台所のすみっちょ...風子

 

 

もろみ酢 - 2005年02月27日(日)

旦那が友人から「黒麹もろみ酢」をもらって来た。

奥さんが1ダースほどを安く買ったのだという。

なんでも、友人は毎日の愛飲で、体重が5キロ減ったらしい。

早速、その日の夜から旦那と二人でもろみ酢を飲み始めた。


一週間後、720mlのもろみ酢はあっさりなくなってしまい、

さて、今後どうするか?という話になった。

まさか友人に「もっとちょうだい」とは言いづらい。


そこで実家の母親に電話してみた。

彼女ももろみ酢を愛飲していて、人から定価より安く譲って

もらっている、と冬に帰った時、聞いていたからだ。


結果、もろみ酢は安くしてもらっていると言っても、

一本、2700円であることがわかった。

一週間でなくなってしまうのに、その金額はキツイ。

「急にもろみ酢なんて言って、どうしたんだて〜?」

母が不思議そうに聞く。

「えっ?だって体に良いんでしょ?
 それに、飲んで5キロ痩せた人がいるんだって!ダイエットに良いんだよ」

そう私が答えると、母はキッパリこう言った。

「あんたね〜、そんげもんで簡単に痩せられるわけないて〜。
 あくまで、体を疲れにくくするためなの。
 私なんてさ〜・・・でね・・・というわけさね・・・・・」

彼女はとくとくと私に説明するのだった。いかに私の考えが甘いかを。

延々と続く力説を遠くに聞きながら、私は思っていた。

皆まで言うな・・。

私だってその「5キロ痩せた」というのは半信半疑だったのだ。

なにより、ずっと前から飲んでるお母さん、そうあなたが、

ぜんぜん痩せてない・・・と。


おしまい。


...

ブラザー。 - 2005年02月26日(土)

この町に住んでみて、意外だったことがある。

それは、英語を話す人が予想に反して多い、ということだ。

例えば、私のバイト先。

失礼だが、とてもそういうふうには見えない、といった感じの

おじさんが英字新聞のサイトを見ていたり、

おじいちゃんがタイに英語でメールを打ったりする。

外人にあれやこれや質問され、困っていた私を助けてくれたのは、

普通の主婦にしか見えない、やや太ったおばさんだった。

ここはお江戸の文化を色濃く残す下町。

あくまでも「ハ〜イ!」より「おう!」が似合う町なのに、だ。


今日、家の近所で二人の、自転車に乗った兄弟らしき小学生を見かけた。

歩道を一列に走るその姿は、前が小学校の五年生のお兄ちゃん。後ろが

三年生ぐらいの弟だっただろう。


弟が兄の後ろを追いかけていた。

だが兄は人の波の間を蛇行するように抜けてゆき、

そう、たぶん弟は兄を見失いそうになることが

恐かったのだろう。

突然、「ちょっと〜待ってよ〜、ブラザァ〜!」と声を上げた。


今の叫びは「ちょっと待ってよ兄ちゃん!」ってことに違いない。

前から来た彼らとすれ違いざま、私はそう心の中で訳し、

そして深く思うのだった。

何故、わざわざ「兄ちゃん」が英語なのか?と。

やはりこの町はあなどれない・・と。


おしまい。


...

金運 - 2005年02月24日(木)

私は9月生まれのおとめ座である。

今年、2005年はとっても金運がいいという。

だが、三月いっぱいでバイトが終り、その後の見通しの

たたない私にそんな実感はない。


今日、バイト先で120円のお茶を500円玉一つ入れて

買ったら、何故だか自動販売機から出たおつりが400円だった。

20円の儲け。


こういうことだったのね。



おしまい。


...

ナイナイ・シックスティーン。 - 2005年02月23日(水)

三月いっぱいで私は職を失う。

マンション購入で住宅ローンも待ち受けているので、

これはプラプラせず、絶対働いた方がいい。


というわけで、最近の傾向だけでも見ておくか、と

昨日の深夜、新聞の求人欄に目を通してみた。

だが、「あっ、これいいじゃん!」というのは25才迄だったり、

MACが使える方だったりして、なかなか条件に合うものがない。

「無いもんだなぁ・・・」

新聞に目をやりながら、何気にふと呟いたら、

横から

「♪ナイナイ職がない、ナイナイナイ職がない〜♪」

という歌声が聞こえた。

顔を上げて見ると、なんと、旦那が腕をビュンビュン振り、

宙で大きなバツを描くような仕草をしながら、

シブガキ隊の「ナイナイ・シックスティーン」をアレンジして

歌っているではないか。

「ちょっとやめてよね〜、何それ?」

私のブーイングで彼は歌うのをやめたものの、

顔のニヤニヤは止まらない。


その後、しばらくして

「あ〜、もうやんなっちゃう!ぜんぜん無いじゃん!」と

あまりの求人の無さにムカついて叫んだら、

今度は

「♪じたばったするなよ〜♪」と歌われた。



家計のことをどう考えているのだ・・・?・・。


おしまい。


...

使い道。 - 2005年02月22日(火)

三月いっぱいで閉鎖する私のバイト先。

公共のビルの中の一角なので、次は何が入るのかと、

事務所の人に聞いてみるのだが、その度に「さぁ〜」という返事。


ところが、おとといの日曜日。

仲の良い事務所のおじいちゃんが、私にこっそりその場所の

使い道を教えてくれた。

彼曰く

「いや〜、ハロー○ークの分室ができるらしいよ。
 パソコンで職探しもできるみたいだよ」




何?それって4月からの私のため?




おしまい。


...

PRICERESS - 2005年02月21日(月)

夕方、バイトの帰りに旦那と二人で不動産屋に行った。

マンションのルームプランを相談するためである。

終ったのは7時頃。帰って夕飯を作るのは面倒だったので、

ラーメン屋に寄ることにした。

というか、終るのが遅かろうと早かろうと、

今日は初めからそのつもりだった。


そこは、私の十年来のお気に入り。

普段は遠くていけないので、こうして不動産屋に行く度に食べて帰るのだ。

ちなみに不動産からは車で20分ぐらいの場所にある。


久しぶりに食べた塩ラーメンはやはりとても美味しかったのだが、

実は来る25日の給料日を前に、もう我が家にはお金がない。

だから、お会計の1600円が本当は痛かった。

最後の二千円を使い、残りは400円になってしまった。


「もったいないなぁ」と「美味しかったぁ」が頭の中でさんざん交差した挙句、

やっぱり良かったと私は思い直した。

あのしこしこした麺。分厚いトロリとしたチャーシュー。

絶妙な塩加減。そして、ありがとうございました〜と言ってくれた時の

店主のオッサンの笑顔。

そのすべてが何より私を幸福にしてくれた。

そうなのだ、お金じゃないんだ・・この幸福感が大切なのだ・・と。


駐車場までの道すがら、私の頭にテレビで聞いたあるフレーズが浮んだ。

「お金で買えない価値がある。プライスレス・・・」


こんなにCMに励まされたことはない。


おしまい。


...

プロジェクトX - 2005年02月19日(土)

昨日深夜、プロジェクトXの再放送をやっていた。

私は知らなかったのだが、旦那は

「俺今までのヤツビデオ屋で借りてこようかなぁ〜」というぐらい、

この番組がとても好きだそうだ。

組織に生きるサラリーマンとして、共鳴するものがあるらしい。


すっかり見終わった後、彼が言う。

「おまえさ〜、TDKが東京化学電気工業の略って知ってた〜?」

出てきた企業はあのカセットテープで有名なTDKだったもよう。

その内容はというと、もともとメーカーの下請けでテープを作っていたこの会社が、

どうすれば自分達がメーカーから独立してやっていけるかを

試行錯誤し、結果、今日の地位を築くまでの話らしかった。

「ただのテープだったらそれまでもあったわけよ。けど、それじゃあメーカーに
 対抗できないじゃん。だから音楽の音質を綺麗に録音できる
 テープを作ろうってことになったの。で、開発したテープを
 まずアメリカで売り出したんだ」

せっかく画期的なテープを作っても、市場でそれを売るノウハウがない。

そこで、音楽産業が当時日本よりぐっと進んでいたアメリカで

マーケティング展開をしたのだそうだ。

「それが爆発的に売れたんだ。でその結果を見て、逆輸入みたいな感じで
 日本で売り出したんだって。そしたら日本でももの凄く売れたんだってぇ〜」

感動も手伝ってか、彼は見てない私に興奮気味に話す。

「でさ、日本で売り出した時期、それがまた凄いんだぜ〜」
「何?」
「ふふ・・日本で発売された年は俺の生まれたとしでぇ〜す!」

旦那の生まれたのは昭和44年。日本経済が今よりずっと活気のあるときだ。

「成功した原因は日本が元気だったってこともあったのかもね〜」

私は相槌を打った。


「でね、結局さ」と彼は嬉々としてこのプロジェクトXについての

話をこうまとめた。

「そういう世間が元気付いてる時に、
 おかんが産気づいて、
 俺が元気付いて生まれて来た訳よ!」



おしまい。


...

太巻きその後。 - 2005年02月17日(木)

太巻きを買った日、夜の10時を過ぎても帰って来ない旦那に、

やっぱり電話をしてしまった。

「ねえ、今どこ?」
「まだ、会社」
「今日はさ〜、二人一緒にご飯を食べなきゃならなくなったので、
 帰って来るの待ってるんだ」
「えっ?マジで?またなんでだよ」
「実はね、今日は節分でさ〜、太巻き買ったんだよ。食べると福が来るんだって」
「ふ〜ん・・・」
「太巻きは家族揃って食べないとダメなんだって。だから待ってんだ」
「・・・・?・・な、なんだよ・・それ」


受話器の向こうで彼が戸惑う様子が私には容易に想像できた。

太巻きのためだけに、早く帰って来いだと〜??みたいな感じで、

アヒルそっくりの口がポッカリと開いているに違いなかった。

「というわけでさ、一刻も早く帰って来るように!じゃあね!」

私はそう念を押し、電話を切った。


そして、12時近く旦那は帰って来た。

彼の第一声は

「おまえいつからそんなに信心深くなったんだよ。アホか?」であった。


太巻きを前にいよいよ食事が始まった。

食べるにあたって、毎年縁起の良い方角があるらしい。

今年は西南西で、ちなみに、かぶりつく時に話してはいけないそうである。


旦那と2人で方角を確認し、交代で食べ始めた。

すると、旦那ったら、あんなに人のことを言ってたくせに、

どんなにつけっ放しのテレビが面白くて笑っていようと、

どんなに私と話が盛り上がっていても、

太巻きを持った途端、急に黙り込み、

いちいち西南西の方角に体を向け直してからそれを食べるのであった。


結局、私が参加したのは初めの一口、二口で

太巻きはほとんど旦那が食べたのであった。

彼も今よりちょっぴり幸せになりたかったようで・・。


おしまい。


...

キュート。 - 2005年02月15日(火)

うちの旦那は毎土曜日、必ずサーフィンに行く。

鴨川にサーフィンに行く。

この前の土曜日も当然行った。

だから、出会った。カモちゃんに。


カモちゃんとは、千葉の鴨川あたりに住んでいる野生のアザラシである。

タマちゃんはヒゲの生えたイカ飯のようで可愛くなかったが、

カモちゃんは良い。ぬいぐるみみたいでとってもキュート。

頭1つ海面に出しプカプカ浮く姿を、ちょっと前ニュースで見て、

いつかは、旦那とバッタリ会うのではないかと思っていた。


「いやね、ボードに腹ばいになってパドリングしながら沖に向かってたのよ
 そしたら、海の中からポコっと海坊主みたいなのが出たのよ。
 で、なんだ〜?と思って見たら、カモちゃんの後頭部だった」
「ホント〜!?それって遠くにいたの?」
「いやいや、すぐ近く、俺のすぐそばでだよ〜!」

彼は出会った瞬間の様子を興奮気味でこう話し、

そしてさらに

「でね、口でコンコンって音出して呼んだら、
 もの凄い、もの凄い勢いで振り返ったんだ〜」

旦那が言うには、それは「エっ?何?なんか用?」という感じだったらしい。

よほど印象に残ったのだろう。

「ほらほら、こんな感じだった。こんな感じで振り向いたんだよ〜」

と彼は何度も言い、その度にいちいちカモちゃんが振り向くさまを

一生懸命、首をビュン、ビュンと回しながら、私に真似して見せる。


そのハシャギよう。

おまえの方がよっぽど可愛い。


おしまい。


...

セレクション。 - 2005年02月14日(月)

うちの旦那は、昔バンドでドラムを叩いていたせいか、

とても音楽好きだ。

だが、彼の好むそのジャンルが私にはちっとも分からない。

彼の趣味は主に洋楽。ハードロックだったり、レゲエだったり

どれもこれも私には馴染みがないものばかり。

二人で車に乗っていても、かかるBGMはいつも

自分で好きな曲を選んで編集した「マイベスト」。

私が聞きたいとか、聞きたくないとか・・そんなことはお構いなし。

あくまで、「俺」が聞いたいものを「俺」が聞きたい分だけ借りてくるのだ。


もうすぐ引っ越すかもしれないのに、

旦那が今日、またCDを借りてきた。

また好きな曲を集めたMDを作るために。

しつこいようだが、今回もそこに私の好みはない。


そんなわけで、我が家では彼の編集したMDを

「オレがオレがセレクション」と呼んでいる。


おしまい。


...

アイブロウ - 2005年02月12日(土)

私の眉毛描き専用ペンシル、つまりアイブローはカートリッジ式だ。

本体があって、芯がなくなるとそれだけを買い、交換して使う。


今日、眉毛を描こうとしたら、

アイブロウの芯があと数ミリ、今日描けるか描けないかであることに

気がついた。

で、誰に言うとも無しに

「あ〜、もう眉毛描くヤツがないや・・」と呟いたら、

そばにいた旦那に

「エッ、エ〜〜〜〜!マ、マジでぇ〜!どうしようヤバイ!
 ヤバイよ〜〜!」

と叫ばれた。


いくら、私の眉なし顔がキツイからって・・

おまえが焦るな。


おしまい。


...

インフルエンザ。 - 2005年02月10日(木)

日曜日の夜から体調がおかしくなった。

熱が出、体の節々も痛い。頭痛もある。

月曜日、火曜日と市販の薬を飲みつつ様子を見たが、

具合は悪くなる一方。

ついに昨日、近所にある病院にいってみた。


朝一で入ったのに、季節がらか、待合室にはすでに先約が5人ほど。

一時間ほど待ち、ようやく私の番になった。

「どうしました〜?」
「あの〜、日曜日から熱が出て・・関節痛もあるんですが・・」

「インフルエンザですね〜。確認のため検査しましょう」
「へっ?」

私には「花粉症」と「インフルエンザ」にだけはかからないという

自信というものがある。

だからそんなハズはありません!と反論したかったのだが、

その元気がない。

「ハ〜イ!ちょっと我慢ね〜」

医者はそう言うと、さっそく長い綿棒のようなものを、

私の鼻の穴に突っ込み、グシュグシュと動かした。


鼻の穴に棒を突っ込まれることに積極的な人間がいるのだろうか?

いるわけはない。痛いのだ。とても痛い。

何度も体が後退しそうになり、その度に逃げないで!と注意された。


こうしてさらい終えると、医者は綿棒の先を試験紙に擦り付け、

その上に液体をかけた。紙にはAとBの文字が並んで印字されている。

インフルエンザなら、そのどちらかに、赤線が浮き出てくるのだそうだ。

結果が出るまで、10分ほどかかるというので、その場で医者と一緒に待った。


10分後、出たのは検査が正しく行われました、という印の線だけ。

「あの〜・・せっかく検査してもらったのに、
 こんなふうになってしまってすみません・・・」

医者は気落ちした調子で呟いた。

私は「いいんですよ〜、インフルエンザじゃなかったんだから」と

明るく言ったのだが、医者の表情は、納得できないという感じ。

そして、何度も「おかしいなぁ〜」と首をかしげた後、

何かが吹っ切れたようにこう結論を出した。

「インフルエンザふう風邪ですね!そう、限りなくインフルエンザに
 近い風邪です!」と。


「インフルエンザふう風邪・・」

今まで生きてきて、初めて聞いた病名であった。


おしまい。


...

太巻き。 - 2005年02月03日(木)

今日節分は、太巻きを食べる日だという。

関西の方ではそれを「恵方巻き」といって、縁起ものらしい。

だからなのだろう、

夕方、デパ地下に寄ってみたら、すし屋の前に太巻き目当ての

長い行列ができていた。

節分だということも忘れていたのだが、

人々が並んでいる様を見ていたら、なんだかむしょうに欲しくなり、

私も列に加わり、一本買ってみた。


太巻きの種類は3種類。

300円台のものと600円のもの。

それと、超豪華な1260円の名付けて「うず潮巻き」。

直径は人差し指の長さほどもある。

中身はエビを初め、卵、キュウリ、カニカマ、干ぴょう、しいたけと、

様々な具が入っている。なんでも、たくさんの福を、ぐるぐると、

うず潮のように巻き込んでしまえ!ということらしい。



今年は早々にして職を失うことになったばかりである。

引越しで環境も変わる予定。少しでも良いことがありますように、と

大奮発して、1260円のそのうず潮巻きを買ってみた。


私はそれを夕飯の一部にするつもりだった。

半分に切って旦那と私の分でそれぞれ皿に乗っけて出すつもりでいた。

ところが、さっきニュースを見たら、福や縁が切れるってんで、

なんと切ったらダメなんだと。

一本のまま、がっしり掴んでかぶり付くのがいいらしい。


旦那は帰りが遅い。当然、夕飯は別々である。

切るのがダメってことは、一緒に食べなければいけないということだ。

一口かじって次はハイ!あなた!という感じで交代でかぶりつくのである。


彼の帰りを待つしかないのか・・?

だが、私は今、ひじょうに腹が減っている。

迷信と割り切ってやっぱり切ってしまおうか・・?

何時に帰って来るかケータイで確認しようか・・?

早く帰って来てあなた、とでもお願いしてみるか・・?

待つにしても、どうやってこの空腹に耐えようか・・?

・・・・?

なんだか、ややこしいことに巻き込まれてしまったような気がする。


おしまい。


...

イメチェン - 2005年02月02日(水)

新潟の実家から戻る時のことだ。

「お盆の時に撮ったおまえの写真だわよ〜」と、

母が写真を何枚か持たせてくれた。

だが、それを見た瞬間の私の驚きといったら・・もう・・。

だって知らなかった・・・自分がこんなにも極道ふうだったなんて。


確か撮った場所は駅。

少し遅れて帰って来た妹を、母と先に帰っていた私が新潟駅まで迎えに行き、

何故かそこで母が写真を撮った。


その時の私はというと、

髪はヘアークリームをつけ、きっちりした1つ結びで、

顔はもちろんスッピン。ノーメークだから眉毛もない。

おまけにご丁寧にレンズが茶色がかった細身の眼鏡をかけていた。

自分でもどことなくヤバイと思っていたのが、

写真の中の私は明らかにカタギには遠い。


で、今日、歯医者に行ったら、久しぶりに会った歯科助手の人に

「髪型変えました〜?」と聞かれた。

そう、私は2ヶ月程前に美容院に行って、

ぼうぼうで伸び放題だった髪を切っていた。

その際、今風に前髪を作ってもらい、友人を初め

まわりの人からは、前より良くなったと大評判である。


案の定、前髪作りましたね?と歯科助手の人も気がついてくれた。

私は聞いた。

「もう、切ったの2ヶ月も前なんですけど・・似合います?」

すると帰ってきた答えは

「ええ〜、なんかぐっと優しい感じになりましたぁ〜」


やっぱり・・

やっぱり私って恐かったのね。


おしまい。



...

国盗り物語。 - 2005年02月01日(火)

前にこの日記に書いた、駅前の店舗。

コンビニが入ることは分かっているのだが、

一向に開店する様子がない。

ご近所のSさんとも、白い幕で入り口と窓は覆われたままだし、

どうなってるんだろうね〜とバイトで会う度に話していたのだが、

ある日、その店の窓にポスターのようなものが貼ってあることに

気がついた。


近寄って見てみると、

「成功して、天下を盗りたいと思うなら、オーナーやってみませんか?」

みたいな、まるで織田信長でも出できそうな、

国盗り物語のようなことが書いてあるのだった。

どうやら、まず店を作って、後からオーナーを募集する作戦らしい。


しかし、そのコンビニの先には、

他社のコンビニ2つが、ごく近しい距離で営業をしていて、

しかもそのうちの1つは業界トップのコンビニなのである。


山っ気を誘うように書かれた一言一句をマジマジと見ながら、

天下を盗れるような先見人なら、絶対、ここには入らないんじゃぁ・・・と、

私は思わずにはいられなかった。



おしまい。



...




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