運転してる四輪とかも。」
「速度違反見つけるのに二輪ばっかり追ってるのも問題やろ。」
「ほんまに。何が秋の交通安全週間やねん。」
「速度違反より駐車違反しっかり取り締まれっちゅーねん。」
「だいたい罰金高すぎやねん。講習代もいるし。ふざけんなっちゅーねん。」

そうる。警察に対して相当言いたいことが溜まってたらしい(苦笑)。
苦手なはずの電話で。弾丸のようにしゃべりまくってた。
あたしは。物申すヒマも与えられず(苦笑)。
「ふんふん。」ってうなづきながら聞くのだけで精一杯。

ひとしきりそうるの愚痴を聞いた後で。あたしはようやく寂しくなってくる。
免停ってことは。そうるがしばらくバイクに乗れないってことは。
あたしもしばらくはその後ろに乗れないってことで・・・。
おいおい。それってうちにとってはめちゃめちゃ寂しいことやし。

あたしがそんなことをちょっと言ったら。
「うん。そらうちが運転できんのやからあんたは乗れないね。」って。
そうるは呆れるほどに。しれっと言ってくれる。
「え。いや。そうやけど。寂しいんですけど。」って言うと。
「そんなんうちだって寂しいがな。」なんて。珍しく言ってくれた。
あれれ。どうしたそうる。ちょっと素直やし・・・なんて思ってたら。
「寂しいってゆーか。普通に困るし。」って言い直してたけど(苦笑)。


ねぇそうる。あたしにとって。あんたのバイクは愛すべき居場所。
あんたのバイクの後ろはあたしの特等席やから。
大好きなバイクで走ってるご機嫌なあんたの鼓動を。
誰にも邪魔されずに独占できる場所やしね。
あんたをぎゅって抱き締めて。あんたの背中にあたしの胸を押し当てると。
あんたの幸せな鼓動が。あたしに伝わる。
あたしの幸せな鼓動も。あんたに伝わる。
そういうのがどうしようもなく幸せで。あたしはたまらない。

それはベッドの上で体を重ねあうのと。同じくらいの幸せをあたしに与える。
同じ気持ちで。同じところを見つめて。走ること。
そして。そばにいる人を。誰よりも愛しく感じる気持ち。
そういう意味で。あんたと一緒にいられるなら。
ベッドの上もバイクの上も。あたしには同じくらい幸せな居場所。
あぁ。そんなあたしにとって大切な居場所の片方を。
しばらくとはいえど。失うのが寂しくてたまらん。
そのぶんもう片方の居場所で。いっぱい抱き締めてもらわな(爆)。

ねぇそうる。早く免停講習受けに行って来てちょーだい。
愛すべき居場所を失ったあたしは。しばらくきっとわがままで。
あんたにどうしようもなく甘えまくると思うから。
「別にそれでもええし。」「サービスするし。」なーんて。
それはそれで嬉しいけど・・・言わないように(苦笑)。
きっとあたしの甘えっぷりはハンパじゃないような予感がするから。
そんなあたしに呆れる前に。早くバイク生活を取り戻してちょーだい。

あたしの愛すべき居場所を。ちゃんとあたしに与えてちょーだい。





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2002年10月07日(月)君に捧げる思い。

今日はナイター。あたしは講義の延長で遅刻。
まったく。なんで時間通りに終わってくれんかなぁ。
あたしには講義よりもずっとずっと大事なものがあるのに。
とりあえず。あたしはグランドまで原チャをぶっ飛ばした。

そのうちに。夕焼けが沈んで辺りは暗くなってきた。
もう秋も本番。あっという間に冬が来るんやろうな。
ちょっと前までは。夏まっさかりやったのに。

Tシャツの袖なんて肩までめくりあげて練習してたのに。
今じゃなんとか半袖でがんばるのが精一杯。
夏休みなんて4時間練習で3リットル近く水分取ってたのに。
今じゃ1リットルのペットボトルのお茶だって飲みきれない。
体を動かすのにはベストな季節かもしれないけど。
なーんか。なーんか。物悲しくてやだなぁ。

あたしは。冬よりも断然夏が好き。
寒くて縮こまってるよりも。汗かいてでも動いてたい。
それにそれに。寒くなるとバイクに乗るのが辛いし(涙)。

そうるは。どんなに寒くてもバイクに乗る。
あたしが止めなきゃ雨の日でも余裕で乗るくらいやし。
そうるの後ろで。そうるの背中を抱き締めて。同じ風を切るのは幸せやけど。
寒いのは実は辛いんよねぇ。涙がちょちょぎれるもん(苦笑)。


グランドに着いて。そうるを見つけて。ひと安心。
昨日もおとといも会ったのに。会いたくて仕方なかった自分に苦笑い。
そして飽きもせずに。そうるのプレーを目で追ってる自分に苦笑い。
愛しい人は。今日もやっぱりかっちょよくて。
あたしの心をメロメロにしてくれた(苦笑)。

練習が終わって。みんなでだらだらしゃべってたとき。
「えー?二輪の免許取るんー?」って声が聞こえてきて。
その輪の中には。サークルの友達の1人がいた。

彼女はまひろ。あたしの大好きな友達。

まひろのことは。いつかちゃんと書きたいと思ってた。
あたしにとって。そうるにとって。最高の友達。
あたしとそうるの関係を。知ってるのか知らないのか。
まひろは何も言わない。だからあたしたちも何も言わない。
人は人。自分は自分。まひろには独特の世界観がある。
干渉しない。押し付けない。だから誰からも好かれてる。
実際に。誰かがまひろのことを悪く言ってるのをあたしは聞いたことがない。

容姿は中性的で。短い黒髪がよく似合ってる。
絶対にスカートは履かなくて。常にパンツルック。
(しかもまひろは恐ろしいほどに美脚。ジーパン似合いすぎ。)
「自然体」って言葉は。そうるよりも。むしろまひろに似合うような気もする。


・・・なーんか。気づけばあたし。
そうるのことをほったらかしてまひろを絶賛してしまいましたが(照)。
これって浮気疑惑浮上もんかな。ははは。ご心配なく。
あたしはそんな器用なことはできんはず(笑)。

話を戻して。そのまひろが。バイクの免許を取ることになって。
まひろは内緒にしとくつもりやったらしいけど。そうるがバラしてた(苦笑)。
「中古のバイクっていくらぐらいすんのかなぁ。」とか。
まひろがそうるにちらっと尋ねたらしくて。
あたしはその話をそうるから聞いてたから知ってたけど。
みんなは知らんかったらしくて。びっくりしてた。

「えー。またあんたバイク似合いそうやなー。」とか。
「確かに。キャプといい勝負なんちゃうー?」とか。
まひろは大騒ぎされてた。そうるもそんな輪に加わって。
「早く一緒に乗ろうやー。どっか遠出しようやー。」って嬉しそうに言ってた。
あたしはそれを見て。・・・少なからず嫉妬した(苦笑)。

ええなぁ。まひろ。そうるとツーリングとか。
あたしはいつだって後ろに乗るだけ。幸せやけど。乗るだけ。
そうるだって。もしかしたら。ただ後ろにあたしを乗せるより。
まひろと一緒に走る方がおもしろかったりするんやろうか。
きぃー。なにさなにさ。そんなんあたしはおもしろくないしー(涙)。


みんながだんだん帰っていって。そうるとまひろとあたしの3人が残る。
「バイクもっかい見せてー。」って言うまひろと一緒に。3人で駐輪場に行った。
「へぇー。やっぱええなぁ。」とか言いながらそうるのバイクを触るまひろ。
あたしはそんなまひろにくっついて言った。
「早く免許とってーや。んであたしを乗せてーや。」って。
そうるはそれを聞いて。負けじとまひろに話しかける。
「早く免許とってーや。んでうちとツーリング行こうやー。」って。

「いやや!あたしを乗せるのが先やもん!」
「何言ってんねん!うちとツーリング行くのが先やし!」
そんな感じの。どうしようもない、情けない、子どもみたいなあたしとそうるを見て。
「どっちもイヤー。うちは普通にひとりで乗るしー。」って笑うまひろ。
なーんか。そんなやり取りがおもしろかった。


ねぇそうる。そうるはあたしが。まひろのこと好きなの知ってるやんね。
あたしもそうるが。まひろのこと好きなの知ってるんよ。
だから。2人して。わざとお互いにヤキモチ焼かせるために。
後ろに乗せてもらうだとか。一緒にどっか行こうだとか。
何を意地になって。何を子どもっぽく。一歩も譲らんかったりしてさ。
巻き込まれたまひろも。ほんまにいい迷惑(苦笑)。

ねぇそうる。でもでも。あんたに分かっててほしいことがひとつ。
あたしがまひろに後ろに乗せてほしいって思うのは。ほんまにほんまのこと。
でもさ。同じ後ろに乗せてもらうのでも。そうるとまひろじゃ違うんよ。
そうるのこともまひろのことも「好き」やけど。その「好き」は全然違うもんなんよ。

あんたに向けられるあたしの「好き」は。あんたにだけ向けられるもの。
あたしには「好き」な人はいっぱいいっぱいいるけど。
他の誰にも。あんたに向けるような「好き」は向けてない。
そのこと。ちゃんと気づいてるんやろうか。
こんなにも手に負えない「好き」を捧げるのはあんたにだけ。
そのこと。ちゃんと分かってるんやろうか。

そうる。ちゃんと自覚しといてね。
あんたがあたしのスペシャルやってこと。





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2002年10月06日(日)最高の組み合わせ。

今日はそうるに会えるとは思ってなかった。
サークルの男子の試合があって。それを見に行ったんやけど。
そうるは来るって言ってなかったし。バイトみたいやったし。
もしかしたらって。来たらいいなって思いはしたけど。
まさか来るとは思ってなかった。

あたしが試合会場に着いて。みんなと話してたら。
そうるが走ってくるのが見えて。あたしは。途端に笑顔になる。

黒いライダー用の上着。薄い色のジーパン。
そしてウエストポーチをつけて。いつものそうるのスタイル。
身軽そうに。ふらっとやってくる。そんなそうるはかっちょいい。

みんなに声をかけて。あたしを見つけて。ちょっと笑う。
そして。普通に何もなかったように。そうるは他の友達の隣に並ぶ。
そういう無言のやり取りに。あたしは心を揺すられる。
誰もそうるとあたしの関係を知らない。
2人だけの秘密。それがなんだか。くすぐったくてたまらない。

試合を見ながら。あたしはそばにいるそうるをちらっと盗み見る。
みんなが黄色い歓声を上げてる中で。そうるは。
同じように騒ぎながらも。(歓声は黄色くないけど・・・(笑)。)
「それはあかんやろー。」ってつっこんでみたり。
「おい。もっと走れよー。」って笑ってみたり。
そんなそうるの姿を見て。あぁやっぱりそうるやわーって。
あたしは勝手に楽しくなったりする。


思いのほか今日は暑くて。あたしは何か飲みたくなった。
「自販機行くけど誰か何かいるー?」って聞いたら。
「お茶☆」「ポカリ☆」「あ、100%のジュースがいい☆」なんて。
みんな勝手なことばっかり言うもんやから。
「きぃー!そんなに持てるかー!」って言ったら。
「ほんじゃついてくわー。」ってめずらしくそうるが言ったんで。
あたしはそうると2人で買い出しに行った。

「ちょっと涼んで行こうや。」ってそうるが言うんで。
自販機があった小さな建物の中で。少し休憩。
「ちょー。初めてみるわ。このスポーツドリンク。」とか言いながら。
あたしが自販機の前でいろいろ見てたら。
そうるは後ろからあたしの腰に手を回す。
そして。そのままあたしの体をなぞって。
胸まで手を上げてきて。少し動かした。

「・・・あほぅ!」あたしはパシっとそうるの手を叩く。
「いったー。叩かんでもええやん。」そうるは大げさに痛がる。
いーや。怒らせてもらうぞ。時と場合によってはあたしだって怒る(笑)。
まったく。ここをどこやと思ってんのよ。こんな誰でも入ってきそうなとこで。
誰かに見られたらどうすんのよ。あほぅ。危険予測が足りなさすぎ。

でもあたしがそんなことを言ったら。
「見られて困ることしてへんやん。」なんて言う始末。
「困るやん!どうすんのよ!」って言ったら。
「だって。悪いことじゃないやん。」ときたもんやし。
いいとか悪いとか。そういう問題じゃないやろ。こういう場合は。
まったく。どこまで本気で言ってんのか、こいつは(苦笑)。


オープンエロなそうるは。ときどきこういうことをやって。
あたしをびびらせてはおもしろがってる
トイレでキスしようとしたり。(したこともあるけど。)
エレベーターの中で抱き締めてきたり。(これは抵抗した(笑)。)
そのたびにあたしは。焦りまくって。動揺して。
とりあえず「あほぅ。」って言ってみる。

でも実際あたしは。ずるいもんで。
いじられてる感覚が。実はたまらなかったりする。
「あほぅ。」とかえらそうに言いながらも。抵抗しながらも。
あたしはきっと。どうしようもない幸せを感じてる。

「やってやってー☆」なんて。神に誓って絶対思ってないけど。
でも。そういうイジワルなそうるの手がなくなったら。
あたしはきっと寂しくて寂しくて。死んでしまう気すらする。
今そのことを想像しただけで。もう寂しくなってるあたしがいるくらいやし。

ねぇそうる。やっぱりあたしは。
あんたにいじられまくってるのがいい。
「あほぅ。」ってずっとあんたに言い続けていたい。
きっとあんたも。あたしをずっといじっていたいはず。
「もぉー。」って言うあたしを好きなはず。ふふん。図星やろ。

そう考えるとさ。あたしたちっていい組み合わせやんね。
サディストなあんたと。マゾヒストなあたし。
怖い世界のお姉さまみたいな。そんなのはあたしには理解不能やけど。
サディストとマゾヒスト。2つで1つって感じの響きが好き。
こうやって日常の中で。なんとなくいじったりいじられたり。
そういうのが幸せ。そういうのが楽しい。

あんたがあたしをいじる感覚にも。
あたしがあんたにいじられるのと同じだけの幸せがあるといいな。
そうやって。つっついて。つっつかれて。
ずっとずっと2人で。一緒に笑っていられたらいいな。



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2002年10月05日(土)君が必要なの。

今日は試合だった。結果・・・これまた快勝☆
実は前後半通して微妙にヒヤヒヤした展開になったものの。
もともと負ける気はしてない試合相手校だったために、
最終的にみんな落ち着きを取り戻して勝利につながった。

試合になるといつも書いてるけど。
そうるは。今日もため息が出るほどキレイだった。
勝負を挑むその目は。秘められた強い闘志を表し。
機敏なその動きは。風をまとっているようにしなやかで。
そうるの姿は。あたしの心を完全に奪っていた。
もちろん自分のプレーにも集中するけど。
余裕があるときは。試合を忘れてそうるに見とれていた。
何度見ても。胸が熱くなる。心が沸騰しそうになる。
あたしの胸をこんなにも熱くするのは。きっとそうるしかいない。


あたしは。昨日ケンカをしてから。そうると話していなかった。
ケンカというか。あたしが一方的にそうるを怒らせただけで。
そうるにその原因はあまりなかったと思うけど。
とりあえず。あたしは。そうるの態度が悪かったことにキレて。
そうるは。試合前日にあたしがいろいろ愚痴ったことにキレて。
お互い言葉も足りなくて。すれ違ったままで。
後味の悪いバイバイをして。そのままになってた。

謝りたい気持ちはいっぱいあっても。
どうしても素直になれない自分もいて。
そんなに意地を張る必要がどこにあるのかとも思うけど。
それでも。相手に対して求めてしまう心は消えなくて。
そんな自分に対して。情けなく感じる心も消えなくて。
あたしは。どうしたらいいのか分からなかった。
結局何も言えないまま今日になった。

サークルと私情は関係ない。
だから。ケンカしてても普通に話はする。
作戦を練ったり。情報交換をしたり。そういうのに言葉は必要。
でも。そうるはあたしの目をちゃんと見てはくれなかった。

あたしは。少し落ち込みながら。試合を向かえた。
試合前にみんなで円陣を組む。偶然あたしのとなりにそうるが並ぶ。
肩を組むのをちょっとためらった。そうるがどう思うかが怖かった。
でもあたしは。結局そうるの肩に腕を回した。
そうるは別に何も言わずに。普通に受け入れてくれた。
そうるに触れる。何度となく触れてきたその体の一部に触れる。
でも今のあたしには。たったそれだけのことでも。心が震えた。


今日の試合。あたしは結局オーダーで決められてた時間より多く出てた。
試合ってのは流れがあるから。なかなかメンバー交代出来ないこともあって。
あたしは交代要員になってたはずが。スタメンやった友達より多く出てた。
試合終了後。あたしはそのコに声をかけた。
「ごめんな。後半交代できんくて。」て。
何て言われるかと少し思ったけど。そのコはあっさりと言った。
「ううん。ええねん。代われんかったもんな。」って。
「お疲れさん。最後めちゃめちゃがんばってたやん。」って。

あたしは。また自分が情けなくなった。
試合に出たい出たいって思ってたあたしは。なんて醜かったんやろう。
その気持ちは大事やけど。そればっかりに執着してて。
その友達みたいな心の余裕なんて。あたしには全然なかった。
自分だけがしんどいと思ってた。周りのことなんて見えてなかった。
そして。そうるのことだって。怒らせた。

いろんな考えがぐちゃぐちゃになったけど。
あたしはやっぱりちゃんとそうると話をしたいと思った。
キャプテンのそうるは。試合後にもいろいろとやることがあって。
みんなと一緒には帰れない。あたしはそれを分かってたから。
「先帰っててー。」とか言って。駅に向かうみんなからさりげなく離れて。
そうるのことを待つことにした。


そうるのバイクの隣に。あたしは荷物を置いて座りこむ。
膝をかかえたら。涙がじんわり溢れてきた。
何を言おう。何を伝えよう。いろいろ言葉を探してみても。
気持ちのすべてを伝えられる言葉はみつからなくて。
どうしよう。どうしよう。そんなことを考えながら。
膝に頭を埋めて。あたしは静かに泣いた。

どれぐらいそうしていたか。近づいてくる足音が聞こえた。
そうるは。靴のかかとを引きずって歩くクセがあって。
あたしはいつの間にか。その足音も聞き分けられるようになってた。
足音はバイクの横で止まる。そして。あたしの頭に手が置かれる。
「・・・何やってんねん。」って声がして。
顔を上げたら。そこに。あたしの最愛の人がいた。

「・・・待っててん。」立ち上がって。あたしはそう言うのがやっとだった。
「うん。見れば分かる。」そうるはそう言って。そばのブロック塀に座った。
なんて切り出せばいいか分からなくて。あたしが黙ってたら。
「言いたいことがあるから待ってたんやろ。」ってそうるは言った。
「聞くから話し。今日はちゃんと聞くから。」って。あたしを見て言った。

あたしは。思ってることを話した。
昨日。そうるの都合を考えずに。言いたい放題言って後悔したこと。
今日。思ったより試合に出られて。あのコは気にしないって言ってくれて。
試合に出ることだけに執着してた自分が恥ずかしくなったこと。
自分のことしか見えてなかったことに。ようやく気づいたこと。
うまく伝わるか怖かったけど。あたしは一生懸命話した。

そうるはあたしの話を聞きながら。
「うちも昨日はキツかったと思ってる。ごめん。」って言った。
そして。最後に。あたしに向かって。笑って言った。
「ちゃんと自分で考えられたやん。」って。
「答えもちゃんと見つけられたやん。」って。

あたしは。我慢できなくなって。そうるに抱き着いた。
「ごめん。ごめん。」あたしの口からはもうその言葉しか出てこなかった。
そうるはあたしを抱き締めて。言ってくれた。
「最近泣きすぎやろ。脱水症状で死ぬで(苦笑)。」って。
「・・・死なんし(苦笑)。」あたしはそうるの腕の中で吹き出して。
ようやく。また笑顔に戻ることが出来た。


ねぇそうる。あんたと一緒にいて。あたしはいろんなことを学ぶみたい。
まだまだ弱いとこも間違ってるとこもいっぱいあるあたしは。
あんたと一緒にいて。いっぱい勉強していく必要があるみたい。
ただ優しいばっかりじゃないあんたと一緒にいると。
楽しいことだけじゃなくて。キツイこともいっぱいあるけど。
それでもあたしには。やっぱりあんたが必要みたい。

ダメなあたしを叱ってくれるその声と。
それに気づけたあたしを抱き締めてくれるその腕は。
あたしには絶対に失くせないもの。
そして。その声も。その腕も。
あんたのものじゃなきゃ意味がないんよ。


あたしをバイクで送ってくれたそうるは。
いつもみたいに自然に。あたしにキスをくれた。
ひそかにそのキスがないかもって思ってたあたしは。
幸せで。そうるにしがみついて離れなかった。
「ん?どした?」って言うそうるに。
「いや・・・久しぶりやったから。」って素直に言ったら。
「満足した?(笑)」ってイジワルな笑顔で聞いてきたもんだから。
ちょっと迷ったけど。ここは思ったことを言うべしと思って。
「・・・いや。足りん。」って言ってやったら。・・・爆笑された(笑)。
「足りんのかいっ!(笑)」って。
でもそんな笑顔だって。あたしは愛しかった。

だって。足りんもんは足りんかってんもん。
キス大好き人間のあたしとしては。ケンカして。気まずくて。
そういう状態が続いてることは実はかなり辛かったから。
そうるはやっぱりそんなあたしを見抜いてたと思われ。
はぁ。もうええけどね。そうるになら。全部見抜かれても。

そうるは結局。甘い甘いキスをくれた。
あたしの唇に吸い付くそうるの唇。
あたしの舌に絡まるそうるの舌。
こんなにも愛しいものは。あたしには他には考えられない。

あぁよかった。あんたを失わずにすんで。
あたしにとって絶対に必要な存在を。失わずにすんで。





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2002年10月04日(金)どうしてあたしは。

昨日浮上したら。今日また沈む。
そんなもんです。幸せなんて。儚いもんです。

昨日あたしは。そうるに救われて幸せやったけど。
今朝起きたら目がえらいことになってた。
めばちこ?ものもらい?なんでしょう。とりあえず。
右の瞼が腫れあがってて、目が開かない状態で。
ぎゃーと思いながら眼科に駆け込んだ。

40歳後半ぐらいかな。おじさんドクターに。
「自分で思い当たることはありますか?」って聞かれて。
「ここ数日めちゃめちゃ泣いてたんですけど・・・。」って答えたら。
「あぁー。汚い手で擦ったんじゃない?」とか言われた。
そしてさらに。にやーっと笑って言った。
「恋人とケンカでもしたの?」って。

ケンカというかですね。軽くこじれたんですけどね。
てゆーかそんなことあなたに関係ないじゃないですか。
あたしは適当に笑って流して。むかつきながら病院を出た。


今日は講義はなかったけど。あたしは大学に行った。
昼練に向かうあたしは。再びブルーになってた。
昨日はあんなにもそうるに元気をもらったのに。
明日が試合となると。いろんなことを考えてへこんでた。
物分かりのいいフリをしたって。やっぱり試合に出たい。
やっぱりそうるに認められたい。そう思ってしまった。

昼練の後で。そうると2人きりになった。
正確には。あたしがそうなるように図った。
いつも一緒に学部まで帰る友達に。寄るところがあるって嘘をついて。
バイクと原チャのとこでそうると2人きりになった。

講義がもう終わって。そうるは家に帰るところで。
バイクに荷物をくくって。メットをかぶったそうるをあたしは引き止める。

あたしは何を話しただろう。よく思い出せない。
たぶん愚痴っぽい話になったんだと思う。
優しいそうるをはけ口にして。あたしはいろんなことを言った。
そうるは話を聞いてくれたけど。バイクにまたがったままで。
メットもかぶったままで。何度もエンジンを噴かしたりしてた。

あたしはそんなそうるの聞く姿勢にむかついてた。
人の話を聞く態度やと思えん。なんでそんなふうなんやろう。
家に帰りたい態度を全面に出してるそうるに逆ギレして。あたしは言った。
「帰りたいんやろ。もうええで。」って。

「まだなんか思うことあったらメールして。」って。
「最後になんか言いたいことあったら聞くけど。」って。
そうるは言った。その言葉もあたしの神経を逆なでした。
あたしはまだ話し足りんのに。なんでそうるはそうなんやろう。
ばかそうる。なんで。なんで。

自虐的にあたしは笑って言った。
「そんなに帰りたいんなら帰ってええで。」って。
最低。引き止めたのはあたしのクセに。
でも。いったん溢れ出した汚い感情は止められなかった。

そうるはため息をひとつついて。あたしをじっと見て言った。
冷たい凍りつくような視線が。低い声が。あたしを貫いた。
「明日試合やろ。テンション下げたくないねん。」
「あんたも早く寝なあかんで。治るもんも治らんで。」
そして。エンジンを噴かす。そしてあたしの方を見ずに。
「じゃあ。」って言って。バイクで去って行った。

5メートルほど行ったところで。友達に会ったらしくて。
そうるのしゃべってる声が聞こえた。
あたしは。その声を背にして。泣いた。限界やった。
戻ってきてくれるそうるをちょっとだけ期待した。
でも。1度止まったバイクのエンジン音は。再び聞こえてきて。
そして。どんどん遠くに行ってしまった。
そうるは。あたしのところに戻ってはくれなかった。


人目もはばからずに。あたしは泣いた。
寂しかった。苦しかった。やりきれなかった。
一緒にいてほしい気持ちを。そうるは分かってくれなかった。
分かってくれると望んでた自分が。救ってもらえると期待してた自分が。
どうしようもなく惨めで。情けなかった。

横を通り過ぎてく教授に声をかけられる。
顔見知りの教授。でも。馴れ馴れしくて大キライな教授。
「どうしたん?さっきの恋人か?泣かされたんか?」
そう言ってにやっと笑って立ち去って行く。

泣かされたわけじゃない。そうるが悪いわけじゃない。
なによ。医者も。教授も。そうるは悪くなんかない。
あたしが悪いんやって。あたしが勝手なだけなんやって。
あたしの恋人は。何も悪くなんかないんやって。


あたしはどうして。自分の力で這い上がろうとしないんやろう。
どうして。そうるに救われることばっかり求めるんやろう。
そして。どうしていつも自分のことしか見えなくなるんやろう。
そうるの言うことは正しい。明日は試合やのに。
あたしのこんな情けない話とかでテンション下げさせてもた。
なんで。そうるのことをもっと考えられんのやろう。
自分のことを思いやってほしいと望むのなら。
どうして同じだけ相手のことを思いやれないんやろう。


ねぇそうる。あたしは。こんな自分が嫌い。
あんたに求めるばっかりで。あんたを縛ってしまう。
チームにおいて。あたしだけが特別なわけじゃないのに。
分かっているといいながら。あたしはきっと分かってないんや。
ほんまに分かってたら。あんたにこんなに寄りかかったりせーへん。

ごめん。そうる。面倒なあたしでごめん。
明日は。絶対勝とうね。もうあたし。余計なことは考えへんから。

あぁ・・・零れるな。涙。しっかりしろ。あたし。





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2002年10月03日(木)見守っていて。

昨日あたしは夜中遅くまで泣いてて。
今朝起きたら目が腫れてた。
鏡を見て。ぶっさいくになってる自分に気づいて。
またどうしようもなくやりきれない気持ちになって。泣いた。

大学でも。講義なんか耳に入らなかった。
オーダーのこと。試合のこと。いろんなことを考えて。
頭の中がぐちゃぐちゃになってたけど。
最終的に思うのはそうるのことだった。
最愛の人に認めてもらえなかったことが。あたしには1番辛かった。


昼練に行こうか迷った。
泣き腫らした目をみんなに見せるのは反則な気がした。
それに。そうるに見られたくないと思った。
そうるはあたしの心の奥には気づかないやろうけど。
泣き腫らした目には気づくと思った。
気づいてほしいのか。気づかれたくないのか。
自分でもよく分からなかったけど。今日は会いたくなかった。
でも。今日はサークルの友達に渡すものがあって。
あたしはどうしても昼練に顔を出さなきゃいけなかった。
仕方ない。あたしはグランドへと足を向けた。

もういいや。何とでもごまかせるはず。そう思い直した。
大丈夫。あたしきっとそうるの前でもうまく笑える。


グランドに着いて。そうるの姿はまだなかった。
いつもみたいにみんなとワイワイ話す。
思いのほかあたしの目の腫れは治まってたみたいで。
みんなは特に何も気づいてなかった。

しばらくして。聞き慣れたバイクの音がした。
バイクを停めて。そうるがあたしたちの方に向かって歩いてくる。
カーキの半袖ニットに。黒いパンツ。そして短い髪をちょっと立てて。
いつもと何も変わらない。かっちょいいそうるだった。

何気なくそうるの方を見てたら。目が合った。
「おっすー。」って。あたしは笑って言う。
「おぉ。」ってそうるも言う。
大丈夫。いつもと変わらない。あたしはそう思ってた。
・・・実際はそうじゃなかったんやけど。

昼休みが終わって。みんなしゃべりながら後片付け。
「今日昼終わりの人ー?」って友達の一人が言った。
あたし。そうる。そして友達2人が手を挙げる。
午後から授業のあるみんなはそれぞれ学部に戻って行って。
あたしたち4人は学食でお昼食べようってことになった。
その友達2人は同じ学部で仲良し。2人乗りで原チャにまたがって。
「先言って席取っとくわー☆」って言い残してグランドを出て行った。

あたしは。まだ後片付けをしてたそうると2人きりになる。
「早く行こうやー。おなかすいたー。」って言うと。
そうるは片付けの手を止めずに。あたしの方も見ずに。
「なにがあったん?」って言った。
さらっと。自然に。あたしに聞いてきた。

「なんかあったん?」じゃなくて。「なにがあったん?」か・・・。
あたしに何か起こったことを。そうるは確実に読み取ってた。
・・・そうるは。ほんまに。あたしをどこまでも見抜く。

無駄な抵抗と思いつつ。あたしはとりあえず言ってみる。
「え。なんもないよ?」って。
そうるは今度はあたしの方を見て。ちょっと怖い顔をして言った。
「嘘つけ。目腫れてるやん。」って。

あたしはそれでも話せないと思った。
あたしの中にある最低限のプライドがあたしを止めた。
大好きなそうるにでも。同情なんか絶対にされたくなかった。
でも。大好きなそうるだから。嘘はつけなかった。

「んー。ちょっとね。最近いろいろね。」あたしはごまかそうとした。
そうるは黙ってあたしの方をじっと見てる。
視線が痛い。突き刺されるようで。あたしは耐えられなかった。
「まぁええやん。早くごはん食べようや。」って言って。
あたしは歩き出した。その腕を。そうるに掴まれた。
そうるは。怖いくらいに優しい顔で。あたしをいたわる瞳で。
「大丈夫なん?」って言った。

・・・やばい。泣きそう。てゆーか無理。泣く・・・。

「大丈夫やって。早く行こうや。」あたしは無理やり笑って。
そうるを背にして急ぎ足で歩いた。
歩きながら。情けないけど。涙が溢れそうになって。
やばい。やばい。そう思いながらあたしはどんどん歩調を速めた。

そんなあたしの姿を見て。そうるは。走ってきた。
見んといて。そうる。お願いやから見んといて。
あたしは願ったけど。そうるは。
あたしの前に回りこんで。あたしの顔を覗き込む。
そして。潤んだあたしの目に気づく。

そうるはまたため息をつく。そして言った。
「なんでそんな泣き出すまで溜めたりするん?」
「なんでそんな限界になるまで抱え込むん?」

そうるは。人に干渉するのもされるのもキライだと言いながら。
こういうときになると。絶対にあたしのことをほっておかない。
ごまかすことなんて出来ない。だってそうるは。あたしを見抜くから。

あたしは覚悟を決めて。少しずつ話し始めた。
でもそれは。あたしのプライドを傷つけるのには十分すぎた。
オーダーのことを口にするのだけでも辛かったから。
そうるがその判断を下したから余計に辛いんやってこととか。
そういうことは伏せておいた。

必要とされたいとか。認められたいとか。
所詮は全部あたしの勝手な要求にすぎない。
必要とするか。認めるか。それはそうるが決めることで。
あたしがどうこう求められることじゃないはずなのに。
泣いたり。わがまま言ったり。あたし情けなさすぎる。
だから。スタメンを取れなかったことが純粋に辛いとだけ言った。

そうるは。やっぱり黙ってあたしの話を聞いてた。
そして。あたしが話に詰まると。ゆっくり話し始めた。


今回のオーダーがあんたにとって辛いもんやって分かってた。
でもそんなに泣き出すほど辛いとは思わんかった。
あんたの腫れた目に気づいたけど。その原因がオーダーとは思わんかった。
気づけんくてごめん。鈍くてごめん。


そしてその後で。思いもしなかった言葉をくれた。


今回のオーダー。あんたが交代要員になって。
いろいろ考えたり悩んだりするかもって思った。でもあえてそうした。
チームのために犠牲になってもらった。でもそれだけじゃないで。
最近あんた不調やん。自分でも分かってるやろ。
うちはあんたにはそんなもんで終わってほしくないねん。
現状で納まってほしくないねん。もっともっと伸びてほしいねん。
あんたはもっとがんばれる。もっとがんばらなあかん。
そういうことに自分で気づいてほしかってん。
だから今回みたいなオーダーにしてん。そんで何も言わんかってん。
まだまだやれるやろ。なに諦めてるん。なに弱気になってるん。
しっかりしいや。がんばりいや。うちはちゃんと見てるから。


・・・あたし。涙腺故障。

「うちはちゃんと見てるから。」
最後のそうるのセリフ。あたしが1番言ってほしかった言葉。
それだけで十分嬉しかった。でもそうるはそれだけじゃなくて。
あたしのことをそんなふうに思ってくれてたんや。
そして今でも。そんなふうに期待してくれてるんや。
見捨てられてるわけじゃなかったんや。見守ってくれてたんや。

そしてあたしは思い出す。あたしに何も言ってこないそうるは。
いつもあたしに何かを気づかせようとしてたってこと。
例えばあたしが間違ったとき。弱ってるとき。
あたしを導いてくれるそうるのやり方は。黙ってあたしを見守ること。
そうるはいつでも。あたしに自分で気づいてほしいって言う。
「うちが言うのは簡単やけど。ちゃんと自分で気づいてほしいから。」
それが。そうるのあたしへの愛のカタチ。
あぁ。あたし。また忘れてた。また見えなくなってた。


ねぇそうる。ありがとう。またあたしを導いてくれた。
あんたらしいやり方で。あんたらしい言葉で。あたしを救ってくれた。
優しい甘い言葉じゃなくて。同情とかするんじゃなくて。
たったひと言。「見てる」って言ってくれたことが。
あたしには何より嬉しかった。ありがとうね。
うん。見守ってて。あたし。本気でがんばるから。


それから。ねぇそうる。ごめん。
あたしまた自分のことしか見えてなかったね。
自分のしんどい気持ちばっかり考えて。あんたの気持ちを忘れてた。
キャプテンとして。あんたはいろんなことを考えたんやろう。
ひとりひとりの実力とか。最近の調子とか。いろんなことを考えて。
悩んで。悩んで。そして決めたオーダーやったんやろう。

全員の希望を聞いてたらオーダーなんて組めない。
だから。冷静な目と判断力で。そうるは決めた。
ときに感情を切り捨てて。ときに冷たいとすら思われそうな判断で。
そんなあんたに。あたしはわがままに自分のことばっかり考えて求めたくなったけど。

でも今は。あたしの存在とか。あたしとの関係とか。
そういうことを特別視せずに。ちゃんとチームのことを考えたあんたを。
さすがやと思った。さすがあたしの愛した人やと思った。

そうる。やっぱりあんたはかっこいい。





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*追加*
長い!長いです!長すぎです!あたしの日記!(苦笑)
書きたいことをつらつら書くと。こんな長さになります(涙)。
毎回だーっと書いてから反省するんですけどねぇ・・・。(←遠い目。)
そんな長ったらしい読みにくい日記やのに。
読んでくださるみなさんにはほんまに感謝です☆
これからは読んでくださる方のことも考えて書けるように。
ちょっとずつでも精進したいと思います・・・(涙)。


2002年10月02日(水)愛されるだけじゃ足りない。

落とし穴の予感があった。
だいたいここんとこ数日。あたしは幸せすぎた。
あまりにも幸せで。怖いくらいやった。

前にも書いたけど。あたしは。
幸せで幸せでしょーがない日が続くと。
いったいこの幸せはいつまでちゃんと続くんやろうって思って。
まだ来るかどうかさえ分からないその「幸せが途切れる日」を思って。
勝手に怖がってしまう損な性格をしてる。
そして実際に。怖くなってくると。
不思議なもので。幸せはぷつんと途切れる。
予感って意外と当たるもんやとあたしは思ってる。

そして今日。やっぱりそんな嫌な予感が的中した。

幸せな気持ちからまっさかさま。
原因は。今回は彼の存在じゃなくて。
サークル関係のことで。


試合が近くて。今日オーダー発表があった。
あたしには。なかなか厳しいオーダーやった。
今7人で4つのポジションを回してる。
7人のうち、そうるとあたしを含む3回生は5人。あと2人は2回生。
今回の試合に関して。あたしは上回生の中で最悪な扱いやった。

他のメンバーとの人数の関係もあって。
この2人の2回生のうち1人はベンチアウトになった。
そして残り6人。ポジションは4つ。・・・あたしを除く3回生4人がメインをとって。
あたしは。そのうち2人の交代要員。2回生の1人は3回生の1人の交代要員。
そして。そうるはフル出場。そんなオーダーやった。

分かりにくい話でゴメンナサイ。とりあえずあたしは。
3回生にもかかわらず。交代要員扱いされたってことです。

あたしはやっぱりショックで。
オーダーを聞いてからずっと何も話せなかった。
最近いっぱいプレーでミスしてたからやろうか。
確かに自分でも分かるような気もする。でも。でも。どうして。
頭の中をぐるぐると考えが回る。いろいろ考えすぎて気分が悪かった。

またちょっと分かりにくい説明をすると。
あたしたちのスポーツには12のポジションがあって。
そのうち1人はゴールキーパー。つまり。フィールドには11のポジションがある。
このうち。5つを仕切ってるのが1人。2つを仕切ってるのが1人。
そして。4つを仕切ってるのがそうる。だいたいそんな感じ。

だから。あたしを交代要員に決めたのは。たぶん間違いなくそうる。
その事実が何よりあたしを苦しめた。

試合に出る時間がすべてじゃない。
与えられた時間にちゃんと責任を果たしていいプレーをする。それが大事。
分かってる。ちゃんと分かってる。

でも。あたしは悔しくて悔しくて。後から死ぬほど泣いた。

サークルにおいて。そうるにとってあたしが。
その程度しか信頼されてない事実が悔しかった。
悔しいなんて言葉じゃ。今のあたしの気持ちを説明するのには全然足りない。
自分へのどうしようもない苛立ち。そして悲しみ。
もう感情のバランスがぐちゃぐちゃで。どうしたらいいのか分からない。

愛されることは幸せ。でも。愛されるだけじゃ足りなかった。
あたしは。そうるにちゃんと認められる存在になりたかった。
そうるが1番大好きなことにおいて。確実に必要とされたかった。
でも3年かけても。それは得られなかった。

そうるは。いつもはいろんなことが見えてるけど。
あたしのいろんな気持ちに気づいてくれるけど。
きっと。あたしがこんなにも悔しいと思ってることは知らない。
きっと。あたしがあんなにも泣いたなんて想像もしてない。
サークルのことになると。そうるはあたしを忘れるから。

今日オーダー発表の後で。あたしは自分が交代要員やって分かった。
でもあたしが落ち込んだら。きっとそうるもみんなも嫌な気分になると思って。
泣きたいのを必死で堪えて。そうるにも笑った。
「もぉー。うちのオーダーややこしいやん。」って言った。
(スタメンじゃないからいろんな時間帯にいろんなとこを回されるので。)
そうるは笑って。あたしの肩をポンポンって叩いて言った。
「ごめんごめん。分かりにくいよなー。分かるかー?」って。

あたしは。その手が憎らしかった。
自分から笑いかけといて。ほんま勝手やけど。
何も知らないで笑ってるそうるが。許せなかった。
大好きなポンポンも。そんな状況でされたら。屈辱的やった。
そうるのことを。睨み付けたいと。殴り飛ばしたいと。
そう思ってしまった。・・・もちろん何も出来なかったけど。


ねぇそうる。あんたのことは好きやけど。大好きやけど。
あたしにだってプライドはあるねん。
やめてくれるかな。そういうことするの。
あんたのそういう無神経なトコ。あたしは大嫌い。

・・・ごめん。あんたに当たって。最低やね。あたし。
分かってる。あたしだけがしんどいわけじゃない。
ケガで不調でずっと試合に出られないコとかもいる。
スタメンで出る人は出る人で。みんなの期待とかも一身に受けて。
それはすごい緊張するもんやと思うし。
いろんな状況の人がいろんな気持ちを抱えて試合に臨む。
あたしの気持ちだけが特別なわけじゃない。

それでも。悔しいもんは悔しい。溢れる涙をどうすることも出来ない。


ちょっと思った。そうるに聞いてみようかと。
今回のオーダーの意図を。確かめてみようかと。
でもあたしは。どんな言葉が欲しいんやろう。
慰められたいんやろうか。・・・いや。そうじゃない。
同情なんかされたくない。お情けでスタメンなんか欲しくない。
たぶんどんな言葉をかけられても。今のあたしはひねくれた解釈しかできない。

それにきっと相談なんかしたら。この先スタメンが取れたときでも。
それをお情けやと思ってしまう自分がおるような気がした。
だいたいそうるはきっと。そんな相談を好ましくは思わんやろう。
自分の問題やん。自分でなんとかしろ。
そんなキツイことは言わんと思うけど。心のどこかでそう思われてる気がする。
だから。結局何も言えんかった。

帰り道。いつも近くまで一緒に原チャで帰る友達が。
「元気出しや。」ってさりげなく言ってくれた。
泣き出したあたしのそばにずっといてくれた。
優しかった。ちょっと救われた。またがんばろうってちょっと思えた。
彼女に感謝した。本気でありがたいと思った。

でも。あたしは。最悪やけど。
やっぱりそうるに分かってほしいと思ってしまった。
誰よりも。そうるに救われたいと思ってしまった。

同情されたくないとか言いながら。救われることを望んでる。
あたしの心は。どうしようもないくらい。あんたに依存してる。

気づかれたくない。あたしのこんなドロドロの感情。
でも気づいてほしい。あたしのこんなボロボロの状態。

相反する自分。もうコントロールが出来ない。





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2002年10月01日(火)君から始まる幸せ。

今日は朝から雨。むぅー。雨のばかやろう。
あたしは午前中だけ授業。そうるも午前中のみバイト。
だから昼からバイクでどっか行こっかーって言ってたのに。

でも。昼からそうるはあたしの部屋に遊びに来てくれた☆
ちなみに今日は車で。前回雨の日にバイクで来てあたしが怒ったのを。
ちょっと気にしてるっぽくて。なーんか。かわいかった(苦笑)。

玄関のドアを開けてすぐに。そうるは言ってくれた。
「あれ。髪染めたんやー。気づかんかったー。」って。
そしてその手をあたしの頭に置くと。ポンポンってやってくれた。
待ち望んでたポンポンに。あたしは思わずにんまり。
「そうやでー。昨日全然分かってへんねんもん。」って。
わざとカワイイコぶって。ぷぅーってふくれたあたしに。
そうるは不意打ちで軽いキスをくれた。


コーヒーを入れようとして。あたしはお湯を沸かす。
色違いでおそろいのマグカップを並べて用意する。
そうるはグリーン。あたしはイエロー。
もうどれぐらい使ったやろう。底に茶渋がついてる。
そろそろ漂白とかした方がええかなぁ。
そんなことを思いながら冷蔵庫からミルクを取り出す。

そうるはあたしの部屋でゴソゴソやってる。
まぁ今さら見られても困ることもないので(←パソコンは困るけど(笑)。)。
さして気にせずに放置してたら。なんとまぁ。
あの曲を流してた(笑)。

あの曲・・・分かる人いますかね?
そう。確か以前にちょっとだけ紹介した。あの曲。

[AQUALOVERS 〜DEEP into the night/T.M.Revolution]

この曲があたしたちの愛の戯れのテーマ。
(詳しく知りたい方、分からない方はこちらの日記へ。)
あたしはこの曲を聴くと。反射的にそうるの体温が恋しくなる。
そしてそうるは。あたしのそんな気持ちを知ってるんやろうね(照)。
あたしを誘うときは。決まってこの曲を流す。
もっとも。そうるがよくそうしてるから。
あたしの反射的な反応が起こるとも思われるけど(苦笑)。

そうるは。あたしの背後に忍び寄って。
あたしをゆっくりと抱き締めて。あたしの肩に頭を乗せる。
そうるの身長はあたしより高いけど。その差は5センチもない。
だからそうるは首をほとんど直角に曲げてあたしの肩に乗せる。
そしてそのまま。首筋に口づけてくる。

「ちょー。まだ昼間やっちゅーねん(笑)。」
あたしはくすぐったくて身をよじりながら言う。
実際あたしは明るい時間からそんな気分にはなれない。
だからそうるをそっと押し返して。コーヒーを入れるもりだった。
でも。そうるはあたしを離さなかった。
「だって。もう我慢できーん。」って。なんともかわいらしく言ってくれて。
あたしの肩をつかんで。振り向かせると唇を重ねてきた。

だぁー(涙)。だから昼間やっちゅーに(涙)。人の話を聞きなさーい(涙)。

あたしはちょっとそう思ったけど。幸か不幸か。
雨のせいで部屋全体は昼間にしては薄暗くて。
「明るい中じゃ無理!」なんて言い訳は通じなかった。

もっとも。どんなに言い訳しても。あたしはいつだって。
結局そうるに求められると幸せになって。理性もモラルも消えてしまう。
そして今日もやっぱり。そうるの柔らかい唇の感触に。
思考回路は消し飛んで。気づけばされるがままになってた。

久しぶりやったせいもあって。そうるはちょっと怖いくらいやった。
優しく触れられたと思えば。きつく吸いつかれたりして。
寄せては返す波のように。緩やかやったり。激しかったり。
そうるの作り出すその強弱に。あたしはすっかり酔わされて。
気持ちよくて。幸せで。どうしようもなかった。


裸のままで。2人同じ布団にくるまって時間を過ごす。
そうるは仰向け。あたしはうつ伏せ。
夜だとあんまり長く話さずに眠ってしまうけど。
こうやってゆっくりしてる時間って。穏やかで。ほんまに幸せ。

エンドレスで流れる曲を聴きながら。あたしは聞く。
「なぁ。この曲ってさ。いつ頃からこうやって流してたっけ?」
「んー。あんたが去年の冬頃に言ったんじゃなかったっけ?」
そうるは横を向いて。あたしの髪を梳きながら言う。
「あー。それくらいやっけ。懐かしいなぁ。」あたしは言う。
「でもうちなぁ。正直前の曲のんが好きやねん。」そうるは言う。

前の方ってのは。同じT.M.Revolutionの曲で。「O.L」って曲。
これはちなみにOficce Ladyの略ではなくて(苦笑)。
Overlap(重なり合う)って言う言葉の略。
言葉は普通でも。歌詞の内容は独特で。どこか官能的で。
そんな曲全体の雰囲気がそうるにはツボらしい。
そうるがこの曲を戯れのときにかけてくれてて。
あたしがしばらくしてAQUALOVERSを提案したんやっけ。
そしてそのまま最近はAQUALOVERSが定着したと(笑)。そういうわけ。

「なぁ。たまにはO.Lかけてみよっか。」そうるは上半身を起こして言う。
「ええよ。でも。もうせーへんよ(苦笑)。」あたしは言ってやる。
「そんなん言ってもあんたがどうなるかは分かってる(苦笑)。」
そうるはそう言って。絶句したあたしをベッドに残して。
MDを入れ替えて。ベッドに戻ってくる。

久しぶりに聞く曲に。あたしは懐かしくなってくる。
覚えたてだったそうるの肌とか。匂いとか。ぬくもりとか。
そういうのを思い出して。胸が熱くなってくるのを感じる。

ふとそうるを見ると。にやっと笑ってあたしの方を見てる。
・・・ちくしょう。またや。完全に見抜かれてる。
やっぱりあたしは。そうるの前では嘘はつけないらしい(苦笑)。
悔しくてたまらないけど。それ以上に。
あたしはまた。そうるに抱き締められたいと思ってた。

「なーに?言ってくれな分からへんし(笑)。」わざとそう言うそうるに。
「むぅ・・・イジワル(涙)。」って言って。あたしはそうるにぴったりくっつく。
「だから言ったやん。どうなるか分かってるって。」そう言って笑って。
そうるは。再びあたしのことをいっぱい愛してくれた。


ねぇそうる。あたし時々思うんやけど。
抱き締めたり。抱き締められたり。口づけたり。触れたり。
ただ体を使って相手を自分とくっつけるだけの行為が。
どうしてこんなにも気持ちいいんやろうね。
そこには。あんたとあたし。お互いのカラダがあるだけやのに。
これ以上はないほどの幸せが得られるなんて。

でもそういうので最高の幸せが得られるあたしは。
もしかしたら最高に安上がりな女かもしれんわ。
だって。1番欲しいものはいつだって。あんたから生み出されるものなんやもん。
頭へのポンポンとか。不意打ちのキスとか。
そして抱き締めてくれるその腕とか。そういうものなんやもん。

どこにも売ってへん。値段にしたら1円の価値もないかもしれん。
でも。値段なんか関係ない。あたしにとっては。
それ以上にあたしを満たすものなんてきっとないから。

ねぇそうる。あたしね。
あんたがいてくれたら他には何もいらんとか。
そんなキレイな嘘はあたしには言えんと思うけど。
でもね。本気で思ってることがあるんよ。

あんたがいてくれんかったら。
きっと他に何を得ても幸せにはなれへんって。
つまりあたしのすべての幸せは。
あんたがいてくれることから始まってるんよ。





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*追加*
せっかく話題になったので。紹介します。
ちなみにもうバレてると思うけど。あたしもそうるもTMR大好きです☆
TMR好きというか。西川貴教という男の生き様に惚れてます☆(笑)
歌詞の感じから。みなさんは「O.L」と「AQUALOVERS」と。
どっち派ですかね?よかったら教えてください☆

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僅かな夜を 滑り落ちて消える 口づけよ 孤独な花になれ
砂漠の中の 今を咲いておくれ 生きるほどに 削れる心なら
声も出せずに 君の熱にむせて 繰り返す 夢なら覚めないで
失うだけの 闇にもつれながら 頼りなくも 儚いものを育ててる

O.L / T.M.Revolutionより
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躍る 揺らめく 柔らかに泳ぐ 気絶しそうな夢を見て
星の波間に 躰を委ねて 息を止めたら
そして世界は ボクらを失う すべては闇にさらわれて
燃え尽きそうな 刹那の余韻に 君とどこまで・・・・・・

AQUALOVERS 〜DEEP into the night / T.M.Revolution より
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うーん。やっぱりどっちも大好きかも・・・(笑)。





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