rioshimanの日記
DiaryINDEX過日NEXT


2004年05月10日(月) 織田廣樹

織田廣樹という画家がいる。その子供が遊ぶような画風は誰が見ても彼の作品だということがすぐに分かる。しかし私はそのような彼の絵を好きにはなれなかった。佐々木先生の友人でもあってよく展覧会のことも耳にするが、一度も足を運んだことはなかった。
ところが今朝、何気なくテレビのチャンネルを換えているうちに画面に彼の絵が現れた。続けて画家の顔が。
真面目で実直そうな長身の画家の様相。私がそれまで絵をみて想像していた印象とは全く違っていた。私は絵のイメージから小柄のコケチックな人を勝手に、本当に勝手に思い描いていたのだ。そのことは私の頭をガーンと強く打ち付けた。本当に作家に申し訳ないことをしたと思った。画家は真摯に絵を追求していた。自分の育った村の環境などの姿を。
しかしあのような絵がどうしてこの画家から生まれ出るのだろう。だから作品は不思議だ。私のイメージが間違っていたのは確かだが何故なんだか分からない。だがこれから彼の作品を新しい観点で見るようになったことは確実だ。そして絵というものについての関心もより強く。
たしかに他を思い描いても作品と画家その人の印象が異なっていることはよくある。しかしそれを知ることによって絵に対する理解が高まってゆく。

このチャンネル9は千葉テレビだが、この朝の時間帯はとても有用な番組を流している。(バックにNHKラジオのイタリア語講座が流れている時間)このような芸術番組を取り上げているのは千葉テレビのイメージからは想像できないないことだ。 


rioshiman |MAILHomePage