日々のあわ
あかり 



 フジコ・ヘミング

はじめて生で聴きました。サントリーホール。音響もばっちりです。
やっぱり型破りの演奏に心を奪われたのですが、なによりも彼女そのものの
強烈な印象が深く残りました。
だってね、まず出てきてびっくりの衣装。
へんなジャージみないなズボンのうえにオーガンジーのスカート
(すそにはキラキラ光るテープでパイピング)そのすその方に、
でっかいコサージュ・・・上はお決まりの黒のジャケット。
中はチョッキ(?)。
頭にはお花のカチューシャ。
でね、思いっきり演奏が終わって観客の拍手が割れんばかり。
ってところで彼女が立ち上がったらね、なんと、チョッキの前のボタンがとれてしまって、
生腹がどどーんとでてるのーー(爆笑)
で、ちっともお構いなしに客席に向かって腹をみせながら一生懸命衣装をなおしてる。
でもなおらなくて、その後ずっと腹出っ放し・・・
すごいかわいかったよ。
いとこのU子ちゃんと一緒に行ったんだけど、「ねぇ。あんなオバサン、新宿の地下道に居るよねー」って言ってたよ(失礼極まりなし)。
でもねー、テレビでも公園でその格好して鳩に餌をあげている姿が映っていたが、まさか世界的なピアニストだとは思われないだろうなぁ。と思った(笑)

作品にはその人の人間性が出る。といいますが。
そんなのの代表選手みたいでした。圧倒された。の一言です。

その後オーケストラが演奏したんだけど、曲が始まったとたん懐かしさともやもやな気もちが溢れてきて「なんだっけぇーーーこの曲!!」って状態でした。
どうしても思い出せないんだけど、指が自然にフルートの指順で動いている自分が・・・
結局最後まで曲名が思い出せなかったんだけど、帰るときに会場の人に聞いたの。
そうしたら・・・「チャイコフスキーの第4番です。」って。
あーーーーーーーー(かなり遠い目)。
18歳の私が蘇ってしまいました・・・。


2002年09月26日(木)



 応援します。


「感じやすい」と損することも多いけど
「感じない」よりはずっといい。

これ、私の持論。

がんばれ!息子よ。

2002年09月25日(水)



 探し本。

昨日の続き。

その友人だったYちゃんに借りて読んだ本が今でも忘れられない。
大好きだった。
ずーーーーっと、20歳になるくらいまでその本の題名は
『長くつしたのピッピ』だと思っていた。
だから、読みたくなって迷いもせずこの本を買ったんだけど、ち・が・う!

内容を友達に話してみたら、『ナルニア国物語』じゃない?って言ったので、みてみたら、これも、ち・が・う!
うわぁん。あの本はなんだったの???

覚えていることは、押入れのなかから違う世界にいくの。
なんか、細い通路をくぐっていくの。
その途中にはきのこの形をしたランプがあって、
ほんの表紙にはその絵も描いてあるの。
その違う世界に行って何をするかってのはちっとも覚えていなくて(苦笑)
とにかく、その、きのこランプの通路を這っていくところが妙にはっきりと覚えていて。

すっごーく読みたい。あの本は何の本だったんですかっ????

ダレカゴゾンジアリマセンカ?


2002年09月21日(土)



 懺悔

私は小学生の時の自分が大嫌いだ。

かなり嫌な子供だった。
転校を2回したので3つの小学校にいったけど、どこでも
嘘ばかりついていた。
都合が悪くなると人のせいにしてばかりいた。
友達の持ち物をこっそり家に持って帰ってきたこともあった。
友達の家の猫がきらいで見ていないところでいじめた。
仲の良かった子がいじめられていた時、
自分もされるのが怖くて一緒になって悪口を言った。
人一倍自意識が過剰だったと思う。

ほんとに嫌な子供だ。

こんな子供だった私が、お母さんになって子育てをしているなんて
考えるとぞっとする。
ぞっとするけど、「今は違うんだ」っていう都合のいい思い込みで
子供を育てる。「嘘はついちゃいけないんだよ」とか言いながら。

結局、仲が良かったのにクラスの皆でいじめたために、
それ以来遊ばなくなってしまった友達のYちゃん。今どうしているんだろう。
引っ越してしまったし、今ではまったく消息がつかめない。
5年前に無性に気になって、彼女のお父さんが勤めていた工場に電話して聞いてみた。
電話口で女の人が、「その方(彼女のお父さん)はもう亡くなられましたよ。」と告げた。
彼女はいったい今どこにいるんだろう。
会いたい。会って謝りたい。
そんなことして、自分が楽になりたいだけなんだろう。と、
わかっているけど、それでもちゃんと謝りたい。

担任の先生が私の母親に
「この子は、大物になるかものすごくグレるかどちらかでしょうね。」
とはっきり言ったらしい、小学生の私。
結局大物にもならず、グレもせず来たけれど(苦笑)

だいっきらいだけど、人はそんなに変わらないんじゃないの?
そんな要素、今もあるんじゃないの?って自問自答すると、
怖くて眠れない。
横で寝息をたてる息子達の顔を見ながら途方にくれてしまう。
長男Rはさ来年には小学生になる。
「お母さんのような小学生にはなるんじゃないよ」と、つい言ってしまいそうだ。
勝手だな。


2002年09月20日(金)
comments
初日 最新 目次 MAIL