台所のすみっちょ...風子

 

 

蟹男、三たび・・ - 2004年06月29日(火)

私のバイト先の、そう、この日記に何度か書いた、

蟹そっくりな支配人、通称「蟹男」との間に

先日、また火花が散るような出来事があった。


今度はバイトの時間数を巡ってである。

私達の勤務時間は遅番が4時30分から8時30分までの4時間。

だが、5月分の給料はそうなっていなかった。皆、若干少ない。

計算していくと、遅番の時間が15分カットされ、

8時15分までだった、てなことになっている。

勝手にカットされていることを、慌てて蟹男に抗議しにいくと

「実際のところ、8時に閉めて、片付けをしても15分までに終ってるでしょ?
 8時15分から半までの15分は勤務実態がないじゃないですかぁ〜。
 だから15分までにしました」

だとさ。

確かに、ごもっともな話である。

けれど、4月まではそれで働いてきたのだから、

ひと言何かあってもいいのではないか?ていうか、それが普通だろう。


ちょっと前には、同僚Sちゃんとトラブった蟹男。

その時は、入り時間がズレがちな彼女に、

「そんなふうだと、例え来る前に遅れますって連絡してもらっても
 時給をカットしますよ。」

と冷たく言い放ったのだった。

Sちゃんはもう一つ仕事を抱えている。

それでも、慣れている人がいいと、前の支配人と相談して、

一旦は辞めた彼女に、無理を言って戻ってきてもらったのに。


時給カットとか時間数カットだとか、カットカットって、、

なんでもかんでも、チョキチョキ切りやがって〜〜〜!


おしまい。


...

恥かしいこと。 - 2004年06月28日(月)

私が女として、いや、生きていて恥かしいと思うのは、

例えば、今日の夜のように

旦那と別行動ゆえ、夕飯を各自が自主調達

しなければならないという時、

バイトの帰りに寄ったコンビニの店員が、

袋に割り箸を2膳入れてくれた、ということを

家に帰って気がついた瞬間である。



大食いですみません。


おしまい。


...

子供の気持ち - 2004年06月27日(日)

先日、友達の子供に、ちょっとした物をあげようと思って、

ディズニーショップへ行った。

4歳ぐらいの女の子なのだが、溢れるディズニーグッズを前に

して、私の頭の中はもうぐちゃぐちゃであった。


子供がいなくて、困ったと思うのはこういう時である。

気持ちが分からないから、何を買っていいのかも分からない。

らちがあかないので、店員さんに聞くと、

「女の子でしたらお姫様シリーズが人気ありますよ」と教えてくれた。

勧められた商品には、なるほど、

モー娘のようにユニットを組んだ、白雪姫やシンデレラなどの

イラストが描かれていた。

結局、ほぉ〜・・と思いつつ、そのお姫様シリーズのシールつき

メモ帳を一冊買った。


で、この前、マンションのエレベーターで子供と一緒になった。

年は小学校4年生ぐらい。丸々太った女の子だった。

学校の体操着を着て、大きな虫取り網を手に持つ。

エレベーターに乗り込むと、

彼女は何故か、その網を右に左にと振り回しながら、

「ブドゥブドゥブドゥブドゥバドバドブーブーブビブビブビ〜〜〜」

といった、お題目のような言葉を唱え始めた。

そしてそれは延々続き、私は彼女のお題目に送られながら、

エレベーターを6階で降りた。


意味不明。


本当に子供の気持ちは分からない。


おしまい。


...

返事。 - 2004年06月26日(土)

最近、困った現象で日記を書くのをためらっていた私。

困った現象とは迷惑メール。

2週間ばかり前、この日記へのアクセスが200を

カウントするなどという珍現象が起こり、

それから4通ほどの迷惑メールがやってきた。


内容はどう見ても、出会い系。

女性からのメールばかりで、明らかに私が「男」と認識されている。

日記の大幅なカウンター増から考え、誰かが勝手に

この日記から私のアドレス入手し、出会い系の掲示板に貼った、

という可能性も考えられる。


どんな文なのか、ちょっと紹介しよう。

その1 27歳の主婦

「子供がいないので休みの時はドライブとか
 一人で映画とかちょっと寂しい生活してます。一緒に遊びたいです。
 あなたのこと掲示板以外にもっと教えてくださいね!」

その2 役所勤めの女

「役所の受付をしてます。人に相談できない性的な悩みがあります。
 聞いて欲しいです」

その3 詳細不明な女

「いい感じのアドレスだったからメールしちゃいます。
 迷惑だったらお返事いらないんですぅ〜。でも良かったらお友達になって
 いただけませんか?お返事待ってます。」

その4
 精力剤の広告


もちろんメールは返さない。私は女だからだ。

が、まったくお返事をしないのも失礼。

なので、この場を借りることにする。

まず、その1の人へ

旦那さんとの生活に飽きたからって、

蝶ちょじゃあるまいし、いつまでも甘い蜜を夢見て渡り歩いてどうするのですか?

楽しさを男性に求めるより、暇だったら資格の一つでも取ったらどうでしょう。

27歳なら、まだ充分勉強できるはず。


その2の人へ

性的な悩みは、私じゃなくて、お医者さんへ。


その3の人へ。

年齢も、名前も書いてありませんでした。いきなり本文ですね。

なのに、お友達になってくださいとは・・・お願いするなら、

まず、名を名乗るのが礼儀だろう。


そして、その4の精力剤の広告を送ってくれた会社の方、

そんなものなくても、私に精力は有り余ってます。


おしまい。


...

音 - 2004年06月23日(水)

土曜日の夜、ビデオを見た。

テレビ東京のドラマ「赤い月」。

前に録画をしたものをようやく観たのだった。


「赤い月」は1話、2話と2晩に分けて放映しただけあって長い。

深夜の2時半から見て、1話を観終った段階でもう夜が明けていた。

当然、鑑賞会は終わりだと思い、寝る準備をはじめたら、

「おまえは今日バイトなんだからさ〜、先に寝ろよ」と旦那。

どうやら、彼にとっては面白かったようで、

「よ〜し2話も!」と、一気に全部観てしまいたいらしかった。


仕方なく私だけ寝ることにし、睡眠を阻害されないよう、彼には

イヤホーンをしてもらうことにした。

お休みを言い、リビングと寝室のふすまを硬く閉め、蒲団に入った。

まっくらな中で私は目を閉じる。

すると、

何故か

リビングの方から

ボ〜リボリボリボリ ボ〜リボリボリ。。。。。

そして時々

ガサガサガサガサ。。。。。

で、また

ボ〜リボリボリボリ ボ〜リボリボリ。。。。。



あなた、ポテトチップスを食べるのは勘弁して。



おしまい。


...

ブラボー! - 2004年06月22日(火)

「いや〜、今日も朝起きられなかったなぁ〜」

と、今日、換気扇の下で旦那とくつろいでいる最中、

何気なく言ったら、

彼が私をまっすぐに見つめ直したかと思いきや、

急に

「今朝、僕が目覚めたとき、家の中は妙な静けさ
 に包まれていた。
 起き上がり、横をみると妻が怪獣ブ〜スカのように
 ブ〜ブ〜ス〜ス〜と寝息を立てていた。
 僕は立ち上がる、そして洗面所に行き、おもむろに
 顔を洗い、歯を磨く。そして、着替える。
 少ししかない時間の合間を縫って、僕は急いで台所に行く。
 トーストを焼き、牛乳をコップに入れる。
 焼きあがっても皿は出さない、そのままだ。
 流しに立ち、パンの屑が床にこぼれないようにと注意を払いながら
 おもむろにかじりつく。
 すると、あっという間にもう時間だ。
 僕はおもむろに鞄を持つ。そして、寝ている妻に目をやる。
 幸せそうな妻の寝顔を見て、僕は自分も幸せだと感じる。
 僕は呟く・・行って来ます・・」

と、話始めた。

「おもむろに」が頻繁に出てくるものの、

彼の口からそれは淀みなくつらつらと吐き出され、

その小説のような、北の国からのナレーションのような滑らかな響きは、

明らかに人によっちゃあ心に深く染み渡るようなものであった。



ブラボー!

だが、そんな作戦には乗らない。




おしまい。


...

ココナッツ。 - 2004年06月18日(金)

つい先日、八百屋でマンゴーの殻を2個もらった。

前をたまたま通りかかり、店先にあるそれを見つけた私。

どうしても気になって、わざわざ戻ってまでもらったのだ。


間口の小さな、細々した感じの店だった。

中に入り、

「あそこのココナッツなんですが・・」と切り出すと、

人の良さそうな、うちは代々江戸っ子でぇ!みたいな感じの

じいちゃんが、

「あ〜、あれは客の飲んだ後のやつ。あんたも飲む?
 ホラ!飲むやつはここに冷やしてあんの。
 殻に穴を開けてね、飲むんの。210円だよ」

と、冷蔵庫を指差しながら、威勢良く早とちり。

さすがにタダではもらえない。

代わりと言っちゃあなんだが、マンゴーを一つ買った。


夜、旦那に早速報告すると、彼はとても渋い顔をするのだった。

「おまえさ〜、これ以上意味のないものこの家に増やしてどうすんの?」

確かに、家にはずっと前に魚屋に懇願してもらった20個ほどの牡蛎の殻。

海で拾った波で丸く削られた木や貝。

神社から持って来た大量の木・・落ち葉・・etc・・がある。

だが、それは創作のためなのだ。

何かこれで作れるかも・・・とその時は思い、

たまたま、まだ手の方が動いてないだけなのである。


今日、またその八百屋の前を通りかかった。

店先にはまたココナッツの殻が6個ほどゴロゴロしてた。

中を覗くと、入り口からまっすぐに伸びた通路が行き当たった

薄暗いレジの前で、私にココナッツをくれたじいちゃんが、

何故かしょんぼりとうな垂れていた。

寂しそうで悲しそうだった。


親切に殻をくれたじいちゃん・・・それなのに・・。

じいちゃんに報いたい・・・そう思った。

私はいただいたココナッツを、必ずや、

素晴らしい何かに変身させることを心に誓ったのだった。



おしまい。



...

横浜市鶴見区にて。 - 2004年06月17日(木)

今日の昼、吉野家で豚丼温泉卵付き380円を食べた旦那が、

その後入った、横浜市鶴見区のファーストフードで

中年のおばさんに突然声をかけられたそうだ。

真剣にパソコンに向かう彼の姿が彼女の目に止まったらしかった。

「あら〜、、どんなお仕事をしているの?」
「あっ、こういう、、コンピューター関係です」
「そ〜、こんな暗いところでやっちゃ〜、、、目が悪くならない?」
「いや〜、目はもともと悪いっすから〜、それより肩こりますね〜」
「あら〜、ま〜、そ〜〜〜」


おばさんは、水割り作って40年、といったような、少し

はすっぱな感じの女性だったという。

彼女はその後、

「お仕事大変ね〜」とか「そんなパソコンなんか使って偉いわね〜」とか、

ねぎらったり、誉めたりしてくれたそうで、立ち去るときには

「しっかりね!頑張って!」と励ましてまでくれたそうだ。


だが、旦那は打ち明ける。

そんなふうにエールまで送ってもらってなんだが・・

その時、俺が見ていたのは

サーフィンの「波乗り情報」だったのだ、と。



おしまい。



...

結婚ということ。 - 2004年06月16日(水)

先週、とある地方に嫁いだ友人と昼を食った。

久しぶりも久しぶり、会うのはザっと3年ぶりであった。

最近どうよ?とお互いの近況報告の中で、

「どうして、あんな田舎にお嫁に行っちゃったのかなぁ〜」とふと彼女が言った。

それを受けるように、

「どうして、年下と結婚しちゃったのかなぁ〜」と私も。



しばらく考えたのち、私達2人はこの「どうして」の問いに

「つい、うっかり!」という一つの答えを導き出した。

つまり、あの時はそろそろ嫁に行っても良い年だったし、

相手も「おいで」と言ってくれてることだし、

何か、今が絶好のチャンス!てな感じで一気に盛り上がり、

「つい、弾みで結婚してしまいました!」ということだ。



私は思う。

結婚とは「ついうっかり」でしてしまうもの。

そして、その相手とは、自分の「うっかりさ加減」

に気がついた時、

「まっ、いっか!」とアッサリ思い直せる人なのだ、と。


おしまい。


...

いい顔。 - 2004年06月15日(火)

旦那が名古屋出張から戻ったのは、

金曜日の夜のことだった。

九州あたりにいた台風4号の影響で、

彼が出張していた名古屋はもちろん、この東京も雨が降っていた。


「ただいま・・・」と彼が帰って来たのは10時過ぎ。

そして、ハァ〜と深く息を吐きながら、

リビングの床に辛そうに置いた大きな紙袋の中には、

お願いしていた寿がきやのインスタントラーメン「本店の味」。


10個もあった。

「これがあったから、傘がさせなかったよ〜」

そう言った彼の背広は濡れていた・・・。

けれど・・何故だろう・・その顔がとてもすがすがしく見えたのは。


それは、与えられた仕事をやりきった男だけが持つ、

満足感に溢れたいい顔だった。


おしまい。


...

中村雅俊のごとく - 2004年06月14日(月)

うちの旦那は、セリフ作りが上手だ。

どういうことかというと、

例えば、ファミレスなんかでご飯を食べている時、

少し離れた席にカップルがいたとする。で、いちゃいちゃしていたとする。

すると、彼らの表情や仕草に応じて、たちまちそのカップルの

会話を作り上げたりするのだ。

「一つでいいから食べてごらんよ〜」
「え〜、でもわたしぃ〜、ニンジン嫌いだしぃ〜ん」

とこんな具合。

それはまるで、岩下のピリカラらっきょの宣伝で

「僕を食べてください。健康にいいんです〜」とらっきょの気持ちに

なって話し始める、中村雅俊のようだ。



今日、近所の4車線道路で、私と旦那は

バイクに2人乗りする一組のカップルと遭遇した。

両方茶髪に、ノーヘル。

2人ともアロハみたいなド派手なシャツを着、その様子から

眉毛を剃っているのは容易に想像できるようなカップルであった。


駅まで一直線のだだっ広い道だからだろうか、

彼らは、後ろに現れたと思ったら、一気に私達の車を抜いていった。

男のうんこ色の髪は激しくオールバックになり、女のうんこ色の

長い髪は台風に立ち向かう鯉のぼりのようだった。


ぶぁぶぁんばんばんぶぉ〜〜〜〜〜んぶぉ〜〜〜〜ん!!!!!!

ぶぉ〜〜〜〜〜んぶぉ〜〜〜〜んばばばんばん・・・・・・・・・・・・


駅へ駅へと向かうバイク。

遠ざかるマフラーの音を聞きながら、

旦那がハンドルを握る男の方の気持ちを代弁する。

「やっべ〜〜!早くしねえと電車が間に合わねえぇ〜〜〜〜〜〜!!!!」



おしまい。



...

シャワー。 - 2004年06月11日(金)

今日は、うちの旦那、いわゆる私のボディーガードが

名古屋出張のため不在。

私はこれから、シャワーを浴びようと思っている

のだが、なんてったってこんなご時世、

うっかり脱いでしまって、

誰かに目撃され、私の身に何か危険なことが

起こらないとも限らないので、

今日だけは、

脱衣所で脱ぐことにする。



おしまい。


...

ラーメン。 - 2004年06月10日(木)

旦那が名古屋に出張することになった。

「う〜ん、朝の10時に得意先ってことは東京を何時に出れば・・」

とか

「ゲッ!7時ぐらいの新幹線じゃんっ!キツイなぁ〜」

とか

「やっぱ、前日に名古屋に入った方がいいよなぁ〜、そうすると・・」

などと、夕飯を食べながらあ〜だこ〜だ話してくれるのだが、

それを聞きながら、私は彼の出張スケジュールより、

実はラーメンのことで頭がいっぱいだった。


ラーメンとは「寿がきや」が出している「本店の味」という

インスタントラーメン。私はこれが大好き。

東京の方では見たことない。

東海地方の方々のみが楽しめる、私にとっては幻の味だ。


「わかったからさ〜、それより例のラーメン買ってきて」

話の途中ではあったが、私はそう切り出さずにはいられなかった。

すると「え〜、そんな時間ないよ〜」と彼は渋い顔をする。

「なんで〜!この前、行った時は買ってきてくれたじゃん!」

「だって買うの大変なんだよ〜・・」


彼が言うには、そのラーメンはご当地といえども、

コンビニなどでは売ってなく、過密なスケジュール中、

探すのにとても苦労したらしい。


「この前だって・・・どうしても買って帰んなきゃと思ってさ・・
 ・・・名古屋駅まで車で得意先の人にさ・・ 送ってもらう時にさ・・
 無理言って・・ダイエーに・・寄ってもらったんだよ・・」


ぶつぶつ言いながら、自分の食べた食器を下げに台所へ向かう

彼の後ろ姿が心なしか小さい。

その背中を見つめながら、

「幻の味はもうすぐそこ・・」と私はワクワクを

抑えることができなかった。



おしまい。



...

紙粘土 - 2004年06月09日(水)

妹の旦那はデザイナーだ。

彼はとても手先が器用。

我が家にはジャックという名の彼の作った犬の置物がある。

紙粘土にカラフルな色をつけたものだ。すごく可愛い。


そんなジャックを見ながら、私もいつかは紙粘土で

なにかこしらえてみたいと思っていた。

先週、その想いが強くなって、とうとう紙粘土を買った。

不器用なので、もちろん、犬とか猿とか馬とか、

複雑な物は作れない。

ハートにした。


取りあえず、粘土をぺたぺた平らに伸ばし一個作る。

型抜きしたクッキーのようなハートが出来上がった。

だが、平べったいせいなのか、まるで温かみがない。

そこで丸めた粘土を2つ作り、それぞれを少しだけ伸ばし

てくっつけたものを、ハートの形にしていった。

案の定、全体に丸みが出てうまくできた。

継ぎ目のところがくっきりした溝になって残ったが、

後で粘土を足して平らにならせばいいことだ。


得意になって作り進めたら、九つもできた。

今、ハート達は部屋の傍らの新聞紙の上で乾く時を

待っている。

まだ継ぎ目の処理をしてないからなのかもしれないが、

大、中、小、取り混ぜて並ぶそれらは・・・

・・・・・意図していたハートというより・・

まるで・・尻・・・?


おしまい。


...

水商売。 - 2004年06月08日(火)

昨日の深夜、旦那と話していたら、

水商売の女の人の話になった。

彼は営業。私は今の今まで知らなかったのだが、

客の接待で女の子のいるスナックやバーに行くことが

たまにある、ということを彼が話したのがきっかけだった。


そういう話をヘラヘラしてはいけない、と思ったのか、

あれやこれや質問する私に旦那はとても真面目に答えてくれた。

「ねえ、どこらへんにいつも行くの?」
「六本木とか」
「いくつぐらいの子がいるとこ?」
「う〜ん、22とか23とか・・かな・・」
「ふ〜ん、触ったりすんの?どんなふうに会話すんのぉ〜?」
「普通だよ。席に来たら、俺なんか普通にどうもよろしく・・とか」

旦那は年下である。いつも年上の私とばかり話しているから、

たまにそういう若い子と話しをするのは楽しいハズと聞くと、

帰って来た答えは意外にも「あんまり・・」。

20代前半じゃ、キャピキャピしすぎて話が合わないんだそうだ。


それは女の子のキャラにもよるだろう・・と思い

「じゃあ私みたいな子だったらぁ〜、例えば私が今、23歳だとしたらさ〜」

と言うと

「おまえだったらそんぐらいでも話は合うかもなぁ〜」と旦那。


うれしかった。ライターに火こそつけてあげないが、

長く妻として勤めてきた甲斐があった。

「なら、私が水商売で、君がお客で、私たちそういう関係でも
 きっと意気投合して結婚したね。やっぱそういう運命だね」

私は思わずそう言わずにはいられなかったのだが、

彼の答えは

「それは分からん!!」

ええ、ええ、それはもうキッパリとでしたよ。

・・・・・・

なんでだよ。


おしまい。


...

ナンパ - 2004年06月06日(日)

暑かったからか、旦那がサーフィンをしに行った千葉の海岸に、

今日は女の子を求めて浮遊するナンパ野郎たち

がチラホラいたそうだ。

彼が見かけたのは2人組みの女性たちに絡む18歳ぐらいの男2人。

「ね〜ね〜ね〜ね〜、、どこから来たのぉ〜?」
「東京の西の方ですけど・・」
「えっ!府中?」
「府中じゃないです!」
「これからさ〜、飲みに行こうよ〜!飲みに行こうよ〜!」
「・・・・・・・」

彼らの間ではこんなちぐはぐな会話が交わされたらしい。

それを聞きながら30半ばの旦那はこりゃダメだ!と思ったという。


彼が俺なら!という取って置きテクを話してくれた。

「まずさ〜、すみませんちょっといいですか?
 どこからきたんですか?って丁寧に聞くわけよ。
 で、相手が地名を言うでしょ。そしてら、マジっすか!?じゃっ!って
 もうそれ以上は聞かずにサッときびすを返すわけ」

「ん?・・それじゃあナンパになんないじゃん!」

「それが手なんだなぁ〜、えっ?終わり?って驚かせるの
 そうすると、いったいこの人なんなの?って思うでしょ。
 どういう人なんだろうって、俺に興味がわくじゃない」

旦那はかなりしたり顔。そしてここからが肝心!と続ける。

「でね、その場から離れようとすんの。そんで少し歩いたところで、
 急に思い出したように、あ〜、そうそう!あと一つだけいいですか?
 って振り返って言うわけね。
 また声をかけられて向こうは、今度は何?って思うじゃない。
 そのタイミングで今日夜どう?って一気に攻めるの。絶対成功すんね!」


一度ケリがついたと思わせておいて、

あとから何気ないふうに聞き、落してゆく・・。

彼はこのやり方を・・

名付けて・・

「刑事コロンボ方式」と呼んでいた。


おしまい。


...

歯科助手。 - 2004年06月04日(金)

「歯科助手の仕事って、意外と長くできないんですよ」

今通ってる歯医者の34歳の歯科助手さんから、

少し前にそんな話を聞いた。

だって技術職でしょ〜と不思議がる私に、

「う〜ん、、でもやっぱり男の人は若い人の方がいいんでしょうね〜」

なんて彼女は言う。

確かに、50とか60とかの年取った歯科助手は私も見たことない。

なんでも、リミットは35歳当たりだそうだ。


前に若い歯科助手に処置してもらったら、かえって痛くなった

こともあって、私なんかある程度年齢を重ねた

経験豊富な人の方がいいのだが、オヤジも多く来る歯医者では、

若くてキャピキャピした女の子の方がどうやらウケが良いらしい。


今日、2週間ぶりに歯医者にいった。奥歯2本に銀の土台を

入れてもらうためだった。

担当してくれたのは25歳ぐらいの若くて可愛いい女性。

彼女は胸のあたりまである茶髪の髪を左右で2つに結っていた。

「は〜い、じゃあ入れてみますね〜」とか「綿つめますね〜」

などと言いながら、私の口を覗き込む度に、その束ねた髪が

揺れ、私の顎の当たりにさわさわと触れる。


ふ〜ん・・と私は気がついた。

こういうことが、オヤジ達にはたまらないのだ・・と。

(彼女が動いて、髪が揺れるということは・・同時に胸も揺れている・・・
 そう・・弾みで胸が当たってしまうかも・・)

と治療してもらいながら、彼らが想像をたくましくさせていることは

充分考えられる。


そりゃ〜若い娘がよかろうて。


おしまい。


...

成功者。 - 2004年06月03日(木)

私は見てないが、映画「ラストサムライ」は

日本のアイデンティティーが、いかに西洋のそれに勝っている

かを再認識させてくれる作品らしい。

日本人に生まれて来て、あ〜良かった、と思わせてくれる映画なのだそうだ。


言ったのは私じゃない。美容師さん。

先日、美容院に行った時、馴染みの35歳の美容師が

そう解説をしてくれたのである。


日ごろ「アイデンティティー」なんていう言葉自体使わない私。

「う〜ん、、それは大和魂ってこと?」と聞いてみると

彼はゆっくりうなずき

「俺なんかさ〜、こう見ても、そういう日本人気質大切にしてんのよ
 大和魂とか結構持っててさ〜〜」

なんて言う。

一見してチャラチャラした恰好の彼だが、大の大和魂好きらしい。


そして彼は熱弁を振るい続ける。

「大体、アメリカとかヨーロッパで活躍してる日本人は、見てると
 大和魂を自分の中に持ってる人だね。まあ、そういった意味では、
 俺なんか海外でも絶対成功するね!」


すごい自信。本当に立派だ。

だが、その時、私はというと、

着々と仕上げられていく自分の髪型を鏡で見ながら、

もう4年も通ってるのに、何故なんだ・・?

どうみても不思議な髪型だろう・・という気持ちでいっぱいだった。

鏡の中にいたのは、真ん中で分けていた前髪を、7:3の割合で

無理やり分けられてしまった私。

短いから、ヘタに突っ立っちゃって、大きく盛り上がった

その様は、そうそう!まるで図鑑かなんかで見た、

首長の頭にコブのついた草食恐竜のようだ。


「ねっ!たまに違った分け目もいいでしょ〜?」

という彼の弾んだ声を聞きながら、

私の思いは4ヵ月前のことにまで及ぶのだった。

そ、そういえば、前回はパーマで、疲れた酒場のママになったっけ。と。


申し訳ないが・・

君に成功は遠い・・と思う・・。


おしまい。



...

活躍。 - 2004年06月02日(水)

今年は新潟のサッカーチーム、アルビレックス新潟が

J1に昇格したり、

平川地一丁目という佐渡の兄弟デュオが活躍したり、

はたまた、笹川美和なんていう新潟在住の女性ボーカリストが

民謡のような、けれど不思議なニュアンスの曲を歌い、

ミュージックシーンをにぎわせたりして、

ここんとこ何やら新潟が元気である。


昨日の夜も深夜番組を見ていたら、特集されていたのは、

新潟出身のストリートミュージシャン。

現在は東京に拠点を置く彼らが、47都道府県をストリートライブで

巡り、最後は故郷新潟で凱旋ライブをする。

特集はその姿を追ったものだ。

同郷の者があんなふうにがんばっているのを見るのは、

本当にうれしかった。


で、つい思わず旦那に

「最近、新潟県人がんばってるよね〜、どうよ!この活躍ぶり!」

と自慢してみたら

「そうだよなぁ〜、ほら、あの兄弟で歌ってる人達もそうだもんな〜」

なんて彼も相づちを打つ。

しかし、あ〜、兄弟デュオの平川地一丁目のことね・・と

私が首を縦に振ろうとしたした次の瞬間、

旦那の口から出た言葉は

「え〜っと誰だったっけ?あっ!そうそう中川家!」・・だった。



あなた・・間違えないで・・

それは・・・漫才師。


おしまい。


...

賑やかな季節。 - 2004年06月01日(火)

それは、日曜日の夜のことだった。

バイトももう終わろうという8時ちょっと前。

突然、私の耳に数人のキャーキャーとした黄色い声が聞こえてきた。

何事?かと思っていると、受付を通りかかった

Yちゃんが「Kさんが友達連れて事務所に来てるよ」と

教えてくれた。

Kさんとは20代後半。経理のバイトをしている女の子である。

今の今迄、お好み焼きやで飲んでいて、友達が勤務先を

見たいというので、連れてきたらしい。


彼女達は「私たち箸が転んでも可笑しいんです」と

言わんばかりのはしゃぎ様。

だが、はしゃいでいたのは、彼女らだけではなかった。

黄色い声に混じる知った男の声。

男・・・。

そう、その人物は・・・私が先日、この日記に書いたばかりの、

事務所の責任者・・独身の蟹男だった。

いつもは砂浜に掘った穴の中でじっとしているような

暗いキャラなのに、テンションを2段、3段と上げ、

彼女達と同じ位置まで一生懸命這い上がろうとする

その感じが、ちぐはぐな会話さえ産み、聞いている私は

本当に痛々しかった。


8時15分過ぎ。

タイムカードを押しに事務所に行き、

私はようやく彼女らの姿を目にすることができた。

Kさんを含め女性が5〜6人はいる。

そして、その中でやはりノリノリな彼の姿も。


もうすぐ夏・・・。

海辺がにぎわい・・蟹も元気になる季節。


おしまい。


...




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