瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2004年03月31日(水) 「恋愛適齢期」

2004年アメリカ 監督 ナンシー・メイヤーズ
キャスト ジャック・ニコルソン ダイアン・キートン キアヌ・リーブス
フランシス・マクドーマンド アマンダ・ピート

54歳劇作家、バツイチ。仕事と名声には恵まれるけれど、もう恋などすることもない・・・と思っていたエリカの前に現れた二人の男性。
一人は自分と同年齢・・なのに・・なんと娘の恋人。もうひとりは、20歳近くも年下の青年医師。
ずばり!羨ましい!!本音の感想は・・もうそこに限るでしょう!!
最初は全然いい印象の無かった、ハリー(ニコルソン)との会話の中に心惹かれるものを感じて・・・目じりのしわも気にせずにきゃっ、きゃっと笑うエリカ(ダイアン・キートン)が可愛い。
そして爽やかジュリアン!!(キアヌ・リーブス)すっごく好青年だよね!!こんなお医者さんいたら、もてもてだよぉ。彼に誘われたエリカのお洒落した姿を見て目を白黒させるハリーも可笑しい。いつもエリカは家では白い服を着てるのですよ、タートルとか、Tシャツでも。それがお洒落するときは黒なのね!!それがね、なんとも大人!!って感じでいいなあ。
彼女の娘の若さいっぱいのファッション(こちらも可愛い)とも好対照でね。

前半かなり思ったよりコメディーっぽい感じでした。
でもエリカ!!ビックリしたのは結構感情表してましたね!!あの泣き笑いしながらの執筆には圧倒されました。(けど・・あんなにハリーネタ・・・そのまま使うのはどうかなあ・・・・って。可笑しいけど。)

最後はね、あれ?大逆転!!と思いきや、やっぱり・・・ってことでしたね。一番大人だったのは、ジュリアン(キアヌ)かしら。あぁ・・・でももったいない。私にください〜。
「市場で掘り出し物を見つけた」ってセリフには笑えました。
どちらを選んでも良かったんじゃないかって思いましたね、エリカ。
何が起こるかわからない・・・人生は最後まで。って感じでしょうか。
私もまだまだ〜(笑)

それにしても、エリカのあの別荘は、素敵でしたね。海辺を散歩してビーチでワインを飲んだり。キッチンとかもいいよねえ、広〜い。
パジャマでパンケーキ、食べたくなりました。



2004年03月20日(土) 「家族という名の他人」

1997年アメリカ 監督 バート・フレインドリッチ
キャスト ロイ・シャイダー ブライス・ダナー ジュリアン・ムーア ノア・ワイリー ブライアン・カーウィン ジェームズ・レグロス 

1997年サンダンスフィルム正式出品作品だそうです。

感謝祭に集まった家族たち。
それぞれに恋人を連れてきたジェイクとミア。3年ぶりに帰郷したウォーレンをはじめ家族のあいだはどこかぎこちない雰囲気もただよう・・・・

ウォーレンと恋人の間に何があったのか、そして彼と父親の確執はなぜ?
口を開くごとにとげを見せるミアの心の中は・・
前半は、家族のリアルな会話や帰郷した夜の寝室での様子など、なかなか面白かったのですけど・・
それにしても・・お父さん。何故に??
どうしてあんな行動をとってしまったのですかねぇ?本当に彼女が好きだったの?
息子に悪いと思っているのなら・・いまさら謝れなくても、また同じ行動をとることないんじゃないかと。

ミアもねえ・・・何かあるのだろうって思うのですけど、あんなに終始とげとげされても。幼馴染のセザンヌとのエピソードは好きなんですけどね。

家族だからって、何もかも分かり合えることもないと思うし、そうである必要もないと思うけれど。
特に結婚してそれぞれに新しい家族とか出来ればね、変わってゆくのだと思うけど。
それでも、最後には帰ってゆける場所でありたいなあ・・。

幼い子どもたちを写した8ミリフィルム・・
それを見る父親の姿。こんな時もあったのに・・・なぜこんな風になってしまったのか・・そんな彼の声が聞こえてきそうな気がした。



2004年03月15日(月) 「青いドレスの女」

1995年アメリカ 監督カール・フランクリン
キャスト デンゼル・ワシントン ジェニファー・ビールス トム・サイズモア ドン・チードル

ハードボイルドですね!!デンゼル・ワシントン演じる主人公イージーが行方不明の女性を探しているうちにどんどんと事件に巻き込まれてゆく・・っていうまさに定石の展開なのですが。
なにが良かったかって雰囲気がいいなあ。40年代のアメリカらしいのですが・・・よく分かりませんが、レトロな車、男性はみんな帽子とかかぶってて。バーとかの雰囲気もなんか良いのですよ。イージーのキャラも面白い。マイホームを愛していて(でも独身)庭に木を植えたり、水を撒いたり。
そのローンを払うためにあぶない仕事に手を出してしまう。決して強くはないんだけど・・女性の誘いにも乗っちゃったりするんだけど・・
でも度胸があって。どんどんとタフになってくる。
彼の友人マウスが強烈なのです!!まさに危ないヤツ!!すぐ切れる。何かといえばすぐ銃を向ける(向けるだけではなくって本当に撃っちゃう)どうしようも無いヤツなんだけど・・なぜか頼りにもなったりして。このキャラは面白いです。

ミステリアスな青いドレスの女性はジェニファー・ビールスでした。大きな悲しげな目が魅力的です。青のドレスが・・意味深だね。白じゃなくって、赤でもない。
意思の強い・・けれど悲しげな・・青。

イージーが最後にマイホームの周りを見回して、いかにも満足げに笑うシーンが好き。「私立探偵になろうと思う」っていう言葉にもうんうん・・・って素直に頷けたりするのでした。

あ、そうそうマイホームの周りにいつも他人の家の木を勝手に切ろうとする男がいるんですけど・・あれはどういうことなんでしょうか、ああいう人がいるんでしょうか、あちらでは。



2004年03月14日(日) 「断崖」

1941年アメリカ 監督アルフレッド・ヒッチコック
キャスト ケーリー・グラント ジョーン・フォンティーン ナイジェル・ブルース 

ちょっとお堅い将軍の娘リナは、汽車で出会ったプレーボーイのジョンと駆け落ち同然で結婚するのだが・・
豪華な新居も借金で・・働かないで賭け事ばかりしているジョンの姿にリナは不安を覚えて。ひとつの不安が消えれば・・またひとつ・・
やがてどんどんと大きくなる不安は、ジョンの親友ビーキーの死で頂点を迎える。自分も殺されるのではないかと恐れるリナだったが・・

これはね・・ジョンを演じるのがケーリー・グラントだっていうところが・・もう上手いんだと思うな。だって・・ものすっごく怪しいんだもの。優しい笑顔もその言葉も・・なにか裏がありそうで・・。リナと一緒に私たちもどんどん不安になっていくのね。
ビーキーとジョンが出かける前に言葉ゲームをしてるんだけど・・出来た言葉が「MURDER」だったりね。そういう見せ方が上手いよね、やっぱり。
有名なミルクのシーン。寝ているリナにジョンがミルクを運んでくる。階段を上がって・・ミルクが怪しく白く光ってるのね(電球をいれて光らせたらしいです)。

最後の断崖に車を走らせるシーンもドキドキ・・でもラストはうううう〜ん。あのままの結末と受け取っていいんだろうか・・って思いました。深読みでしょうけど。
だってあれはリナがそう納得しただけで・・果たして本当にそうだったのか分かりませんよね、なにしろヒッチコックだし。
それにそれに枕もとに怪しく光るミルク・・写ってましたね。
なんだかあのラストのあとに・・何かありそうな・・そんな想像をしてしまうのでした。

お茶のシーンがあったのですけど、それが物語りの重要なシーンだったりするのですよ!!
Tea&Cinemaに入れちゃおう!!



2004年03月13日(土) 「アイデンティティ」

2003年アメリカ 監督 ジェームズ・マンゴールド
キャスト ジョン・キューザック レイ・リオッタ レベッカ・デモーネイ
アマンダ・ピート ジョン・ホークス アレックス・モリーナ クレア・デュバルジョン・C・マッギンリー

嵐の夜、さまざまな偶然からモーテルに集まった11人!!この冒頭からもう目が離せません!!うわって思ってるうちにどんどんと話が進んでいくのです。
そして大雨のために足止めされた彼らに襲い掛かる恐怖〜〜。一人一人・・また消えていって。きゃああ・・・

そんな彼らのお話と同時進行で語られる一人の囚人のお話。
このふたつはどう結びつくのか・・・犯人はいったい誰なのか。

クリスティの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるようなお話でしたけど。
よ〜く考えたらいろいろ伏線もあってね・・・ヒントもあったのですけど。
いやぁ・・ヤラレましたよぉー。
だって!!キャスト怪しすぎでしょう!レイ・リオッタ出てたらもう!!絶対なにかあると思いますよね。レベッかも。
キューザックがとてもしっかりして見えた(失礼か・・)

う〜ん、こういうお話を映像で見せるとは!
よく考えましたねぇ。面白いわ、発想が。
最後までゾクゾクしました・・・いや、ラスト、、まだなにかあるとは思いましたけど・・怖かったね〜。
悲しくも怖い〜。



2004年03月10日(水) 「レジェンド・オブ・メキシコ」

2003年アメリカ 監督 ロバート・ロドリゲス
キャスト アンノニオ・バンデラス サルマ・ハエック ジョニー・デップ
ウィレム・デフォー ミッキー・ローク

じゃら〜ん・・・・
ギター持つバンデラスカッコいい〜〜!!濃い方はだめなのですよ、私。でも寡黙で寂しげなこの役はいいですよーー!!何よりあのギターのポーズがねえ!!
サルマ・ハエックも綺麗だし〜。あの二人の繋がったままのビルからの落下!!あれ面白かったわ。

そしてジョニー!!CIAの捜査官。口は立つし、陰で人を操って、しかも人殺しなんてなんとも思ってない、切れた、やなヤツ!!のハズなのに・・ジョニーがやると素敵なのは何故〜。下品ネタも可愛いのはなぜでしょうーー。ピビル(ブタの蒸し焼き」ってどんな味なんでしょうねえ。気になる〜。いろんなファッション、髪型もチェックですよー。
しっかし!!私これ何度も予告観てたのに・・サンズのあのシーン気がついてなかったのですよ〜。メイクかと思ってたと言う・・おばかぶり〜。おかげでショックが大きかった〜。きゃあああーー。でもそれでもコミカルでしかも微笑ましいのね。

ガンアクションで人がいっぱい死ぬのに全然悲惨じゃなかったなあ。あの音楽とメキシコの風景のせい?サボテン折れてましたね!!
バンデラスのアクションもギターのケースに乗ってすべってきたり、拳銃の撃ち方もすごいポーズでしたよねー。仲間のあの若い人・・なかなかハンサムって思ったらイグレシアスの息子さん!ほぉーー。
ウィレム・デフォー ミッキー・ロークがまた嬉しいですよね、懐かしい〜。
デフォーはもっと見たかったな。最後は顔が見えなかったもの。ロークは・・MOCOちゃんでしたっけ・・ずーっと抱いてましたね。

エンディングでも熱〜い音楽が流れてて。サントラ欲しくなりましたよ。ランバダ(古いかな〜)でも踊りたい(踊れない〜)
そして、最後まで気を抜いたらダメですね。やっぱりエンディングは最後まで観るべし!!です。

パンフ思わず買ってしまいました。拳銃についてのお話も載ってますよー。こういう趣味の方が見たら嬉しいでしょうね。

しかし!!みんな濃かったね!!そして熱かった〜。吹く風まで熱いような、そんな映画でした。



2004年03月08日(月) 「キャラクター 孤独な人の肖像」

1996年オランダ 監督 マイケ・ファン・ディム
キャスト ヤン・デクレール フェジャ・ファンフィエット ベティ・スヒュルートン ビクトー・ロウ

第70回アカデミー外国語映画賞受賞作品。
オランダの港町で執行官ドレイブルハーブンが死体で発見される。容疑者の若者は自らの生い立ちを語りだす。若者とドレイブルハーブンとの間にいったい何があったのか、彼らの関係は。はたして若者は本当にドレイブルハーブンを殺したのだろうか・・・・

独特の雰囲気を醸し出す・・その映像。
霧のかかったような暗い港町で、若者ヤコブは生まれた。寡黙で語らない母との静か過ぎる日々。Tまでしかない百貨辞典を読むことがヤコブの楽しみだった。
ある日ヤコブは自分の父親を知るのだが・・・
重いねえ・・・重厚というか、渋い〜。いぶし銀のようだわね。
でもたいくつかというと、決してそうじゃなくって。ヤコブと母、ドレイブルハーブンとの関係にぐんぐん引き込まれてゆく。なぜにこんなに語らないのでしょうか・・・ヤコブのお母さん。
ドレイブルハーブンも怖い・・けど、でもなんだか彼なりの愛情表現が隠されているのでは・・・って思ってしまった。

ヤコブも物静かなようだけど、熱いものがあったわね。父親への反発と見返したいという気持ち。それが実現した時に一気に押さえてきた気持ちが噴出してきたのでしょうか。あの飛びかかりようはねえ!!凄かった〜。
ヤコブと職場の女性との恋は・・・う〜ん、理解できないところもあったわー。

ひとつの家族の物語・・なのでしょうか、これは。
ラスト、ヤコブが受け取った手紙の最後の言葉に・・・ちょっと泣けちゃいましたよ。
こんなに孤独に生きなくても・・・。



2004年03月07日(日) 「クローン」

2001年アメリカ 監督 ゲイリー・フレダー
キャスト ゲイリー・シニーズ マデリーン・ストウ ヴィンセント・ドノフリオ

「ブレードランナー」「トータルリコール」などで知られるSF作家フィリップ・K・ディックの原作です!!私にすれば、それだけでもう興味津々で。
体に爆弾を仕掛けたクローン人間だと疑われた天才科学者の反撃!!

追い詰められた主人公をゲイリー・シニーズが演じているのですが、必死の形相が凄くって、ハラハラドキドキ。
逃亡劇も面白いし、あわせて彼は本当にクローンなのか、そうでないのか・・そのあたりも謎なので最後まで一気に観てしまいました!

残念なのは、せっかく素敵なマデリーン・ストウが奥さん役で出ているのに、逃亡中の彼女の描写が少ないこと、このあたりもっと見せて欲しかったですね。
彼に疑いを掛ける保安局の責任者は、憎らしくって良かったです。

最後はね!!ううう・・・もしかして、もしかして〜って思いながらドキドキしていましたね!!
で・・・言えませんけど・・・なかなか衝撃的ですー。(でもちょっと疑問も・・何故?当初の目的と違いましたよね・・・)
そして、切ないです。

将来ありえない話ではないようで。
自分の隣の人がある日クローンに変わっていても・・絶対気がつかないのかなあ。なんだか悲しい・・

「果てしないのは・・・宇宙と人間の愚かさだ。」自らが開発した兵器を前に主人公がつぶやく言葉・・印象的でした。


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