台所のすみっちょ...風子

 

 

ネコとの戦い その1 - 2005年03月28日(月)

目を覚ましてカーテンを開けると、目線の先に必ず猫がいる。

隣りのSさんのとこの猫である。

ある時はベランダに積み上げてあるタイヤの穴にすっぽりはまり、

またある時はその隣りの粗大ゴミに出そうと思っている洗濯機の上で、

午前中から日向ぼっこである。

どうやらうちのベランダも彼らにとってはSさんちの一部、といった

感じらしい。


だから、彼らはまるでそこにいるのが当然といったふうである。

私がカーテンを開け、ガラガラと音をさせながら窓を開けても、

まったく動じない。

それどころか、たまに顔をこっちに向けたときなど、

「おまえ誰だニャ?なんで俺んちにいるのニャ?」みたいな感じで睨まれる始末。


猫は別に嫌いではない。だが、家の中がどことなくアンモニア臭く、

ベランダに至ってはより強烈で、いつまでも我が家を

「猫パラダイス」にしておくわけにはいかない。


ということで、旦那と協議の結果、

外に出してある洗濯機の上にりんごの香りのする芳香剤を置くことにした。

例えば犬はオシッコを電信柱に引っかけ、自分の臭いをつけて

縄張りを確保する。臭いで自分の行動範囲を広げるのが動物ってもんだ。

というなら、Sさんのとこの猫もうちのベランダに自分の臭いがついてるがために

毎日来てくつろいでいるに違いない・・

ならば、それを消してしまえばいいのだ・・と。


思い立ったその日、玄関にあった芳香剤をさっそくベランダに置いた。

そして次の日、楽しみにカーテンを開けたら、

猫は芳香剤に背を向け、丸まっていつものように日向ぼっこしていた。


芳香剤は特大だったのにぃ〜!クッソ〜〜!


おしまい。


...

マトリックス。 - 2005年03月26日(土)

こうして今、日記をしたためているわけだが、

前と同じように書いているわけではない。

畳半畳もあるかないかのスペースにPCを置き、

ダンボールの山がいつ崩れるか、、と思いながら

背中を丸めながら書いているのだ。


とにかく狭い。

いや、間取りは決して狭くはないのだ。3DKだから。

だが、弟が置いていった荷物で軽く一部屋が埋まり、

私達の荷物で一部屋埋まり、残り一部屋をようやく寝室として

確保。なによりマズかったのは、前のマンション気分でソファーを

持ってきてしまったことだ。

おかげで短く狭い廊下にもダンボールが数箱。

ダイニングの扉を開けるときは、その積み重ねたダンボールと扉の間に

挟まれるような感じで立ち、手前に引いて開ける。

後ろにも下がれず、引いた扉を避けようとして

上半身が意外なしなりでそっくり返った時・・・

マトリックスかよっ!?・・となんとも複雑な気分になった。



おしまい。


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「207」 - 2005年03月25日(金)

ようやく引越しが終って、この仮住まいに住んで一週間にも

なろうとしているが、悲しいことにぜんぜん慣れない。

その理由の一番は「家中がなんだかオシッコ臭い」ってこと。


実は以前日記に書いたように、ここは5年前に4ヶ月ほど住んだ場所。

隣りの部屋の住人もあの頃と同じ、キュウリの糠漬け一本をタッパに

入れるでもなく、まんまブラブラとおすそ分けしてくれる

面倒見の良いSさんである。

彼女は高齢で一人暮らし。家族といえば、ここでは禁止されている猫だ。

朝に夕なに猫に話し掛けながら生活しているその姿は、

5年前となんら変わらない。

ただ、違うのは、、猫が、猫が、、嗚呼、、倍ぐらいに増え、

10匹ほどになったことだ。

そんなわけで、友人達と協議の末、家中に立ち込めるアンモニア臭は、

どうやらこの猫たちのオシッコらしいという結論に達した。


昨日、「ここら辺は物騒だからな」と旦那が郵便受けに付ける鍵を買ってきた。

3つの数字から成る暗証番号で開けるタイプのヤツだ。

「番号は何?」

私が聞くと、彼は人差し指をピンと立て、

それを細かくチッチッチッといった感じで振り、得意顔でこう言った。

「暗証番号はね207。いい覚え方教えてあげるよ〜。ほら、207だからさ
         ニオウナ
 ゴロ合わせで207。この部屋ニオウナ〜って覚えておけばいいだろ〜」


この臭い中・・そんな冗談に付き合えるわけもなく・・。


おしまい。


...

お久しぶりです。 - 2005年03月24日(木)

こんばんは〜。風子です・・って、あとちょっとで朝じゃん!みたいな・・。


辛く、長かった「引越し戦」も終わり、ネットもようやく通じるように

なりました。


この一ヶ月間、本当にキツかった。

あまりの気力体力消耗で風邪を引き、引越し後、ちょっと体調を崩してしまった

ほどです。


また、明日からボチボチ書きますのでよろしくお願いします。

ではでは!


...

お知らせ。 - 2005年03月16日(水)

いよいよ引越しが近づいてまいりました。

ということで、PC移動のためしばらく日記が書けません。

再会は23日頃を予定してます。

新しいところに行っても書き続けますので

また、遊びに来てください。

それでは〜。


風子



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運命。 - 2005年03月15日(火)

今はカサカサだが、若い時の私の肌質はかなりオイリーであった。

いや、たぶん会社の中で一番脂っぽい「オイリスト」であっただろう。

放っておくとどんどん毛穴から脂が出る。昼休みの一回の化粧直しじゃ

到底間に合うわけがない。

だから私は良くデスクで顔の脂を取っていた。

そして、染みこんで色の変わった油取り紙を透かして見ながら思っていた。

「このあぶらもったいない。使った紙を集めて圧搾機かなんかで絞って・・
 何か・・そう・・例えば天ぷらとかに使えないだろうか・・?」と。


大量のゴミを引越し先に取りに行ったおととい、旦那は猛烈な花粉症に

やられていた。

車の中でするくしゃみは回数も勢いもものすごいものがあった。

立て続けに出るくしゃみにふと旦那が言った。

「くしゃみが出る時のこのエネルギー・・何かに使えないかなぁ〜
 例えばさ〜、発電とか・・・」


その時、この人と結婚したことに、運命みたいなものを感じた。


おしまい。


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ふと思ったこと。 - 2005年03月14日(月)

周りの人間から決してテキパキしているとは言われない私だが、

「引越し」とはどうも馬が合うようである。

例えば、素早い速さで荷物を詰める。空いたスペースには新聞紙を丸めて

中の物が動かないようにと入れる。あとで何がどこに入っているかを容易に

するため、詰めたダンボールに通し番号をふり、荷物リストを作る。

前に後輩の引越しを手伝った時も手際の良さをもの凄く感心された。


昨日深夜、旦那と今度行く引越し先に行った。

私達はそこにまだ住んでるわけではない。

片付けで出たゴミは、そこのゴミ出し場に出すわけにはいかない。

だから、その全てを今住んでいるマンションに持って帰り、捨てるのだ。

大量に出たシャンプーのペットボトル。

大量に出た細々したプラスチック系や金属の小物。

大量に出たチラシなどの紙くず。

大量のミイラ化した食品。

パンパンに詰められた45Lの袋はたぶん10個ぐらいあったような気がする。


旦那と二人、荒れた指先と、ここ数日の作業のために発生した右腕の痛みに

耐えながら荷物を運んでいた時、ふと今の自分を考えた。

この頑張りよう・・・

次の仕事は、引越し屋のレディースチームで決まりか?と。



おしまい。



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天城越え - 2005年03月13日(日)

昼夜問わずの引越し準備でヘトヘトになった昨日、

眉毛だけ描いたスッピン姿でスーパーに行ったら、

近所に住むバイト先の同僚Sさんに会った。

彼女は仕事をもう一つ持っている。勤めからの帰りであった。


ちょうど、彼女は袋に詰めたあと。私も数点を入れるだけだったので、

私のマンション前までご一緒することになった。

話題は当然、あと少しで終ってしまうバイトのことである。

「でもね、ある意味、こういう終り方で良かったって思ってるの」

歩きながら彼女が言った。

「え?なんで?」
「だってさ〜、このバイトすごくおいしかったじゃない」
「うん、時給1200円で暇だしね」
「でしょ。いいバイトだからさ。例えば自分が辞めた後、
 誰か別の人が入るってことになったら悔しいじゃない」
「うん・・」
「だから、こういうふうに閉鎖で解散の方が気持ち的にはスッキリするかなって。
 誰かに取られるくらいなら、閉鎖の方がマシって感じ」


誰かに取られるくらいなら・・・

バイトへのその想い・・

石川さゆりの「天城越え」のような熱さを感じた。


おしまい。



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心配。 - 2005年03月11日(金)

突然だが、来週の17日に引っ越すことになった。

マンションを買い、そこが竣工して入居できるのが11月。

今回引っ越すのは仮住まいで、義母名義の、今は誰も住んでいないアパートに

とりあえず住むのだ。

そこは、ここよりぐっと家賃が安い。11月のマンション入居までに、

少しでも貯金する作戦である。


ところが、この作戦が意外と大変。

移る方のアパートは空き室といっても、まだ義母や以前住んでいた弟の

荷物が置いてある状態で、そっちを片付けながらこっちも、といった同時作業。

しかも、値段吟味の関係で、引越し屋の手配が遅かったため、

この家の荷持詰めが間に合うかどうかも怪しい感じ。


そんなわけで、旦那はここ最近、サーフィンに行けてない。

そりゃそうだ。平日、昼夜問わず一人で片付けをするこの私を

見ていれば、とても週末サーフィンには行けまい。


だからなのか、土曜日が近づいた今日、彼はどことなく寂しげであった。

そして、「今週もサーフィンは無理だよな・・」と呟く。

「来週は行っていいよ。三連休だしさ、引越しも終ってるじゃん」

そんな様子に、私もつい優しくなる。

けれど、私の言葉など気落ちする彼の耳には届いてないようであり、

旦那はさらにこう呟いたのだった。

「はぁ〜・・カモちゃん元気かなぁ〜。俺と会えなくて寂しがって
 ないかなぁ〜・・・」



一回会っただけだろう。

だからね、アザラシの無事より、まず引越しの心配を。



おしまい。


...

痛み。 - 2005年03月06日(日)

2、3日前から、右腕の肩のあたりが痛くなった。

朝起きた時に特に痛い。腕を回したり、上げたりできないほどであった。

「何か悪い病気でも・・?」私がそう思っても不思議ではない。

なんたって中年なのだから。


頭に悪い予感をちらつかせながら、二日ばかり過ぎた昨日の夜、

偶然にもその原因を私は知ることができた。


最近、乾燥しているのか、背中がやけに痒い。

それはちょうど真ん中あたりなのだが、体の硬い私は

体をよじらせ、腕をひねり、なんとか手がそこに

たどり着くよう一苦労。

だから、肩の痛みは、無理に痒いところを掻こうとするあまり

の筋肉痛のようなものであった。

それが証拠に、昨日の夜は、ランプシェードでも作ろうと思って買ってあった、

木の枝を孫の手代わりにしたら、今朝は痛みがあまりなく、今となっては絶好調。


良かった。



おしまい。



...

ビギナー。 - 2005年03月04日(金)

一昨日、水曜日はバイトだった。

月曜日に妹とそういう話をしたこともあって、

いつもなら、雑誌を読んで暇をつぶすところ、

一昨日は2時間ばかしネットで求人サイトを見た。

とりあえずだが、ターゲットとしたのは正社員で雇ってくれる会社。


夜、帰って来た旦那に早速そのことを報告。

すると、

「おまえの短気な性格で今さら正社員なんて、無理無理〜」。


大人であるこの私に短気とは、なんか心外である。

どういうことかと聞いてみると、彼は笑った。

「大体、同僚はまず、み〜んなお前より年下だろ。ヘタすると、
 10とか15才とか下なんだぜ〜。
 でも、初めはその人達に何でも聞かなきゃなんないわけだよ。
 例えばボールペンとか」
「へっ?ボールペン?」

「そう、ボールペン。どこにあるかわかんないからさ、
 すみませ〜ん、ボールペンってどこですか?って聞かなきゃなんないわけ」
「はあ・・」

「でさ、ボールペンの次は、セローテープよ。」
「セロテープ・・?」

「そう。で、セロテープが終ったら、消しゴムとかさ。
 そのうち、向こうも忙しいから、も〜!自分で探してください!って
 イライラされるわけよ。年下のそういう態度に、
 おまえがムカつかないわけはない。だから無理」
「う〜ん・・・」


なんだか良くわかんないけど、そうかもしれない・・と思った。


おしまい。


...

軽装。 - 2005年03月03日(木)

うちの旦那はいつも夜遅い。

仕事で深夜12時を回ることも少なくない。

てなわけで、ご飯を食べると体が重くなってしまうのか、

リビングにゴロンとなったまま、寝てしまうパターンが多い。


今日も彼の帰って来たのは12時を30分過ぎたあたり。

「ね〜、先にお風呂入れば?」

私が旅館の仲居さんのような感じで促すと、彼は腹ペコだと言う。

そこで、惣菜屋で買ってきたマズイマーボー丼をチンしようと台所へ

行こうとしたら、

「やっぱ、風呂入るわ」と彼が言い直した。

「えっ?どうして?すぐ温めるよ。お腹空いてるんでしょ?」
 
「いや、体が身軽なうちに入っちゃった方が後が楽だからさ〜」


私の前には背広をすっかり脱いで立つ彼がいた。


イチジクの葉のようなビキニブリーフ一枚のその姿。


そりゃ〜身軽だろう。


おしまい。


...




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