パラダイムチェンジ

2006年05月26日(金) にゅーよーく

そんな訳で、仕事でNYに行ってきます。
と言っても、マンハッタンではなく、スタテン島という、
ちょっと離れた所なんですけど。

今回は、日本人は自分一人の予定、なので、どこまで
自分の英語が通じるのか、度胸試しということで、
楽しんできたいと思います。

帰りは6月4日の予定です。



2006年05月24日(水) 欽ちゃんの魔法

ほぼ日刊イトイ新聞で現在されている、糸井重里と欽ちゃんこと
萩本欽一の対談
が面白い。
萩本欽一と言えば、現在は野球のクラブチーム、「茨城ゴールデン
ゴールズ」のオーナー兼監督なんだけど、元々はこの「ゴールデン
ゴールズ」という球団が誕生するきっかけになったのが、2004年に
やはりほぼ日で連載された対談がきっかけになったらしい。

で、今回は1年間、アマチュア野球チームの監督をやった欽ちゃんが
その感想を糸井重里と話し合っているんだけど、その発想というか、
選手や周りの人を巻き込んでいく、その人の乗せ方のうまさに驚か
されるのだ。

と言うことで、一部を引用させていただくと(元の記事はこちら


萩本 うん。
つまらないところを
おもしろくするから、すぐれてるんじゃない?

ベンチのなかでも、ちがうこと言わなきゃね。
ダブルプレーで、お客さんもベンチのなかも、
「うわぁ……!」と言っているとき、
「ナイス! 最高だぞ!」
と、ぼくは、言うの。

「次がヒット打ちそうなんだから、
  いいところで
  きれいにダブルプレーで切れたよなぁ。
  次、点、取れるからな!」

暗示をかけておくんです。

「いよいよ点をとるぞー。
 どうだ、おまえ、次、打てそうだからな!
 もう次に、打つんだから……いってこい!」

そう言うと、1点とってくる。
こないだも、4点、それで逆転したの。

プロ野球に逆転がないというのは、
選手を、流しすぎなんじゃないか、
と思っていたから。

つまらないところを
おもしろくするという意味では、
選手の姿勢にも、いえることだよね。
ストライクをとられたときに、
さみしそうな顔をした選手がいたわけ。

「あぁ……
 単なる5番バッターだと考えないで
 オレは日本のスターだ、
 と思って立ってくれないか?

 ストライクとられたら
 鼻歌うたうぐらい、
 あそこで、うんと芝居をしてくれ。
 そしたら、いいバッターになるから!」

実際に、それ言ったら、
ボールの見送りかたが、美しくなった。
見送りかたが、美しくなったら、とうとう、
ホームランを打つようになっちゃってねぇ。

半年のあいだに、
風格で打てるようになったんですね。



これってね、たとえば、ダブルプレーの後でそうフォローして、
それで打てるようになるんだったら誰も苦労しないよ、みたいな
感じで、まず否定から入るのが、もしかすると一般的な反応なの
かもしれない。
欽ちゃんが言うからこそ、選手たちだってそうかも、と思って
頑張った結果なんだと。

でも、実はそうでもないんじゃないかな、というのが最近の私の
印象であり。

たとえばね、この5番打者の選手が、自分一人で思い悩んで、それで
ポジティブに変わって結果自信をつけていくのって、結構難しいこと
なのかもしれないけれど、もしそこに誰か一人、欽ちゃんでなくても
心底そう思っている人がそばにいたら、それで結構変わっていくん
じゃないかな、と思うのである。


この話の次の次の回には、運の使い方について、欽ちゃんが言って
いることも面白い。

かいつまんで書けば、チームが逆転されているとき、自分の運が
使えないと思ったとき、今日負けてしまえば明日投げられなくなって
しまうピッチャーの運を使って、実際に逆転をする。

その時に欽ちゃん曰く、


野球見てると、
ヒットというのは
5割ぐらい運だっていう気がします。
運を、ちょっと変えたら打つんだもん。


自分の運っていうのも、
これが、使える時と
使えない時があるんですよね。
寝てない時って、運、ダメなんです。


野球は芸能界とおなじで、
運をまとめるっていうのは、
そんなにたいへんじゃないな、
というのが、正直な気持ちなの。



だそうである。
でも、こういう監督のいるチームは、やっぱり強いかもしれない
なあ、と思うのだ。
というより、こういう監督に指揮してほしいと思う人は多いかも。

ちょっと前、TVのスポーツニュースで、欽ちゃん率いる「ゴールデン
ゴールズ」と、同じくガッツ石松が率いるアマチュア野球チームの
試合がダイジェストで流れたことがあったんだけど、ガッツ石松が、
ごく普通の野球チームの監督として、頻繁に選手交代や、バントの
サインを出して失敗しているのに比べると、ゴールデンゴールズの
方が伸び伸びと試合をしているようで、結果も欽ちゃんの圧勝だった
んだけど、その理由には、こういう気持ちの乗せ方の問題もあった
んじゃないかな。

でも、故仰木監督とか、○○マジックがついている監督、指導者って
多かれ少なかれ、こういう人の乗せ方が上手かった人なのかもしれ
ないなあ、と思うのである。

今後のゴールデンゴールズの活躍にも、期待しています。



2006年05月22日(月) スイミング三昧

最近、フィットネスクラブでの水泳にはまっている。
4月から始まって、もう2ヶ月近く、最低週2回のペースで通っている
ので、どうやら三日坊主の時期は通り過ぎた様である。

まあ、といっても、そんなに本格的に泳いでいるのではなく、
大体1回につき3〜500メートル位を軽く流しているだけなのだが。
これが仕事帰りのちょっと身体が疲れたときでも、水に浮いている
感覚が気持ちよくて、リセットされた気分になるのである。

もともとのきっかけは、3月に思いきり足首をひねってしまい、
腫れはひかせることに成功し、普段歩く分には何の問題もないんだ
けど、フィットネスで足を使うのには少し不安が残る状態になり。

だったらと思い、ちょうど水ぬるむ時期というか、プール上がりに
外を歩いても肌寒く感じなくなってきた頃だったので、久しぶりに
水泳でもしようかなあ、と思ったわけですね。
元々、水泳は好きだし。

で、実際久しぶりに(継続して泳ぐのなんて十何年ぶりなんだけど)
泳いでみると、やっぱりブランクというか、最初は100メートル泳ぐ
のも結構大変だったりして。

でもね今、週2のペースで通っていると、泳ぎがどんどんスムーズで
楽になってきたのである。誰に習ったわけでもないのに。
多分、今までの人生の中で、一番楽に泳いでいるんじゃないかなあ。

昔から、平泳ぎのキックがなかなかうまく揃わずに苦手で、進まな
かったりしたんだけど、それもずいぶんとこの2ヶ月で進歩したよう
な気がするし。
バックとかも曲がらずにちゃんと進めたり(相変わらず時々頭は壁に
ぶつけて痛い思いはするけれど)。

そんな感じで、仕事帰りにプールに立ち寄るのが、結構楽しみに
なっているのだ。
元々の私は、結構飽きっぽい性格なんだけど、今行っているのが
ティップネスで、ここは場所によってプールの雰囲気が違うのも、
もしかしたら飽きずに通ってられる理由なのかもしれない。

その中で一番のお気に入りの場所は、渋谷のプールかなあ。
ここはバブルの時期に建てられたこともあって、何となく
過剰に贅沢なのである。
日曜日の晴れた昼間に来ると、天井に大きく開いたガラス窓から、
日の光がいい感じに降り注いで、プールサイドのデッキチェアに光と
陰の陰影を作ってるし、夜に来ると今度は、わざと周囲の照明を
落として、プールの中でブルーの照明をたいて、幻想的な雰囲気を
形作っているし。
なんかそんなちょっと無駄な所もいいかなあ、と。


と、そんな感じで仕事帰りのスイミング生活を楽しんでいるんだ
けれど、一つだけ注意しなきゃいけないことがあって。

それは、泳ぎに行く前にご飯は食べない方がいいということ。
今回、ご飯を食べた後で、プールに行きたくなって1時間くらい
空けてから行ってみたんだけど、パフォーマンスが全然違うので
ある。

なんというか、いつもと同じようなフォームで泳いでいるんだけど、
筋肉の隅々に酸素が行き渡らなくて、疲れてくるのが早く感じるの
である。

おそらくは、胃に内容物を入れたあたりから、身体の血液の分布が、
内臓に集まって、筋肉に行く分を減らされちゃった感じなんだと
思うのである。
その場合、筋肉は酸素が行き渡らなくても、力を発揮することが
できるんだけど、その場合、酸素が行き渡っている状態に比べて、
エネルギーを出す効率が悪くなるし、筋肉の中に乳酸もたまりやすく
なってしまったのだと思うのだ。

私と同じくはりきゅう師で、この道50年の父親に言わせると、胃に
食物が入って膨張している状態(ちなみに空腹時の胃はぺちゃんこ
です)だと、胃のすぐ裏を通る足に向かう大きな大動脈を胃が圧迫
するので苦しくなるんだ、という説明をしていて、だから少なくとも
運動の前後1時間は、あまりしっかりしたものは食べない方がいい、
というのが持論なんだけど、その言葉が証明された感じというか。
これが、陸上の運動だったら、そんなに感じないんだけどね。

私の場合、運動をすることで今更筋肉隆々になりたいわけではなく、
身体の隅々にまで栄養や酸素が行き渡るように、筋肉を活性化したい
というのが目的なので、やっぱり運動前にご飯を食べるのはやめて
おいた方がいいのかもしれない。
その方が、身体を動かしていても断然気持ちいいし。



2006年05月21日(日) ジブリ美術館




日曜日、井ノ頭公園にある、ジブリ美術館に行ってきました。
前から一度、来てみたかったので。

宮崎駿の、子供を楽しませようという趣向に
あふれた美術館でしたね。
実際のアニメーションの仕組みを、立体のトトロやさつきやメイの
人形を使ったゾートロープで見せてくれたりとか、
狭いらせん階段があったり、わざと背をかがまないとくぐれない場所
があったり、手動で汲み出す井戸水のポンプがあったりして。


この美術館をつくる時の話だったかどうかは忘れたけれど、宮崎駿の
願望として、自分が気むずかしいおじいさん役に徹して、自分の孫が
その頑固じじいの家に忍び込んだときに、そこにある様々な模型や、
天井にぶら下がっている翼竜に目を丸くしてほしい、という話を
昔読んだことがあったんだけど、多分そんな感じなんだろうなあ、と
思いました。

美術館には、たくさんの小さな子供たちも訪れていたんだけど(という
よりこっちが本当のお客さんなのか?)、彼ら彼女の仕草が、なんか
「となりのトトロ」のメイがトトロに対して目を丸くしているのを
ほうふつとさせてくれたりして。

今日は天気も良くて、からっとしていたのも良かったし♪
ジブリ美術館に限らず、井ノ頭公園の雑木林のあたりも気持ちよかった
です。




もう一枚の写真は、屋上の守り神。
この奥には、ラピュタの操作盤が草に埋もれていました。
飛行石があったら読めるのかも



2006年05月11日(木) RENT

今回は映画ネタ。見てきたのは「RENT」
ミュージカルの名作を映画にした作品である。
この映画を一言で言うなら、「個人的ミュージカル映画No.1」
である。
しかも、久しぶりに泣けたし。

もうね、歌がめちゃくちゃいいし、話の内容も、1989年当時の
リアルなNYの風景を切り取っているので、話に説得力があるし、
しかもその話が心にずんずん響いてくるし。

楽曲も、ロック系なので、普段ミュージカルなんか苦手だい、という
人でもおそらくは抵抗はないんじゃないかな。
個人的には、きれいなハーモニーが聞けただけで、ブラボー、って
感じなんだけど。
今まで、実は見る機会はあったのに、食わず嫌いでいたのがもったい
ないなあ、とちょっと悔しくなりました。

この映画には、初演時のオリジナル・キャストが勢揃いしている
らしいんだけど、皆さん、10年の時が経ったとは思えないくらい、
若々しく見えたし。でも、オリジナルの人が演じているからだろう、
存在感みたいなものも、あるんだろうし。

このミュージカル作品を、映画としてフィルムに定着させるために
は、ベストの方法だったんじゃないのかな。
題材的にも、この映画ではAIDSの問題を大きく取り上げているん
だけど、今とその当時とでは、AIDSに対する恐怖感や考えとかも
大きく変わっているんだろうし。

でも、この作品の志みたいなものがあるとすれば、それはちっとも
時代遅れではないし、薄まってはいないと思うし。

映画が終わった後、エンドロールが流れている時にもあまりお客さん
が立った雰囲気はなかったんだけど、エンドマークが出て、劇場が
明るくなったとき、思わず小さく拍手をしたら、他のお客さんたち
の中にも、拍手する人たちがいて、その拍手の音が大きくなった時
には、ちょっとうれしかったです。

本当、映画を見たというよりは、一本の上質な舞台作品を見てきた
という感じかもしれない。

なんか初めて映画「コーラスライン」を見たときの感動を思い出し
ました。
いや、本当マジでおすすめです。

でもこの映画、なんであまり話題にならないのかな。
エイズとか、ゲイとかドラッグの話が出てくるからなんだろうか。
むしろ、ティーンエイジャーの子たちにこそ、見てほしい気もする
んだけど。



2006年05月09日(火) バランスボールなパソコンチェア



と言うことで、最近私が自宅で愛用しているパソコン用の椅子が
これ。って、バランスボールですが。

元々は、仕事場でPC作業や事務作業をしなきゃいけないときに、
普通の椅子に座っているよりは、バランスボールの上に乗っかって
いる方が気持ちいい&アイデアが浮かびやすい気がしたので、
作業しているんだけど、自宅でもその方がいいんじゃないか、と
思い、バランスボールを愛用することに。

バランスボールって、たとえば昔のぶら下がり健康器の様に、
身体にいいとは言われていても、いまいち運動するのは面倒くさい
みたいな感じで、(普及した割に)あまり活用されていないのかも
しれないけれど、うちの治療院では、激しい運動をするよりは、
バランスボールの上に座る事をおすすめしています。

たとえば、TVを見るとき、数分でもいいからバランスボールの上に
座ったり、ちょっと上で弾んでみるだけでも、身体を支えるお腹の
インナーマッスルが鍛えられますし。

自分自身の経験で言えば、バランスボールの上に乗っかるだけで、
便通がよくなったり、またその上で身体を縮めたり、のばしたり、
ぐるんぐるんと動いているだけで、お腹周りの贅肉も幾分すっきり
となった気がしますし。

ついでに言うと、こういう不安定な物の上に座っていると、バランス
感覚を司る、小脳の働きもよくなる(子供の場合は特に)という話も
どこかで聞いた気が。

何より、バランスボールの上にいることが、だんだんと心地よく
なってきて、仕事をしていても遊んでいるような気分で作業をこなす
事ができるのが一番だったりします。

もしも、現在遊んでいるバランスボールをお持ちの方は、是非、TVを
見るくらいからお試しあれ。
絶対、姿勢はよくなると思いますので。



2006年05月07日(日) 脱ニュース・ワイドショー

最近の私の身の回りの変化として、いわゆるニュースやワイドショー
といった類のものを見なくなった。
だって、毎回同じネタを何回も繰り返すだけなんだもん。
朝でもなんでも、番組の冒頭部分、ヘッドラインだけ見ればいい気が
して。

でもね、最近、割と真剣に考えているんだけど、今の世の中が、
どんどん悪くなっていると感じられたり、また先行きが不安に感じ
られるのって、そういうニュースやワイドショーが増幅している
部分ってあるんじゃないのかな、なんて思うのである。

だってあれだけひっきりなしに、少年犯罪は残虐化しているとか、
安全は崩壊した、とか、表現のインフレーションに晒されていたら、
不安感が増すことはあっても、見ているこっちの気分が晴れ晴れと
することはないと思うし。

TVや、マスメディア側の言い分としては、結局、そういうネタを
あつかった方が、視聴率が取れる=視聴者の大半も望んでいるから
提供しているのだ、と言うんだろうけど、でもそこに機械的・自動的
な反応というか、思考停止している部分もあるんじゃない?という
気がして。

でね、そういうのが当たり前になってしまうと、何というか、悪い
磁場に晒されている様な気がするんだよね。

最近、GW期間中と言うこともあって、緑や晴れ晴れとした風景を
見に行って、気持ちが弾んでいるからかもしれないけれど、
そういう気分の時に、暗ーいニュースを繰り返し流された日には、
何となく、せっかくの気分が台無しになってしまうような気がして。

と言うことで、最近は積極的に、そういうニュースやワイドショー
番組を見ることを遠ざけているのである。くわばらくわばら。
でも、だからといって、別に世間の話題から取り残されている、
という気もあまりしない。

新聞はざっと読んでいるし、世の中で重要だと思われるニュースは
結局耳に入ってくるし。
だから、ほりえもんが保釈後に巻き寿司を食べたとか、トップを飾る
ニュースもちゃんと耳に入ってくるし。
っていうか、そんな話題はどうでもいいのだが。
もっと、他に報道することはないのか、マスメディア。

ついでに殊更に遠ざけているので、一切詳細を知らないんだけど、
アパートから5遺体が発見されたというニュースも、全然興味ない
ので本当に知らないし。

で、その代わりに何をしているのかと言えば、以前よりも積極的に
FMを聞いたり、音楽鳴らしたり、または撮りためておいたTV番組を
見てる時間が多くなりました。
そのTV番組の傾向も、世界遺産とか、動物や自然のきれいな映像を
見ている事が多くなったり。

でもね、朝のスタート時、暗ーいニュースで始まるよりは、爽やかな
音楽や映像で始まった方が、絶対に1日は快適に過ごせると思うので
ある。

それって今まで生きて30年以上、TVっ子だった自分にとっては結構
信じられない位の変化なんだけど、従来のTVメディアの文脈には、
もうさすがに少し飽きた感じで。

少なくとも、そういうワイドショーで安易に、これが起きた原因は、
とか、それに対する対応策は?とか解答を求めたり、識者の方たちが
今後の展開を安易に予想するのをやめたら、世の中もう少し過ごし
やすくなるような気がする今日この頃でございます。

ちなみに、そんな私が今、おすすめしたいTV番組がこちら。
今夜から4夜連続で放送される、「プラネットアース」
実際に見てなくておすすめするのも結構無責任な気はしますが、
個人的には結構良さそうな気がします。


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