2011年04月30日(土)  辛うじて健全。
 
夜勤前から原因不明の猛烈な頭痛が続いており勤務続行不可能と思われたが、立て続けに鎮痛剤を服用し、なんとか業務遂行可能程度の頭痛にまで治まり一安心。禁煙してから体調が安定している日が一日たりともない。禁煙以来、絶えず続く咽頭痛もこの頭痛だってきっと禁煙による離脱症状である。1日10本程度だった私がこのレベルの離脱症状に苦悶しているのだから、1日1箱喫煙している人の禁煙努力は計り知れないものがあると考えるという、不幸な時に更に不幸なケースを引き合いに出して自らの心の平定を保つという不健全な方法で辛うじて健全。
 
2011年04月29日(金)  自重の果て。
 
iTunesはアイチューンと呼ぶらしいが私は頑なにアイチュネスと呼称している。頑固なのだ。クレジットカードをクレカと略すことは断固として許さない。私は去年までクレジットカードを持ったことがなかったのだが、ETCカードを作る関係上、どうしても自分名義でのクレジットカードを作らなければいけなくなって断腸の思いで作ってみたらまあ便利。安易に家庭及び人生が破滅しそうな危機感を覚えたのであまり持ち歩かないようにしていたのだが、ちまちまとクレジットカードで600円前後のゲームをダウンロードしていた貧乏臭さが仇となり、今回、ソニーのPSNで個人情報が流出してしまった。クレジットカードの便利さに油断を招いた結果である。クレカ。こんな略し方するともっと油断しそうで怖いので自重していたというのに。
 
2011年04月28日(木)  夫婦の痛み。
 
生まれて此の方、歯科治療を完走したことがなく、約半年前に治療を頓挫し、このまま何事もなく月日は過ぎていくのだろうという目論見の甘さが虫歯を増悪させ、遂に左上の奥歯が終始痛み出したので歯科通院を再開することに。妻が治療費を渡す際、「散々痛い思いをしてきてね。どのくらい痛かったか教えてね。ね」と、夫婦とは痛みを分かち合うものだとばかり思っていたがどうやら違うらしい。
 
2011年04月27日(水)  辱めの証。
 
妻も娘も寝静まった夜夜中にテーブルの上に手鏡を置き、毛抜きや小型の鋏でもって女々しくも眉を整えていたのですが、眉間の皺。眉間に一本大きな皺が刻まれている。目を見開いたり細めたり微笑んだりなんかしたが眉間の皺を消えない。そうなると私は平生より眉間に皺を寄せて生きているということになる。気難しい人に思われているのではないかしら。保育園の保母さん達は、いやに丁寧に話し掛けてきて私の顔色を窺っているようなところがある。私は誰からも見下され、虚仮にされながらて生きていたい。何が勝利だ敗北だ。嘲弄が怖くて強がって、根かぎり取捨選択して合理化したものが真実であるならば、私はそれを支配と呼ぼう。眉間の皺は支配に屈した辱めの証。せめて眠る時は消えていてほしい。何処から何処までが支配なのか毎日甚だ不明瞭だ。
 
2011年04月26日(火)  よってソクラテスは。
 
禁煙30日目。買ってまでして吸いたくないが目の前に置いてあったら確実に吸うレベルに到達。もはや前進しているのか後退しているのかわからぬ。喫煙している者を見ると羨ましく思う。然し吸殻を見ると汚らわしく思う。吸いたいけど吸いたくないというジレンマ。私は煙草を吸いたい。煙草は精神的安定を保つ。よって禁煙している私は精神的安定を保てない。転じて喫煙すれば真人間という三段論法が成立する。論理的推論の型式のひとつである三段論法を構成する要素として、結論における主語Sと述語P、そしてこの結論を導くために前提に現れる媒概念Mがあるが、主語Sとはセブンスター、述語Pとはフィリップモリス、媒概念Mとはマイルドセブンとことである。要するに頭の中が煙草だらけということである。
 
2011年04月25日(月)  とかですかね。
 
近々パソコンを買い替えようと思い、近所の家電量販店でパソコン購入と同時にブロードバンド契約で数万円割引のシステムを聞いてきた。要は指定されたプロバイダーとそれに付随するサービスをいくつか申し込むと数万円割引になるというもので、購入に躊躇うほどのデメリットは少ない。デスクトップかノートを買うか迷っているが、周囲の者に迷っている旨を伝えると皆ちっとも真剣に考えてくれない。私だって誰かがデスクトップかノートか迷っているなんて言われたらどっちでもいいんじゃねと思いながら、今は一体型PCなんてのがあってねえなどとどうでもいい結論に持っていくだろう。この数日パソコンを買い替えたい旨を職場で話したところ、「パソコンって何がいいんですかね。VAIOとかですかね」と、異なる人物から同じことを言われた。VAIOとかですかねって何なんだろう。なぜVAIOとかですかなんだろう。
 
2011年04月24日(日)  大同団結。
 
職場の同僚が「グリル」と「中華そば」と書いている店に弱いとtwitterで呟いており、「グリル」という一言で定義しにくいような鉄板ジュージュー感や、「中華そば」というあえてラーメンと呼ばないプライドなど、確かに惹かれてしまう言葉である。ちなみに私は「釜揚げ」という言葉に弱い。正直、釜揚げとは何なのかさっぱりわからないが、「釜」と「揚げ」の意外なコラボレーションが興味をそそる。釜揚げグリル中華そばとかあったら絶対売れると思う。
 
2011年04月23日(土)  ハチミツと宇宙。
 
要するにハチミツとメープルの違いをわからずにこの歳まで生きてきたということはハチミツとメープルについて真剣に考えたことがなかったからであって、料理酒を買ってきてと親に頼まれて焼酎を買ってきた幼少期の発想と同じで、ハチミツとメープルはなんだかベトベトしてて甘いもの。料理酒と焼酎は大人が飲むお酒といった脊髄反射に近い表面上の判断である。この件に関して皆は私のことを莫迦と言うが、太陽系と銀河系の区別がつかず宇宙は宇宙と言っている者をNASAの人が莫迦だなァと言っていることと同様、軸を変えれば皆常識人であり莫迦なのである。
 
2011年04月22日(金)  三五年目の真実。
 
コンビニのパン売り場でで朝食を購入しようとした際、ハチミツ&マーガリンとメープル&マーガリンと書かれた二種類のホットケーキが売ってあって、メープル&マーガリンを購入。職場に向かう途中で会ったナースに、ハチミツ&マーガリンとメープル&マーガリンって書いてあるホットケーキが売ってたんだけど、どっちも一緒なのにどうして名前変えてるんだろうねおかしいよねと言うと、おかしいのはヨシミの方であってハチミツとメープルは全くの別物であるという驚愕の真実を知らされることになった。
 
なぜ全くの別物と申すか。あれは全く同じ味がするではないかと対抗してみるが、つかそれヨシミさんマジで言ってるんですか? と、このナースは私の十四五年後輩であるにも関わらず半タメ語で返答してくるため打ちのめされた感が倍増し、それでも半信半疑で別のナースにも同様のことを訊ねると、私メープルは大丈夫なんですけどハチミツがダメなんですと信じられないことを言う。
 
ナース達によると、メープルは楓から取れる樹液だという。樹液。絶対嘘だと思う。私はまだ信じない。
 
2011年04月21日(木)  崇め顧みて。
 
昨夜から妻が嘔吐と下痢で寝込んでしまい、娘二人の面倒を一手に引き受け、保育園の送り迎えや食事やお風呂などで疲労困憊。娘と一緒に眠ってしまいそうで妻の寝顔を見ながら早く元気にならないかなって思ってしまうけど、共働きの母なんてだいたい毎日こんなんなんだろうなって思うともはや尊敬しかできない。毎朝子供を自転車に乗せて保育園に向かっている母親の殆どが尊敬に値する人物だと思う。崇める必要はないが顧みる意義はある。
 
2011年04月20日(水)  含羞の追慕。
 
メガてりやきを食す。脅威の920キロカロリー。あともう少しで1000キロカロリーなので1メガカロリーである。そんな単位があるのか知らないがこれは単なる3P。女性二人とベッドに入るという夢のようなことが訪れ、気合を入れるが入れどころがイマイチわからず結果として注意力散漫。夢のような出来事であったはずなのに実現された舞台はどこか素っ気なく味気ない。中盤から絶対に完全燃焼できないと諦念し、確信したうえでの抗えぬ不完全燃焼感。こんなことなら別々にすればよかったという無益な後悔。あー今日も空が青いといった不可解な諦観。そんな若かりし日々を思い出す含羞の追慕。
 
2011年04月19日(火)  プンスカ漂う紫煙の香。
 
咽喉の痛みがちっとも軽減しないため、のどぬーるスプレーを購入したが気休めにすらならず。そればかりかのどちんこにスプレーがジャストミートするとゴブベエッ! と、勢いよく咳込んで涙が出る。ナースステーションの鏡の前で咳込みながらうなだれていると、「もう意地張るのやめなよー。吸ったらまた良くなるって。ちょっと私と喫煙室行こうよー」と、悪しき喫煙ナースが好からぬ勧誘をしてくるため、「ヤニ臭ぇ。ゴフッ。あっち行け」と、うなだれたまま手でシッシッとすると、「もう絶対誘ってやんないからね!」と、プンスカしながら通り過ぎた際にほんのり漂う紫煙の香に吸い寄せられそうになる禁煙22日目。
 
2011年04月18日(月)  エヘヘ虫。
 
口内炎が治ったと思ったら咽喉が腫れてきた。近いうちに発熱するのではないかというくらい痛い。禁煙してからずっと咽喉の悩みが続いている。
 
職場のスタッフが塗るタイプのヴィックスヴェポラップが咽喉の腫れに良いと言っていて、ヴィックスヴェポラップが咽喉の腫れに良いわけなんかないけど藁にもすがる思いで仕事帰りに購入。咽喉に塗るとスースーして気持ちいいが咽喉の腫れが楽になるとは思えない。何でも真似したがる年代の御ハナが「ハナにも塗って」とせがむので就寝前に胸に塗ってあげたら「気持ちいい〜」なんて言いながらスヤスヤと眠ってしまった。
 
咽喉の腫れが治まらなくても娘の幸せそうな寝顔を見られたので職場のスタッフに感謝。ちなみに職場で一番若いスタッフに「ねぇ、エヘン虫って知ってる?」と訊ねると「知りません」と即答されて軽いジェネレーションギャップを味わうことができる。
 
2011年04月17日(日)  いぶりがっこに出会った。
 
職場の保健師の結婚式。式場は白金台にある八芳園。披露宴での食事で新郎新婦の郷土料理や思い出の味などが出る「おもてなしメニュー」というものがあって、「いぶりがっこ」という秋田の燻られた漬物がものすごく美味しくて、帰宅後に妻にいぶりがっこがいかに美味しかったかスーツ姿のまま身振り手振りで全力のプレゼンを行い、「まあいいんじゃない。買えば?」と、いつもの消極的決裁を頂いたので興奮冷めやらぬうちに楽天で注文。
 
いぶりがっこと名前はなんだか野暮天だが、「いぶり」とは「燻し」のことで、漬物を燻製(スモーク)にしたものである。よってスモークチーズのようにお酒に良く合う。しかも漬物なのにワインと良く合うのだ。
 
あまりにもお酒に合うので「これはアルコールの入っていないワインのようだね」と、披露宴の最中にいぶりがっこをポリポリ食べながらワインをぐんぐん飲んでいたら、当然だがアルコールが回ってきてその勢いで隣の席に座っていた部下のナースに「これ食べなかったらちょうだいよ」と箸を伸ばすと「これは私が食べます」と凛とした表情で一蹴する彼女はドレス姿でも美しいなァ。新婦の保健師は和服がとても似合っているね。それにしてもこの漬物は美味しいなあと、会場の幸せな気分に浸り、もうろうとしながらいぶりがっこを齧り続けた場所は港区白金台。この酔いで電車3回乗り継いで帰るには荷が重い。しかし結婚生活とはこうやって何度も路線変更をするものなんだよと同じくテーブルに座っていた保健師に説くと「ヨシミさんの割には全然面白くありませんね」と一蹴。皆私を一蹴する。
 
2011年04月16日(土)  アフタアタフタ。
 
禁煙を始めてから咽喉の痛みが続いており、本日鏡で咽喉の状況を確認してみたところ、のどちんこ辺りに口内炎を発見。のどちんこ、正式名称は口蓋垂(こうがいすい)という。私は看護学校の頃初めてこの言葉を知り、えも言われぬ恐怖を覚えた。口蓋垂。音でも十分怖いが、文字にすると恐怖が更に倍増する。
 
ちなみに内部は迷走神経の支配を受ける口蓋垂筋である。もはや看護師の私でも意味がわからないが、そんな恐怖の口蓋垂を支配する迷走神経ってどれだけ怖いのだろう。神経という一糸乱れぬ印象がある言葉であるにもかかわらず、迷走しているという。不安が新たな不安を駆りたてる。口蓋垂に迷走神経。そんな恐怖の口腔内に発生した口内炎。正式名称はアフタ性口内炎。アフタ。ぷっ。アフタ。アフタにだったら勝てそうな気がする。
 
2011年04月15日(金)  もんはんきんどぶ。
 
本日は職場のスタッフとモンハン部。看護師に保健師に精神保健福祉士、作業療法士に医療事務などで構成された総勢8名の部活動。いったいどういった活動をしているのだろうかと、モンハン部ではないスタッフが部活動の様子を見に来たが、皆一心に画面に食い入るあまりの静けさっぷりにえも言われぬ狂気を感じ、「楽しそうだねー」とちっとも心がこもっていない感想を述べてすぐに撤退。モンハンに集中しているため皆無言の返答。モンスターと距離を取り、片手が空いている部員だけが画面から目を離さずバイバイと手を振る。テーブルの上にはポテトチップス。そして人数分の箸。ボタンが油で汚れるのだ。そんなモンハン部。部活動中はほとんど会話をしないけど絆は厚い。
 
2011年04月14日(木)  のべつ幕。
 
昨日で禁煙薬チャンピックスの服薬が終了した。禁煙15日目。たまに吸いたい気持ちは出てくるけれど、致命的ではない。あまりにあっけなく禁煙が達成されるような気がするけど、これはきっと嵐の前の静けさ。数日後、数十日後に怒涛の如く喫煙欲求が押し寄せてくるのだろう。それにしても一般的に禁煙の副次的効果といわれる目覚めの良さや食べ物の味が良くなる、肌の調子が良くなるということが何一つ当てはまらない。喫煙時と同じように日々が過ぎ、喫煙時と同じようになんでもない朝が来る。損してる気分だ。常に損してる気分だ。禁煙とかそういうの関係なく常に損してる気分だ。
 
2011年04月13日(水)  バタフライナース。
 
夜勤で出勤した看護師のナース服の襟の部分がリボンのような蝶のような形になっていて軽く萌える。
 
なぜか看護師という人種は、職場で提供されるナース服とは別に個人で購入したお気に入りのナース服を数着持っていてスタッフが少ない夜勤帯などに着てきたりする。私も前ボタン式のとあるブランドのデザイナーズナース服をたまに着たりするが、患者さんに「明日の朝食は何ですか?」「今日のお昼のパンプキンスープ美味しかったです」なんて、別に私に言わなくても言いようなことばかり話しかけてこられるのでおかしいなと思っていたら、前ボタン式の白衣が看護師ではなくて栄養士に間違われるらしく、患者さんには悪いことをした。
 
それに引き換え襟の部分がリボンのような蝶のような形のあのナース服は、女性の白衣がもはや恐怖の対象でしかなくなっているベテラン男性医療従事者にとっても再び白衣の素晴らしさを教えてくれるものであって、「ね、これまた着てきてよ」なんて訊ねてみようものなら「それってセクハラですよね」なんて訴訟をちらつかせるのでまっこと生きにくい世の中になったものである。
 
2011年04月12日(火)  付加価値と幻想。
 
我が家にアクアクララというウォーターサーバーが届いた。大分前に発注していたのだが、震災の影響で発送が滞っていたらしい。有料の水は有料という付加価値がついて、更に安心で美味しいと感じる付加価値がついてその付加価値を基準にして本来の価値を見出そうとするこの視点は永遠に真実へとたどり着くことはないのだが、幻想だっていい。幻想をフィルターにして幸福を感じることができるのであれば、今の時代はそれで幸福である。
 
2011年04月11日(月)  絶世。
 
近所のクリーニング店にスーツを取りに行く。この自宅兼店舗のクリーニング店の店長は齢五十を超えていると思われるが絶世の美熟女。「あなたスーツだったわよね」「これでいいの?」なんていちいち上から目線でいちいちドキドキする。ここには煙草も売っているので、あえてこの店で煙草を購入していた頃もあったが、禁煙した今、彼女と会えるにはクリーニングしなければならないが、そんなしょっちゅうクリーニングに用などない。でも会いたい。でも会えない。「つうかヨシミさんって絶世の美女が何人もいますよね」と、職場のスタッフが言う。誰でも絶世と思えるこの瞳は必然的に人生を楽しくさせる、天から与えられた最高の贈り物だと思っている。
 
2011年04月10日(日)  唇重ねて。
 
1、2週間前から私のベストオブおつまみであった堅あげポテトのり味が店頭から姿を消したのでおかしいな。人気があって品切れしてんのかなと訝っていたところ、先日まで堅あげポテトのり味が陳列してあった棚に堅あげポテトコンソメ味なるものが置いてあって、突如姿を消した彼女の存在を忘れる如くコンソメ味を購入し貪ってみたが、ちっとも心が満たされない。そればかりか心の空虚感が広がっていくばかりである。
 
コンソメ味も不味くはないので嫌いではないのだが、一つ口に頬張る度に、忽然と姿を消したのり味のことを思い出す。キスを重ねて、新しい彼女との唇の相性を微調整するように、一口食べながら思い出して忘れようと努力する。
 
時が経ち、またどこかで堅あげポテトのり味と出会っても、あの頃の想いで再び手に取ることができるだろうか。コンソメ味の棚の横には、前の前の彼女だった堅あげポテトブラックペッパー味が静かに佇んでいる。今となっては一年に数回メールするただの友達である。
 
2011年04月09日(土)  ただちに問題はない。
 
朝目覚めると目覚めないので一人で布団の中で焦ってしまった理由は、両眼が目やにで塞がれており瞼が開かなかったためで、なんとかウエットティッシュで目を拭き取ったが右眼がすごく腫れている。
 
どうしたことかも何もきっと御ココのオムツを換えた際に目をこするなどしてばい菌が入って炎症を起こしたのだと思われるが、右眼が腫れて目が開かない状態なので右眼に眼帯をして出勤。左眼も少し腫れて充血しており、左眼にも眼帯をつけたいがそれだと仕事にならないので。
 
しかし一応職場に出勤したが、仮に流行性結膜炎だったら院内感染が怖いので確定診断のために業務を頓挫し眼科受診。検査ののち、「原因はよくわかりませんが、問題ないと思われます」と、どこかの電力会社のような説明を受け、小市民の私はひとまず安心。
 
目が腫れて開かなくても誰かが問題ないと言えば無理矢理安心するこの姿勢によって我が国は構成されている。
 
2011年04月08日(金)  それからどんどこしょ。
 
NHKおかあさんといっしょのモノランモノランが終わってポコポッテイトという着ぐるみ劇が始まっていた。モノランモノランの寿命が短かかったような気がする職場のスタッフに小さい頃に何を見ていたか訊ねると、皆一様にじゃじゃ丸ピッコロポロリのやつと言う。御ハナはポコポッテイトと発言できずに何度教えてもポコトッテイトと言う。
 
この「にこにこぷん」は1982年から1992年まで放送されており、次の「ドレミファ・どーなっつ!」は1992年から1999年。よって、ドレミファ・どーなっつ!世代は最高齢でも19歳。専門学校卒と大卒ばかりの職場にはまだ登場しない。
 
ちっとも関係ないが、体操のいとうまゆお姉さんの目が笑っていない笑顔は、なんだかんだいって惹かれるし、彼女にするなら「英語であそぼ」のジェニー一択。
 
2011年04月07日(木)  弱い人。
 
失恋した人、借金してる人、人間関係がこじれた人、そして人生を賭けた挑戦に失敗した人。受けるストレスの大きさは全然違うのに似たような抑うつ症状が出て、私達治療者は一様にケアを行おうとするけれど、治療に一貫性を持たせることは大切なことでいいのだが、抑うつ症状が出た人は皆一様にストレスに弱い人だと思って接してはいけない。人生を賭けた挑戦を失敗した人に、弱い人だと思ってはいけない。一貫したケアは必要だけど、私達の目の前で病める者は、本当に弱い人なのか考えなければならない。治療する私達は、それを忘れてはならない。
 
2011年04月06日(水)  ペイルウイング隊に告ぐ。
 
本日は待ちに待った「地球防衛軍2ポータブル」の発売日であり、我が職場のゲーム部(モンハン部)スタッフにも地球防衛軍2ポータブルのプレゼンを終え、殆どの者が購入を決意したのだから私のプレゼン力は大したものだ。プレゼンする力、プレゼン力と書きたいのだが、全てカタカナでプレゼンカと読まれてしまいそうで心配である。カサブランカ。カサブランリョク。
 
といった器の小さい男だって今日からバズーカで巨大昆虫をぶっ飛ばす地球防衛軍。本作は2003年6月にプレステ2で発売されたSIMPLE 2000シリーズ「THE 地球防衛軍」の続編「THE 地球防衛軍2」の移植作品であり、当時、ゲーム嫌いな妻が協力プレイで最もハマったゲームである。妻がハマったゲームは後にも先にもこの「THE 地球防衛軍2」のみであ
り、ゲーム部へのプレゼンも、この妻がハマったというくだりが決め手になったようである。しばらく日記が書けない日が続く。
 
2011年04月05日(火)  皆一様に。
 
禁煙8日目。コンスタントに吸いたい波が押し寄せるが、「ぐぬぬ」「あわわ」といった精神状態でなんとか切り抜ける生活。「何か辛いことでもあったの? よかったら話してみてよ」なんて台詞を今日テレビで聞いたが、私は相手の辛い部分を汲み取って治療する仕事をしているが、そういえば上記のような台詞を一度も言ったことがない。周りのスタッフもそんな言葉は使わない。要するに上記の類の台詞を使う者は、人から悩みを引き出す力がない者であって、そんな者に胸の内を語りたいとは誰も思わないから、問い掛ける者は「よかったら話してみてよ」と延々と問い続けるという不毛な状態に陥る。禁煙8日目。周囲のスタッフは「禁煙して辛いでしょ?」なんて優しい言葉は投げ掛けず、2.3mくらい先で皆一様にニヤニヤしている。
 
2011年04月04日(月)  家庭内調整。
 
御ココ、生後5ヶ月にして保育園初登園。共働き生活の再開である。といっても今日から数日は僅か1時間の「慣らし保育」のため、妻はまだ出勤はできない。この慣らし保育とは、御ココが新しい環境に慣れる目的はもちろん、私達も人生の新しい局面に慣れていけるように設定されている期間であって、様々な家事分担を見直し、再調整され、夫婦がお互いを改めて理解する期間である。こういった新局面から家庭内調整を繰り返し、家族はレベルアップしていく。次々起こる新しい局面で、都度の調整を怠ると家族というものは意外と脆く崩壊していくものだと思う。
 
2011年04月03日(日)  木婚式ダイナミズム。
 
結婚記念日。結婚年数と御ハナの年齢は同じなので今年で5年目である。大きなお祝いはしないけれど、外出先では手を繋ぎ、出勤前にはキスをする。5年間毎日毎日妻の横顔を覗きながらキレイな人だなあと密かに思う。結婚が続く秘訣は簡単。毎日相手のことを思うということ。自分のことを思うのは誰だってできる。相手のことを思うのはちょっとした心遣いと時に刻苦に似た努力、そして勇気が必要。そういうった精神力動を惜しみなく他者へ注ぐことができるか否か。結婚5年目。妻は「私よりゲームが好きなんでしょ」と未だに言う。そして「そんなことないよ」と言い続ける精神力動。
 
2011年04月02日(土)  未曾有の反論。
 
妻がミゾウノキキのミゾウってどういう意味かと訊ねてきたので、未曾有だから未だ曾て有らず(いまだかつてあらず)って意味じゃないのと返答したら、「あ、ホントだー」と、私の返答を待たずして携帯のネット辞書で調べていた。我が家ではこういう場面が多々あり、だったら最初っからネットで調べればいいじゃない! と、涙ぐみながら女々しく反論したくなったりするが、反論したら二度と夫に不明な点を訊ねないという覚悟を容易に決断できそうな人ですので一人寂しく口を尖らせています。
 
2011年04月01日(金)  マイルドコンフリクト。

緩い葛藤。マイルドセブンからマイルドコンフリクトへ。煙草吸いたいようなー吸いたくないようなーという緩い葛藤が一日中続いている禁煙4日目。このように忘却できずに漫然と続く心的負荷はやがて身体症状としてゆっくりと表出を始める。何の前触れもなく風邪をひいてしまった。妻が作ってくれた生姜湯を飲みながら「禁煙ストレスなんだよねきっと」と話すと、「ふーん。吸えばいいじゃん」と、相変わらず表面的な私の行動に何の興味も示さないクールビューティー。マイルドコンフリクトクールビューティー。
 

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