2001年01月31日(水)  稀に考察すること。
時々、自分を見失う時がある。

どこにいる時の自分が本当の自分なのか。
私は決して他人を憎まないし、うらやまないし、軽蔑しない。悪口も言わない。噂だってしない。

お人好しだと言われ、そう言われる事も満更ではない。
勤勉だと言われ、必至にそう装う。
兄弟想いだと言われ、妹にチョコレートを買ってあげる。

これが本当の私の姿なのだろうか。

この姿は誰が作ったのだろうか。
周囲に溶け込むようにカメレオンの如く色を変え、
適応する。
適応できないのならば、そっと身を引く術だって身につけている。

私の本当の姿は何処にあるのだろう。

考えるだけ無駄な気がする。
一日中、アパートの小さなテーブルに向かって考えたって結論など出るはずがない。
そして何よりも、今は夜勤明けで眠くてたまらない。

そういう事はトイレに座り、タバコをふかしながら考えればいい事だ。

2001年01月30日(火)  大人になりましょう。
ファミレスで、どのように作ったらこんな不味くなるのだろうと思うホットコーヒーを飲んだ。
ブラックじゃ決して飲めない。砂糖を入れてもミルクを入れても味は悪くなるばかり。
ホットコーヒー八方塞り。ふむ。

帰り道、全部信号赤で止まった。あのクソ不味いコーヒーのお陰で尿意も出現。
身体が早く排泄させたがっているらしい。

アパートにつくなりトイレへ駆け込む。
小便のみだが、水洗便所の「大」をひねる。水の無駄遣い。
そもそも「小」なんてひねったことない。
あれひねる人は国民の何割程であろうか。

その後、シャワーを浴びる。
前々からシャワーが調子悪かったのだが、今日、とうとう水が止まらなくなった。
時計は9時半。こんな事態になったときどこに電話すればいいんだ。

友人に電話する。

「あ。マジで?行く行く。じゃ今度の土曜日。」

カラオケに行く約束する。あ。水道だった。

てなわけで、現在も水が流れっぱなし。
自分の力でなんとかするさ。
2001年01月29日(月)  ストロベリーオンザショートケーキ。
今日は書くことないので昨日の話をば。

タバコ吸いながら、そろそろ寝ようかなと思っていたところに突然部屋のドアが開く。友人だ。

たいがい私の友人はドアをノックせずに部屋に入ってくる。部屋の鍵を閉めない私も悪いのだが。
部屋の鍵は寝る前にしか閉めない。

しかし、今日はエレガントな格好をしている。

「結婚式だったの。」

友人は部屋に入ってきたなり、テーブルの私のタバコを吸い始める。3次会を抜け出してきたのだそうだ。

「何の用?」

意外に寝る前の私は冷たい。例え相手が女性であっても。

「はい。これ。」

友人が差し出したのは結婚式の大袋。
あの重たい引き出物やら塩気の強い鯛やらカチカチの赤飯やら恥ずかしい手紙やら
甘すぎてひっくり返りそうなケーキやらが入った大袋。

「持って帰るのが面倒臭いからあげる。」

持って帰るのが面倒臭いのだったら、わざわざ階段昇ってこのアパートに来る事が面倒臭いという事を考えろ。

もちろん声に出して言わない。例え冷たくとも。

「ありがとう。気持ちはうれしいが赤飯とこの大きな皿のセットはは嬉しくい。」

「まぁそんな事言わずに。」

「ではそんな事言わない。」

何しろ眠いので無駄な争いはしない。

「じゃ、オヤスミ。」

「じゃ、オヤスミ。」

テーブルの上には干からびた鯛とやけに紅い赤飯と見ただけで腹いっぱいになるケーキと、

見ず知らずのカップルの名前の入った大きな皿と。
2001年01月28日(日)  いざ漢検。
本日漢検。準2級と3級を受験。鹿児島学芸高等学校。
受験票に「検定開始15分前までに入場すること。」とお金払って受験するのに
命令形で書いてあるのが気に入らず、検定3分前に堂々入場。
お陰で、答案用紙の説明を聞きそびれる。自業自得。

準2級・3級供に試験時間60分。
3級は簡単なので20分程で終わる。あと40分する事ないので教室の時間割や
黒板に書いてある今週の目標など眺める。机に書いてある落書きの上にまた落書きをする。

試験後解答が配られる。どちらとも合格点。ふふふ。
2001年01月27日(土)  そろそろ寒い。
また急に寒くなったのは給料日前の私の財布だけではないはずだ。

ついこの前、財布が寒いと言ったばかりなのにもう一ヶ月が過ぎる。

光陰矢のごとし。タイムイズマニィ。

今突然携帯電話が鳴った。そもそも携帯電話なんて
突然鳴るものだ。

車のディーラーからだ。
「そろそろ車を買い換えませんか。値段なら・・」
「今、仕事中なんですけど。」
「あ。そうですか。すいません。」
ガチャッ。

小さなウソをつく。そもそも仕事中に携帯をすぐ取るやつなんてそうはいない。

そもそも「そろそろ車を〜」のそろそろって一体、何のそろそろなんだ。
営業マンの言うそろそろの定義っていったい何なのさ。

そろそろハラヘッタ。

うん。これならわかる。この「そろそろ」の期間の定義は、昼食を摂ってからの時間の経過に位置する。
理にかなっている。

営業マンは文法があっていない。そろそろ勉強しなさい。
2001年01月26日(金)  筋の通った事。
アタラシイオトコ第一弾。漢字検定。
いよいよ今週日曜日。
たいした勉強もせずに実力だけで望むその姿。
あんまりカッコよくない。努力は嫌いだ。

アタラシイオトコ第二弾。まだ内容は秘密。
今日、ようやく布石を打った。辛かった。痒かった。

痒いのはお尻だった。お尻カイカイ。

実は一睡もしていない。昨夜「うたばん」終わって2時間程寝ただけ。

不健康だわ。お尻も痒くなるはずだ。あ。風呂にはちゃんと入ってるよ。
一年で最低365回。

お風呂に入る回数と反比例するがごとくお尻が痒い。
なぜか今日はやけにお尻に執着するのね。

理由:だって痒いんだもん。

そうです。物事の本質は単純極まりないのです。

恋愛→理由:だって好きなんだもん。

ほら。いたって単純。理屈では説明できないのです。

ではそろそろ夕食食べよう。

理由:腹減ったんだもん。あ。だけどニンジン嫌い。

「ニンジン嫌い」ってとこは理屈です。こうして物
事は複雑になっていくのです。

今日は頭に思いついたことを次々に書いてみました。よって文章に一貫性がありません。

もともと物事に一貫性などないのだから。
2001年01月25日(木)  特に腰痛に関して。
さて、何書こう。

今日は何したか?   仕事した。
仕事はどうか?    辛い。
何が辛いか?     腰痛。
他は?        無い。
まだあるでしょ?   無い。
腰は?        痛くない。
痛いって言ったじゃん。言ってない。
言った。       言ってない。
言ったって。     言ってないって。
ちきしょう。     ざまぁみろ。
くっ。        あぁ腰痛い。
あ、今、痛いって言った。言ってない。
言ったって。     言ってないって。
ちきしょう。     ざまぁみろ。
あぁ頭痛い。     あぁ腰痛い。
そうか。       そうなのよ。
2001年01月24日(水)  赤い小鳥。
カゴの中の赤いインコが言いました。

「一度でいいからあの青い空を自由に飛んでみたい。」

飼い主が言いました。

「では飛んでくるが良かろう。」

赤い鳥はカゴから解き放たれました。
今日から自由です。大きな空、白い雲、大地の匂い、何もかもが新鮮です。

「今日から自由だ。毎日カゴの中から太陽が昇って沈んでいくのを見てるだけの生活じゃないんだ。」

青いカラスが話し掛けてきました。

「エサはどうする?もう飼い主はいないんだよ。」
「平気さ。山へ向かうと木の実が熟ってるだろ。」

緑のハトが話し掛けてきました。

「今は冬よ。どこへ行ってもエサなんてないわ。」
「平気さ。川へ行くと魚が泳いでるだろ。」

黄色のスズメが話し掛けてきました。

「川の水は冷たいよ。」
「平気さ。飼い主さんの冷たさに比べれば。」

「飼い主はいないし、今は冬だし、川は冷たいよ。」
青いカラスと緑のハトと黄色のスズメが一緒に言いました。

赤いインコはしばらく考えてから何処かへ飛んでいきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ただいま。」
「おや、早かったねぇ。」
「お腹空いたよ。エサちょうだい。」
「よしよし、ちょっと待ってな。それにしても戻ってくるのが早かったねぇ。」
「川の水よりもアナタよりも世間の方がずっと冷たいってことがわかったからさ。」
2001年01月23日(火)  もしものもしもはホントにもしもか。
午前中から昼過ぎまで図書館でちょっとした書き物。静かな部屋に鉛筆の音が鳴り響く。

一旦、アパートに戻り、昼食を食べる。
レトルト牛丼。「専門店の味」と書いてあるが、専門店の味が熱湯3分でできるものか。

保険会社へ行く。なんだか7000円程の生命保険を払っているのが馬鹿らしくなったので解約に行く。
お陰様で病気をする予兆もなければ、事故死する気配もない。

保険会社の帰り、階段でつまづき、胸部を強打する。
残り3段くらいでつまづいたからよかったが、解約した途端、保険が必要になるところだった。

「大丈夫ですか?」

保険のお姉さんが階段上から声を掛ける。
内心、ほくそ笑んでいることだろう。フン。

これからは月2000円の県民共済に入る。
2000円だったら払うのは苦にならない。

夕食の買い物を済ませアパートに戻る。
本を読んでいたら例の如く、寝てしまう。

起きたら20時。
今日も病気もなく、事故死することもなく、無事に一日送ることができました。
と、神様に祈る。
2001年01月22日(月)  中国4千年。
後輩に昼食、ラーメンを食べに行こうと誘われて
ラーメン屋に行く。

ラーメン屋にも関わらず私はとんかつ定食を注文する。
後輩はラーメンとピラフを食べていたのだが、私の定食を見て、
とんかつにすればよかったと何度もラーメンをすすりながら言っていた。

「ラーメン屋でラーメンを食べるという短絡的な思考はやめたほうがいい。
何に関しても違う視点から考えるクセをつけといたほうがいい。
私だって君の食べているラーメンが美味しそうに見える。
よってこの場合、何を注文しても隣の芝生は青く見えるってことだ。」

後輩、ラーメンすすりながら顔をしかめる。

「ワケわかんねぇ。」

の一言で済まされた。まぁいい。大人になればわかることさ。
2001年01月21日(日)  人の辛さは如何程か。
今夜は夜勤。

ヒマなので小説を読む。そして読み終わる。
完読後もヒマなのでテレビを見る。

おいおい。仕事中だろ。
なんだこの野郎。ヒマな夜勤があって何が悪い。

頭の中で意味のない自問自答を繰り返す。

「ウルルン滞在記」を見てたら思わずラストで涙してしまう。
看護婦さんにバレないように必死に顔を伏せる。
この前の映画といい、最近は何かと涙もろい。

もちろん仕事も頑張る。眠れない患者さんの訴えに
横に座って話し相手になったりもする。
眠れないという苦痛を味わった事のある人なら、眠れないという訴えに対し、共感する事ができる。
すると、おのずと優しい声掛けができる。

看護の基本は共感する事。
ナイチンゲールが言ってたような言ってないような。
2001年01月20日(土)  エンターテイメントライフ。
今日は休み。14時起床。よく寝た。ほっときゃ夕方まで寝てしまう。
睡眠に関しては歯止めがきかない。

彼女と映画を見に行く。「ダンス・イン・ザ・ダーク」。
何度も泣きそうになる。彼女に悟られない程度に泣く。我慢しても涙が止まらない。
今日に限ってサングラス忘れた。感動しそうな映画を見に行くときは毎回、サングラスを持っていく。

なんだか最近、重い映画ばっかり見てるので、たまにはコメディ見たいね。と話す。
彼女も同意する。
「インビシブル」「17才のカルテ」「バトルロワイアル」「ダンス・イン・ザ・ダーク」
見事に全部、内容が暗い。

たまにはコメディ。ね。私の生活自体がコメディみたいなものだけど。
2001年01月19日(金)  人に料理を作ること。
いつもお仕事お疲れさんな彼女に夕食を作る事に決定。

ダイエーで食料品とワイン購入。

彼女のアパートに行くのが遅くなったので、時間がかからない食事を考える。
考える事30分。考え過ぎ。

まず、簡単なサラダから。
生ハムを敷いて、トマトを切って、その上にモッツァレラチーズを乗せて、
刻みパセリをまぶして、オリーブオイルをかけて、ミントを乗せて出来上がり。
わぁ。なんだか高級料理みたい。

次に海鮮料理。
イカとエビとホタテを炒めて、器に移してオリーブオイルをかけてスライスした
ニンニクと唐辛子を入れてラップしてレンジでチン。
これ、かなり美味しい。簡単だし。

次はオムレツ。
ライスはバターとスライスしたニンニクをこまかく砕いて、その上に半熟のオムレツを乗せる。
無駄な物を省いたシンプルなオムレツ。玉子はマヨネーズと砂糖で味付け。

よし、できた。さぁ乾杯。

おいし〜い。って言ってもらえて少し幸せになる。
あなたの毎日のお仕事に比べたらこんな料理なんて。と、お世辞抜きで言う。

お仕事の事は忘れて、私の料理を食べなさい。みたいな。
2001年01月18日(木)  八時の惨劇〜ウィンターバージョン〜
最近、また朝に弱くなった。
弱い辛い寒いの3拍子。寒いが一番のネック。
私は出勤15分前に起きるので、部屋を暖める余裕がない。

毎朝、布団の中で考える。
「今日、実は休みだったりして。」
同じ事を3回くらい考えて、ついには諦めて布団から出る。

仕事が辛いわけではない。朝が辛いのだ。

ここに決定的な差がある。
私の辛さパロメーターは、朝>仕事。
私の辛さピラミッドはもちろん、頂点は朝。
私の辛さ予想気温は、氷点下朝。

わけわからん。
朝の辛さをどうにかして伝えたいのだが、どうも上手い表現ができない。

そう、上手い表現が出来ないほど朝が辛い。

これでどうだ。

2001年01月17日(水)  妹よ。
頭が斬れるがストレスに弱い看護婦の妹と食事に行った。

もう一人の美容師の妹はマイペースでストレスに強い。

ちなみに私はマイペースでストレスに弱い。
兄弟持ちつ持たれつ生きている。

看護婦の妹は絵に描いたように真面目。
美容師の妹は絵に描けないように自由奔放。
私はその筆を持つ画家というところか。

みなそれぞれの職に就き、それぞれの楽しみを抱き、
それぞれの悩みを抱え、それぞれのセンスを持っている。

一見するとバラバラだが、総括すると仲が良い。

今日行ったレストレンで、妹はオムレツを食べていた。
私はドリアとパンを食べていた。

「兄さん、それ、ご飯とパンじゃない。バラバラだよ。」
「これは・・・(モグモグ)・・・個性だ。」
「はぁ?何言ってんの?しかもコーヒー食前に頼んだのに全然飲んでないじゃない。」
「それは・・・(モグモグ)・・・猫舌だからだ。」
「じゃぁアイスコーヒー頼めばいいじゃない。」

少々シャレが通じない面もあるが、それはそれで話していて面白い。

2人でそれぞれの夕食の買い物をして別れた。
「これで5日持たせるの。」
レジに2000円払って妹は言った。
「ボクはこれで明日まで持てばいい。」
レジに2000円払って私は言った。
2001年01月16日(火)  現代人は携帯電話も持ってます。
携帯電話で相手と話してる時、バッテリーが切れて
突然プツンと切れたことありませんか。

バッテリー残り1つの時、私は前もって相手に

「この電話、もうバッテリーが切れる寸前だから、
途中で電話が切れても、私が不機嫌になって切ったのでもなく、
突然、天災に巻き込まれたわけでもなく、彼女が来たわけでもないので理解して欲しい。」

と相手に一応伝えるわけである。

あ。補足として、私は彼女が来ても決して電話を切ったりしないし、
そんな後ろめたいことなんてしていない。いわゆる比喩表現。

それを言わないでバッテリー切れて、手元に充電器がなかった時は、なんだか、非常に嫌な気分になる。
相手は何だ?と思うだろう。私、何か悪い事でも言っちゃったのかな?と。

いやいや、そんなわけではないんだ。

と、すぐに言い訳ができない。何しろバッテリーが切れているのだから。
相手は、突然電話が切れた事について、少なからず思考を巡らすだろう。
もしかしたら、話の最初から思い出して、何か悪い事言っていなかったかと、考えるかもしれない。

だから、私はあのセリフを言う事にしている。

そしてたいがい、あのセリフを言い終わった頃に電話が切れる。

なんていい奴。
2001年01月15日(月)  結婚してさ、子供産んでさ、そいでさ・・・・。
友人から電話。

「結婚する事になったようだ。できちゃったみたいで。」

誰の話をしてるのかと思ったら、本人の事らしい。
3人称で話すところが憎たらしい。

まぁ、この友人、遅かれ早かれ彼女と結婚する予定だったから、とにかくおめでたい事だ。

「おめでとう。結婚式は大地震が起きても会場に行くよ。」

また一人、友人が結婚していく。
24歳で一つの家庭を持つというのはどういう心境だろう。

私には到底想像できるものではない。私が家庭を持つなんて。

いや、私は結婚に否定的な考えを持っているのではない。むしろ肯定的な理想を持っている。

「とうとう結婚だって。信じられないよ。学生の頃はお前が一番最初に結婚するってみんなで言ってたのにさ。」

友人は言う。

ちなみに「〜みんなで言ってた〜」の「みんな」は
もう殆どが家庭を持っている。
私の周囲はどうやら結婚適齢期が早いようだ。

私は焦らない。結婚式場で友人に拍手を送りながらいつも考えている言葉。

とにかく友人よ、おめでとう。しかし、給料日前に結婚するのはやめてくれ。
2001年01月14日(日)  犬は喜び庭駆け回り、僕はお部屋で体育座り。
今日は寒かった。あんな雪、長らく見たことなかった。
朝、彼女のアパートを出て自転車に乗って20分程走ったが、前が見えないくらいだった。
コートも、レザーパンツも、マンハッタンハットも、手袋も雪がこびりついて、氷の塊ができていた。

仕事は休み。しかし寒いので外出は控える。自分の為、そしてサイフの為。

職場の後輩から2回、電話が来る。
1回目。「今日、仕事ですよ。何やってんですか。」
お約束。
2回目。「今日、午後から人が足りないんですよ。出てきてもらえませんか。」
またもお約束。てめぇはドリフか。

おちおちゆっくり休んでもいられない。
休日くらいゆっくりさせてくれ後輩よ。

外は雪。6畳一間の石油ストーブの上には先ほどから餅を乗せてある。
しかし、なかなか焼けない。凍ったまま乗せたのがいけないのだろうか。
それとも外が寒すぎるからであろうか。
2001年01月13日(土)  要約すればこんな感じ。みたいな。
果たして人生に「平穏」を求めることは良い事なのであろうか。

何も悩みがなく、刺激もなく、波乱もない人生。

人は周囲から刺激を受け、悩み、考え、成長していく。

「平穏」を人生に求める事は間違いだとは思っていないが、
「刺激」を求めなければならない時期だって人生にはある。はずだ。

私は現在、どちらかというと「平穏」である。
特に悩みもなく、一日一日平穏に過ごそうと思えば、それは不可能なことではない。

しかし、その「平穏」の裏に、何か見ることのできない、漠然とした、大きな、
とても大きな、何か、私に多大なる影響と損害を与えうる、表現できないものが隠されているようで、
それが時々、私に恐怖をもたらせる。

あ。なんだか面倒臭くなってきた。

要するに、自分だけ平和ボケしてんじゃないか、ってこと。
何に対する向上心もなく、平々凡々の毎日で、成長がストップしてしまうのではないかという不安。

だから私は身を投げて、荒波に乗り込もうとする。
波に揉まれ、あぁこんな事するんじゃなかった。と必ず後悔する。

しかしその後悔の後には荒波の前で躊躇していた私と違う私が生まれる。
アタラシイオトコ。

難しい事話そうと思うと、いつも文章が支離滅裂になる。困った。
伝えたいのはこんなことではないのだけれど、要約すればこんな感じ。みたいな。
2001年01月12日(金)  カプセルホテルじゃないんだよ。
今日は昼前から図書館に入り浸り。

学生でもないのにちょっとした小論文を書かなければならない。

平日なので席は空いていたが、私の左前に座ったお姉さん。
座ってから、参考書か何か眺めていたのだが、5分もしないうちにうつぶせになって寝てしまった。
で、なかなか起きない。確実に熟睡している。小さな学習席に寝息が響き渡る。

集中力を妨げられるどころか、時々、「んん・・」
となんだか色っぽい声も出すのでたまらない。

席を替えようと思ったが、
「あの男、私のせいで席を替わったんだわ。失礼しちゃう。」
など思われたら癪なので、同じ席で頑張った。

で、今日のうちに2種類の小論文を仕上げようと思ったのだが、
結局、1個しか完成せず。

あのお姉さん、私が帰る頃もまだ熟睡していた。
2001年01月11日(木)  今日は読まなくてもよし。
今日は特に何もなし。と言いたいところだが、
こういう日こそ、日頃書けない何でもないことを書けるチャンスなのだ。

では、今日は何でもない話。

私はなぜかお尻だけ乾燥肌。

笑っちゃいけねぇ。本人はすごく苦しんでる。うん。そんなに苦しんではいないか。
まぁどっちかというと苦しい。ていうか痒い。尻だけ痒い。

お酒を飲んでもお尻だけ痒くなる。
チビチビ飲みながらお尻ポリポリ。
何なんだろ。マイヒップ。

なんだかお尻だけ他人のもののような感じ。

あぁ、馬鹿なこと話してしまった。実にくだらない。
他人に私のお尻の痒さを露呈したところで何が変わるというのだ。
こんな日記書く前にお尻にアロエクリーム塗りなさい。みたいな。
2001年01月10日(水)  お香とラジオとバドワイザー。
皆既月食を見ようと思って早朝4時に外に出たが、あいにくの曇り空で見ることができなかった。

夜勤明け。
ナースステーションから差し込む春のような暖かい陽射しを浴びているとひどく眠たくなった。

ぼんやりしながら家に帰る。コンビニで昼食を買う。
部屋にお香を焚いて昼寝の準備をする。

20時に目覚める。夕食の買い物に行く。バドワイザーを2缶買う。
スーパーで友人と会ったが、まだ私の頭は目が覚めていないので、適当に相槌を打ってその場をしのぐ。

風呂に入る。最近、防水ラジオを買ったので、風呂に浸かりながらラジオを聴く。
よって長風呂になる。風呂上り、バドワイザー1缶消化。

簡単なパスタを作る。というか簡単なパスタしか作れない。
とりあえずオリーブオイルを入れたりする。

「さて」とつぶやいてみる。
つぶやいてみたところで何もすることが思い浮かばないので、とりあえず日記を書く。

明日も仕事。目指せワーカホリック。
2001年01月09日(火)  休みボケというよりあんた達平和ボケでしょ。
どうやら世間の正月休みが終わったようで、今朝から出勤風景が元に戻っていた。

いつもタバコくわえながらしかめ面してゴルフに乗っているオジさん。
一度私に人間違いで運転中、手を振ったお姉ちゃん。
いつも携帯電話で話しながら運転しているオバちゃん。
園児が転んだのを気付かずに颯爽と歩きつづける幼稚園の先生。
一目でわかる朝帰りのお姉さん。
毎朝ジョギングしている外人。

等等。

全てが日常に戻った。世間は今日が本当の新世紀の始まりだろう。

みな休みボケなのか、幾分疲れているように見えた。

正月から出勤している私は、世間の人たちより、幾分、

輝いていた。

そうとでも言わないと、正月休みを楽しんだ人達に勝てる要素は一つもないわけで。
2001年01月08日(月)  神垣の松の栄えるがごとく。
午後起床。

彼女と遅ばせながら初詣に行く。
やっぱり神社に来る人は着物の人が多いなあ、と思ってたら今日は成人式だった。

なんだか、着物に似合わぬ髪形の女性が多数。
着物着ながら欽ちゃんの仮装大賞みたいな髪型。新春かくし芸大会みたいな髪型。
おい、着物着ながらタバコ吸うのはよせよ。

あ、そういえば職場の後輩も新成人が2名。
おめでとう。成人になったのだから今度飯でもおごりなさい。

えっと、おみくじは大吉。
病気「なおる」待ち人「くる」願望「やすくかなう」

絶対適当に作っている。

お賽銭入れるとき、財布の小銭を整理する。
中途半端な金額になってしまったが、神社側もお賽銭は多いほうがうれしいし、
私のサイフもすっきり整理される。一石二鳥、一挙両得ではないか。

今日はそんな感じ。帰り道、カフェに寄ってビールを飲んで帰った。

彼女からこの前福岡に行った時のお土産をもらった。アリガトウ。
私の大好きなフィギアも買っててくれた。アリガトウ。
なんだか物をもらってばかりだわ。申し訳ない。感謝します。
2001年01月07日(日)  昔と今と男と女。
ある女友達から電話がかかってきた。

「ねぇ、彼女できたってホント?」
「うん。」
「知らなかった〜。」
「教えてないから。」
「なんで電話してくれなかったの?」
「わざわざ君に電話してもしもしぃ彼女ができちゃって今、天にも昇る気持ちなんだ。って言えばよかったの?」
「またそういうこと言う。」
「そう言われると思った。」
「ほら、アレでしょ。彼女できたこと広まっちゃうといろいろ困るんでしょ。
学生の頃いろいろあったから。」
「いろいろないよ。僕は僕だし、浮いた話なんか一つもなかった。
周囲が良からぬウワサを立ててただけじゃないか。
彼女がいるって皆に知ってもらっても僕は全然構わない。」
「ふ〜ん。」
「何だったら明日の新聞広告に掲載してもいい。
彼女ができました。みなさん祝ってください。って。」
「またそういうこと言う。」
「そう言われると思った。」
「ま、とにかくオメデトウ。学生の頃あんなだったからもうてっきり女嫌いになってんのかと思った。」
「女性恐怖症は相変わらずだよ。常に女性の影の部分に怯えてるような感じは相変わらず。」
「ま、とにかくオメデトウ。これからはまっとうに行きなさい。」
「今までもまっとうに生きてきた。」
「結構。」
「結構。」

そういうやりとり。女性恐怖症は相変わらずである。
2001年01月06日(土)  誰か知ってる人いたら教えなさい。
スーパーのレジについて以前から気になっていることだが
レジのおばちゃんは独身男性には優先的に食料品を袋に入れてくれるのではないか。

レジで、私の前に並んでいたおばちゃんは買い物カゴに袋を入れられて、
自分で食料品を袋に詰めないといけないのだが、
私の場合は、いくら食料品が多くてもレジのおばちゃんが袋に詰めてくれる。

特定のおばちゃんではなく、そこのスーパーでは全てのおばちゃんやお姉ちゃんが食料品を袋に詰めてくれる。

あれって何なんだろう?

きっと、
「独身男性がレジに並んだ場合、家に帰っても食器や洗濯物がたまっていることは
目に見えているので、レジの店員は勧んで食料品を袋に詰めなければならない。」

てなマニュアルでもあるのだろう。
まぁ、どうでもいい事なんだけど。
2001年01月05日(金)  話相手にはもってこいだと我ながら。
夜勤明け。たまった食器を洗い、洗濯をする。
メールをチェックする。本屋へ行き、立ち読みをする。買い物へ行き、夕食の材料を買う。
小説を読み、うつらうつらしていると、友人から電話がくる。

間もなくして友人が来る。いつも缶コーヒーを買ってきてくれる。私から頼んでいるのだが。

その友人は、毎回、お菓子を何種類か買ってくる。で、たいがいそれを残していく。処理に困る。私は間食はあまりしない。
プリングルスポテトチップと天津甘栗がソファーの上で泣いている。

そんな友人は実は女性。2年後に結婚する予定らしい。いや、私とではなく。

今日は結局、全く昼寝をしなかった。
早めに夕食を摂り、風呂に入り、寝ようと誓ったところで、またもや携帯が6畳1間に鳴り響く。

「今から、来るね。」

「来ていい?」ではなく、「来るね。」である。
相手の言葉からは私の意見は全く尊重されていない。まぁ、いい。来るがいいさ。
今度は専門学校の頃の友人。きっとまた彼氏とケンカでもしたんだろうさ。
彼氏の不満をさんざんぶつけてスッキリして帰ればいいさ。

ああ。彼女とちゃんとした話がしたい
2001年01月04日(木)  ハードコア同窓会。
やはり酔った状態で書く文章は支離滅裂にて荒唐無稽。

同窓会では3年振りに会う友人が激変していた。
バルセロナで見たカール・ルイスがシドニーで見てもまったく変わっていなかったのに、
彼は、たった3年の間に激変していた。

身なりは15万円(本人談)の皮ジャン、5万円(本人談)のブーツ、
トゲトゲのついたベルトにリストバンド。

どうやら、パンクに目覚めたらしい。
彼曰く「この世はハードコアだ。」
わけがわからない。

で、酒を飲みながら音楽の話。

私「R&Bはどう思うか?」
友「あれはポップだ。」
私「ヒップホップは?」
友「あれもポップだ。」
私「パンクといえば[鉄槌]っているでしょ?」
友「あれはハードコアだ。」

友は外見も変わってしまったが、どうやら可哀想な事に、
「ポップ」と「ハードコア」としか話せなくなってしまったらしい。

私「倉木麻衣はどう思うか?」
友「あれのR&Bもポップだが大好きだ。」

どうやらワガママにもなっている。

だが、彼のハードコアの部分を除けば、昔のままで、音楽の趣味も多種多様、十人十色というわけで、
私が妥協するとして、あとは昔話に花を咲かせながら酒をたらふく飲んだ。

私達2人でしか通用しない「頭突きで乾杯」もした。
ただ単に、グラスを合わせるかわりに双方思い切り頭突きで乾杯するだけのことだが。

2次会でのソルティードッグ5連発も、ただ酔っ払って、他の酒を考えるのが面倒くさくなっただけ。

昔話の傍らにソルティードッグのグラスの山。
う〜ん。ハードコア。
2001年01月03日(水)  みんな結婚の話。なんだよそれ。
中学の同窓会。みなさん大人になっちゃって。誰が誰だかわかんない。

4次会にて終了。驚くような量の酒を飲む。飲む。飲む。
だがしかし、酔いはすぐに醒める。現に、今こうして、アパートに帰ってきてから
すぐこの日記を書いている。

3次会は、お化粧のすごく上手い、鈴木その子顔負けのお姉ちゃん達が隣に座る店に行った。
で、当り障りのない会話を繰り返す。こっちが金払ってるのに、お姉ちゃん達を笑わせようと必死の努力。
なんだかひどく疲れてしまった。何の得にもならない。

彼女の家に行って、気を遣わない、それでいて飽きもしない、会話を、したくなった、午前2時。

こうして文章を書いてみると、やはり、だいぶ酔ってるらしい。
2次会ではソルティードッグだけでも5杯は飲んだ。

やはり、明日の朝にでもこの日記を書けばよかったと今更ながら思う。
だけど、まぁ、酔ったときに書く文章とは、どんなものなのか、実験的な意味を込めて。
2001年01月02日(火)  カロリーメイトは具体的象徴。
新世紀を迎えるにあたり、形だけでもいいから何かしら目標を立てなければならない。
と、朝食のカロリーメイトをかじりながら思った。

書初めなどとも思ったが、道具がないし、「早寝早起き」と書いたところで到底守れそうもない。

こういう目標は具体的かつ抽象的なワケのわからないものの方がいい。

「新しいオトコになる。」

これだ。新しいオトコ。何の事やら。
こんなもんでいい。そうだ、21世紀の僕は新しいオトコだ。
何だかしらないがとにかく新しいらしい。

新しいオトコの今夜の夕食はファミリーマートの洋食セット。
洋食セットなどという名前はひどく抽象的だ。

そんな事はどうでもいい。とにかく洋食セットのような抽象的な新しいオトコになる。
2001年01月01日(月)  新世紀の目標「新しいオトコになる」。
明けましておめでとう。

この言葉を最初に発したのは病棟の看護婦さん達へであった。
元旦から仕事である。

特に元旦ムードというものはなく、終始いつもの通り、点滴をして血圧測って食事介助して、
昼はTシャツ1枚になってグランドで看護婦さんや患者さん達とバレーをした。

そこは時間が緩やかに流れている。

だから私は職場が好きなのかもしれない。
決して周囲の慌ただしさに振り回される事もない。

私は明日も明後日も仕事である。自ら休みをとらなかった。
正月が嫌いなわけではない。
ただ、周囲の慌ただしさについ振り回されてしまう私が嫌いなのだ。

だから私は明日も点滴をし、食事介助をするであろう。

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