♪ ワーカー日記 ♪

2003年12月26日(金) 今年もありがとうございました。 (ぷるぷる)

今日で、協会の年内の業務は終了です。
昨日、大掃除も済ませ、今日は年内最後のミーティングをし、
晴れ晴れした気持ちで新年を迎えられそう(!?)です。

私が思う協会の今年の重大ニュースNO.1は、
新人のぺたぺたを迎えたことです。
毎日、新しい出来事に、目を輝かせ頑張っている姿を見ると、
「若さっていいな〜♪」と、密かに思っております。

個人的に、一年を振り返ってみると、
キャンプ係りを担当し、
協会が初めて利用するキャンプ場だったこともあり、
事故やケガがなく、楽しく過ごすことができるかどうかが、
とても心配だったのですが、
虫取り禁止を除いては、
無事に、過ごすことができ、よかったな〜と思っています。

そして、協会職員になって、丸3年が経ちました。
1年目は、無我夢中、
2年目は、協会の1年の業務を把握し、少し余裕ができたような感じでしたが、
3年目は、協会の3年目のジンクスというのか、
当たり年で、色々なケースを担当することになり、
泣いたり笑ったりの忙しい1年でした。
先輩職員から、
「3年目は試練の年やけど、これを乗り越えたら、
 ワーカーとして、成長するよ」と励まされ、
何とか、頑張ってこれました。

「石の上にも3年」をしみじみ感じた1年でしたが、
来年は、きっとワーカーとしてパワーアップし、飛躍できるかな?!と
楽しみにし、来年の抱負にしようと思っています。

協会の年初は5日からです。

どうぞ、皆さま良いお年をお迎えくださいね〜。



2003年12月20日(土) 愛の手チャリティオークション (まじまじ)

毎度毎度、とびとびのワーカー日記です。

先日、12月12日(金)に毎日新聞社会部主催で、
「愛の手チャリティオークション」が開催されました。
大阪事務所は来年40周年を迎え、愛の手記事の掲載も
同じく40周年となります。
チャリティオークションも初期の頃からで、今回で、
35周年となります。

協会の活動を支えるために、社会部の記者さん達が、著名人の方々や
企業、団体などに出品を依頼してくださり、オークションの準備から
進行まで企画してくださっています。
今回は、約250ものところから、300種類、4000点も集めて
いただいたそうです。
なおかつ、記者さん達自身がその多くを競り落としてくださる
という、大変ありがたい企画です。
ボーナスが出た頃にあるというのに、意図的なものを感じつつ・・・。

今回、気になったものの数々・・・

DVDプレーヤーなどの電化製品、ホテルの宿泊券や旅行券、
スポーツ選手のサイン、ステージ衣装などもあります。今年はネギやカニ
といった食品もありました。
チャイルドシートやベビーカーなども毎年、人気です。
西川ヘレンさん愛用のカシミヤのマフラーを見事、わさわさが競り
落としていました。
ぷるぷるは西城秀樹さんのカレンダーなどを落とし、嬉しそうでした。

記者さん達が、ビール片手に顔を赤くしながら、オークションと平行して
行なわれているバザーの接客をしてくださったりと、なかなかいい雰囲気で進みます。
毎年、ゲストとして、手品や楽器演奏などをしてくださる方が
いらっしゃるのですが、今年はブラジルダンスのダンスチーム「オイ・ブラジル」でした。
オークションの競り人(せりにん)は、社会部1年目の記者さん達が着ぐるみや
全身タイツでやってくださるので、それも毎年楽しみにしています。
協会ではぺたぺたが1年目なので、競り人をちょこっとだけ努めました。
現在の愛の手担当の記者さんが、ぺたぺたのことをかわいそうに思われたのか、
日々私達と接しているので、競りに協力しないと怖いと思われたのか、
競り落としてくださっていました。

最終的に、オークションの収益は、かなりの額になり、今年は127万円も
いただきました。「これで年度末までがんばれる・・」と感激ひとしおです。

毎週、紙面を割いてくださること、チャリティオークションで資金面を
支えてくださること、本当に感謝しています。
今年、会計係になってから、日々のお金がより見えるようになり、より一層
ありがたく感じています。

1人でも多くの子ども達の縁を紙面から広げ、里親開拓への努力をつづけて
いきたいと思っています。

オークションについての記事が今日の朝刊で掲載されました。
前日にお知らせすれば、よかったのですが、遅くなってしまいました。
インターネットで見れますので、見てみてください。

→こちらをクリック




2003年12月12日(金) 1年経って(きびきび)

先日、特別養子縁組を申し立て中のT宅から手紙と写真が届きました。
夏、庭の子ども用プールで水遊びをしている写真や、
七五三で着物を着て少し窮屈そうな写真、
誕生日に里父母さんの両親と一緒にしたお祝い旅行での写真などがありました。

Nちゃんはなかなか頑固で、警戒心が強く緊張していたのもあったのでしょうが、実習中、眉間にしわを寄せていて、里母さんと手をつなぐのにも時間がかかり、
何かかげりを感じさせる女の子でした。

しかし、写真のなかのNちゃんは、かげりの「か」の字もない
明るい笑顔でいっぱいでした。
幸せ太り!?なのでしょうか、体格も立派になり、
なんだか里母さんが小さくなったように見えるほどでした。
その表情は豊かで、微笑ましいものばかりでした。


「24時間一緒にいるのは私で、一番しんどいのも私なのに、
Nの好きな人番付はほとんどびりけつに近いところなんです。
それはさすがに辛くて悔しくて、人知れず涙を流した夜もありました。
今だから言えるんですけどね。でも本当にNに出会えてよかったです」
と里母さん。

里父さんは、Nちゃんの日々の成長を感じるたび、
目頭を熱くさせているとのこと。
なるほど、Nちゃんと一緒に写っている里父さんは満面のとろけそうな笑顔です。

里父母さんの両親もNちゃんが可愛くて仕方がない様子。

こんな人々の愛情に包まれたからこそ、
今の笑顔ができるのだと感じさせられました。

私も、協会で仕事を始めて1年が過ぎ、
やっとこういう手紙が届くようになりました。

嬉しい思いと、頑張らねばという思いが膨らんでいます。








2003年12月01日(月) 初めての面会 (ぺたぺた)

 先日、1才6ヶ月のYちゃんと里親さんとの面会に立ち会いました。

 Yちゃんは、私が職員となって初めて担当した子どもです。
そんな何もかもが初めてのなか、先輩職員に指導を受けながら、
Yちゃんの親になりたいと申し込んだ夫妻に会い、
家庭訪問等をして、ようやく面会までたどり着くことがました。
それだけにこの面会の日をどれだけ楽しみにしていたことか・・・

 当日は、とても天気がよかったので、まずは乳児院の庭で初対面しました。
里父さんも里母さんも、Yちゃんに会うと、さっきまでとても緊張していたのに、
あっという間に表情が笑顔に変わっていました。

少しそこで遊んだ後、寒くなってきたので、室内に入ることになりました。

さっきまでは他の子どもも一緒だったのですが、
室内に入ると子どもはYちゃんだけとなりました。
たくさんの大人に囲まれ、Yちゃんは何かがいつもと違うと感じたのでしょうか、
いつもは読みたい絵本をすぐに決めることができるのに、
全く決めることができず、決めたと思ってもすぐにまた絵本を探しに行きます。
そんなそわそわしたYちゃんを見て、
乳児院の先生も「すごい意識してますね」とおっしゃっていた程でした。

 Yちゃんをこれ以上緊張させてはいけないということで、
Yちゃんがいつも生活している部屋へまた場所を移し、
そこで里親さんがYちゃんにおみやげのぬいぐるみを渡しました。
でもYちゃんはおみやげを受け取ろうとはせず、
走って部屋の隅に逃げていってしまいました。
その代わり、他の子どもが興味津々に近づいていきます。
Yちゃんはぬいぐるみが自分の為に買ってきてくれた物、
ということが分かっているので、他の子どもがそのぬいぐるみで遊んでいると、
「私のものよ!」と言わんばかりにのぞき込んでいます。
でも結局、Yちゃんは里親さんにもぬいぐるみにも
近づくことができませんでした。

 Yちゃんはまだ1才6ヶ月と小さいながらも、
いつもと何か違う、
里親さんは自分に関心を寄せている、
これから自分に何かが起こるかもしれない等々を、
ビンビンと感じているように見えました。
 どんなに小さくても、大人と同じように子どもは色々なことを感じている
ということ、子どもだからといって侮ってはいけない、ということを
改めて実感したような気がします。

 万々歳という面会では決してありませんでしたが、
とても前向きな里親さんだったので、「可愛かった」と
Yちゃんに会えたことだけで本当に嬉しそうにされていました。

 一方、私は若干気負いがあり、里親さんにYちゃんを抱っこさせてあげたい、
と思うあまり、里親さんを焦らせてしまったかもしれない、と反省気味。

 まだまだYちゃん親子は始まったばかり。
これからじっくり親子むすびをしていってもらいたいと思います。
まだまだ頼りなげな私ですが、そんなYちゃん親子の今後を見守っていきたいと
思っています。
 
 


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