瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2004年02月23日(月) 「マドモアゼルー24時間の恋人」

2001年フランス 監督 フィリップ・リオレ
キャスト サンドリーヌ・ボヌール ジャック・ガンブラン

色とりどりの果物と野菜のあふれた市場。鮮やかな色、色!これにまずビックリしました。マダムと呼ばれた素敵な女性が車に乗り込み・・そしてふっと目を留めたのが・・ある劇団のポスター。
その絵を見つめる彼女の眼差しの切ないこと・・・

出会い、恋をし、でもお互いの人生が交わることがないことを分かっている二人の分かれ。2日間の恋のお話、それだけなんですけど、それがもうこんなにお洒落で、素敵で、切ない映画になるんですねえ。まず出会いが面白いの、薬局でお互いに(自分のものではない)買い物に迷っていて・・お互いに教えあう。なんだか、ありそうで・・面白いですよね、こういうのって。
次に出会ったのはパーティの席。ここで男性の方は即興劇団の一員で、そこでした即興劇にはビックリ。魅入ってしまいました。
偶然から何度も一緒になる二人。女性を演じるサンドリーヌ・ボヌールの綺麗なこと!!あぁ・・女性もいつまで経っても(結婚しても子どもがいても)こんなに魅力的でないといけないよね!!くたびれてたらダメだわ、恋も逃げてゆくわ。
結婚式での彼女の即興スピーチは・・う〜ん、この灯台のお話、とてもロマンチックで好きなのですけど、あの結婚式でのあの場面であのお話って・・・ちょっと戸惑ってしまいました。
一番印象的なのはバイクのシーンでしょうか。サンドイッチを持った彼女を乗せて夜の街を走るシーン。ジャズなんて流れてね・・素敵なんですよねえー。(ってうっとりしながらも・・手がだるいだろうなあ・・お皿は陶器だよね・紙皿じゃないわね・・などと思う自分が情けない  汗)

どうして「マドモワゼル」なんだろうなあ・・って思ったら、最後の別れの朝にカフェで彼女がそう呼ばれるシーンがあるのですね。「そう呼ばれるのは何年ぶりかしら」って笑う彼女。
2日間だけ彼女はマダムじゃなくって、マドモアゼルだったのね。冒頭のシーンで市場でマダムって呼ばれていたシーンが甦りました。

24時間の恋人、こんなに素敵な恋が出来たらね〜。でもやっぱり胸は痛むし、切ないんでしょうけど。
自分を磨いて、いつでも恋を迎える準備をしておかないといけないわ!!なんて・・密かに思ったりしたのでした。



2004年02月20日(金) 「ミニミニ大作戦」

2003年アメリカ 監督 F・ゲイリー・グレイ
キャスト マーク・ウォールバーグ シャリーズ・セロン エドワード・ノートン
ジェイソン・ステイサム セス・グリーン ドナルド・サザーランド モス・デフ

まず冒頭のベニスでの金塊強奪作戦が面白いね!!
水の都ならでは!!そしてドナルド・サザーランドのさすがの存在感。
エドワード・ノートンは怪しいこと〜、あの髭がねえ。
復讐のために組んだチームに加わったシャリーズ・セロン、綺麗です。ミニを乗り回すのもカッコよいわね。
ミニを生かした作戦、面白かったですけど、最初の豪邸の中を走るミニも見たかったかも。

メンバーたちもみんな個性的で良かったですけど(チャーリーちょっと地味ですけど・・、まとめ役だから・・かな〜)なんといっても天才ハッカー役のセス・グリーンがキュートでしたわ!!
かなり好き(笑)彼ばっかり観てたかも。

スピードあり、ハラハラあり、笑いもあって。そしてやっぱりハッピーエンド。もちろん恋もね。
家族で観てましたけど楽しいですよね、こういう映画って。



2004年02月18日(水) 「世界中がアイラブユー」

1996年アメリカ 監督ウディ・アレン
キャスト ウディ・アレン ゴールディ・ホーン ジュリア・ロバーツ ティム・ロス ドリュー・バリモア エドワード・ノートン アラン・アルダ 

まあ!!豪華じゃないですか!!出演陣!!
しかも皆歌ってくれるのですよぉー。
ドリューもノートン君も!ゴールディもジュリアもー。もちろんウディもだしー、ティムも歌うのですー。なんだか嬉しくなりますよね、それだけで。

宝石店でも、病院でも歌って踊って。
ウディとゴールディの宙を浮くダンスもありますわー。
いつでもどこでも誰かが誰かを愛していて。世界中がアイラブユーなのですね〜。

物語の語り手の女の子の顔が最後までよく分からなかったわ、でも。
他の人が印象強いからかしら。
あ、でもナタリー・ポートマン!!彼女が出ていたのにもあとで気づいた〜!!

ゴールディとウディ。ジュリアとウディ。どちらの二人もなんだか可愛い組み合わせでした。



2004年02月15日(日) 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」

2003年 監督ピーター・ジャクソン
キャスト イライジャ・ウッド イアン・マッケラン ショーン・アスティン ヴィゴ・モーテンセン リブ・タイラー オーランド・ブルーム ビリー・ボイド ドミニク・モナハン

ついに!!ついに!!指輪の旅も最終章を迎えました。あぁ・・なんか感慨深いものがありました。しばらくは感想も出てこないくらい・・ただただ胸がいっぱいでー。
この映画に出会えたこと!スクリーンで観れる時代に生まれたこと!!本当に感謝したいわ。そして監督さんや、スタッフ、素晴らしいキャストの方々に「ありがとう」って言いたいー!!

あ、でも感想書かなきゃ・・何から書いたらいいのかしらん。
そう、まず始まりに驚きましたよ、んん?今何が映ったん?って。で、あの方の素顔が!!ほぉーー。これは驚きでしたね。
そして、今回も舞台は分かれているのですけど最終話はホビットを中心に描かれていたのではないでしょうか。フロドとサム(フロドの毒されてゆく表情やサムのセリフにはもう・・泣けました)、メリーとピピン(この二人も良かったよね!!歌も良かったし、特に好きなのはガンダルフと死について話すシーンです)。
で、ゴンドール組とローハン組ですけど。
ゴンドールは、ミナスティリスの都がばーんと画面に出た瞬間、胸がいっぱいになったわ。これがボロミアの愛した国かと思うとねぇ・・・。デネパパは・・・凄かったですよね。ファラミアの悲しい行進とパパの食べっぷり(このあたりは監督、やっぱり「乙女の祈り」の監督さんだな・・って思ったわ)。
ローハン組は・・セオデン王!!良かったですー。あの演説は、まさに王の貫禄でした。並んでいる兵士たちと剣をあわせてゆくシーンね、印象的でした。エオウィンも良いですよねぇ。ナズグルとの対決シーンもゾクゾクしましたよぉ。
印象的といえば、あのシーンも。ゴンドールからローハンへ・・高い山々にのろしが上がってゆくシーン。ここはまさにファンタジー!!でした。

私のごひいきの3人組さんは、今回出番は少なかったです。レゴラスとギムリは原作でもそうなのですけど、アラゴルンはもっと出るかなって思ってました。王として立つ彼の思いとか・・そういうところはもっと欲しいなって思いました。死者の道のシーン!!短いよぉー。
でもまあ、それは欲張りというものでしょうね。あれだけのお話をまとめなくてはいけないのですから・・ね。欲張りついでに言うとエントももっと見たかったし、王子の涙シーンも(まあ、これは映画の王子のキャラとは合わないし)ファラミアとエオウィンのシーンとか、旅の仲間のお別れシーンもいれて欲しかったの。SEE版に期待しましょ。5時間あるって聞きましたわ。あ、でも映画館でも3時間33分、全然長いと感じませんでした。もっともっと観たかったです。

ふふ・・で王子ですけど!!出番は少なかったですけど!!もうーーー!!どのシーンもなんて美しいことかっ!!強くて(いや、最強でしょう!誰も止められないのではっ)美しくってねー。まさに王子ですわん!!(何のこっちゃ・・笑)
あぁ・・・王子の息が止まるようなまぶしい美しさについては、王子のページで語ることにして(まだ語るつもりでだよ、この人〜)。
ギムリとのやりとり、今回も良かったね。最強シーンでのギムリの一言も可笑しいし、「友の隣なら・・」のところは・・・うぅぅ。。。。

戴冠シーンもっと観たかったわー。王様、立派でしたねっ。でも好みとしては野伏の汚い馳夫さんの方が好きかも。セクシーなんですもん。
ラストシーンは、原作の雰囲気をいかしていましたね。フロドの笑顔が・・思い出しても泣きそうです。
エンディングも素敵です。エンディングの時ぞろぞろといっぱい出てゆく人がいましたけど・・もったいないよぉ!!これは絶対観て欲しいです。

あぁ・・感想またなんてミーハーな。そしてとりとめもなく書いてしまいました・・指輪に関しては・・まともに感想かけないのかも、私。
また観にいったら(行くつもりまんまんですから・・)少しづつ落ち着いた感想を書けるかなあ。



2004年02月13日(金) 「ラブ・アクチュアリー」

2004年イギリス 監督リチャード・カーティス
キャスト アラン・リックマン エマ・トンプソン ヒュー・グラント ローラ・リニー リーアム・ニーソン コリン・ファース ローワン・アトキンソン キーラ・ナイトレイ

いや、どうしようー、キャスト名書ききれないわ・・・なんという豪華さ!!お話もひとつひとつが物語りになりそうな、19人の愛の形が詰まってる贅沢さで。逆にまとまらなくって難しいのでは・・・って思いましたけど大丈夫でしたね。
まず、オープニング。空港での人々の姿・・出迎える笑顔、抱擁、ここでナレーションが流れてね「人は言う、現代は憎しみと欲だけ・・と。そうだろうか・・・・・・見廻すと実際のところこの世には愛が満ち溢れている」このオープニングですでにうるうるきちゃいましたよ。

色々な愛の形、どれも素敵だったのですが中でも好きなのは、作家と言葉の通じないメイドさんとのお話と何年も職場の同僚を思いつづけるサラのお話。「1秒待って」の後のサラの可愛さ!!そしてクリスマス弟と抱き合う彼女の姿には胸打たれました。
作家さんのお話は、舞台も素敵です。ここだけ、フランスロケなのかな。隠れ家的なコテージなんて!!すってきですよぉ!!
主婦としては、熟年夫婦に訪れた危機のお話も見逃せないわ。エマ・トンプソンが、こっそりと泣きながらCDを聞いて、そして気丈に振舞う姿にはぐっときました。
ローワン・アトキンス、どこで登場?って思ったら!!可笑しい〜。こういうちょこっとした面白さも聞いてて。そうそう、クリスマスソングをうたうビル・ナイ!!彼も飛んでます。
クリスマスっていう舞台設定もいいですね。それぞれの言葉のはしにクリスマスの魔法がかかっていて。
最後いろんな人たちが集まってくるのもクリスマスの学校だしね。

おおっと、ヒューさま、書いておかないと。相変わらずのキュートさでございました。あんな首相がいたら、政治に疎い私でも毎日ニュースを見るでしょう。アメリカ大統領がまた!ビリー・ボブ・ソーントンですよ!!贅沢〜。でも、ヒューさまのあの演説は・・あれは何でしょ?可笑しいけど。ダンスシーン必見ですよ。
アラン・リックマンも忘れちゃダメ、ダメ。今回ちょこっと老けたなあって思ったけど。そういう役なんだよね。若い部下に迫られてふらっといっちゃう・・ちょっとズルイ・・けどちょこっと、ちょこっとだけふらっとしてる・・って感じが上手い〜(意味不明・・)

感想書ききれない〜!!
それぞれの愛にうるっとして、元気が出て、切なくなって。
そして溢れる愛に心が暖かくなる、素敵な映画でした。



2004年02月11日(水) 「ミュージック・フロム・アナザー・ルーム」

1998年アメリカ 監督チャーリー・ピーターズ
キャスト ジュード・ロウ ジェニファー・ティリー グレッチェン・モル マーサ・プリンプトン 

5歳の時、生まれてきたアンナを見て、思わず「僕は将来この子と結婚する」と宣言したダニー。
そして月日は流れ、ふたたび故郷へ帰ってきたダニーは、アンナと運命の再会をするのだが・・彼女にはすでに理想の相手がいて・・

まあ!!ジュード・ロウってこういう役もやっていたのですねぇ。全然知らなかった。今まで見た彼の役って、ちょっと変わった役が多かったので、こういう普通の青年役がとても新鮮でした。
でも普通の青年でも〜〜!!やっぱり綺麗ですよぉ!!ほぉおおー、見とれちゃいました(笑)いや、美しいよね、顔小さい〜。

アンナの家族、この人たちが面白いのですよ。毒舌家のカレン(なんとまあ、マーサ・プリンプトンでした!!)、チャーミングなお母さん(素敵な人だよね〜)、そして誰より印象的だったのは盲目の姉ニーナ。
ニーナとジーザスの恋がよい感じでね、自転車のシーンなんて、心温まります。
ジュードもブタの衣装で追いかけたり、コインを投げたり、キュートでしたねー。私はあのセリフにやられました。
「恋するってどんな感じ?」って聞かれてダニー(ジュード)が答えるあのセリフ。「なんていうのかな・・隣の部屋から音楽が聞こえてきて・・それが聞こえなくなってもまだ心に残っている・・・そんな感じ・・」って(うろおぼえだけど)。心にメモいたしました。

5歳のダニーを演じた彼、綺麗な子でしたね〜!!ジュードの子役として、ぴったり!!って感じでした。



2004年02月07日(土) 「サハラに舞う羽根」

2002年アメリカ・イギリス 監督シェカール・カプール
キャスト ヒース・レジャー ウェス・ベントレー ケイト・ハドソン シャイモン・ハンスウ マイケル・シーン ルパート・ペンリー=ジョーンズ

原作を読んで、かなり楽しみにしていた映画でした。
原作に描かれていたハリーの性格や生い立ちからくる、戦地での恐怖心などは映画では描かれていませんでした。むしろ映画では、なぜ彼が除隊という行動を取ったかということよりも、その後の彼の後悔や、臆病者のレッテルを返上し、勇気ある行動を見せる彼に焦点を当てて描いていました。
なので、登場人物たちの心理状態は、ハリーもそうですけど、エスネの気持ちもあまりよく分かりませんでした。ハリーの止めるのも聞かず、高い塀の上でダンスを踊ろうとするエスネのシーンがその前にあるのですけど、大胆で奔放な彼女の性格をあらわしているんだろうなあって思いましたけど、それでもやっぱり世界を敵にまわしても恋人をかばうのが、愛するものの自然な姿では・・・って思ってしまうわけで。

ヒース君は、最初の頃の軍服を着て、髪をぴっちりと決めた姿よりも、砂漠に潜入してひげぼうぼう、髪ものび放題・・・の方が良いですよね、なんかどんどんと男っぽく、素敵に見えてくるのですよー。

前半のイギリスでのシーン(華麗な舞踏会シーンとか)と全く違う砂漠のシーンがとても印象的でした。美しいほどの砂漠に一人取り残されるシーンや、イギリス軍が砂漠でゲリラに周りを囲まれるシーン。ああいうふうに戦っていたのですかねぇ・・
イギリス軍に向かってハリーが馬を走らせてくるシーンはドキドキしました。
アブー・ファトマは目だってましたね!!仁王像みたいでね、頼りになるのですわ。
ジャックとの友情も良かったのですけど、どちらかというと、私はアブーとのやりとりの方に不思議な友情を感じましたね〜。

後半エスネが少し印象薄かったのが残念かな。



2004年02月05日(木) エバーラスティング 時をさまようタック

2002年アメリカ 監督ジェイ・ラッセル
キャスト アレクシス・ブレデル ジョナサン・ジャクソン ウィリアム・ハート
シシー・スパイセク ベン・キングズレー スコット・ベアストウ

原作は、ナタリー・バビットの小説「Tuck Everlasting(永遠のタック」。
もしも、永遠の命を得たとしたら。あなたはどうやって生きていきますか・・・

森の古い木の下にコンコンと湧く泉。その水を飲んだタック一家は、なんと不死の力を得てしまう。彼らは生きつづける・・・永遠に。
時は彼らを置いて、どんどんと流れてゆくのに。

なんとも美しいお話でした。まさにファンタジー!!
永遠の時を生き続ける一家といえば、どうしたって思い出さずにはいられないのは、私の場合「ポーの一族」ですわ。まあ、タック一家は、バンパネラではないのですけど、くいを打ち込まれても、十字架を見せられても、そして血を吸わなくてもよいのですから、ずーっと生きていられるわけなんですけど。
でもやっぱりいろいろ迫害や、追っ手はあるわけで。「終わりがあるからこそ、人生は意味がある」と語る父親や、愛していた妻に分かってもらえなかった心の傷からいつの時代でも戦いに赴く兄や。
終わることのない人生を生き続けるのは・・・切なく悲しいものがあるんでしょうねー。何百年、何千年って生きるんですよね・・・う〜ん、エルフだね・・まさに。
永遠に17歳の少年、タック家の次男ジェシーと、森の持ち主の娘ウィニー!!彼らの淡い恋が・・また美しい〜!!二人とも美少年、美少女よぉ!!もうー・・絵になるのですわ!!森をかけていても、池の中で二人してただよっていてもー。美しいです!!ウィニーの衣装、柔らかな、白いドレスがまた良く似合っていて、妖精のようでした。

父親役はウィリアム・ハート、母はシシー・スパイセク。怪しい追っ手にベン・キングスレーと!!なんとも嬉しい顔ぶれですよね。

ウィニーの選んだ道、あぁ・・これはね、そうだね、そう選ぶだろうなあって思いながらも。でも別の道も見たかった・・・と思ってしまう私でした。


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