今月は人物を描く時間が多かった。昨年度末あたりから千葉県立美術館の洋画講座に参加するようになってぐっとその時間は増えた。横浜には毎週、そして千葉では以前に時々朝日カルチャーに通っていたが、会場に駐車場がないこともあり、通うのにとても不便を感じていた。が、そのとき習っていた先生が県美術館の洋画講座の講師をすることから、この教室への参加を勧められた。県主催なので授業料もリーズナブルな上、会場も美術館内なのでとても天井が高く、周りはグリーンの芝生に囲まれ雰囲気は上々、これ以上は望めない。

自分はモデルと対峙して絵を追求して行けば満足なので先生の存在は二次的なもの。どの先生でもあまり変わらない。

今月の講師は千葉で最初に付いた先生なので気心が知れている。そしてその際に知り合った今は不二の友人と一緒なので、授業後に「豆風炉」に寄り、和食と焼酎など一杯引っ掛けて帰宅する。それは楽しい毎日だった。
講座日は不規則に6日間、1時〜4時まで。他にも裸婦を描く3日間の講座があったのだが、横浜を加えると月の半分を人物を描く日に当てることになってしまうのでそれは辞退した。家ではギリシアの50Pの制作が途中になっているのでこれも進めなくてはならない。

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ギリシアといえば例の旅行に新しく参加したいという女性に先週教室で会った際に気持ちを訊ねた。するとまだ参加可能な日時が流動的なので私達の乗る飛行機・フェリーなど日程表だけ欲しく、後は自分で自由に行動するからと言うのでそれを渡して安心し、ホテルの予約も進めて行った。

ところが2,3日前、突然電話が掛かって来、同行の女性に電話して許可を得たのでギリシアだけを一緒に旅行し、ヴェニスは参加せずに一足先に帰りたいと言うのだ。
まぁそれも良いが、もうすでに航空券を購入し、ホテルも予約済みなので変更出来るかどうか調べてみなくてはならない。あなたは先ず同じ飛行機のチケットを購入出来るかどうか調べなくてはならない。まだ2ヶ月前なので大丈夫だとは思うが、と伝えて電話を切った。

ところがその後こちらで調べてみると、私達の乗る飛行機チケットはすでに「空席待ち」になっているし、予約ホテルの一部は一度全てをキャンセルし、改めて新しいホテルを探さなければならない状態になっていることが分った。

サッカー・ワールドカップが終わってもう一週間以上になるが、一ヶ月のその間とても楽しまさせてもらった。ヨーロッパと日本は７時間の時差があるためテレビで観戦するのはいつも真夜中から朝方になっていたが、殆ど何かをしながら夜通しで見て睡眠不足の日々が続いた。
しかし何と言っても印象深いのは決勝戦時に起ったジダン選手の頭突きの衝撃だ。勿論実況で見ていたが、その際見た光景が信じられなかった。しかし落ち着いて考えてみるとジダン選手の家系はチェニジアからやってきたアフリア系移民で、幼い頃からずっと差別を受け意識をして来たに違いない。それで何かの時にその事実を世界に知らしめようと、そのチャンスを周到に待っていたのではないか、と思ったりするが考え過ぎだろうか。もうすぐ本格的な調査が始まるようだが真相はどれだけ分るだろうか。

９月のヨーロッパ旅行は飛行機のチケットを購入し、ホテル予約を順番に取り付けているが、ここに来てストップしている。というのは是非同行したいという新人が現れたのである。その他にも希望すれば連れて行ってもらえると思った人がいて電話が掛かって来た。事情を話して断ったが、前者の場合一度はお断りしたのだが、あなたの企画がとても素晴らしいので、ホテルを別にして並行し、たまには顔を合わせることになるかも知れないがそれは許してもらえるだろうか、と訊ねてくる。彼女は数カ国後が話せ一人旅も得意で、今年はもう２度も海外に出ている。それでもあなたの計画のようにゆっくりとスケッチ旅行をしたことがないので是非同じように過ごしたいとのこと。そこまで言われてみると考えなくてはならない。ホテルは今は３人で計画しているが一人加わって４人になれば一人当たりのホテル代がぐっと安くなり、これはすでに同行することになっている女性にとっては心強く好都合なことである。そのことを考慮すれば。

今度の木曜日、絵画教室で顔を合わせるので、その時にゆっくりと話し合いをしてみなくてはならない。いずれにしても困ったことになった。

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