♪ ワーカー日記 ♪

2002年10月29日(火) Iちゃんの面会 (けたけた)

ここ数年実親さんの面会が途絶えていた11歳のIちゃんに、
Oさんという週末里親さんができることになりました。
 Iちゃんは、面会の数日前から、園のみんなや先生に
「今度な、Iの里親さんきてくれるねん」
と言ってまわっていたと、保育士さんがそっと教えてくれました。

 面会の日、Iちゃんがお茶を用意してくれている間に、
次の面会の候補の日を決めました。
 その後、お茶を運んできてくれたIちゃん、机の上にあった
保育士さんのメモを目ざとく見つけて、「これ何の日にち?」と
聞いてきました。
 保育士さんが、「今度Iに会いに来てくれる日や」と言うと、
「ほんま!うれしい!」と恥ずかしそうににっこり笑ってくれました。

 11歳という思春期を迎える子どもの週末里親をすることになって、
引き受けてから、面会の日まで「できるかって不安になって」いた
という里親さんでしたが、「あの笑顔でちょっと安心しました。
のんびりやっていきます」とOさん。

里親さんが帰ってからのIちゃんは、週末里親経験者の園の友だちに
「週末里親さんの家に行ってどんなことするの?」とリサーチしているとか。
友だちの方も「こんなことしたらいいよ」と話してくれているとか。

ゆっくりのんびり関わる中で、Oさんのお家がIちゃんにとって安心できる
「場所」になりますように。



2002年10月23日(水) パソコンライフ (まじまじ)

協会のホームページができてから、もう少し自分のパソコンライフが
充実するかと思っていたのですが、いっこうに関心が高まらないまま。
もっぱら「調べ物をする機械」です。週に1,2回しか自宅のパソコンを
立ち上げないので、友達は用心して、携帯電話のメールに
「パソコン見てね」とか「パソコン見てくれた?」と入れてくれます。
携帯電話でさえ、電源を入れ忘れることもあり、朝届いたメールに夜中に
気付いて翌日返信するという時差メールを送ってしまいます。
その分、携帯電話のメールを打つこともなかなか上達せず、がみがみから
みると非常に遅い速度だそうです。

それに比べてわさわさのパソコンに対する取り組みは、涙ぐましいものが
あります。夜はインターネット、メール、昼はワードと、まじめにこつこつ
さわっているそうです。

養親さんからの連絡や相談なども、子どもが側で電話の話を聞いているときに
かけにくかったり、事務所の時間中には忙しくて電話をかけられない場合、
夜中に思いっきり思いのたけをメールにうちこんで送ってくださるので、
非常に便利です。

ただ、やはり電話のほうがこちらとしてもわかりやすいこともあり、
24時間電話対応の必要性もいずれでてくるかもわかりません。
先日、学生さんからの問い合わせのメールで、そういうものがないのかと
書かれていて、改めてそうだな、と思ったしだいです。

特にお昼ねをしない年齢の子どもを迎えられた場合、子どもと一日中かかわる
ことになりますし、外の好きな子どもだと、一日中(それこそ早朝から)
散歩しっぱなしになりますので、なかなか大変です。

引き取り当初の親子ともどもしんどい時を、どんなふうに支えていけるか
あの手この手を考えていかなくてはなりません。Aちゃん、元気かな?



2002年10月17日(木) 街頭キャンペーン (がみがみ)


10月は「里親月間」。
ということで、毎年10月に、大阪曾根崎ライオンズクラブのご協力を得て、
JR大阪駅前で「街頭キャンペーン」をおこなっている。
今年は「里親制度を知っていますか」、「週末里親を求めています」
と書かれた短冊状のチラシをつけた風車2000本を配布。

前日に、事務所で、風車にチラシをセロテープで貼り付ける・・・
という作業をしたのだが、これがものすご〜く地道。
ぷるぷる風邪ひきで欠席(^-^;;)のため、一人あたまのノルマ500本、というわけで
500枚のチラシを自分の前に置き、一箱29本入りの風車をドンと積み、
「『内職』ってのは、こんな感じなのかね〜」等と言いながら、
ちまちまちまちま・・・と、テープを貼りつづける。
チラシは減っていくし、できあがった箱は積まれていくし・・・、で
一応の「達成感」は少しずつ感じられつつの作業なのだが、
みんなだんだんと口数も少なくなってきたりして。
昼休みをはさんで、2時間くらいの作業でようやく完了した。

キャンペーン当日は、みごとな好天で、「夏日」のよう。
なんとなく例年より人出が少ないような気もしたのだが、
1時間あまりで配り終えた。
「風車」というのは、けっこう人目をひくのか、
ティッシュ配りなんかと比べると(配った経験はないけれど・・・)、
すっと手を出してくださる方も多い。
中には、「これ、いくら?」と聞いてこられる人や
「孫2人やねん。2つちょうだい」というおばちゃんも。
スーツ姿の営業マン風のおじさんが、風車を持っている姿というのも
なかなかほほえましいものがある(^-^)

今年は、里親制度の大きな改正がおこなわれたせいなのか、
マスコミの関心も高く、こちらからの取材依頼に対して、
毎日放送、朝日放送のTV2社、毎日新聞が取材にきてくださった。
TVは、お昼前のニュースで放送されたようで、
みんなでお昼ご飯を食べて、2:00過ぎに事務所に戻ると
留守番電話のランプがピカピカとともっていて、
ニュース放送後に入ったと思われるものが11件。
「3:00以降におかけなおしください」とメッセージを入れていたので、
「3:00になったら、ばんばんかかってくるんちゃう??」と
大いに期待していたのだが、結局、1本しかかからなかった。

あらら・・・?

「きっと、夜に家族と相談して、明日かけなおしてくれはるで〜」と
またまた、大いに期待して待っているのだが。







2002年10月15日(火) 養親講座 (ぷるぷる)

10月5日から、土曜日連続3回の養親講座が始まった。

今回の参加者さんはなかなかの役者ぞろい!
養子を迎えるにあたって、いろいろな場面を想定して、
ロールプレイングを行なうのだが、
親の役だけでなく、子ども役も、参加者さんがしてくださり、
今回は、職員の出番がほとんどなかった。
わさわさのはまり役の近所のおばちゃんも、
さらにその上を行くパワーで演じてくださり、大盛り上がりだった。
皆さん、かなりの名演技で、
私なんぞは、次回から参考にさせてもらおうと思うほどの迫力。
親の気持ちだけでなく、子どもの気持ちも分かって良かったと
感想を述べる方もいて、好評だった。

養親さんの話も、N夫妻のYちゃんへの想いに、
皆さん、感動されていた様子。

養親講座も残すところ後1回。
次回は、どんな雰囲気になるのか楽しみ!楽しみ!




2002年10月09日(水) うんどうかい係長よりその2 (けたけた)

今年のおやこDEうんどうかいの日が決まって、
案内の封書やメールを一斉に送って、はや15日あまり・・・。
なにやら出だしが悪いのは気のせいだろうか?

今年は連休だから、協会の行事なんかいくヒマがあったら、
家族で旅行でもいきます!っていう人も多いのかなぁ??

この日記をみて、「あら。そういえば連絡してないなぁ」っていう方。
「あ。うんどうかい係さん、うちに案内くれてないわ」とか思ってはる方。
「うちの子はまだおちびだから、参加できないし〜」とか、
「最近運動不足だから、運動会なんて〜」って躊躇してはるお母さん!
常連サンからの連絡がないんですよね〜〜〜(^^;;)

うちのうんどうかいは、はいはいができればオッケ〜ですし、、、
過去にはベビーカー参加っていうのもありました(^^)
それに「キビキビ!整列〜!行進!」なんてのもありませんので、
のんびり、和気あいあい楽しみましょう!
どしどしご参加くださいまし〜〜。

このままじゃあ、赤、青対抗の綱引きができない〜〜(T_T)
「おやこDEうんどうかいミニミニ」になってしまう〜〜。
10月からのニューフェイス、きびきびにも会えますよ。
おまちしてま〜〜〜〜〜す♪♪



2002年10月07日(月) ちびっこ運動会 (まじまじ)

大阪市内の乳児院の運動会を見せてもらいました。
協会で行う運動会も、小学校入学前の子ども達が
多いちびっこ運動会なので、毎年競技内容で頭を痛めているのですが、
2歳までの子ども達が果たしてどんな競技ができるのやら・・と
楽しみに参加しました。

子ども達はクラスごとにまっさらな衣装をそろえて、あたかも
チーム対抗のようでした。
競技用の手作り衣装もあったり、小道具にとても力が入っており
保育士さんたちの苦労のあとが偲ばれました。
「運動会は走るもの」と思っていたのですが、
乳児院では「歩くもの」のようです。マイペースにわっかをくぐり、
ひもを踏み越え、台の上を歩いていきます。ゴールテープは子ども達
には、「こえてはいけないもの」と思ってしまうようで、前で止まって
しまうのが笑えました。
はとぽっぽ体操も「大人がするもの」。子ども達も部屋で
練習をしている、ということでしたが、やはり本番はつったったままの
子どもが大半でした。そのマイペースぶりがかわいくもありました。

やってみたい競技は「電車でGO!」。歩行器のまわりを
箱で覆って車のようにしてあるものや、ひものついたおもちゃ箱に
子どもを乗せ、大人がひっぱって、ダンボールに描かれた線路のうえを
走らすというもの。
保育士さんがひっぱるほうが豪快で勢いがあり、勝つことを狙って
おられるようで、実親さんたちがひっぱるほうは、子どもに優しく
扱いが丁寧なのが、印象的でした。

面会のある子ども達は、終了後親子で昼ごはんを食べていました。
その中に担当の保育士さんも混じって交流しておられました。

運動会は、競技としてはなりたたなくとも、親と子を結びつける機会として、
子ども達のかわいいところが伝わるように保育士さんたちも努力されて
いるのだなあと思いました。



2002年10月03日(木) イングリッシュさんの講演 (がみがみ)

9月28・29日、10月1日に、神戸事務所の「愛の手運動40周年記念事業」としておこなわれた
アメリカの専門里親さん、ドーン・イングリッシュさんの講演会に行ってきた。

ワシントン州の里親として活動を始めて30年余り。
レシービングホーム(1カ月以内の短期間に緊急、一時的に子どもを預かるホーム)の里親として、
その間に関わりをもった子ども達は、重い障害や病気をもつ子ども、
HIVウィルスに感染した子どもたちらも含めて3000人以上にのぼるそうだ。

イングリッシュさんが里親になろうと思ったきっかけ、
これまで関わってきた子ども達の話、今、一緒に暮らしている子ども達の話、
ワシントン州の里親制度の話、里親さんに用意された研修について、
被虐待の子どもたちへのケア、里親さんがワーカーに望むこと、
などなどなどなど、盛りだくさんのお話をしてくださった。
ひとつひとつに、「う〜む・・・」「なるほど・・・」「へえ〜・・・」。

ソーシャルワーカーに望むこと、というのには、
  *手続きを手早く、連絡を密に・・。
  *子どものケアプランの作成には、里親も同席して・・。
  *手続きが遅れる時には、必ず連絡を・・。
  *里親がしんどい時期にこそ、電話などでまめな連絡を・・。
  *里親のことを、自分の「同僚」として見てほしい・・。
などを挙げられていたのだが、
どれもこれも「耳が痛いなぁ」という感じで、自分の仕事を見直すいいきっかけになった。

それにしても、「3000人」!
イングリッシュさんは、なかなかご立派なふくよかな・・・?体格をしておられる。
思わず、神戸事務所の職員さんと、
「日本の里親さんなんて、ひとり育てるだけで、げっそり・・となってはるのにねえ」としみじみ。
ド〜ンとかまえて、おおらかに・・、
でも、子ども達の心の動きには繊細に寄り添って、
日々、子育てを楽しんでおられるのだろうなあと思った。

おまけ。
今回の講演には、当然、通訳さんがついていて、逐一、通訳をしてくれる。
イングリッシュさんが話している時ってのは、
自分の耳に「フタ」がされてしまってるのでは・・ってくらいに、
さ〜っぱり????????な状況で、
長〜〜い文章中、一語、二語くらいの単語しか、耳に飛び込んでこない(^-^;;)
あらためて、自分の英語力のなさに愕然。




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