かっしーのつぶやき
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| 2006年06月16日(金) |
センチメンタル・ジャーニー |
今だから白状しますが、私は、去年(05年)の黒鷲が終わった時点で、十中八九トモさんはこれで引退してしまうだろうと思っていたのでした。
優勝したからとか後継がどうのとかそういうことではなくて、ただもう、去年の黒鷲でのトモさんを見ていて、そのの戦いぶりが 「ああ、トモさん、これで最後なんだ」 と自然に思わせられるような、そんな気迫と情熱に溢れるものに私には思えてならなかったからです。 トモさんのユニフォーム姿はもうこれで見納めなのだと、一瞬一瞬ごとに自分に言い聞かせながら見ていました。 去年の黒鷲観戦日記が、「瞼のトモさん」というやたらメロウなタイトルとそして内容だったのは、そのせいです。
だから、あの後私は、天童への旅行をとても急ぎました。もういつ「吉原引退」の報が入ってきてもおかしくないと思っていたので、その知らせが届く前に、トモさんがまだユニフォームを着ているうちに、天童という町をこの目で見ておきたかったのです。彼女が引退してしまってからでは淋しすぎる。まだトモさんがいるうちに、トモさんの暮らす町として、天童を目指して旅しておきたかったかったのです。その時点ではまだ天童で例のサイン会が開催されることは判りませんでした。私個人的にはトモさん引退のニュースが今日入るか、明日聴こえてくるかという心持ちでしたから、行くなら今しかない、というある種の焦燥にかられていたのです。旅行の計画を立ててから実際に行く日までの間にも、トモさんが今この瞬間にも辞めてしまうのではないかとひそかに恐れ続けていました。もしも本当にそうなってしまったらもう仕方ない、今度の旅は「ザ・傷心旅行」に切り換えて感傷に首まで浸かってこようじゃないかと覚悟していました。
後からいろいろ事情を知って思い返してみると、去年のあの天童旅行は本当はまさに文字通り傷心旅行になってもおかしくないタイミングだったわけですが。
あれから、また、いろいろありましたね。 本当にいろいろ、またたくさんの思い入れが、降り積もりました。
明日から山形にたらりと行ってきます。 と言っても天童へじゃなくて、月山の見える山あいの温泉に、骨休めに。
というわけで、今度こそ本当にセンチメンタル・ジャーニー・イン・山形、です(苦笑)
| 2006年06月06日(火) |
愛と栄光の10カウントゴング 2 |
吉原知子選手の引退記者会見が行われました。
ネットニュースで見たその時の写真は、どれも笑顔でした。 明るい色のフラワーアレンジがテーブルに置かれた壇上で、シャープなスーツに身を包み、マイクに向って話すトモさん。 とても美しかった。
トモさんのその笑顔を見た瞬間、現役引退の文字を最初に見た時と同じようにやっぱり目の前にバチッと火花が散りました。 でも最初のニュースの時に散った火花がたとえば無色な白熱光だったとしたら、今回散った火花は、なんだろうもっと色も音も温度もあったというか。 一瞬の火花じゃなくて、まるで遠くからのぞむ花火のように、音は聞こえないけどゆっくりとやわらかく光が開いていくのを見ているような。
去年のVリーグ決勝が終わって茫然自失の状態から立ち上がるときに、私は自分の心に誓ったのでした。 吉原知子という人が、今のバレーボール界を生きるラスト・サムライならば、私はせめて心の中だけででも、彼女を追って走る足軽になろうと。 トモさんが最後の一歩を走りきるその瞬間まで、きっとトモさんもそうであるように一日一日を今日を限りと思い定めて、いついかなる時にどんな報に触れてもしっかり心の真っ芯で受け止められるように、バレーボーラー・吉原知子の一ファンとしていつだって肝を据えて生きていようと。
私の、吉原知子という人に対する惚れ方は、そういう惚れ方でした。
今までいろんな愛する人の引退や退団の報に触れるたびに泣いてきた私だけれど、今回は、泣きませんでした。 トモさんのサヨナラの笑顔を、未来を語る笑顔を、ただただ、熱く、美しく、受けとめました。
心の中、万感の思いで打ち鳴らす、10カウントゴングとともに。
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以下与太話。
ところで、元宝塚ファンの私には、今回のトモさんの記者会見はどうしても
「ヅカのトップスター様の退団発表記者会見」
に見えてしまって仕方ありませんでしたよ(泣笑)。
しかも、場所は日比谷の帝国ホテルだったというではないですか。帝国ホテルといえば、道を一本はさんですぐ向かいは、まさにあの東京宝塚劇場です。サヨナライベントでトップスター様が胡蝶蘭に埋もれ白いオープンカーに乗って手を振るのを帝国ホテル側から涙で見送るファンもたくさんいたりする、そういうロケーションです。そんなところにトモさんの記者会見会場設定したのは一体誰ですか。絶対わざとだろう<決め付け
などとくだらない妄想を抱きつつその後もさらなるニュースを漁っていたら、まあ当然と言えばおそろしいほど当然なんですが、記者会見が終わった後その会場袖には、トモヲタの星(<誉め言葉)・大林素子様が、大きな花束を持って待ち受けていらっしゃったのでした。
こうなるとここでまた元ヅカファンの私としては当然、
「トップスター様のサヨナラ公演千秋楽日に行われるサヨナラセレモニーにおいて、 トップスター様がゆかりの深い組子や同窓生から花束を受け取る感動の場面」
を連想しないではいられないわけです。
会場が帝国ホテルだったのは偶然にしても、この花束持って駆けつけたモトコ様は、そりゃ無論その行為は親友であり戦友である吉原選手へのモトコ様からの心からの労いの意味ではあったんだろうとは思いますが・だーがーしーかーし、その胸中奥深くにはどこかに「お互いヅカファンのあたしたちだから、せっかく最後のイベントなんだから宝塚っぽくキメちゃえ!」みたいなノリが少なからずあったんではないか、と同じ元ヅカファンとしては大いに邪推するものであります。ええええ、もうこの際だからさせてもらっちゃいますとも!で、さらに邪推に邪推を重ねさせてもらうと、一応背景にはパイオニアのチームロゴが映っていたので、斎藤真由美事務局長も一枚噛んでいてくれたりするとアタシ的になおゴージャスでハッピーです(何がだ)。
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そう、こんなふうにバカ話して泣いたり笑ったりしながら、少しずつ、トモさんがコートにいないという現実に慣れていくんだと思います。
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