2003年05月30日(金) |
「トゥーウィークスノーティス」 |
2003年アメリカ 監督 マーク・ローレンス キャスト ヒュー・グラント サンドラ・ブロック アリシア・ウィット ディナ・アイビー ロバート・クライン
ヒュー坊ちゃんとサンドラの恋物語。 お金持ちで優柔不断で、女性にもてもて(しかもそれを拒まない)リッチな有名人ジョージをヒュー坊ちゃんが、環境保護運動に一生懸命な頑張りやのハーバード大卒の弁護士ルーシーにサンドラと。 二人ともぴったりの役柄で、セリフもアドリブ?って思うくらいの掛け合い。 楽しめました。
考え方や、生き方が同じ男性と付き合ってても、一度もその人のために綺麗になりたいと思ったことが無かったルーシー。なのにジョージの為に綺麗にドレスアップしてきた彼女が可愛い〜。恋だよね〜。 だけど、その恋に気づくのに、“ジョージに接近するルーシーの後ガマさん”の存在が必要っていうのは、ちょっとありきたりだったかな。
高速道路で、おなかが痛くなったルーシーのために彼女を抱えて走るジョージ。 今回のヒュー坊ちゃんは、ダメッっぷりもお茶目なくらいでむしろチャーミングだったわ(そう思うのはファンだから? 笑)
ルーシーが中華のデリバリーを頼むシーンが好きだな〜。 このシーンは最後にもちゃんと・・いいシーンになって・・使われるのよ〜。
ヒューとサンドラの小さい時の写真が最初に写るんですけど、ふたりとも変わってなくて微笑ましいの。ヒュー坊ちゃんのは以前「9ヶ月」でも使われていましたね。 お坊ちゃん風の写真ばっかり・・反対にサンドラのは普段着風で、映画の二人に合わせてるのかな・・面白いわ。
1955年 監督 アルフレッド・ヒッチコック キャスト ケーリー・グラント グレイス・ケリー シャルル・バネル ブリジッド・オーベール
サスペンスを期待したの、ヒッチコックだし。 でもあまりドキドキはらはらも無かったし、誰が偽キャット(泥棒)なのかも・・もしかしたら・・て途中で分かっちゃったりしてたので。 ヒッチコックだからっていう期待度が大きすぎたかなー。 いや、面白かったんですよ。 キャットの仕業だと思われている盗みの行われているシーンに、猫が行ったり来たりするシーンとか入っていたり、キャットがバスに乗ったら、隣の席のおばさんの持ってる鳥かごの鳥が暴れたり(あれは猫が来たって暗示?)そういう遊びのシーンとか面白いよね。 反対側の隣には、ちゃっかりヒッチコックが座ってましたね〜。
ゲーリー・グラント、う〜ん、あまり好きなタイプじゃないなあ。顔焼けすぎ?て思いました(失礼な・・)。 グレース・ケリーは綺麗!最初の出会いの時の薄いブルーのドレス姿も美しいし(突然のキスは謎めいていていいわね)、海へ出かけるときに着てきた白と黒の服も洗練されてて。
彼女の母親役の人とキャットをめぐって彼女と張り合う女の子! 二人が印象的で、女性たちが魅力的な映画でした。
それにしてもこの邦題、これは何かしらねー? 原題は「TO CATCH A THIEF」
2003年05月25日(日) |
「ムーランルージュ」 |
2001年オーストラリア・アメリカ 監督 バズ・ラーマン キャスト ニコール・キッドマン ユアン・マクレガー ジョン・レグイザモ ジム・ブロードベント リチャード・ロクスバーグ
胸を病んだ高級娼婦と若き作家の恋・・・って言うと思い出すのはデュマの「椿姫」。(作家じゃなかったっけ・・) で、ああいう雰囲気を想像していたら・・始まりがあの「カンカン」だったので・・ビックリ!圧倒されました。目が回る〜。 なんだか楽しくなってきたら・・ニコール登場!!綺麗〜。実は今まであんまり好きじゃなかったの・・(何故だっけ?)だけど・・お人形みたいに綺麗だわね。最初のコミカルな演技も可愛くて。 歌も「サウンドオブミュージック」から始まるのだもの。知ってるのがいっぱいで、しかも全然違和感無くて、良かったわ〜。 サントラ欲しい!!
「ムーランルージュ」の舞台は、華やかでめまぐるしくて赤い光のイメージ。そして外の世界はどこかファンタジーっぽいの。ブルーな色合いで。そのコントラストも面白い。
公爵にお金を出してもらおうと、まだ考えてもいないお芝居の筋を皆で勝手に作っていくところも可笑しかった。しかもちゃんとそれが彼らの恋物語にシンクロしてて。 「この世の中で最高に幸せなことは、誰かを愛し、愛されること」 ああ〜、いいなあー。こんなに愛し愛される・・。 平々凡々な主婦としては、ため息ものの世界でした。 ラストは悲しかったけど、素敵な夢をみせてくれた・・そんな映画でした。
2000年イギリス 監督 スティーブン・ダルドリー キャスト ジェイミー・ベル ジュリー・ウォルターズ・ゲアリー・ルイス ジェイミー・ドラヴェン ジーン・ヘイウッド スチュアート・ウェルズ
炭鉱の町ダーラム。11歳の少年ビリーは、ピアノを弾いてみたり兄のレコードに合わせて踊ったるするのが好きな少年。 ある日、ボクシングの練習中にかいまみた「バレエ」の夢中になり、ついにはお父さんに内緒でバレエを習うことに。 サンドバックを打つはずの彼が、隣のバレエの曲にあわせてふらふらと(サンドバックを)抱きしめて揺れているのね。 ビリーの素直な感じがいいな。バレエの先生にも、いろいろ言っちゃうし(「先生、僕のこと好きなの?」とか)。 バレエを反対されて怒りのパワーで踊るところに驚いちゃった。 いつタップを!?
クリスマスの夜、お父さんの前で思わず踊るのね、それを見たお父さん(炭鉱夫)はスト中だったのに組合を裏切って息子のためにお金を得ようとするんです。 「バレエなんて男のやるもんじゃない」って言ってたのに。やっぱり親です。
ビリーがバレエ学校に向けて出発するシーンは、やっぱりほろりときました。友達のマイケルとの別れ(ちゃんと彼にキスするのよー)、散々反対したお兄ちゃんも・・・
ラストは、成長したビリーの舞台。 大人のビリーを演じるのは(よく知らないけど)有名なダンサーの方なんですってね。背中が美しいー。 だけど、これはこういうバレエなの?男性ばっかりの?(モンテカルロ・・しか知らないけど・・) これには何か意味があったのかしら? 高く美しい跳躍に見とれました。
1997年アメリカ 監督 マイク・ニューエル キャスト アル・パチーノ ジョニー・デップ マイケル・マドセン
元FBI捜査官ジョセフ・ピストーネの書いた「マフィアをはめた男」がベースになっている。 ドニーという偽名でマフィアのレフティーとであったピストーネは、宝石鑑定士を名乗って、レフティーの見せるダイヤをひと目で「フェイクだ」と言い放つ。 彼を気に入ったレフティーは、弟分として彼を可愛がり組織の掟を教えてゆく。「フェイク」・・・ドニー、彼こそがフェイク(偽者)だったのに。 けれど自分を信じ、「死ぬ時は一緒だ」まで言ってくれるレフティーにドニーが抱いた友情は決して「フェイク」ではなくなってゆく。 捜査官としてのピストーネとマフィアの一員ドニー、どちらが本当の自分なのか・・悩み、迷う彼の気持ちが痛い。 家に帰らない彼に妻は離婚を求め、「まるでやくざだわ」と言われても、彼はレフティーと離れられない。 レフティーが、またね、なんというか組織では中堅?というか、ぱっとしないというか、落ちこぼれっぽいんです。上の命令には従順で逆らえなし、面倒を見た仲間からバカにされ。家では動物番組なんか見てたり。このアル・パチーノがすごくいいです〜。
マフィアの映画だけど、思ったほどドンパチとかなくて(のこぎりシーンは驚き!だけど)、立場の違う二人の友情(これは愛情といっていいくらい)をじっくり描いています。 愛するものに裏切られるのと、愛する人を裏切るのと・・どちらが辛いのでしょうか・・きっとどちらも。 レフティーが最後に妻に言った「ドニーに伝えてくれ。おまえだから許せると。」泣きました。
2003年05月18日(日) |
「ワンダーランド駅で」 |
1998年アメリカ 監督 ブラッド・アンダーソン キャスト ホープ・デイヴィス アラン・ゲルファント ヴィクター・アーゴ フィリップ・シーモア・ホフマン
原題は「NEXT STOP WONDERLAND」「次はワンダーランド駅に止まります〜」ってことだね。 アメリカ映画なんですけど、なんだかヨーロッパ映画のような雰囲気を持ってますね。 彼に振られたばかりの看護婦エレンと海洋学者を夢見る配管工アラン。 二人が出会いそうで・・なかなか出会わないのよ〜。かなり最後まで。まだかな・・まだかな〜って・・もしかしたらこのまま出会わないで終わちゃうのかい?って思えるほど。 エレンがね、なんだかいい感じなのね、彼女。恋人なんていなくてもいい、バーで一人いても寂しくない、でも大勢の中では孤独を感じるの・・っていう彼女になんか共感を覚えたわ。 母親の出した恋人募集の広告で寄ってきた男たちと会ってみるところも面白かった。それぞれのくどき文句にエレンの切り返しが鋭い! 「頑固さは狭量なる心の・・・・」っていうあの引用句。あれが面白く使われてたわね。
運命なんて信じないって言ってたエレンだけど、やっぱり最後の出会いは運命でしょ。でも出会ったらもう即いい感じなのは?って思ったけど。
ふんわりと、だけどちょっとメランコリック(久しぶりだわ、この言葉使ったの)、そして時として鋭く。 不思議な雰囲気の映画。良かったな。
2003年05月17日(土) |
「めぐりあう時間たち」 |
2002年アメリカ 監督 スティーブン・ダルドリー キャスト ニコール・キッドマン ジュリアン・ムーア メルリ・ストリープ エド・ハリス トニ・スコット クレア・ディンズ ジェフ・ダニエルズ
ヴァージニア・ウルフの書いた「ダロウェイ夫人」・・この物語を軸に時を違えて生きる三人の女性たちの一日。 執筆に身を削るかのような繊細な神経の持ち主、ヴァージニアは、ロンドンの生活を恋しく思い、田舎の生活の中で自分は死んでいると思う。
やさしい夫、かわいい子供を持つ主婦ローラは、理想的な妻、母を演じることに疲れ、ある決意をする。
友人の詩人のパーティーに奔走するクラリッサ。自由に生き不満もないような彼女、けれど詩人の彼から「自分のために生きてるのか?」と聞かれると答えられない。若い日の自分を思い出す・・・
誰のために生きてるのか?自分のための人生って・・? そんなこと考えたこともないわ、私。 愛されるだけで満足しちゃだめなの?その人のために生きるのでは? 決して彼女たちに共感したわけではないの。だのに涙が出てきた・・なぜだろう? 誰もが自分の人生の中では「主人公」だと思う。けれど、誰もが望んだ場所にいれるわけじゃない。孤独を感じ、自分の場所を探そうとする姿に感じるものがあったのかもしれない・・
中で一番気持ちがわかるような気がしたのはクラリッサだった。友人の世話をして生きてきて、でも同性の恋人もいるし、子どもも自分の意志で産んでて。詩人に生き方を指摘されて動揺するけど、彼女の中でもすでに疑問はあったと思うのね。だから揺らいでしまって・・ ローラはね・・う〜ん、あんなに可愛い子がいるのになあ・・ってやっぱり思っちゃう。あの子可愛いね。 「パパを愛してる証拠にケーキを作るのよ」って言う彼女に子どもが「証拠がいるの?」って聞くのよ。ドキッ! ヴァージニア・・・美しくも脆くて、そして激しい。ニコール、完璧です。
私たちの前にある「時間」。永久のようで、限りある時間。 朝が始まり、夜がくる。 ふう・・久しぶりにいろいろ感じさせられちゃう映画でした。あと引きずりそう。
後半三人をつなぐ糸・・これが見えたときはドキッとしましたね。見事です。 音楽もすばらしかったです。ぐんぐん引き込まれます。 サントラ欲しいなあ。
1997年アメリカ 監督ジョニー・デップ キャスト ジョニー・デップ マーロン・ブランド
ついに観てしまいました・・・ もう絶対一生観ないだろうなあ(おおげさですけど)と思っていた作品。 何年か前に原作を偶然手にして、読んだ時の衝撃!! こんなの絶対映画では観れない・・特に大好きなジョニーならなおさら・・って思っていたのですが。
原作と映画ではだいぶ違ってました。 原作では主人公は「スナッフ・ムービー」(実際に人を殺してそのシーンを撮影する映画)に出演すると決めたときに自分の命を自分で値段をつけていました。そして前金を受け取るのですが、それもわずかなもので、そのあとのお金をたしかに受け取るために頭をめぐらせ契約書を交わすことにするのです。だけど、彼は字が書けません。そのあと銀行に行ってサインをする場面もあるのですが、その時にも彼の書いたサインは・・・・ このあたりがすっごくせつなくて、悲しくて、命を捨ててお金を得ようとする彼を文盲という差別が(どう言ったらいいのか・・)打ちのめしていくのです。
映画ではそのあたりは出てきません。スナッフ・ムービーとはっきり言うわけでもないし、残酷なシーンの説明(原作ではかなりありました)もなかったです。けれど、映画ではゴミの山に埋もれたネイティブ・アメリカンの生活や居住地を追い出されようとする彼ら、主人公の家族との気持ちを描いて、これまたせつないのです。 これまで家族とうまく気持ちをつなげて来れなかった彼が、あと1週間で何をしようと思ったのか・・プレゼントを贈ったり、パーティを開いたり、そんなことで自分の気持ちを表してみたり。だけど、そんなものよりもっと妻や子どもが望んでいることがある・・やっと最後に心を通じ合わせることが出来たのは、彼の命の期限が切れる時だった・・ バスに乗り、街に出かけるラフェエル。 彼から後を頼まれた牧師の苦悩。自ら命を捨てようとする彼を一度は拒絶した牧師が、最後には牧師のカラー(っていうのかな、しるしみたいなの)を捨てて歩いていくところ。 ラファエルが訪れた約束のビルの冷たい扉が大きな音を立てて閉まるシーン。 映画も原作もどちらも忘れられないものになりそうです。
この映画のあとでは、お茶好きの私でもやっぱり濃いコーヒーを飲みたいですね。ラファエルが眠っている妻の枕もとにいつも置く1杯のコーヒー。 最後の朝も・・
2002年アメリカ 監督 ロブ・マーシャル キャスト レニー・ゼルウィガー キャサリン・ゼタ・ジョーンズ リチャード・ギア ジョン・C・ライリー
こういう映画って、観ると必ず出てくる時は自分もステップ踏めるつもりになっちゃう(笑)ポーズとかとってみたり。 なんでもありの街シカゴと、ただでは起きない女達・・・
冒頭のキャサリンの「ALL THAT ZAZZ」!これでもうすでに盛り上がりました。張りのある声!びしばし決める踊り!これがまだ頭の中回ってます。 あと、刑務所の中で6人が踊るナンバー!あれも良かったわ。それぞれの踊りが魅力的で見惚れてしまいました。
レニーは、可愛くて愚かな、だけどほおっておけないタイプにぴったり。悪女役のキャサリンと彼女と女看守のトリオ(?)がいいわね。
リチャード・ギアも頑張ってますよね。(猛特訓したっていう)タップは思ったより短いシーンで、しかもタップって私良くわからないので、あのシーンよりも操り人形シーンのほうが印象に残りました。したたかさよりもコミカルで可愛い感じでしたね、彼。
ミュージカル映画、ひさびさに観返そうかなあなんて、すぐ感化されちゃうのでした・・
2003年アメリカ 監督 ブライアン・シンガー キャスト ヒュー・ジャックマン パトリック・スチュアート イアン・マッケラン ハル・ベリー ファムケ・ヤンセン ジェームズ・マーズデン
ああ〜、とても楽しみにしてました!やっといけたー。 でも平日のお昼、お客さんは6人!しかも紅一点状態・・。 しかし、期待どおりの面白さでしたよ!今回は新たにストライカーっていう敵が出てくるので、マグニートーと三者まじえての面白さなのね。美味しいのはマグニート!前回よりも魅力的です。あとキャラ的には「ミスティーク」と「ナイトクロウラー」が良かったですー。特に「ナイトクロウラー」の動きの面白さとあのブルーのスモークにやられました。いいキャラでしたね、彼。 ただ、ウルヴァリンは(もちろん今回もいいですけど、)前回のほうが彼のキャラがよく出てたような気がしましたね。
あと女性たちの活躍も。ストームもパワーアップで活躍だし、ジーンは凄くないかい!?まさに進化! 彼女を巡る三角関係も今回の見所ね。
この作品は映像的にも凄いですけど、前回同様、人間とミュータントの関わりをいつも考えてしまうわ。 ストライカーと息子。ボビーと彼の家族。悲しい・・・
最後にやっぱりどうしても書きます。 サイクロップス!私のごひいきさん(笑) 今回は出番少ない〜(泣)しかし、少ないながらも押さえてます、きっちりと。 ウルヴァリンとのやりとりに火花散るし(待ってたのよ、これ)、最後はちゃんと決めてくれるし。素敵でしたー。(完全にミーハー 笑) X-MENスーツの上にコートを羽織ってエグゼビアを守る姿も素敵だし、あと最後の私服シーン。これは良かったわね。(あそこのウルヴァリンの服・・いやあ、彼らしい) しかし、車!サイクロップスの!前作ではバイクをウルヴァリンに使われ、今回も。ああー、彼自身が乗れる姿は見れないのー。
「3」への期待がますます高まります〜。
1990年アメリカ 監督 ウッディ・アレン キャスト アレック・ボールドウィン ミア・フォロー
エリートでお金持ちの夫と可愛い子ども、何不自由の無い暮らしを送っているアリスは、原因のわからない背中の痛みに友達から勧められた名医「ドクターヤン」を尋ねた。
ドクターが彼女に処方するハーブ・・これが凄いんです!! ドクターヤン!!あなたいったい何者?? ドクターの処方するハーブの威力で(?)どんどん世界が変わってゆくアリス。 今まで見えてなかったことが見えてきて。
家族への愛情、不倫、お金の価値。 ファンタジーにコミカルに、そして辛らつに描かれていく世界。
彼女が最後に選ぶ道は・・・いやあ、ここまで飛んじゃうとは思いませんでしたけど・・・。 これでよかったの?良かったんだよね・・ 夫の影で常に悩み、戸惑うアリスが、あんなに生き生きしてるんだもの。
楽しみにしていたハーブティーのシーン。ドクターの処方したハーブをお茶にして飲んだら、彼女の前にはなんとミューズ(芸術の女神)が現れて。 こんなハーブティー、私も飲んでみたいですー。
1997年イギリス 監督チャールズ・スターリッジ キャスト フローレンス・ハース エリザベス・アール ピーター・オトウール ハーヴェイ・カイテル
妖精や天使、魔物・・ そういうものの存在を信じる?もちろん。 だって、目に見えないからってどうしてそれがいないって言い切れる? 世界には、どうしたって説明できないような神秘がまだまだあるもの。
フランシスとエルシー、二人の少女ももちろん妖精を信じている。 美しい森、小川のほとり、彼女たちの周りにはちゃんと妖精が存在していた。この森が綺麗。二人の少女も絵のようで。 エルシーの兄ジョセフを亡くして放心する母の為にジョセフが信じていた妖精の写真を撮ろうとする二人。 大人は誰も信じないけど、写真にはちゃんと妖精が写っていたから!
この死んじゃったジョセフ君がねー、とっても素敵な子だったんだろうなあって。 母親もそうだけど、エルシーも彼を亡くして悲しんでて。 彼の書いた妖精たちの絵とか、人形の家が素敵なの。
写真を見て騒然とする大人たち。押しかけてくる人たち。うわあ、やめて〜って言いたくなったわ。
アーサー・コナン・ドイル役はピーター・オトウール。落ち着いた素敵な雰囲気。 でもなんと言っても魔術師役のハーヴェイ・カイテル。いいです! 「スモーク」も良かったから、がぜん注目です。 少女と話すシーンが好きですね。会話がいいの。
ラストの妖精たちはね、あそこまで出さなくても・・って思いました。見えないほうが神秘的じゃない?
メル・ギブソンが最後ちょこっと出てくるのが嬉しかったです。
2003年05月02日(金) |
「セレンディピティ」 |
2001年アメリカ 監督 ピーター・チェルソム キャスト ジョン・キューザック ケイト・ベッキンセール ジェレミー・ピヴェン モリー・シャノン
ラブストーリーにおいて、出会いはかなり重要!その意味でこの映画の二人の出会いもまた楽しいもの。 クリスマス前のニューヨークのデパートで、売り場にひとつ残った黒のカシミアの手袋に同時に手をかけた二人。 幸せな偶然という名のカフェ「セレンディピティ」で意気投合、このまま恋人に・・と思いきや、彼女の運命論に翻弄され彼らの運命は5ドル紙幣と1冊の本に託される。こういう小道具とかも面白いねー。(ただ、腕にカシオペア書かれてもねー笑) 彼らがまた出会えるかどうか、まあ、ラストは分かっているようなものなんだけど、彼らのニアミスぶりやエピソードの数々を楽しみましたよ。 幸福な偶然をただ待っているんじゃなくて、お互いに相手を求めて行動を起こすところが良かったなあ。でも、もっと早く真剣に探すべきでは・・お互いの婚約者はまったく気の毒だわね。あと、あの本がああいう形で出てくるのはかなり残酷なのでは・・って思っちゃいました。
彼らの友人がいい味だしてましたね。あと、あのデパートの店員さん。可笑しい〜。急にコメディになっちゃった。
ラストはねー、ラブストーリーの王道とも言える甘〜いシーンで。ああ、かなり恥ずかしい、でも感動の再会。
ニューヨークはやっぱり恋が似合う街です。
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