愛玩人形の抱き方+
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もしかして私は、あなたと同じ言葉をしゃべれなかった方が良かったのかもしれない。語り合えずに何とかして意思を伝えようと、努力し合えた気がするから。
たとえば猫みたいな小さな生きもののように。
ちょっと喧嘩売ってきます。
結構昔からの知り合いたちと飲みに行って。 「他の女と彼女と、どうやって差別(区別)してるんだ?」 と、一人の男の子が、他の男の人たちになにやら叱られていた。
「まあ、方法はどうでもいいんだけど。でも、それが、彼女にしっかり伝わってなかったら男としてダメだろ?」 だからお前はダメなんだ、分かってんのか、なんて口々に責められてる様子を、カクテル片手に見守っていたけど。(つまり見てただけ)
そうよね、そうよね、と胸中であの人をゆさゆさ揺する私。
ちゃんとそんな考えを持っている男に愛されたら幸せなんだろうね、などとまったく思わないと言えば嘘になるけど、でも、そんなこと言わない。そんなこと言えるなら別れてしまえ。 私はどうしてあんなに悲しい思いをさせるあの人と付き合っているのか?
「だって、好きだから」。しかたない。
2003年05月12日(月) |
語ることが苦手なひと |
特にないし、そんなこと答えようがない、なんて一言で切って捨てないで。 全ての望みに応じる気は端からないなんて。当然だと思うけれど言われたくないことくらい分かるでしょう?
「少しでも嫌な思いはさせたくないし、」
それで充分答えになっているのに。
「すべき」という言葉を使って思考するのは、時としてとても愚かなことではあるけれど。
こんなふうにしか、ひとを好きになれないのなら、私は人を好きになるべきではないんじゃないか、なんて思う。
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