♪ ワーカー日記 ♪

2003年05月29日(木) けんけん (ぷるぷる)

4才のKくんと里親さんが初めての面会をしました。

数日前に保育士さんから、
「お父さんとお母さんが会いに来たらどう思う?」と尋ねられたKくんは、
「やった〜!うれしい!!」と踊り出したそうです。
当日は、朝から「もうすぐお父さんとお母さんが来てくれるねん」と、
お友だちや保育士さんに何度も話し、楽しみに待っていました。
しかし、その時間が近づくにつれ、口数が減り、
食事ものどを通らず、残してしまいました。

「さっきまで元気にしてたのに、緊張してしまって、
今日は泣かれるかもしれませんね」と先生に言われ、
里母さんも、「私もドキドキで泣き出しそうです」と
Kくんと同じくらい緊張している胸の内を話されました。

さてさて、今日は大荒れかな!?と思いきや、
いざ、ご対面していると、スムーズなもので、
Kくんは待ってましたとばかりに、里母に抱きつき、
降ろそうと思っても降りないくらいの勢いです。

そして、Kくんはけんけんが上手にできるところを披露してくれ、
けんけんで部屋の中を一周しては、
その勢いのまま里母の胸に何度も飛び込みました。

里母は「Kくんの重みがずっしりと腕に残っています。
初日に抱っこさせてもらえるなんて思ってもみませんでした。
嬉しいです」と、翌日からの実習が楽しみと話されました。

里親さんのお家で、Kくんにけんけんを披露してもらえる日も近そうです。
楽しみ、楽しみ!>^_^<






2003年05月22日(木) 年次総会を開催しました (まじまじ)

19日に15年度の年次総会を開催しました。その記念事業として、
大阪市西成区にある「子どもの里」の荘保共子さんをお招きし、
NHKで放映された子どもの里のビデオ上映と、荘保さんと
わさわさによる対談を行いました。


西成区釜ケ崎は日本最大規模のドヤ街といわれており、
多くの野宿労働者が生活しています。そんな中、釜ケ崎で暮らす
子ども達の遊び場はほとんどありませんでした。子ども達に
遊びが必要、と、1978年に学童保育の場として「子どもの広場」が
始められました。
その後、子ども達の遊び場としてだけでなく、子ども達の生活相談も
受けるようになり、緊急避難や一時宿泊もできる「こどもの里」として
再出発しました。現在は、10人の子ども達が生活をともにしています。

ビデオでは、病気のお父さんをもつ女の子、お母さんを支え
弟と妹を引き取っていこうとするお兄ちゃん、お父さんと
暮らすことを悩みながらも選んでいく少年など、子どもの里で生活し、
そこから出て行く子ども達が描かれています。荘保さんは「子どもと
親との間をとりもっていく」という役割に徹し、子ども達は親元に
帰っていきます。
子ども達が病気のお父さんを支えたり、アルコール中毒だったお母さんを
叱咤激励する姿もあり、事前にビデオを見た時には、そのがんばりに
「むうううう」とうなってしまいました。
同時に、こどもたちのエネルギーあふれる顔がとても印象的でした。

荘保さんのお話では、どんな親であっても、子どもはみんな
親元に帰っていくそうです。子どもはみんな親思いです。
荘保さんは生活の中で、一日に1回は必ず親のことを話題に
のぼらせることを心がけているのだそうです。


私はまだ釜ケ崎に出かけたことがないので、釜ケ崎のことについては
よくわかりませんでした。漠然と大人が出稼ぎなど仕事の関係で
一時的にとどまっているところなのではないかと思ってきました。
勘違いで、恥ずかしいのですが、子どもはいない街では
ないかとさえ思っていたのです。

釜ケ崎で育ったことを揶揄され、ひどく傷つく子もあります。
街で暮らすと、大人のいやなところ、汚いところにも
触れますが、同時に大人の優しいところに出くわす
場面もあるそうです。
「釜ケ崎の誇りにするところは誇りにし、捨てるところは捨てたら
いい。私たちはその手助けをする」と言われていました。


児童福祉の問題に立ち会っていると、(やってはいけないと知りつつ)
親を批難する気持ちを持ってしまいがちだと思います。
なんで、ほったらかしにするのか、叩くのか、こどものために
生活を立て直せないのか、とそんなふうに思いがちです。
それでも、子どもたちが親のことを想っているかぎり、悪く
いってはいけないのだと、改めて思いました。
(おそらく施設の先生方も苦労されているところだと思います)

子どもは、愛されて保護されるべきで、苦労なんかしなくていい、と
思ってきましたが、そうばかりではないのかもしれない、と
総会が終わった後、ずっと思案中です。当分、考え続けることに
なりそうですが・・。


総会は盛況で事前の申し込みは130人を超え、100人定員の
会場に補助椅子を運び入れるほどになりました。

総会に参加されなかった会員の方々には、年刊誌「育てる」に
対談の内容を掲載しますので(8月頃の発行です)どうぞお楽しみに。


こどもの里も協会同様、財政難だそうです。
「こどもの里ともの会」では後援会員や維持会員を募っておられます。
ご関心のある方は協会まで、お問い合わせください。



2003年05月16日(金) 再会 (がみがみ)

・・・危うく、ワーカー日記1週とび・・になってしまうところだった(^-^;;)
辛うじて、最低週に1回更新を維持しました。
協会は、19日に控えた年次総会の準備で、ジタバタの日々です。

そんな中、昨日、山形県のSさんちに、委託後の家庭訪問に行ってきました。
一日、事務所を留守にするなんて、ちょっと顰蹙だったかしらん。

2カ月ぶりに会った1才9ヵ月のMちゃん。
乳児院時代は、いつ見ても、な〜んとなくアンニュイな雰囲気を漂わせ、
うつろなまなざしで、プープーと1人でラッパを吹いてたり、
しっとりと佇んでいたり・・・という感じだったのですが、
なかなか愛らしい女の子に変身していました。
「あっち行け、こっち行け」と、お父さんに指示しながら、何度もお外に散歩に出かけたり、
お家の中をドタバタと走り回ったり、
昼食に出かけたおソバ屋さんでは、座布団をあちらこちらに配り(?)まわったり・・・。
「おぉ。こんなに『動く』子だったのね〜」と驚きました。
まだまだ、秘めたるエネルギーがありそうで、これからの変身も楽しみです。

山形空港で、もう一組の養親子さんと待ち合わせました。
Tさんは、Sさんよりちょうど1年前に、7ヶ月の男の子を引き取りました。
Mちゃんとは誕生日が1ヶ月違いです。
そのTさんと、県の里親会で出会ったことがきっかけで、
Sさん夫婦は協会のことを知り、そして、Mちゃんと出会うことができたのです。
『センパイ里親さん』として、Tさんも、Sさん夫婦のことを我がことのように心配してくださって、
メールや電話で、いろいろアドバイスもしてくださったようです。
子どもを引き取ってからは、お互いに顔をあわせるのは初めてとのこと。
それぞれに、自慢の「我が子」のお披露目も兼ねての「再会」でした。

すっかりやんちゃ坊主に成長中のTさんちのYくん。
その勢いに、Mちゃんも最初は圧倒されていたようですが、
じ〜っと向き合ったり、そっと手をつないでみたりと、
なかなかのいい「カップル」に見えました。
里母さん同士は、「我が子自慢」や「子育て情報交換」に大忙しで、
その間、運転手(?)のお父さんは、それぞれ我が子を連れて飛行機見物。
親ばか全開のSさん&Tさん、担当ばか(←やはり、自分が担当した子どもというのは
思い入れがあって、かわいい♪のです)の私と、
「かわいい。かわいい。ほんとに、この子はええ子だ。」と喋りつづけ、
あっという間に1時間がたってしまいました。
また、このメンバーで集まる機会というのは、なかなか難しそうですが、
Sさん一家&Tさん一家は、こんな風な「再会」を
これからも何度も楽しんでくださったらいいなあと思いました。




2003年05月06日(火) ゴールデン・ウィーク(きびきび)

 ゴールデン・ウィークとは言っても今回は飛び石連休だったため、計画を立ててどこかへ行くという感じではなかったのですが、皆さんはどんなふうに過ごされましたか?

 「A君はお外が好きだから、遊園地にでも行ってるのかな?」とか「Bちゃんはお家でべったりかな?」なんて考えながら、ぼんやりと過ごせたそんな休日でした。(ワーカー日記を書き終えたら、早速電話でもしてみようかなっ。)

 5月というのに異常に暑く、夏嫌いの私としては先が思いやられる感じですが、休みも終わり総会も近づいているので、気を引き締めて頑張りたいと思っています。

 


 < 前の日記  INDEX  次の日記 >


@かていようご [MAIL] [HOMEPAGE]