瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2004年04月29日(木) 「コールドマウンテン」

2004年アメリカ 監督アンソニー・ミンゲラ
キャスト ジュード・ロウ ニコール・キッドマン レニー・ゼルウィガー
ドナルド・サザーランド ナタリー・ポートマン フィリップ・シーモア・ホフマン

いいなあ〜、いいよぉ!!
なにがって〜!!ねえーー!!
戦争に行った男と彼を待つ女。
二人の間には交わした会話とたった一度のくちづけ(あ、でも結構情熱的でしたよね、キス!)が。

私を支えてる最後の細い糸はあなた、「また会える」という想いだけ。戻ってきてー。
こんな手紙をもらったら!!戻らずにはいられないでしょうーー!!
逃げて、逃げて。彼女の待つコールドマウンテンにただひたすら向かうインマンの姿にただただ二人の再会を望みましたよ〜。途中でであった人々とのお話もどれも印象的でしたよね。

ジュード・ロウが美しくって!!純粋で一途な男性って、やっぱりいいなあー。ほれぼれ。

でもビックリしましたね。戦争のシーンも多くて。特に最初のあの爆発シーンとクレーターに落ち込む北軍の姿。
自衛団のシーンや、ナタリー・ポートマンのエピソードとか。甘くせつないロマンスって勝手に思い込んでいた印象が飛んでゆきました。

そんな中、ルビー(レニー)はたくましかったなあ。彼女が出てくるとなんだか雰囲気が変わりましたね。彼女のたくましさがエイダ(ニコール)を変えていったけど。ルビーもまたエイダと出会って世界が広がったと思うな。好きなシーンは、二人が夜、本を読んでいるシーン。「嵐が丘」ですよね!!
ヒースクリフを思いながらも別の人と結婚しようとするキャサリンに続きが気になるルビーの様子が微笑ましくって。
あと印象的なのは、サリーの家の井戸を覗くシーン。本当に覗いているんだものー。3人して。この井戸のシーンは、冒頭のゆらめく水や、最後のシーンとも繋がっているなかなか面白いエピソードですよね。

ルビーと父親の話も好きだわ。泣きながら駆け寄るルビーの姿に思わずもらい泣き。そういえば、エイダと彼女のお父さんも良かったよね。ドナルド・サザーランドは、やっぱり存在感が違うわ〜。

ほかにもいっぱい頭に残ったシーンとか、印象的なセリフとか。
映像や衣装も素敵でした。
原作、良いって聞いて買ってきました。今読んでいます〜。



2004年04月28日(水) 「キルビル」

2003年アメリカ 監督クエンティン・タランティーノ
キャスト ユマ・サーマン ルーシー・リュー ダリル・ハンナ デヴィッド・キャラダイン サニー千葉 ジュリー・ドレフュス

廻ってます、廻ってます。
恨み〜ぶうしーーー。あの曲がね・・・頭の中を。
なんていうか・・んん〜。口が半開きのまんま、観てたような気がする。
物凄い血しぶきとか、あのアニメのシーンとか。

でもあんなに血が飛んでも、いっぱい死んでも、なんでだろう?何故だか悲惨な感じがしなかったのですよ。凄すぎてね・・あっけにとられちゃったのかな。

復讐する花嫁、ユマ・サーマンが良いよね。
まあ、すらっとしててね。決まってて。子どもの前で殺しちゃう・・っていうショックな場面もあるのだけどね、でもそのあとの彼女のセリフがね「それでも納得いかないなら、私を倒しにきて(違うか・・うろおぼえ)」みたいなこと言ってね。なんていうか・ドライでね。正面から堂々と復讐する彼女の姿が潔くってね。
それが、悲しいはずの復讐劇をすかっとみせてるのかもしれないわ。

どうなるのでしょうねえ。続きは。
何これ〜!?っていいながら観ましたけど。かなり続きが気になるのでした。
ビルとの関係は?殺された花婿は?
そうしてお腹の中の子どもは?
「2」であきらかにされるのかな。なんで彼女は「ブライド」っていう名前なのでしょう。
ダリル・ハンナとの対決が気になりますわ。あの眼帯・・あんなにつけてる看護婦さん、いないって!!(ってそういう突っ込みしてたら、きりないのです・・)

それにしても!!
千葉ちゃんのハットリハンゾウは・・凄い切れ味なのですねえーー。



2004年04月23日(金) 「バジル」

1997年アメリカ 監督 ラダ・バラドワジ
キャスト ジャレッド・レト クリスチャン・スレーター クレア・フォラーニ

圧倒的な父の存在、憎みながらも、その影響力から逃れることが出来ずに苦しむ青年貴族バジル。
ある日彼はマニヨンという青年に命を救われ、彼に紹介された美しいジュリアに恋するのだが・・・・その陰には隠された憎悪と復讐が眠っていた。

バジルの幼年時代、彼が描いた覆面の男のエピソードが面白くて、このあたり最後のほうと絡んでくるエピなのでもっと描いても良かったのではないかと思ったけど。
父を超えたい、彼の影響下から出たいバジルの葛藤はよく伝わってきたけれど。
なんていうか、マニヨンの気持ちとか、バジルのお父さんの気持ちとか。
そのあたりももっと見たかったな。ジュリアにもきっと苦悩があったと思うのだけど、そのあたりも全然見えなくって。

しっかし、あんなに踏みつけなくってもいいよねえ・・・・うう・・・怖いものがあったわ。

そして見終わって思うのは・・・クララ!!あなたご苦労さまでした・・ってことなんですけど・・こんな感想ではダメかしらん。



2004年04月18日(日) 「オーシャン・オブ・ファイアー」

2004年アメリカ 監督 
キャスト ヴィゴ・モーテンセン オマー・シャリフ

実在したカウボーイ、フランク・ホプキンスを演じるヴィゴ、素敵でしたねえ。
馬に対する愛が伝わってきたわ、本当に。
駈ける姿も決まってるし。これは彼のための映画でしたね。

砂漠のレースは過酷ですけど、夕日が沈んでゆく様や、その中をヒダルゴと進むフランクの姿が美しくて。
砂嵐のシーンも圧巻でしたけど、決してSFXに頼った作品って感じではない、なんか懐かしい、暖かい雰囲気をもった作品でした。
オマー・シャリフも出ているせいかしら。彼の役がまた、面白い役なんですけど。アラブの族長なんだけど、カウボーイが好きでワイアット・アープの話なんて聞きたがるのね。
族長の娘さん、いわゆるお姫様ね、彼女とフランクの関係も良かったと思うなあ。決してキスなどしません(笑)心惹かれあうものがあってもね。
うんうん、最後までね。むやみにくっついちゃダメですよね。

ヒダルゴは可愛かったですね〜。クリクリとした目でね、あのまだらの模様がまたいいのね。
最後にヒダルゴが、群れの中にはいってゆくシーンには、なんだかじーんとしちゃいました。

あ、あとね、あのアラブの王子様、彼そんなに悪い人には思えなかったけど。彼とあのお姫様を守って戦うアラブの人ね、あの人も印象的でしたね。
それとあの英国夫人ね!!砂漠でお茶、お茶。パラソルにお茶。お茶のある映画になるかな・・・無理やりしようかな〜。



2004年04月17日(土) 「ザ・コア」

2003年アメリカ 監督 ジョン・アミエル 
キャスト アーロン・エッカート ヒラリー・スワンク ブルース・グリーンウッド

世界各地で起こる異常現象、出だしから引き込まれるものがありましたよ、これ。
人々の突然死やら、鳥の異常飛行。そしてスパースシャトルの制御不能。

地球の核(コア)の停止ですかぁ・・・ほおお〜。よく分かりませんけど、実際こういうことって未来に起こったりしないんですかねえ。怖いなあ。
あ、でも中盤に明らかになるこのコアの停止の原因を思うと、やっぱり一番怖いのは人間でね・・

選ばれし6人のキャラがなかなか面白いのですよ。
大学教授(アーロン)も魅力的だし、いけすかない科学者・・彼がねえ・・最初はんん〜っと思ったけど憎めない、いいキャラなのですよぉ。
そして、地球探査艇バージル!!これを発明した博士!!あなたが一番凄いよぉ!!

あぁ・・出来るなら全員で帰ってきて欲しかったわね、最後は、こういうパニックものの定石どおりの展開になったのが残念でした・・
残るのは・・いつも決まって・・なんですよねえ。(違っても良いと思うのですけど)



2004年04月15日(木) 「ティアーズオブザサン」

2003年アメリカ 監督 アトワン・フークア 
キャスト ブルース・ウィルス モニカ・ベルッチ コール・ハイザー イーモン・ウォーカー

ウォーターズ大佐、気持ちは分かります!!分かりますけど引き返さないで〜!!って叫びたくなりました。あのまま部下の人の言ったように無理やりにでも彼女だけ連れてきたらいいのに・・・って思いましたよ。
アフリカの内乱でしょう、やはり他国の軍隊のかかわる問題ではないのでは・・って思うのですけど。
まあ、でも残虐行為を目の前にして、軍人としてではなく人として気持ちが動いたってことでしょうか。
だって軍人としてだったら、今までにもいろんな作戦を遂行してきてるわけでしょう(でもそのわりには、大佐も部下も心優しい人たちだわねぇ・・・)

家族で観ていたのですけど、部下の方が気の毒でみんなして女医さんに非難が集まりましたね、どうしても。
あ、でも男性のさがでしょうか(笑)だんな様だけは彼女を非難しなかったなあ。美人だしねえ、モニカ。私はね、あんなにシャツのボタン開けるなよぉ!!って思いましたけどね。危ないでしょう〜。

彼らが救った未来の指導者が、反抗する勢力に残虐行為を持って報いることのないように・・それだけを祈りますわ。



2004年04月14日(水) 「エデンより彼方へ」

2002年アメリカ 監督 トッド・ヘインズ
キャスト ジュリアン・ムーア デニス・クエイド デニス・ヘイスバート パトリシア・クラークソン 

紅葉した葉の美しさに見とれているうちに物語りは始まって。なんて色彩の美しい映画かしら。
時代は50年代らしい。登場する車もまさにクラッシックで楽しいし、キャシー(ジュリアン)のドレスやファッションが素敵なのです。ふわっと広がったスカート。柔らかいスカーフ。淡い色合いのドレスの綺麗なこと。

絵に描いたような理想の夫婦・・・のはずだったのに、夫には隠された秘密が。キャシーと結婚して子どもも設けているのだから、彼も自分の同性愛的なものを押さえようとしていたんだわね、きっと。でもやっぱりどうしても押さえきれなくなってきたのでしょうか。そんな彼にショックを受けながらも、愛していこうとするキャシーだったのに。
辛いキャシーにレイモンドの言葉はすーっとはいっていったのでしょうね。二人で語るシーンは良かったわ。
この時代、同性愛もそうだけど、人種差別もかなりのものがあったのですねえ。一緒にいるだけで、非難を浴びるなんて。キャシーの親友でさえ、分かってはくれないのですものね・・悲しいですよね。
キャシーは偏見をもつことなく人の本質を見れる人だったのでしょうね。そんな彼女とレイモンドにもやっぱり現実の壁は越えられないものがあって。

最後はかなり吹っ切れたようなキャシーのだんな様と違って、キャシーはこれから大変だろうと思うのだけれど、彼女がこれからも誇り高く、毅然と生きていけますように・・って願わずにはいられません。

エンドロールも美しいので必見ですよ。
そうそう原題は「FAR FROM HEAVEN」。邦題は天国ではなくって、エデンと訳したのね。これには何か意図するものがあるのかしら。



2004年04月08日(木) 「アイスストーム」

1997年アメリカ 監督アン・リー
キャスト ケビン・クライン シガニー・ウィーバー ジョーン・アレン クリスティーナ・リッチ トビー・マグワイヤ イライジャ・ウッド 

一見平穏に見える家族・・・けれども水面下ではお互いの心はばらばらで・・
(っていうとこの前見た「家族という名の他人」を思い出します。どちらも感謝祭が舞台だしね)
夫は隣人の妻(シガニー)と不倫し、妻はそれにうすうす気づいていて情緒不安定・・万引きなどしてしまい。子供たちも両親の訳ありげなようすにちゃんと気づいているし。
それなのになにごとも無いかのように感謝祭には仲の良い家族を演じようとする・・んだねえー。夫は。七面鳥にラズベリーソースですかー。
娘はなんだか不思議な雰囲気だし(クリスティーナ・・この頃かなりぽちゃってしてるのね・・)。いったい彼女はどうしたいんでしょ?なにか自分を持て余しているよう??あの弟君には、なにやら同志的な匂いを感じているのかしら。

う〜〜〜ん、よく分からなかった・・雰囲気とかは好きなんだけれど。トビーとクリスティーナの兄弟のシーンも好きだし。イライジャがね!!ビックリするほど可愛いのには驚きですよぉーー!!女の子かと思いましたもん。巻き毛でね、色白!!そしてあの目ですもんー。
奥さん役のジョーン・アレンのなんともやりきれない様子も響いてきたし。でもシガニーは分からなかったなあ。彼女の気持ちとか。

すべてのものを凍らせるというアイスストームの夜は美しかった。悲しいくらい綺麗だった。

最後に動き出した汽車で帰ってきたトビー君をみんなでお出迎え・・っていうシーンにちょっとほっとしたかな。それにしてもトビー君、ぴりぴりした家族たちの中にあって、なんとも癒される存在感でしたね〜。



2004年04月03日(土) 「テープ」

2001年アメリカ 監督リチャード・リンクレイター
キャスト イーサン・ホーク ユマ・サーマン ロバート・ショーン・レナード

イーサン・ホークとユマ・サーマンっていうとどうしても「ガタカ」を思い出してしまうのだけれど。そして、とても期待して借りてきたのですけど・・・

3人だけです。登場人物は。舞台はモーテルの1室!!そこから一歩も出ません!!
数年ぶりに再開した3人の同級生の語る・・過去の出来事。
面白いって思ったのは、最初はヴィンセントを問い詰める役だった友人ジョンが、途中からヴィンセントに完全に飲み込まれ、このまま行くのかな〜って思ったら、今度はエイミーの登場で、ヴィンセントの立場がなんとも哀れになっていくこと。
こういう形勢逆転的な展開は面白いと思ったのだけれど・・でも・・嫌だわ〜。こんな人たちー。3人とも嫌よぉーー。
いったいどうしたいわけ?ヴィンセント。10年前の自分の彼女とジョンとの間の出来事をそこまでして暴きたかったわけ?いまさらなぜ?
ジョンもなんだか(最初は彼が気の毒だったけど)よく分からないし。エイミーもねえーー。

でもイーサンの嫌なヤツぶりは凄かったわ。
なんやの〜!!この男〜〜!!ってくらい嫌なやつだった。
題になってるテープ・・はヴィンセントがジョンに告白させた一部始終を録音したテープのこと。これがまた、あまり何の意味もなさない結果になるのも・・またひとつの面白さっていうことかしら!?


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