瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2007年06月25日(月) 「ブラッド・レイン」

2006年アメリカ・ドイツ 監督ウーヴェ・ボル
キャスト クリスタナ・ローケン ミシェル・ロドリゲス ベン・キングズレー
マイケル・マドソン マシュー・デイビス

18世紀ルーマニア。
ヴァンパイアと闘う「業火の会」を率いるウラジミール、セバスチャン、キャタリンは、サーカスの見世物になっている・・・驚くべき能力を持つ若き女性と出会う。
彼女レインこそが、人間を母にヴァンパイアを父に持つ、ハーフヴァンパイア「ダムフィア」だった・・

ヴァンパイアものですよ〜、でも私の好みのゾクゾクするような、耽美系ではないんですよね(苦笑)
アクション系、力強いわ〜、最近はヴァンパイアものも、アクション系が多いですよね・・そっちの方が主流(?)なのかしら?
主演のレインは女ターミネーターを演じたクリスタナ・ローケン。
あのシュワちゃんと堂々と渡り合ったアクションを、今回も見事に見せてくれました。いや、あの時よりも線がしっかりした・・がっちりと立派な体格ですよねぇ(あの時はもっと細かったような・・気がしてたんだけど)
もうひとりの女性でヴァンパイア退治のキャタリン、こちらは「バイオハザード」のミシェル・ロドリゲスですよ!!
彼女は個性的でいいですよね〜!!こちらもしっかりとアクション見せてくれます。

しかも、R15指定です、かなり激しく血が飛びます・・・。ヴァンパイアものの首噛みシーンの血もですが・・剣で闘う時の血のほうも派手でしたよ。結構刺激強いです。
そして刺激が強いといえば・・かなり激しいラブシーン(お子様と観るときは目を泳がせること必須です・・苦笑。あ、R15か・・でも家だと・・ね)いや・・もうビックリ(クリスタナさん、思い切りいいのねぇ・・苦笑)

ストーリーはシンプルで分かりやすいのですが、中で描かれるキャタリンの気持ちの変化のわけとか、彼女と父親の関係とかそういうのが中途半端なまま終わってしまうのが残念ですね、もっと描いて欲しかったです。
そして「ベリアーの3つの遺物」これの力って・・。世界を征服してしまうほどの力がね・・ほとんど描かれていないので・・ドキドキ感がないんですよね。

レインの父親であり、母を殺した憎い男、最強のヴァンパイア・ケイガンを演じるのは、ベン・キングズレー。もう少し力を見せても良かったのでは?ちょっともったいないですね。

アクションとか魅せてくれるだけに、物語がもっと盛り上がったらなあ・・って残念でした。
そうそう、なんなら、敵方に魅力ある殿方を一人置くだけでもずいぶん違うと思うのよ〜(笑)
私だったら、意味がわからないキャタリンの父は置いておいて、レインに異母兄弟を作るな。彼もハーフバンパイアなんだけど、父側についてるの。そしてもちろん容姿端麗、魅力たっぷり〜なんですね。ついでに兄弟と知らずに惹かれあう・・なんて設定なら・・非常に美味しいと思うのですが。
どう?どう?ダメかしらん?
ま・・これは私が見たいだけなんですが(爆)



2007年06月21日(木) そして・・・「CUBE 2」

2002年アメリカ 監督 アンジェイ・セクラ
キャスト ジェラント・ウィン・デイヴィス カリ・マチェット ニール・クローン マシュー・ファーガソン バーバラ・ゴードン リンゼイ・コネル グレース・リン・カン

さて、CUBE2です、結局借りちゃいました(笑)
今度のキューブはハイパーです!四次元立方体になってます。
空間と時間を移動して・・なんていう、より難しいことになってるのですが。

シンプルな映像、部屋も全部白と、別の部屋に続くドアは黒・・なかなかスタイリッシュです・・そんな中で今回囚われた人々はみんな私服なんですね・・そしてそれぞれちゃんと記憶も持ってる。
人々がそれぞれに隠し持っていた、なんらかの関わりが少しづつ見えてくるのは面白いんだけど・・それがあんまり発展しませんでしたね、お話として、人間ドラマとしては上手く膨らんでいなかったように思いました。
ベイリー夫人なんてすごくいいキャラだと思うんですけど。

そして、一番残念なのは、やっぱり次の部屋に移るときに1で感じた、あのハラハラ感、ドキドキ感が無くなったことかな、靴も投げなくていいし・・ボタンは・・舐めないか・・(苦笑)
同じようでは・・ダメだから・・ってことなんでしょうが・・。
しかも・・何かが起こっても、また違う次元の人間が存在するから・・ってことで、それだと余計ドキドキハラハラするのが減っちゃってる気がしました。
好評だったCUBEを受けて・・より難しく、より高度を目指したんだろうなあ・・って思いますが。
より面白く・・とはならなかったですね。キャラクターの魅力ももうひとつでした。
サイモンの行動も・・ちょっと理解に苦しむし・・脱出したいんじゃないの?

脱出方法も、結局自分達で見つけたわけじゃなかったし。おお〜!!っと思わせる解決ではなかったと思います。だって難しすぎるでしょう〜、なにせハイパーだから・・

そうそう!!「CUBE」シリーズ初のラブシーンはありましたけど・・(苦笑)
あの赤いドレスが舞うシーンが・・1の時の赤の部屋をちょっと思い出させたりして・




2007年06月20日(水) 「イギリスから来た男」

1999年アメリカ 監督 スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト テレンス・スタンプ ピーター・フォンダ ルイス・ガスマン バリー・ニューマン レスリー・アン・ウォーレン ジョー・ダレッサンドロ ニッキー・カット アメリア・ハインル メリッサ・ジョージ

「コレクター」のテレンス・スタンプ話から、思わず借りてきてしまいました。
し・・渋い〜〜!!渋すぎる〜、素敵です。
これはもう、テレンス・スタンプを見る映画ですね。

急死した娘の死の真相を探るためにイギリスからやってきた男。
静かでCoolな、でも立ちふさがるものには容赦しない男・・・・ハードボイルドです。

ストーリー自体は、とてもシンプルでしたよ、最後まで。どんでん返しも特になく・・あれ?やっぱりそうなの?って思うくらい。
でもそのシンプルなお話を、時間や場所を超えたフラッシュバックで魅せます。飛行機に乗った男、塀の前を歩く男、幼い娘の表情、そして成長した彼女の写真・・
面白い編集ですよね〜、そういう1つのカット、カットに、いろんなことを想像しちゃいました。
若い時のテレンス自身のあの、映像は・・なにかの映画のものなんでしょうか・・
ああいう使い方も初めて見ましたよ。

そしてテレンスを見る映画・・と書きましたが、もうひとり忘れてはいけないでしょう!!
そうです!!ピーター・フォンダ。
ちょっと軟弱な彼も必見です。

ただねぇ・・いくら娘のためとはいえ、直接関係のない・・下っ端は・・気の毒でしたよね・・そこまで思うなら・・自身の生き方ももっとねぇ・・と思ってしまったりもして。
いや、自分が何もしてやれなかったからこそ・・これだけは・・って言う気持ちなのかもしれませんね。

ラストで・・真相を知った時の彼の脳裏に浮かんだ娘の映像・・・
幼い娘が電話を持って叫んでる・・あの映像が・・とても切なかったですよね。
父親と・・そして恋人に・・・
同じことを繰り返さなければならなかった・・彼女を思うと。
そんな娘の心中を思い、やるせない・・表情を浮かべるテレンスがなんともいえないですね。

テレンス・スタンプの目力の前に脱帽でした。







2007年06月18日(月) 「CUBE」と名がつく3つの作品

ここ1週間ほど、CUBEに振舞わされる日々が(笑)

「CUBE ZERO」
2004年カナダ 監督 アーニー・バーバラッシュ
キャスト ザカリー・ベネット デヴィット・ヒューバンド ステファニー・ムーア
はじめに見たのがこれでした。WOWOWで放映されてたのを娘が録画してて。
キューブシリーズ第3弾、シリーズ完結編だそうなのですが・・最初にこれを観るのはどうなのよ??と思いつつも。
ZEROがついてますからね!!時間設定は第1作めの「CUBE」より以前に遡っているのです。
今回はCUBE内部で、監視する側の人間も描いています。囚われの被験者と監視側、両方を描いたことで、CUBEの謎が少し明らかになるものの・・緊迫感は弱まったような気がしました(あとで見た1作目を比べると・・)
でも、罪の意識から被験者を助けようとするウィン、彼がメガネの似合うなかなか素敵な男性だったのでね(マイケル・ウェザリーを思い出させるわ!!)ドキドキしちゃいましたよ。
最後は・・かな〜り後味悪かったです(涙)でも、このラストが「1」と繋がっているんですよね。う〜ん、でも酷いなあ。
被験者レインズの娘のお話がいまひとつ理解できなかったけど。本当に存在したのか・・それとも?


「CUBE IQ」
1998年 監督 ジョー・トルナトーレ
キャスト ダニエル・スペンサー ヴァージニア・ヘイ パトリック・リース メリッサ・カウツ
これはねぇーーー、間違えたんですよ(苦笑)
だってね・・ZEROと「2」のあいだにあるんだものーー、てっきり1作目の「CUBE」かと思って借りてきました。
そしたら、なにやらのどかな音楽、そしていきなり学園ものが始まって・・。どうしようかと思いつつも、せっかく借りたのだからと・・一応最後まで見ましたが。
いや・・見ましたけどねぇ・・久々になんとも言えない・・汗。
なぜこれに「CUBE」の邦題が付けられてるのか(原題はTHE GAME ROOM です)全くもってCUBEシリーズとは一切関係ありません。
あの閉じ込められた部屋は別に立方体ではなかったと思うのだけれど。
苛められた学生が、自宅に作った核シェルターのような部屋に、自分を苛めた学生や教師を閉じ込めて復讐するというお話です・・ですけど。これはねぇ・・もう、なんとも哀しくなるほど・・見所のない映画だったのですよ(涙)
お話も安易すぎるし、セットもおもちゃのようでしたし、何より悲しいのは登場人物の誰にも魅力を感じられない・・ってことでしょうか。
主人公が、なぜにあそこまで苛められなくてはならないのか・・も分からないし、苛めるほうも酷いけど、一番イヤだよ〜!!と思ったのは、「もう!!やめなさいよ」と口だけ言いつつも、でも苛める側にいつもついてる、女の子でしたね。誰より最低だと思います(キッパリ!!)


そしてやっと見れた「CUBE」
1997年カナダ 監督ヴィンチェンゾ・ナタリ 
キャスト モーリス・ディーン・ウィン ニコール・デ・ボア デヴィット・ヒューレット ニッキー・グァダーニ アンドリュー・ミラー

いやぁ〜、たしかにこれは噂にたがわず、なかなかに面白い作品でしたね。
凄惨なシーンもあり、ううっ・・と思う場面もありで・・苦手な分野でしたが。
見せ方が面白いです、閉じ込められた人々の会話から見える人間性。そしてそれがだんだんと・・本当の姿を見せてくる様子。
リーダーシップを取っていた警官の変貌ぶり(というか、本性ですね)がなんともいえないですよね。
数学的なことは分かりませんが、動いている・・っていう設定も面白いと思いました。因数分解・・懐かしい(苦笑)
そして「ZERO」から続いている・・あの人の登場。ええっ?と思うほど、容貌が違うかったのでビックリ(でも先にこっちを見るのが普通だから、あっちがビックリなのでしょうか)
彼が登場したことによって、仲間内に生まれてくるいろいろな感情も興味深かったです。
最後までずっと緊迫感が続いて。
う〜ん、でも密室ってそれだけで怖いよね・・息が詰まりそう。そしてそこに一緒にいる人は・・選びたい(汗)
ボタンを見たら・・口に入れちゃいそうな・・気がする〜(苦笑)








2007年06月17日(日) 「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」

2004年アメリカ 監督 ジェームズ・L・ブルックス
キャスト アダム・サンドラー ティア・レオーニ パス・ベガ クロリス・リーチマン シェルビー・ブルース サラ・スティール

メキシコ人のシングルマザー、フローには愛して止まない娘がひとり。
クリスティーナを立派に育てるのが彼女の生きがい、愛は十分、でもお金も必要だから。
従妹を頼り、国を出てロサンゼルスのメキシコ人地区に落ち着いついたフローは、ある裕福な一家の家政婦をすることになるのだけれど・・・

またひとつ素敵な映画に出会えましたよ、カポさん、ご紹介ありがとう。ご紹介いただかなかったら、絶対見てない映画だと思うんですよね。
おっしゃるとおり、アダム・サンドラーに惚れ惚れしちゃったわ(笑)

一家のだんな様ジョンがアダム・サンドラー。すごく腕の良くて評判のシェフの彼は、もちろん仕事に誇りを持っているけれど、なにより家庭や子供を一番大切に考えるひと。
そんなだんな様を持つ羨ましい奥様デボラを演じるのはティア・レオーニ。
彼女がなんともすごい(苦笑)なんていうのかしら?エネルギーを持て余している?っていうんでしょうか、あまりにいろんなことに力を使おうとして、一番大事なことを忘れているっていうのかな。自分の子供に対する態度とか、フローの娘に対することとか。自分はよかれとやっている・・だけに・・すっごく見てて疲れるタイプ。どうなん?あれは・・と思うようなこんな母親役をティアがまた!!見事に演じているのですよ!!すごい!!

娘を思うフローの気持ち、我が子を思うジョンの心配。
ふたりが夜更けにいろいろ話し合うシーンが、とっても素敵なんです。最初はまだ英語をほとんど理解できないフローなんだけど・・そこは気持ちがどこか通じる・・っていうか。
そんな二人がだんだんと近づいていって、真夜中のレストラン(ジョンの)で過ごす場面は限りなくロマンティックでしたよ〜。ふたりとも、互いの気持ちをわかっているけど、でも、ふたりとも、大切なものを壊すことは絶対に出来ないのですよね。
なんだかねぇーー、そういうのって、逆にとってもセクシーだと思いません?
床に裸足の足がつく瞬間、駆け出してゆくフロー。印象的で忘れられないシーンでした。

フロー役のパス・ベガが情熱的な美人顔なんだけど、とても愛らしくって。
そんな彼女のひとり娘クリスティーナも、こどもだからデボラから与えられるものが嬉しくて、だから母の決断を不満に思うのももちろん自然なんでしょうね。
でもふたりは、やっぱりちゃんと通じ合ってて、フローの愛情をしっかりと受け止めようとしてる、嬉しかったですね〜。

他にもジョンの娘、デボラの母親・・登場人物たちがいい味を出していましたね。
親子のこと、家庭のこと、そして心に秘めて思う人のこと。
こんなに自然に無理なく魅せてくれた監督さん、すごいわ〜。
そして何より、アダム・サンドラー、素敵です。絶対好みじゃない顔なのに(ごめんなさい〜)この映画の彼に夢中です(笑)



2007年06月07日(木) 「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」

2006年フランス 監督 パスカルトマ
キャスト カオリーヌ・フロ アンドレ・デュソルエ

ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの生み出した探偵の中でも、特に親しみを感じるのがトミーとタペンス。
ポワロももちろんミス・マープルも好きだけど、どこかやっぱりほら、並外れてるから・・そこが魅力なんだけど。
でもトミーとタペンスは、とても身近な感じがするんですよね、若き二人の冒険「NかMか」そして結婚した二人が探偵事務所を構える「おしどり探偵」・・そして、そして熟年になった二人にまた会えた「親指のうずき」と。なんだかすごく長く二人と一緒に過ごした気がして。
なのでねぇ・・ちょっと思い入れが大きすぎたのかなあ、この映画に。
ほら、私の中で二人のイメージがきっと出来上がりすぎていたんでしょうね。

う〜ん。う〜ん・・・ちょっと溶けこめなかったの(涙)
フランス映画なのですね、舞台はフランス。だから・・ってこともないでしょうが・・とってもマダムなタペンスにビックリ。
すごくお洒落。洋服もシンプルなんだけど、絶対高そう!(笑)って感じでね。しかもとってもスタイルが良くて。なんだかとっても「奥様」って感じでしたよ。
そしてすごくキツイのね・・まあ、原作のタペンスも気持ちよいほどはっきり物を言うタイプでしたけど・・ここまで厳しいというか・・辛らつですねぇ。

行動力溢れるマダムと、それを心配しながらも、見守っているだんな様・・っていう図は、二人のキャラでとっても素敵だったと思う。
でももっとキュートだと思うんだけどなあ・・私の中のタペンスは。
いやいや・・もう止めよう・・原作は原作、映画は映画なのだ・・(いつも言ってるくせに・・汗)

舞台になった村の風景は、とても綺麗でしたね。あの問題の暖炉の家も素敵でしたし、ちょっとなにか起こりそうな雰囲気も良かったと思います。
ただちょっと雰囲気に懲りすぎて、推理的な面では物足りなかったかなあ。
最後は・・バタバタを終わってしまったし。
哀れな死を遂げた女性の余韻をもう少し残して終わっても良かったのでは?
乾杯早すぎ・・(苦笑)
ひとつ・・場面を変えてから・・の乾杯にして欲しかったと思ったのでした。

あと、あの「親指がうずく・・」の歌を子供たちがみんなで歌うシーンにはちょいとビックリ。いやぁ・・なかなかビターですわね。


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