ミドルエイジのビジネスマン
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2006年07月30日(日) ホタルスイッチの交換

長いこと気がかりになっていたトイレのホタルスイッチを交換した。電灯と換気扇の二連になっていて、暗闇でもスイッチの場所が分るように小さなランプが点灯する。その小さなランプ(ホタル)が点灯しないと、第一に誰かが入っているのかどうか分らず不便だし、第二にトイレの電気がつけっぱなしになっても気が付かない。ただ、別にそのまま使っていても、電気がつかないわけではないので、面倒くさいのが先に立っていたのだ。

子供たちにも手伝わせて、ああでもない、こうでもないと言いながら、ホームセンターから買ってきた新品と無事交換した。デザイン的にもスイッチ自体が大きくなり、ホタルの色もグリーンで、気に入った。新しいのを取り付けるとトイレのスイッチの周りだけ「新築そっくりさん」になった。

交換される前のスイッチが取り付けられたときにはこの世に生まれてもいなかった子供たちと、一緒に直すようになったのかと思うと年月の移り変わりを感じる。


2006年07月26日(水) 今日こそ、梅雨明け

7月26日、今日こそ梅雨明けだ。例によって気象庁は九州四国地方と山口までなどと、臆病なことを言っているが、何日も降り続いた雨のあと、このまっ青な空に向かって梅雨明けと言えずに、どうするんだ。


2006年07月23日(日) アメリカTVドラマのリアリティ

ニューズウィーク日本版7月19日号で「丸ごと一冊海外ドラマ」という特集を組み、付録にDVDまで付いていた。喜んで買ってくると、何のことはないレンタルDVDの新規貸出開始日と連動している。商魂たくましいことだ。

とは言え、編集者の狙い通り、早速スティーブンキング原作の「デッドゾーン」と飛行機が南海の孤島に墜落したという設定の「ロスト」を借りに行き、DVD三昧の週末となった。

アメリカのTVドラマは丁寧に作り込んであるので、現実感(リアリティ)が日本のものとは格段の差がある。投入されている資金や時間も遥かに日本のものを上回ることがひと目で分る。だからだろう、違いの分る主婦や、キャリアウーマンに根強いファン層があるらしい。


2006年07月17日(月) 昔の仲間とゴルフ

連日大雨が続く梅雨のさなかに、どんな天気になるのかと気を揉んだが、一ホールごとにレインウェアを着たり脱いだりしながらも、最後まで土砂降りにはならずに済んだ。眼下に大河の緩やかな流れと緑豊かに広がる水田、見慣れた山々の頂上付近にかかる霧を見やりながら、今年も昔の仲間とゴルフをしてきた。

腕前の程は大部長とドッコイドッコイで、「親しみを覚える男」と、スマートなデザインのトラックを何台も使い、今や中堅ほどの運送会社の社長になったという「心優しい男」との3人で、キャディさんなしの乗用カートで出発だ。

「心優しい男」の腕前は、かなりの使い手レベルであるにもかかわらず、少しも偉ぶることなくその他ふたりを応援し、求められれば親切にアドバイスする。冗談を言い合い、笑い合い、励まし合いながら18ホールを回った。

地元に住んで各自の家から車で30分、休日料金でも一万円でプレーできるなら、旦那様(金持ちのこと)でなくても月に一度のラウンドするのは不可能ではない。

「心優しい男」の家は、小さな駅の前で運送業を営んでいた。まだ、もの心つくか付かないかの子供だった頃、親に連れられてその家に行ったとき、居合わせた彼が手に持っていたお菓子を半分に割り、何の迷いもなく大きな方を差し出してくれたのには本当に驚いた。本人は多分覚えていないだろうが、今でも鮮明な記憶として刻まれている。その後、小学校も低学年の頃に遊びに行ったことがあって、おもちゃの置いてある明るい壁紙の子供専用の部屋があるのにも洗練されたものを感じた。旦那様と言うほどのお金持ちではなかったろうが、家の中に漂う知的な雰囲気と子供を大切にしている暖かさにどこか都会的な香りを感じたものだった。

数十年を経ても失われることのなかった彼の善良さは、きっと今も会社経営に生かされているに違いない。荷主やドライバーの信頼を集め、おそらくライバルである同業者からさえ好かれていることだろう。ビジネスを成功させるのに生き馬の目を抜く鋭さだけが武器になるとは限らない。特に地方においては、経営者の人格そのものが会社の信用と直結する。経営者の一挙手一投足が人々の口の端にのぼり、小さな経済社会の中で瞬く間に利害関係者の耳に届くのだ。

表彰式で数々の賞を得た「心優しい男」は辛うじて下から何番目かに踏みとどまった大部長に自分が貰った賞品の「手振りそうめん」一箱を「これ、持ってけや」とさりげなく差し出した。きっと、はるばる千葉の辺りから参加したにもかかわらず持って帰るものの少ない男の家族に対する思いやりだろう。

しかし、それは本当に重かった。前日泊まった実家の兄嫁からも子供たちにと、重い和菓子を貰っていたし、雨を予想して余分の着替えや途中で読む本も持参していたのだ。肩に食い込むバッグの重量にあえぎながら東京駅の周りを彷徨うこととなった。彼の友情の重さは「手振りそうめん」一箱の重さだと、またひとつ思い出ができた。

それにしても羨ましいのは大部長とドッコイドッコイで「親しみを覚える男」だ。8月の別のコンペティションでまた一緒にゴルフをするという。「心優しい男」に教えてもらって上手になんかなるんじゃねえぞ!


2006年07月09日(日) おしどり夫婦のIT企業

来週早々、夫婦でやっているIT企業に2度目の訪問予定。これまでは、大きな会社から頼まれた仕事をしていたが、満を持して自社製品を発売する計画だという。

自社製品といっても、仕組みを聞けばそんなに特殊な技術でもないような気もするのだが、大きく花開くかどうかは、やってみなければ分らない。大部長よりは若いが中年と呼んでもよさそうな外見の社長は、真面目でもの静かな人だ。この仕事で10年以上の経験があり、経理は奥様が一手に引き受けているようだ。かつての製造業における中小企業の夫唱婦随のあり方が、今ではスマートなIT企業で営まれていると見ることもできる。こんな会社が日本には数千、数万とあるのだろうか。

従業員5〜6人の会社はこれまでのところ、あまり儲かっているようには見えないが、お二人には、そこそこの収入があり、都内のマンションに住んでおられる。大部長がこれまでお会いしてきた上場直前の会社の社長といえばもちろん例外もあったが、バリバリ仕事をこなして、高揚感で一杯に膨らんだオーラを発していたものだが、このお二方は普通の人という感じだ。

これから段々オーラが出てきたら、本物だ。

ネットでの広告はドンドン一般化し、普通の主婦がアフィリエイトで月に何万円も収入がある、などという情報を、個人生活の側からばかり見て、世の中進んでいるなあとか、羨ましいなあとか、あるいは、自分のブログをお金儲けの道具にしてしまって楽しいのだろうかなどと思っていたが、ネットに広告を出す企業の側から見ると、それだけ効果があるということだろう。

中年の男性であれば、消費者金融の案内ばかりだ。ネットの広告から入って消費者金融のカードを作れば、自分自身を消費者金融会社に紹介することになって紹介料を2千円〜4千円も貰える。何度も見ていると、実際に借りなくてもカードを作るだけで数千円も貰えるなら、作ってだけ見るかという気持ちにもなろうというものだ。

来週訪問する会社の新製品にもネット広告の仕組みがさりげなく仕込んである。果たしてうまくいくのかどうか、興味は尽きない。


2006年07月02日(日) 湯河原プライベート飲み会

古巣の仲間と湯河原の温泉ホテルに一泊旅行。旅行というより、宴会のために集まったと言った方が適当だ。

土曜日の10時前に東京駅から東海道線に乗り込み、缶ビールで始まった。真鶴駅で降りて港まで坂を下り、割烹でお刺身定食。

湯河原までタクシーで移動、チェックインまでボーリング。なんと、全部で8レーンしかない。誰も遊んでいないゲームセンターも付いている温泉街のボーリング場だ。

気を取り直してホテルに行くと、思いのほか立派な構えだった。温泉に入った後、6時から一斉に晩御飯。部屋に帰って飲み会。飲んでは温泉につかり、醒めたらまた飲むという、会の趣旨に沿って、のんびりした時間をすごした。

企画して誘ってくれた人と、何も見返りはないのに、使い走りをさせられてもいやな顔ひとつせず、面倒を見てくれた若手社員の人に感謝で一杯だ。どうもありがとう。

若手社員が使い走りをしたり、重い酒瓶を運んだりするという習慣はとっくの昔に廃れてしまった。只働きをしておくと、何年か後でいいことがあることになっていたのだが、今や、報酬を約束できない時代になったのだ。そうだとすると、彼の若手社員には、もっと短期間にご褒美が与えられるべきだろう。めったに明かさない仕事の秘訣や、社内の人間関係情報、あるいは、ただ単に良い若者という評判など。

俺も若いときは使い走りをしたものだと、うそぶいている中年男がいるとしたら、その者こそ、ただの愚か者だ。



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