La forma di amore

2002年10月31日(木) 前夜


ぬるい部屋の中
中に何もないように
ぼんやりと思えるのは
自分が何も見ようと
たぶんしていないから

閉ざされた扉の横
小さな二つの窓の
埃塗れの硝子からは
荒れ狂う風に踊る木々
鋭く尖った月が覗く

こことは違い
1歩外に出れば
しっかり立っていないと
どこまでもどこまででも
流されてしまうだろう

それでもいいから
この場所から出たいと思うのは
何かからの逃避なのだろうか
何かに挑みたいからなのだろうか

遮るものは躊躇という感情



2002年10月30日(水) 砂漠の華


意味のない
全てのモノの中から
無意味じゃない
幾つかのモノを見つける

それはまるで
砂漠の中で生き咲く
華を捜すようなもの

でも

関係を築くって
そういう事でしょう?

カラーコンタクトなんか
外して周りを見てよ

在るがままを見
在るものを掴む



2002年10月29日(火) 近況


あたたかな人達と
お別れを告げ
忙しさに身を任せ
変わろうとした

なのに

あまったれの自分
ふとした拍子に
現われては心揺らす

だけど

冷えた人間関係の中
逃げ出さずにやれるのは
あの人達のおかげ

だから

意地っ張りの自分
今は違うよ
素直に感謝できる



2002年10月28日(月) ある夜の想い


誰もいない夜
一人ぼっちで
空を見上げる

瞬く無数の星と
ぼやけた月が
静かに浮かぶ

ぬるいコーヒーに
少しだけ溶けた
寂しさ飲み干す

何処かで同じように
過ごす誰かにも
教えてあげたい

寂しいのは
一人だからじゃない
寂しいという事は
そこに在るものたちが
見えなくなった時だ、と。

誰も皆見逃してる事は
きっとあるはずよ?



2002年10月27日(日) 懇願


信じてるなんて
言わないで
だって私は自分を
信じれない
いつも自分が
最初に私を裏切るの

だからどうか
躊躇しないで疑って

貴方の期待を
裏切りたくは無いから

お願い



2002年10月26日(土) 開始点


差し伸べてくれる手を
無条件に信じてる
子供じゃない
与えられるだけが
優しさではない

誰かの為じゃなくていい
まずは自分の為に
その1歩を進んでみよう

無欲からじゃなくていい
この一欠けらを
周りの人と分ち合おう

すべてはそこから



2002年10月25日(金) 恋の眩暈


唯一を探す為に
何度も傷つき
幾度も迷う
それでも止めないのは

他の誰でもない
自分自身が愛を
無意識に欲しているから

クラリとするような
あの感覚を
怖れながらも
求めてしまう人の性

私は貴方の愛を望む

限りない気持ちじゃなく
限りある精一杯の心が欲しい



2002年10月24日(木) 人の夢

 
誰かが教えてくれた
夢は脳が記憶の
処理をしてるんだって

もし本当ならば

愛した人達と夢で逢う度に
それを忘れて行くのかな
当たり前のように
消えていくのかな…

友達、恋人…
夢ですら逢えなくなり
もう二度と巡り合えない
儚い記憶



2002年10月23日(水) 心の歪

 
離れていった貴方を
「必要の無い人」と
定義付けて心の平穏を
保とうとする弱さ

「いつか後悔させてやる」
なんて虚勢を張って
弱った自分を認めない
未練に塗れた愚かさ

無理やり納得させた心の歪




2002年10月22日(火) 愚かで愛しい思考回路



この世界は私達人間が
生きる価値があるのか
私達生物はこの世界に
生きる価値があるのか

考えるって疲れる

子供のように
無邪気でいられない
大人のように
狡賢く割り切れもしない

生きるって疲れる

曖昧な境界線で区切られ
ソコから飛び出せば異質
安全圏にいては無個性
そんな矛盾に塗れても
比較しないと安心できず
常に自分を見失う愚かさ

人間って疲れる

くだらないと思っても
捨て切れない愛しい思考



2002年10月21日(月) 月に祈りを


貴女を懸命に
呼んでみるけれど
僕の声は雨音に
掻き消されていく

どうかこの想い
届きますように

貴方を必死で
探してみるけれど
私の視界は虚ろ
何一つ見えてない

愛する人の元へ
辿りつけますように




2002年10月20日(日) 深層世界


限りなくまっさらな世界
鮮やかな色彩に
ぼやけた視界と
溶けていく感覚
流れてゆく時間
ここは矛盾だらけの世界

あれはダレのカラダ?

[ワタシ]はそこにはいない
まだ居るはずがない存在

この世界で喜び知る為
痛みを感じても
幾度も破壊され
構成されていく
限りなく無音の自己再生

これはダレのカラダ?

[ワタシ]はあの場所を目指し
ただ覚醒の刻を待つ存在



2002年10月19日(土) 後悔


キミが隣にいた時に
どうしてこの気持ちで
居られなかったのだろう

ボクは隣にいた時に
どれ程の気持ちの数を
見過ごしてきたのだろう

キミがいなくなって
色んな事を考えてみた
考えれる様になっていた

時間を取り戻すことなど
決してできはしないのに
気付くだけはできたんだ



2002年10月18日(金) 成長不充分な感情


無性に傷つけてみたくなる
無償に癒してあげたくなる

貴方を傷つけれるのも
癒し励ませれるのも
私であって欲しいと
願う理不尽な感情

勝手な行動
矛盾した心

貴方に必要とされたかった
ただそれだけなのに



2002年10月17日(木) 足掻き


どれだけ
洗っても
拭っても
決して落ちない
あたしの汚れ

それはまるで

取れない仮面を
剥がそうとする
滑稽で憐れな行為



2002年10月16日(水) 現実逃避


他人が怖い
何を考え
何が話したいのか
理解しづらいから

自分が怖い
何を求め
何が理想だったか
現実だか混迷する

気がつけば独り
痛みも何もない
柔らかい繭の中

成長がないまま
温かい夢の中…



2002年10月15日(火)


何もかもを捨てた
そう思っていた
だけど
何一つ捨て切れて
いなかった事実



2002年10月14日(月) 前進!


幸せであって
残酷な現実を
私たちは進む

何度も躓き
傷つく事も
あるだろう

迷い立ち止まろうと
癒された傷痕を越え
心の行き先を決めて
私たちは前へと進む



2002年10月13日(日)


独りでいる事を実感すると
無性に誰かに逢いたくなる

優しくされたい
それ以上に
優しくしてあげたい

独りなのは不器用だから?
貴方の前では素直でいたい

愛されたい
それ以上に
愛してあげたい

小さくてもいい
ほんのり燈る光
この手に掴ませて

儚くたっていい
暖かいその光を
きっと掴んでみせる



2002年10月12日(土) 遠足


春は陽だまり
ぽかぽか昼寝

夏は水浴び
綺麗な青空

秋は木枯らし
目を奪う紅葉

冬は澄んだ夜空
張り詰める空気

1歩1歩
色んなものを
目に焼きつけ
歩いていくの

どれも全て
必要な道程
近道なんて
どこにもない



2002年10月11日(金) 離心


小さな勘違い
些細なすれ違い
どんどん
増大していって
だんだん
遠くに離れてく

何か伝えたくても
どれだけ声を出しても
もう、届かない想い

一人思い出すのは
大好きな腕の中に
抱かれた自分の姿



2002年10月10日(木) 回帰


散るに散れない
儚く強い想いは
無残な痕を残し
醜く在り続ける

それでもやがて
風に舞い地に還り

新たな想いを
育むでしょう



2002年10月09日(水) キミ


いつも突然僕の身体に
君の言葉が降ってくる

そんな時には
進むのを休んでみたり
そしてたまに
癒された様にはしゃぐ

いらない時だってある
だけどそれでもいいよ

その気まぐれ
素直じゃない所が好き
誰も知らない
君を僕に見せて欲しい

僕の身体に
君の言葉が
染みこんで行く…



2002年10月08日(火)


貴方の為でしか
存在できない

そんな執着に似た
依存が私を蝕み

貴方を侵食して
苦しませるの

生きる理由を
貴方に託して

自分は生という
命の重さから

逃げていただけ

私らしく在り
己の為に生きる事
それが貴方の為でも
あったのにね・・・

これが、私の罪



2002年10月07日(月) 白と黒


キミといられて
ボクは幸せだよ
こうして触れて
同じ空間に在り
不満なんかない

だけど

どれだけ幸せでも
不安という小さな
黒い染みが生まれ
心を塗り潰してく

そして

キミという存在が
ふいに黒い染みを
何でも無いように
白く塗り換えてく

どうしようもない程
ボクはキミの虜



2002年10月06日(日) 求める心


熱い想いを胸に
紅く輝く
太陽のような
そんな人に憧れる

静かな鼓動をうつ
蒼い輝き
闇に浮かぶ月
そんな光に憧れる

誰もを惹き付ける明るさ
誰かを癒せる静寂さを
求めながら私は
この地に根を張って

生きている



2002年10月05日(土) 宿命


人はなんて
自分勝手な
生物なんだろう

誰かを好きになる
自分に似てて
親近感憶えるから

誰かを嫌いになる
自分に似てて
嫌悪感憶えるから

それでも

不鮮明な他人に惹かれ
愚かな自分を捨て切れず

また愛していくのだろう



2002年10月04日(金) さよなら


雨が舞う公園
温かさを残し
走り去る影
いつもと違う
早さで離れる
振返らぬ人

もう
キミが先向かう人は
私じゃないんですね

あぁ
キミを心配する人は
私じゃだめなんですね



2002年10月03日(木)


帰りたい
何処へ?

帰れない
何処に?

振返る道は
細く頼りなく
戻れはしない

先を見据えても
それは脆く
光さえ見えない

進みたい
前に?

進めない
後ろには

自分を見失ったままじゃ
立ち止まる場所さえも
わからなくなるよ

私は存在しているの?



2002年10月02日(水) 記念日


あの日のボクら
愛ではなかったけど
拙いながらも
精一杯恋していたよ

逢えない日々も
少しの電話で
乗り越えてきた

ほんの少しだけ
声を聴くだけ
なのに幸せだった

いつの日だって
影は付き纏い
暗くて道を見失う

それでも一緒に
歩んできたね
小さな光を胸に抱き

あの日のボクら
もう戻れはしないけど
振返りはしない
精一杯想い合ったから

たとえばこれから先
キミが全てを永遠に忘れても
ボクはキミを忘れない

幼なかった恋が
儚い愛になった日を
ボクは永遠に忘れない



2002年10月01日(火) ライター


好きな時に
つけたり消したり

そんな風に
自由気ままに在る

貴方の心が
私を惹き付けるの

小さな火が
私の中で炎となる


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あなたをお待ちしております


aki []

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