台所のすみっちょ...風子

 

 

野生の風。 - 2004年02月28日(土)

昨日の夜は風が強かった。

いや、高層マンションが建ち並ぶ、ここら辺だけかも

しれないが、とにかく風が強かった。


「荒れてんなぁ〜」と思いつつ、パソコンを打っていたら、

風呂から上がった旦那が、ピンクのブリーフ一丁のあらわな

姿で、入浴ついでに洗ったサーフィンのウェットを手に持ち、

何のためらいもなく、勢い良く窓を開けてそのままベランダへ。


彼のはいていたブリーフは昨日は小さめであった。

しっかりした骨格。

野山を駆け巡った賜物です、といったような隆々とした筋肉。

やや猫背な姿勢。

その姿は、昔、歴史の教科書で見た原人そっくりであった。


普段、そんな彼を見慣れている私。

だが、さすがに風がごうごうと吹きすさぶベランダに出て、

ウェットを干そうという彼に、「やはり彼は野生児」との

思いを一層強くし、奇異の目を持って窓の外の様子をうかがうと

少し開いたカーテンの隙間から、

これまた右へ左へとベランダをひゅ〜んひゅ〜んと俊敏に移動する

彼の姿がチラリホラリ。


で、約2〜3分後。

戻って来た彼にそのことを聞くと、彼は

「いや〜、いつも干す時に使う蒲団挟むヤツがベランダのてすりの
 端っこにあったもんだから、それを取ったりしてたんだよ〜。
 おまえ、そんなとこに掛けて置くなよ〜、いつも物干し竿に挟んどけよ〜。
 あ〜、もう寒かったぁ〜、、寒かったんだからなぁ〜」と言い、

その凍死寸前の状況から一刻も早く逃れるために、行動が素早く

なったのだとちょっとむくれ顔なのであった。


ブリーフに包まれたお尻をぷりぷりと上下させ、

洗面所に行く彼の後ろ姿を見ながら、

(またまた〜、そんなこと人間らしいこと言っちゃって〜。

君ならこの風の中、その裸一貫の姿で駅前まで行き、

タバコを買って来るぐらいのことはお安い御用のハズ!)と、

私が思ったのは言うまでもない。 


おしまい。


...

才女。 - 2004年02月27日(金)

みなさんは、パロマのガス給湯システムのCMを

ご存知だろうか?

出てくるのは、お嫁さん役の竹○景子と、

名前は知らないが、舅役の男性と、その孫役の男の子の3人。


内容はというと、

舅と孫が一緒に湯船に浸かりながら、

歌を歌い、それを嫁である竹○景子が料理をしながら聞いている。

風呂と台所、両方につけられたインターホンで、

竹○景子扮するお嫁さんは2人の楽しげな様子に笑顔を見せる。

が、ふいに歌っていた舅の声が止む。

歌は「ずいずいずっころばし」である。

舅の声は

「ずいずいずっころばし ごまみそ」まで来たところで、

ぷっつり聞こえなくなる。


竹○景子は焦る。高齢の彼の身に何かあったのではないかと。

のぼせて、気を失っているのではないかと。

そこで、慌てて「おじいちゃん、どうしました?」と声をかける

と、舅はそんな彼女の心配をヨソに

「いや〜、(歌詞の)続き忘れちゃって〜」とすっとぼけた答え。

だが、彼女はさすが昔、お嫁さんにしたい女優NO1。

私みたいに「じいさん、、人騒がせな!」なんて言い放ったりしない。

ほっとした表情を見せた後、

「茶壷に追われてでしょ」と優しく歌の続きの歌詞を

舅に教えてあげるのである。


心温まる、良くできた構成だと思う反面、

そのCMを見るたびに、私はいつも思ってしまう。

東京女子大まで出た、才女の竹○景子らしくないと。


だって、

「ずいずいずっころばし ごまみそ」の続きの歌詞は、

「茶壷に追われて」ではない。

それは

「ずい」だから。


おしまい。


...

絆。 - 2004年02月26日(木)

人生において、午前中に起きることが

もっとも苦手な私ではあるが、

早番でバイトに入る日や、友人とランチをするときなどは、

そんなことも言ってられない。ていうか、普通は大人として

言っちゃあならない。

で、そういう時はどうするかというと、

朝、出掛けの旦那に目覚ましをかけていってもらうのだ。

ちなみに我が家には、画用紙に殴り書きされた

「9時半に起こして」の札

「10時に起こして」の札

「10時半に起こして」の札

「11時に起こして」の札

という4種類の札があって、起こしてもらいたい時間の札を

前の日の晩に、旦那が絶対朝見るであろうという棚に置いておくのである。

すると、彼がその時間に針を合わせておいてくれるって寸法。

我ながら、ナイスアイディア。


けれど、昨日、

「10時の札、入りまぁ〜す!」といつものように

元気いっぱいに札を置いた私に、何故か彼は冷たかった。

以下はその時の会話である。

旦那「おまえさぁ〜、俺が出張とかで居なかったらどうするわけ?」
 私 「出張行かないでください」

旦那「例えばの話だよ。自分で起きられるように訓練した方がいいんじゃん?」
 私「いや、だから出張行かなきゃ、大丈夫じゃん」

旦那 「う〜ん・・・」
 私 「ねっ!」


彼は私の返答に呆れたようであった。

そして、10秒ほど黙ったのち、言った言葉が

「まあ、おまえのことだから俺が出張しても、ホテルから
 モーニングコールしてよ、とか言うんだろうな〜」

というものであった。


さすが、付き合いが長いだけある。

結婚して9年。

日々何気なく2人で生きてきたつもりであったが、

私という人間を彼はそんなにも理解してくれたのである。

夫婦の絆はしっかりと太く育っていた。


感激した。



おしまい。


...

現実。 - 2004年02月25日(水)

ゴクミとアレジ夫妻が成田に降り立ったのは、

先週火曜日のことであった。

駆けつけたリポーター達は、結婚9年目にして、

今だ冷めないアツアツぶりを驚きを持って紹介していたが、

私にしてみれば、それは「うん」でもなく「すん」でもなかった。

10年前、パリに行った時、「ここは新宿中央公園?」と

いった感じで、抱擁したりキスしたりする

カップルをこれでもか、というほどたくさん見ていた

からである。

その光景は向こうでは当たり前だそうで、

「日本みたいに以心伝心って言葉がありませんからね〜、
 ああやって、どのくらい相手を愛しているかを、
 表現するんですよ〜」

と、案内してくれた人が表情ひとつ変えずに、

事務的に言っていたのを、今でも覚えている。


で、そんなことも忘れかけていたこの前の土曜日のこと。

その日、私は朝から物凄く頭が痛かった。

どうやら、折からの目の疲れが肩こりを引き起こし

それが頭痛へと繋がっていたようであった。


そこで、今より少しでも楽になりたい・・と、

旦那にピップエレキ番を貼ってもらうことに。

パーマでカールした髪をふわりと手で一つに束ね、

貼って欲しい肩とは反対の方へ寄せ、「ん〜〜、さあ、貼って・・」

とうなじを出すと、

彼は私の白いそれを何度も優しく撫で、呟いた。

「あ〜、もうこの短い毛ジャマだなぁ〜〜!
 これってなんか陰毛そっくりじゃん」


(・・・へっ?)


そういえば、私のうなじを触っていた彼の手は、

撫でるというよりは、ハエでも「しっし!」とはらってる、

という感じであり、呟くというよりは

はき捨てる、といった感じであった。

本来なら色香が漂っているハズのうなじの後れ毛を、

陰毛って・・・陰毛ってなんだよ!


私達も、結婚9年目。

これが日本の夫婦の現実である。


おしまい。


...

ジャッジ - 2004年02月24日(火)

先月末、遊びに来た友人2人の会話である。

曰く、

友人A「分譲マンションの勧誘電話とかはさ〜、
    私が話を聞こうとしても、旦那様はいらっしゃいますか?
    何時にお帰りですか〜って取り合ってくれないの」

友人B「そうそう、モデルルーム見に行った時があったんだけど、
    ぜんぜん相手にしてもらえなくて・・」

彼女たちは専業主婦。2人ともそろそろマイホームを・・と考えていた。


その話を聞いて、私がしっくりこなかったのは言うまでもない。

夫婦というのは、いわば車の両輪。どちらが欠けても家庭という車は

走らないハズである。

なのに、夫の留守を守り、子育てに頑張っている主婦に向かって、

そういう態度を取るとは・・・如何な物か?と。


そして昨日、我が家にも同じことが起こった。

夜、Y□ho△ BBの介入の電話があったのだ。

電話に出た私に「夜分遅くすみません」とセールスの男性は柔らかい口調で、

私に挨拶と大まかな主旨を告げた後、

「旦那様に〜、あの〜、コンピューターが分かる方にかわって
 いただけますか〜」と言うのであった。

我が家は加入するつもりもなく、面倒くさくもあったので、

旦那を電話口に出したのだが、私の気持ちは釈然としない。

我が家では、車を買うのも電子レンジも除湿機も、

夕飯のメニューにだって、私にジャッジ権があるからだ。


ふっ・・・


もう一度言う。


この家での決定権は、主婦である私にある。



おしまい。


...

禁止事項 - 2004年02月23日(月)

日常の生活において、

「時は金なり」が身上の私が、

最近バイトの時間を利用してやっていたことは、

肩こり体操と柔軟体操、そして読書であった。

体操は目立つ上、「意味もなく暴れている」と思われるのも

なんなので、しょっちゅうやるわけにもいかない。

従って、バイト先で本を読むことは

「金ももらえる上に知識もつく!」という、

私にとってまさに一石二鳥のおいしさであった。


だが、先週バイトに行って、読んだ業務日誌には、

支配人の字で「本読みはやめてください!」の大きな文字。

たぶん客だと思うが、どこぞからクレームが来たらしい。

当然、それは言わずと知れた私のこと。

何故なら、始めは勤務時間中だし・・と控えめに

ひざの上で、文庫本などをコソコソ読んでいたのが、

いくら読んでもバレないので、最近では受付カウンターに

本を立てて堂々と読み、で、しまいには

ジャンルをレタスクラブにまで広げていたから。

それが、誰かの目についたのだ。


本を読む自由を奪われた私。

致し方ない・・と、

今週は体操しすぎて体がおかしくなりそうである。


おしまい。



...

検索 - 2004年02月21日(土)

最近の私は目が痛くて痛くてしょうがない。

原因は分かっている。パソコンしすぎ。

あんまりひどいので、ここ数日、パソコンを見る時間を

減らし、ちょっと前に眼科でもらった薬の残りを

少しずつ差しながら、なんとか頑張ってる、という状態である。

だが、そういう時に限って、

バイト先でパソコンの調子が悪かったり、客が操作に手間取ったり

して、結局、普段よりディスプレイを見る時間が多くなったりする。


そこで、メガネを買うことにした。

私の視力は、基本的にはブッシュマンですか?並みにいいので、

度が入ったものでなく、

電磁波だけをカットするやつだ。

何年か前に、取引先のデザイナーの子が、かけていたのを

思い出したのである。

それは、レンズがほのかにオレンジ色で、

普通のデザイナーズメガネと何の見劣りもしない

おしゃれメガネであった。

目に痛みを感じつつ、昨日、早速ネットで検索してみた。


すると、あるのは、なんだかウルトラマンの目みたいな

形とか、普通の老眼鏡のようなものばかりで、

どいつもこいつも、オッサンぽいのであった。



オバサンの私が、オッサンぽいメガネをかける。

それじゃあ、出来上がった私は

「オッサンおばさん」になってしまい、

まるで、北島○郎になってしまうではないか?

これはいけない。

とりあえず保留ということにした。


だが、やはりこの目の痛み・・。

う〜〜ん、、、、。


来る春に向けて

「オッサンおばさん」に変身した姿を

頭の片隅に描きながらも、よりよいメガネを見つけるため、

検索の手を休めることのない私であった。


...

良かったこと。 - 2004年02月19日(木)

1月21日で結婚丸9年をむかえた私が、

新婚当初はもとより、今になってみても、

伴侶を持って良かったと思うこと。


それは例えば今日のように、

夕飯を作ってる最中、

「奥さ〜ん、読○新聞ですがぁ〜、少しでいいから
 新聞とってくださいよ〜」

と勧誘人が訪れたとき、

「あ〜、すみません、主人がいないので・・聞いてみないと・・」

と、紙面構成やその内容より、本当は景品命!の旦那を

引き合いに出し、

「私はお宅でいいんだけど、黙って替えると主人が怒りますからねぇ〜」

みたいなニュアンスで、責任の所在を全部彼に押し付けるなど、

面倒くさいやり取りを楽々回避することができ、

しかも、鍋の里芋も焦がすことなく立派に煮あげることが

できる、という点である。


おしまい。


...

食虫植物 - 2004年02月17日(火)

私のバイト先にはAさんという女性がいる。

彼女は40前半で、とっても若々しい。

鮮やかに染め上げた栗色のショート。褪せたジーンズに

スニーカー。背筋の張った姿勢。

顔の様子も、頬骨の高い位置にチーク、唇にはグロスという、

流行のメークそのもので、特に目には相当力を入れている。

「どんな細毛も逃がさないわよ!」と、

上下のまつ毛一本一本にきっちりとつけたマスカラ。

まばたきするたびに、ばっさんばっさんと動く様は、

葉を形取るように腺毛がついている、ハエトリ草を彷彿とさせるほどだ。


そして、今、私はそんなAさんに対して、何かこう・・言い知れない

恐怖を感じている。

何故なら昨日、彼女と立ち話をした時、

「ねえ〜、今度飲みに行きましょうよ〜。
 あなたの携帯の番号は、事務所でメモって知ってるから、
 メルアドの方教えてよ」

と、言ってきたからだ。

私は驚いた。勝手に?と。

ちなみに彼女は事務所内にある、そういう個人情報を

見れるようなポジションではない。

なのに、どう見たのか勝手にメモまでとるとは・・。

普通、私に断りを入れてからではないのか?

私は言葉を失い、固まった。

けれど、

「ハイ!これ私のアドレス!メールしてね!」と

彼女はまったく悪びれた様子もない。


実はこれと似たようなことが、去年の12月にもあった。

退院後、バイトに復帰してまだ間もない私が、

受付周りの準備をしていると、

「まぁ〜!もう具合はいいの〜?」と心配そうに彼女が駆け寄ってきてくれた。

大丈夫だと話すと、支配人しか知らないはずの私の病名を挙げ、

彼女は私に

「顔を見ないと思ったら、入院しているって支配人が言うじゃない。」

と話し始め、

「私、あなたのことが心配で心配で、病名はなんですか?って
 聞いたのよ〜。」

と笑みを浮べ

「なかなか教えてもらえなくてね〜。でもしつこく
 教えてください!って聞いたのぉ〜。心配だったから」

と言って私を驚かせた。

その当時、私と彼女は「お疲れ様でした〜」と挨拶のみのお付き合い。

ハテ・・?個人のプライバシーを無理やり知りたがる意味とは・・?


昨日のことといい、年末の術後の時といい、Aさんは

何故私に近づくのだ!?何故!?


こうして、パソコンに向かいながら、

私は昨日のAさんの顔を思い出さずにはいられない。

ニヤリとした笑みを見せ、

マスカラべっちょりの腺毛、、いや、、まつ毛に覆われた目を

開いたり閉じたり、パッタンパッタンとまばたきさせながら話す彼女を。


いつか、、挟まれて・・

く、食われるかもしれない。




おしまい。


...

忘却。 - 2004年02月16日(月)

土曜日はバレンタインであった。

今年、私が旦那のためにチョイスしたのは、

コー○ーコーナーのチョコロールケーキ。

中に苺とバナナがくるくると巻かれている

だけではなく、上にも苺が一列にトッピング

されているというやつだ。

昨年のシンプルなチョコレートシフォンケーキも旨かったが、

今年もまた、大満足であった。

ごちそう様。


ところで、今はこうしてケーキをムシャムシャ夫婦で食うことが

恒例になったバレンタインデーだが、

その前はというと、つまり、結婚する前に付き合っていた

男たちとはどうだったかというと・・

それが、まったくと言っていいほど覚えてない。

付きあった人たちの顔、例えば鼻がでかかったとか目が怖かったとか、

そういうことは思い出すのだが、ウキウキしたであろうハズの

バレンタインデーのことは記憶にないのである。


しかしこの忘却は、

「一生添い遂げる人を見つけたのだから、過去のことなんて・・」

などという、旦那に対する清い想いからでは決してない。

では何故か・・・


それは、街中で会って渡すことがほとんどだったため、

自分が一緒に食べて楽しむということが、できなかったから、

ただそれだけである。


おしまい。


...

受難 - 2004年02月14日(土)

先日、この日記に書いた「湯島のうんち犬」を、

今日、また見かけてしまった。(詳しくは2月6日の日記参照)

今度はおしっこの最中。


この前と同じ電柱に、

「シャ〜〜」っとする様は、なるほど犬というのは

そうやって自分の縄張りを守るのだな、と彼らの生態を

私に再確認させてくれた。


再びの出会い。

短い期間に2度も会うと、とても他人の犬とは

思えない。

室内犬のたぐいはあまり好きではないのだが、

愛着までも湧いてきて、つい、歩く速度を緩めてしまった。


で、犬は飼い主である毛糸の帽子をかぶったおばあさんが見守る中、

コトをなし終えると、後ろ足でしきりにアスファルトを蹴る仕草。

きっと、本来ならそれは土であり、おしっこをした後、

そうやってかけるのが習性なのであろう。

けれど、悲しいかな・・ここは大都会。

シャカシャカと激しく動く犬の後ろ足が、空しい。



うんこをすれば行き交う何人もの人にジロジロ見られ、

おしっこをすればしたで、

後ろ足で蹴るのは冷たいアスファルト。


都会に生まれたばっかりに


犬も大変よのぉ〜。


おしまい。


...

交差点 - 2004年02月13日(金)

私は一人、交差点に立ち、

信号を待っていた。

夜風が冷たかった。

その寒さの中、

ふと、腹に痛みを感じ、私は思うのだった。

(オナラ・・したい。)


町はざわめいていた。

通りを行き交う人々の足音、声。

そして渋滞を我慢しきれない、車たちのクラクション。

私のお尻から多少音がしたって、都会の喧騒が

それを消し去ってくれる・・・そう考えた。


ブ〜〜〜〜〜〜!!

オナラは、自分でも驚くほどの噴射力で、

音も伸びのある大きなものだった。

さすがに恥ずかしいと思った。

周りに聞こえなかっただろうかと。

私は急いで、左右、後ろをできるだけのさりげなさをつくろって、確認した。


すると、、私のちょうど真後ろ、

私のお尻の少し斜め下の位置に・・

ベビーカーに乗った・・

幼児の顔。

てことは・・・?

私のいけない気体が・・

彼の顔面に・・?


エッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!


おしまい。


...

流浪の民。 - 2004年02月10日(火)

どんどん年をとってゆく。

キラキラとした毎日も、

ドキドキするような恋も、

すっかり遠くなった私が、せめて髪型の一つでも変えて、

ほんのちょっと気分を変えたい、と思ったとしても、

バチは当たらないハズだ。


先週の金曜日、

私は美容院に行った。

今、流行のナチュラルなパーマ、

それをかけるために。

さりげないウエーブに憧れて。


だが・・・

「さあ、どうですか〜?」と美容師さんの

声に促され、私が鏡の中に見たもの。

それは、ボヘミアンのような自分。

3倍に膨れ上がり、ツヤのなくなったパサパサの髪は、

まさに、流れ流れて場末の酒場に辿り着いた、ジプシー女そのもの。



かかった費用は13000円。



本当にどこかに行ってしまいたい気分になった。


おしまい。


...

不器用。 - 2004年02月09日(月)

高校生の時、

「おまえが作ったクッキーが食べたい」という

彼氏の申し出に対し、「いいよぉ〜、任しておいてぇ〜!」と

弾んで見せ、実はその作業の大半を当時中学生だった妹に

頑張らせ、「美味しかったよ!」と誉められるやいなや、

全部自分でこしらえたふりをして、手柄を独り占めに

した私が、時を経た今、同じようなピンチを迎えようとしている。


最近、旦那が「ケーキを作ってくれよ〜」とうるさい。

去年買ったオーブン付きレンジのせいであった。

台所の換気扇の下でタバコを2人で吸う度に、

側にあるレンジを見ては、そう言ってくる。

もちろん、それを選んだのは私。

だが、”機能がある”というだけで、

これからも私の人生にクッキーやケーキを作る予定は、ない。


そんな”妻”という私を充分理解しているハズの彼であるのに、

今回ばかりは引かない。

「私さ〜、不器用じゃん・・」と断ってみるのだが、ダメである。


毎晩繰り返される。

「作ってよ〜」

「いや、、不器用ですから・・」というやり取り。



「不器用ですから」

この言葉を言って許されるのは、

網走番外地などでお馴染みな、本当に演技が不器用な俳優、

高○健ぐらいなもんだと、私はここのところ痛切に感じている。


おしまい。


...

おでん。 - 2004年02月07日(土)

日曜日に買ったごぼう巻きやら、

もち巾着などが、消費期限寸前(いや、一部は切れていた)だったので、

今日はおでんを作ってみた。

食べてみると、一年に作るか作らないかにも関わらず、

意外と美味しくできていた。


このおでん、実は一緒に買い物に行った旦那のリクエストによるものであり、

私は、着手するにあたって彼から意外な注文をつけられていた。

「今度は作りすぎるなよ〜」って。


もちろん、、そんな彼に、

「大丈夫!任してよぉ〜!前みたいに、作ってたら具が
 一つの土鍋で収まり切らなくなって、別の鍋に余ったやつを移したら
 できた量が鍋2つ分で、その日から連続四日間おでんだった、、なんてこと、
 私ももうご免だからさぁ〜!」
 
と、結婚して9年、ベテラン主婦の私がそう

反論したのは言うまでもない。



けれど、ふと目をやった先に見えるガスレンジの上には、

同じ中身の鍋が2つ。



私たち夫婦の

「 すばらしきおでん物語―完食への道 」の幕が、

今、静かに開こうとしている・・。


おしまい。



...

瞳。 - 2004年02月06日(金)

昨日、ゆるゆるとした湯島の坂を登っている途中、

一匹の散歩中の犬と遭遇した。

その犬は白と黒の毛がふわふわとした”チンのでかい版”みたいな

室内犬で、前足2本と後ろ足2本をくっつけ気味にし、

だっちゅ〜の!のようなポーズで、まさにうんこをするところであった。

お尻を小刻みに震わせ、

ポト・・ポト・・と立派なものを2つほど出し、用を済ませた。

(無事に出て良かった・・)

私は安堵した。


だが、事を終えても、その犬がリラックスする気配はなかった。

うまくいったというのに。

それどころか、だっちゅ〜のの姿勢のまま、

黒目を天井に上げ、自分の側を行き交う人々の顔を、

ただ、ひたすら見続けるのだった。


明らかに目撃されたことを、戸惑っているような様子。

私には分かっていた。

その瞳が「み、、道端で、う、うんこして何が悪い、、」と

訴えていることを。


何故なら・・

あれは今から十数年前のこと。予備校仲間と行った

高尾山で、やはり「まさにこれから!」という柴犬に会った時、

「あ〜〜!あの犬うんこしようとしてるぅ〜〜!」と

その犬が途中で出すのを止めてしまうほどの大声で

指を差してしまった私に向けられた、悔しさいっぱいの瞳と同じだったから。


おしまい。


...

術後、、思うこと。 - 2004年02月05日(木)

12月に手術をしてから、早いもので約2ヶ月。

おかげ様で、そんなことありましたっけ?というぐらい元気だ。

日々の平穏な生活の中、

私は今、手術をしてくれた医者に敬意を払わざる終えない。

傷は順調に薄くなってゆくし、友人から聞いていた

気温の変化によるうずきもない。

医療ミスも多い昨今、

「なんという名医!名病院!」と。


けれど、一昨日、私は気がついてしまった。

歯に詰めていた銀がなくなっていることを。

手術前にはしっかりと歯に詰まっていた銀の詰め物。

それは、手術の後、呼吸器をはずす時に一緒に取れてしまったのだろう。

確かにそういうことがあるかもしれません・・とは麻酔医からは聞いていた。

だが・・・本当にどこかにやっちゃうとは・・。



「私の・・銀・・返せ・・」

ありがたくは思っていても、つい、そんなふうに言いたくなる。



だって、その歯の治療は、一万二千円もかかったのだから。



おしまい。


...

英会話 - 2004年02月03日(火)

今年の目標は「英語会話をマスターすること!」との

宣言通り、先日、旦那がCD付きの英会話の本を買ってきた。


「とにかく聞いて耳を慣らせ!」というのがそれの

主旨らしく、その日から彼はMDに録音し直したものを

通勤時間を利用して聞き始め、私達夫婦の会話にも、

少しではあるが、英語が加わるようになった。

例えば

「も〜、どうしてこんなにいつも遅いの?体は大丈夫?」と聞けば

彼の答えは

”DON'T WORRY!”(心配するな)であり、

例えば

「余ってるから、明日も今日と同じおかずでいい?」との申し出には

”WHY NOT!”(もちろんだよ)と威勢がいい。



そして今日。

そんな彼の日々の努力に感心した私の

「すごいね〜、頑張ってるじゃん」に対しての彼の答えが

「まぁね〜。俺もこの分でいくとネクストイヤーにはペラペ〜〜ラだぜ!!」

であった。



ふ〜〜ん・・・・。




おしまい。


...

お客様。 - 2004年02月02日(月)

バイト先のお客Oさんは70歳少し前の”ハサミを研いで50年”と

いったような、つるッパ毛の職人ぽい男性である。

普段、「お客様は神様です!」と、サービス第一を

念頭に仕事をし、多少のことは腹にぐっと収めている私だが、

彼の物言いや態度には本当に辛抱ならんときがある。


というのは、

受付の際には、会員証をゴミでも捨てるように

受付カウンターに放り投げる。

パソコンを使い始めれば、サイトへのアクセススピードが遅いと

言って、人をオイ!呼ばわりで呼びつける。

で、丁寧に説明しようとすれば、何が気にいらないのか、

「そんなこと聞いてんじゃねぇ〜よ!なんでおせえか聞いてんのぉ〜!」

という具合である。

そのべらんめえ調はここが”下町だから”という理由だけでは、

到底理解しがたいものだ。


今日もそんな彼がやってきた。

相変わらず、会員証をふてぶてしい態度で出し、

吐き捨てるような勢いで呼びつけられる私。


しかし、私は指導員。指導員は客を大切にするサービス業。

「うるさいんだよ!」

とか

「帰ってください!」

と言うわけにはいかない。


私にできることは、インターネットを見る彼の後ろ姿に向かって

心の中でブツブツいうだけだ。



髪が一本も生えていない、


曇りのないピッカピカの丸い頭を眺めながら、



「お客様はお月様・・ですか?」と。



おしまい。


...




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