瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2006年07月31日(月) 「クラッシュ」

2006年アメリカ 監督 ポール・ハギス
キャスト サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン ジェニファー・エスポジート ウィリアム・フィクトナー ブレンダン・フレイザー テレンス・ハワード クリス・“ルダクリス”・ブリッジス タンディ・ニュートン ライアン・フィリップ ラレンズ・テイト ノーナ・ゲイ マイケル・ペーニャ ロレッタ・ディヴァイン ショーン・トーブ ビヴァリー・トッド

いかにもアメリカって思っちゃう群像劇でしたね。さまざまな人種が入り乱れる中で、次々と起こるクラッシュ(衝突)。火花が散るようなクラッシュもあれば、静かに繰り広げるクラッシュもあって。そんな衝突が、次々に波紋を呼んでまた新しいクラッシュを作ってゆく・・

黒人だから、白人だから・・〇〇系だから・・人種的なそういう根っこってあるんでしょうか、日本人の私にはぴんと来ないものがあるんだけど。まあ・・でもそういう人種的なものも少しはあるとしても、・・その人の環境、考え、地位、さまざまなものが人の中にはあるわけで。
たとえば、マット・ディロン演じるライアン巡査。その差別的ででっち上げ的な取り調べ(しかもセクハラ!)に猛然と腹が立っていたんだけど、事故のシーンで必死に女性を救い出す彼の姿には思わず涙がでそうなほど感動したり。
彼の取調べで妻との間に溝が生まれたTV局のプロデューサー(テレンス・ハワード)が、次の警官との遭遇では思わず切れてしまったり。
そんなプロデューサーをなんとか無事に治めたハンセン巡査(ライアン・フィリップ)が最後には・・なんとも痛ましいことを・・・
この人は良い人、この人は悪人・・と。そんな風にはならないわけ・・ですね。どんな人の中にも良い面と悪い面があって。状況や、まわりや、巡り合わせでそれがどういう風に表れるのか・・
クラッシュ・・・してみたいと分からない・・というわけでしょうか。
黒人刑事のグラハム(ドン・チードル)、彼の苦悩もなんとも言えませんでした。母親からの静かな責め苦。有る意味、一番辛いクラッシュかもしれません。
ブレンダン・フレーザーとサンドラ・ブロックの夫婦、こちらは結構期待してたけど、一番気持ちが入り込めないエピソードだったかもしれません。
そしてなんと言っても「透明マント」ですね。これには、もうーー。泣けました。もちろん少女と父親にもなんですけど、銃をむけた雑貨店経営者ファハドとその娘にも。思わず「神様〜」ってつぶやきましたよ。

群像劇としても見事な繋がりでした。
なんとかいいほうに向かった人、どうなっちゃうの〜って思う人。映画が終わっても彼らの人生はこれからも続いてゆく・・彼らのこれからの人生をいろいろと思ってしまいました。
ハンセン刑事・・彼の今後がとても気になります。

「アカデミー賞作品賞」受賞作品。地味ですが、見応えある作品でしたね。
俳優さんたちの充実ぶりも良かったです。




2006年07月30日(日) 「ある子供」

2005年 ベルギー=フランス 監督・脚本 ジャンピエール&リュック・ダルデンヌ
キャスト ジェレミー・レニエ 、デボラ・フランソワ ジェレミー・スガール ファブリツィオ・ロンジョーネ

ブリュノって何歳・・って設定なんでしょう。
ソニアは、きっと10代かしら?
若い恋人たち。公園でジュースをかけあったり、追いかけっこしたりする姿は、若い〜っていうよりも「幼い〜」「幼すぎる〜」って思ってしまいましたよ。
出産して帰ってきたソニアを迎えるブリュノは、自分の息子を見てもそんなに嬉しそうじゃない。ソニアに言われて、触ってみたり・・するけれど、一応のポーズのようで特別な思いも抱いていないようだから。
まるで盗んだカメラを売るのと同じように、自分の息子を売ってしまう・・・
こう書くと衝撃の事実のように聞こえるけど、彼にはそれはそんなに悪事・・って風じゃなく、ただ何も考えてない・・。今お金があればいい・・お金になるものだったら・・それは何でもよくって・・そんな気持ちからのこと。
そんな彼の行動や、気持ち、彼という“ひと”がなんともリアルに映像から伝わってくるんですね。ある子供・・っていうのは売られた息子ジミーのことじゃない、彼ブリュノのことなんですね。
ソニアも幼いようでいて、彼女はやっぱり「母」なんですね。おなかを痛めて生んだ自分の子供・・に対する母性は目覚めているわけです。
彼女の怒りに触れて、初めてブリュノはまずいことをした・・と思います。この時点でも彼は自分のしたことや息子に対して悪いと思っているわけじゃない、ただ彼女の怒りに対して困惑しているだけなんですね。
彼女に謝るのも・・果たして本当に彼女に謝りたいのか、ただお金を少しもらって今の困った状況を乗り切りたいのか・・っていうところですよね。

はあ・・なんとも・・なんてことだ〜〜と思いつつ、見ていましたが。
彼が子供を取り返しに行く場面や、少年と盗みを働いて逃げるシーン・・これがね、なんでしょう、やたらドキドキしてしまいましたよ。
冷たい水に入るシーン・・今は夏だから気持ち良さそうに思えるかと思ったけど、本当に冷たさが伝わってくるようで。
警察に少年を訪ねる場面・・彼の中で何かが変わっていったのでしょうか。そのままほおっておくこともできたはず、今までの彼ならそうしていたかもしれないのに。

自分に子供が出来たら、大人になれる?そうじゃない。
何歳になったら大人?分からない。
ラストシーン(なんとも唐突に終わるわけですね・・)のブリュノの涙、泣いてる姿は大人になんて見えませんが、むしろ子供のような泣きかたなわけですが。
でも、自分以外のもの・・に目を向けること(少年に対しては)をした彼の中では何かが少しは目覚めているのでしょうか。
大丈夫かな、この二人・・人間、そんなにすぐに変われるわけじゃないぞ・・なあんて思いつつも、でもちょっとほっとした思いも。
いろんな複雑な思いが残ったラストシーンでした。

それしてにも、ジミー君。なんて大人しいんだ・・・
泣かないし・・まるでお人形のようでしたよ。まだ生まれてから9日なんですよね?でも頭や首もやたらしっかりしてるし。あの抱き方大丈夫かい?とか、あららら縦抱きはまだねぇ・・とか、(一応子供育てたので)そういうシーンがやたら気になってしまいましたよ(笑)



2006年07月28日(金) 「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」吹き替え版

2度目のDMCは、だんな様と。
彼は吹き替え派なのですよ。
私も字幕版の訳とどのくらい違うかなあって興味があったしね。

ジャック・スパロウ/ジョニー・デップ(平田広明)
ウィル・ターナー/オーランド・ブルーム(平川大輔)
エリザベス・スワン/キーラ・ナイトレイ(弓場沙織)
ビル・ターナー/ステラン・スカルスガルド(柴田秀勝)
デイヴィ・ジョーンズ/ビル・ナイ(大塚芳忠)
ノリントン/ジャック・ダヴェンポート(森田順平)
ギブス/ケヴィン・マクナリー(青森伸)

「1」の時と同じ声優さんたちですよね、船長たち。
平田さんは相変わらず面白い。
平川さんの声が前より張りがあってよく響いているような気がしましたよ。オーリもKOHの時にボイストレーニングして「1」のウィル君の声とは違いましたもんね。
キーラちゃんの弓場さんの声、あまりに可愛くて最初の「ウィル!」でちょっと驚いたのですけどね・・ほらエリザベスは男前キャラですから(苦笑)
ジョーンズ船長、大塚さんですよ!!う〜ん、いい声だ〜。

話の内容や会話は、やっぱり吹き替えの方が分かりやすいですよね。
サイコロゲームの説明もちらりと言ってくれてましたし。
ウィル君とパパとの会話は、吹き替えの方が優しい感じなんですよ、訳が。別れのシーンのところなんてね・・よりうるうるきますよ。
船長とエリザベスの「互いの好奇心」についての会話、あそこも分かりやすいです。洒落た会話なんだなあ・・って改めて実感。

あと吹き替えだと画面に集中できるっていうのもありますよね。ボーンゲージのところや、水車のシーンもしっかり、しっかり見てました。あ!でもあのあたりはしゃべりは無いか・・(汗)

いつも辛口のだんな様の感想は(日記にも書きましたが)「遊びが過ぎるわ・・」でしたよ(苦笑)
まあ、たしかに・・いいところ突いてます。
でも、真面目にああいうことやってるのが、あの映画の面白さなんですよね。夏と冒険とアクションと・・恋!ですよ。
2度目見ても、やっぱり笑っちゃって、そしてパパとのシーンはうるうる・・で、例のシーンはドキドキで(笑)最後はぐぐっと切ない・・のでした。

「1」とのリンクシーン、(前も書きましたけど)気づくと他にもまだまだありますね。
未見の方、注意です。








とらわれたエリザベスにウィル君が会いに行って、その様子を見てる総督が蝋燭立てを壊しちゃうとこ。(前はウィル君が壊してたし)
1では船長がオールで殴られたけど、2ではウィル君だし。
1では船長に粉(?)かけられてたウィル君、2ではノリさんに砂かけられてた・・
なあんて細かいところ、探して遊んでみたりしてました。

しかし・・うちのだんな様最後に出てきたあの方のこと・・忘れてるとは・・・1の復習してから見たほうが良かったんじゃ・・(苦笑)



2006年07月18日(火) 「スタンド・アップ」

2006年アメリカ 監督ニキ・カーロン
キャスト シャーリーズ・セロン フランシス・マクドーマンド ショーン・ビーン
リチャード・ジェンキンズ

暴力をふるう夫と別れ、故郷の町に戻ってきたジョージー。
二人の子供を養っていくために選んだ仕事は、男たちに混じって鉱山で働くことだったが、そこで女性に加えられる、あまりに酷い嫌がらせ、セクハラに彼女は一人で立ち向かうことになる・・・・

鉱山で働く女性・・こんなことを言ったら、それこそセクハラなんだろうけどやっぱりシャーリーズは美人すぎるもの・・・目立つものねぇ。しかし、酷いですよね、男性たち。そんなに小さな人間でどうする〜!!って言いたくなります。
これは実話をもとにしていて、特典の中で実際に集団訴訟を起こした女性たちが登場し、当時のエピソードを語ってくれていました。彼女たちによると親切にしてくれた男性たちもいたとのこと。
でも映画では、そのあたり厳しくて、ジョージーは全く孤立してしまっていましたね。
もし、私が彼女たちの立場だったら・・ジョージーみたいな勇気はないでしょうね。我慢するか、どうしてもダメなら辞めてゆくか・・波風を起こして、よけい事態が悪くなるのを恐れるほかの女性たちの気持ちの方が、実はすごくよく分かったりして。
一人闘うジョージーを、でも綺麗ごとでは見せず、追い詰められた彼女が冷静にものが見えなくなって息子を無理やりつれて帰ったり、親友に酷いことを言ったりするの悲しいシーン。ああいうところを描いて見せるところがリアルでしたね。
それにしても親友のグローリー。彼女を襲った運命もあまりにも辛いですよね。だんなさまのショーン・ビーンがすごく素敵でしたよね。優しい〜〜、あんなだんな様が欲しいです。良かった〜〜、豆さま、今回は指輪も取らなくていいし、クローンを追い詰めなくていいし、機長の立場に苦しまなくて良かったんだね・・(苦笑)

裁判のシーン、裁判長の采配にはかなり疑問もあったけど、しかもジョージーの過去の事件・・あれがあそこまで暴かれることになるのにも疑問はあるけれど。
でも、でも、やっぱり少しずつみんなが「立ち上がってゆく」あのシーンは涙なしでは見れませんでしたよ。
原題は「North Country」ですが邦題の「スタンド・アップ」も大いに納得です。

涙・・といえば、裁判のシーンもそうですが、一番じーんときたのはあのお父さんの言葉ですね。おお!!やっと、やっと、父さん〜〜って思いました。
でもちょっと急に変わりすぎ・・でしたけど(汗)あれはお母さんの勝利(?)でしょうか。シシー・スペイセクですよ、懐かしい。

実際には勝訴するまでには10何年もの歳月がかかったとか。
何かを変えるのには、やっぱり一朝一夕ではいかない・・ってことなんでしょうね。
でも最初の一歩を示して、立ち上がらないと・・何もはじまらない・・。それをしみじみ・・と思いました。



2006年07月16日(日) 「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」

2006年アメリカ 監督ゴア・ヴァービンスキー
キャスト ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ
ステラン・スカルスゲート ビル・ナイ ジャック・ダヴェンポート

見てきましたよ〜!!我慢できずに先行行ってまいりました!!
1作目終わった時、3部作って聞いて実は内心では「大丈夫かなあ・・」って心配する気持ちあったんですよ。でもあるとなると・・これはもう楽しまなくっちゃ!ってことでね。
で、楽しんできましたよ(笑)

ネタバレ・・ほどじゃないですけど、いろいろ書いてますので、真っ白な状態で見に行きたい方は注意してくださいね。





何もかもパワーアップ、スケール大きくなってましたね。タコやら、イカやら、やどかりやら、ふじつぼやら(笑)怪人たちがうようよ・・・と。
どこかで海版SWなんて言われてましたが、たしかに(笑)
アクションシーンも満載。廻ったり、落ちたり、転がったり・・と。

ただね・・パワーアップしすぎて・・アップ、アップって感じもしましたよ(苦笑)アクションシーンもすごいんだけど、なんていうか、コミカル度が増してて、ドキドキ度はちょっと減ってませんでした?船長が・・まともに戦ってないんですもん(ほら1では鍛冶屋では結構真剣だったけど 苦笑)そしてかなり長い・・ですよね。絡んでくるキャラが多すぎて、もうちょっとすっきりとまとめたほうが良かったんじゃないか・・とも思いました。盛りだくさんってことにしとこうかな。

船長は、あの食人島では大いに笑わせてもらいましたよ。可笑しすぎ〜。
笑いの比重が・カッコよさを上回りそうで(笑)ぴしっとしたカッコよさを見せるシーンももうちょっと欲しかったのよ〜。アイメイクが濃くなってる〜(笑)
ウィル君はね、もう君なんて呼べないくらい、成長してましたね。いやぁ〜、いつのまにあんなに男っぽくなったんだ〜。
船を操ったり、指揮したり頑張ってましたね。帆を切り裂きながら降りてくるシーンがカッコ良かったですよ〜。あとはかごに入れられて廻ったり、転がったり、ムチ打たれたり(キャ!!背中が見える〜〜、これはサービスシーンですか?爆)ご苦労さまです。樽で散々廻ったあとでまともに立てなくて海にさばん!っていくシーンが可愛い。
でもこんなに頑張っているのに・・恋人が〜〜。目撃シーンが切ないわ〜。
エリザベス・・強さがますますパワーアップ!!どこまで進化しますかい?
男装して船に・・ばれそうになってドキドキ・・ってないのね?
島に上陸して3人の男達が戦う横で怒ってる彼女は可愛かったね。
一番最初の結婚式のドレス姿、綺麗でした、もうちょっと見たかったけど。

エリザベスと船長ね、たしかに似たもの同士、惹かれあう・・っていうのも分かりますけど・・でももうちょっと距離感ほしかったかな。お互いあんなに急接近っていうのもね。
船にエリザベスが乗ってる・・って聞いて船長が「ラムを隠せ」っていうの、あれは可笑しかったよね。
こんな風に1のシーンやセリフを上手く使ってるところは面白かった。
ウィル君の「海亀に・・」やらはたかれるシーンや(ちゃんと同じ女性でね)豚も出るし、ピンテルとラゲッティの「お嬢ちゃん〜」やら。エリザベスが気絶してみせたり・・とかも。また1を見直したくなりましたね。

え〜っとあと新キャラさんたちですけど。
私のお気に入りはティア・ダルマさんだね!カッコいいわ、素敵だわ。彼女の住まい?を訪ねたシーンは冒険モノぽくって。ぜひDLでもティア・ダルマの巣窟(?)を作って欲しいです。
ウィルパパは・・ええ〜っと散々1でそっくり〜って聞かされてましたけど・・そっくりですかぁ〜??いや、きっとほら今は死人のようだし、フジツボついてるから・・だからだよね(苦笑)でもパパとのシーンは、今回私的には一押し!!です!!
うるる・・って来ちゃいましたよ。もういいから・・エリザベスは船長にあげちゃってパパと二人で幸せになってください・・と思わず思いました、ダメ?
ディビイ・ジョーンズ・・あそこまで顔が全然見えないとは・・。ビル・ナイさんご苦労さまです。蛸足でピアノのシーン、見事〜(笑)でもすごい怖いはずの悪役ジョーンズ・・怖くないのは・・やっぱりあの蛸足のせい?(苦笑)

「2」って難しいと思うんですよ。お話的にもね。
でもちゃんと「3」に続く橋が出来てましたし、どうなったのか、どうなるのか、早く続きが見たいです。

まだまだ書き足りない・・ですけどまた行くと思うので、また今度ってことで(笑)
あ、最後に出てきたあの方・・・・カッコいい〜〜!!
思わず「待ってました〜」って心の中で言ってしまったんですけど、どうしてかしら(笑)
エンディングのあと、今回も1シーンあります(笑)






2006年07月08日(土) 「タッチ・オブ・スパイス」

2003年ギリシャ 監督タソス・ブルメティス
キャスト ジョージ・コラフェイス タソス・バンディス マルコス・オッセ
バサク・コクルカヤ イエロクリス・ミハイルディス

こういう映画に出会えるから、映画を見るって嬉しいこと、素敵なことなんですよね!

冒頭のシーンでは、ビックリ〜。ええ〜?これって「タッチ・オブ・スパイス」だよね?と思わずDVDを確認しようかと。

「料理の味を決めるスパイスが目に見えないように、大切なものはいつも目に見えない」
スパイス店を営むファニスの祖父が、幼いファニスに教えたのはスパイスについてだけじゃなかった。スパイスになぞらえて語られる天文学!(このシーン、素敵ですよね!私もこんな風に教わりたい)まるで哲学のように語られる人生のこと!
屋根裏部屋がいい雰囲気。
ファニスが7才にして料理の才覚を表すシーンも楽しい。
台所のシーンや料理をするシーン、食事の場面も、美味しそうであれはなんていう料理だろう、これも食べてみたい・・って思いましたね。あのなんでしたっけ?苦いスパイスは・・嫌ですけどね(笑)
肉団子にシナモン!!これ一度やってみたいですよね。ほら、でもシナモンははるか昔から愛のハーブとして有名ですもんね。

トルコとギリシャの対立の激化・・こういう歴史的背景は知りませんでしたが、故郷を訪ねることをこれまでしなかったファニスと、逆に後から行くといいながら一度も来ることが無かった祖父・・彼らの気持ち、最初は分からなかったんですよ。
でもファニスが言ってましたよね?また再び失うのが怖い・・と。
故郷を思う気持ち、その気持ちが強い分、きっとそういう(また失うのではないか・・という)気持ちが強く感じられるんでしょうね。

祖父との再会もしっかりと描かれているのかとおもったら、そこはとても現実的に終わってしまって。ラストはファニスの初恋の相手との再会が描かれたのでした。でもけっしてそれが不自然ではなかったのです。
再び故郷に戻ることを選んだ彼に彼女の取った選択は・・・う〜ん、なんともいえない。大人の映画ですよ。でもすごく良かった。
「駅のホームで振り返れば、再会を約束することになる・・」
これ!このセリフ・・心にインプットいたしました。せ・・切ない〜・・でも素敵だわ。

屋根裏部屋に舞うスパイスの宇宙(?)・・こういうラストシーンも珍しいんじゃないかしら。でもこの映画にぴったりでとても素敵でした。

そうそう、「ラキ」っていうお酒を飲むシーン、これも印象的でしたね。トルコのお酒なのでしょうか。何かで割って飲むのかしらね?


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