春の日記
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2003年07月29日(火) 「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」辺見じゅん、文春文庫

「白骨山河」と同じ人から送られてきた本。若い人に読んで欲しいという話なのでさっさと読めとせっつかれる(苦笑)
え〜、とりあえずこう言う本を読むと漏れなくソ連を嫌いになれるかなと。…少し真面目に。祖母の妹の一人の旦那さんがシベリア抑留されてたそうなんだけど、こういう本を読むと却ってその辺の話は聞けないな〜と思う。経験者でなければ気持ちは分からないだろうし。一部の人を除いて語りたがらないのも分かるかなと。読んだその日は何だか強制労働させられてる夢を見たよ…(単純王!)
ノンフィクション小説、ということですが主人公はどこまでも前向きで学があって頭の回転が良い魅力的な人物に描かれております。近衛文隆といい、還る事のなかった人々の多くにどれ程の物語があった筈だろうと思うとね…。戦争は嫌なものです。本当に。


2003年07月15日(火) 「戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る」斎藤美奈子、岩波アクティブ新書

こういうのが面白い、と言ってしまうとやはり不謹慎だろうか。それにしても再現写真の端午の節句レシピ「飛行機メンチボール」「軍艦サラダ」「鉄兜マッシュ」はインパクトがあります。当時の婦人雑誌に載っていたレシピが中心だけど終戦間際はなかなか破綻しております。それでもこういう雑誌は出ていたのね…。ちらりと聞いた所によると祖母などは胃が弱くて芋とかよく食べれられなかったそうで戦下のレシピも地方の事情にもよっていろいろ異なってくるようです。あいかわらず昔の話を聞くのは面白いです。


2003年07月13日(日) 「白骨山河」金井英一郎、文芸社

母が資料から近隣に住む巡拝ツアー参加者を拾い出して訪ねたことがあり、その方から貸していただいた本。著者サイン入り…。母の叔父にあたる人は泉兵団でレイテで亡くなったのだけれどこの本は玉兵団でルソン島のお話。そもそも生まれからして著者は金持ちだし優雅な学生生活を送って階級も少尉相当あるし戦後もそれなりに恵まれてるし何より生き残ったと言う点で大きな違いはあるけれど。…母の叔父は「人の嫌がる軍隊に志願で出て」きた下士官候補生。最終の階級は一階級特進で曹長。
ところで参考になると思ったのは輸送船団の様子かな。船の名前も他の記録には間違いがあるようだし、玉兵団の後に同じ船団で泉兵団が輸送されてるようだし。しかし自殺者が出るほど劣悪な環境だとは…。「運が良かった」で片付けたくない話には共感。


2003年07月12日(土) 「戦中用語集」三國一朗、岩波新書

「歳はとりたくないものだと、したり顔で言う人もいるが、私はそうは思わない。歳だけとって、忘れることもできないのでは、どんなに辛く、苦しいことかしれないのである。」とはまえがきの言葉。私が会ったことのある母の叔父にあたる人(フィリピンで戦死)の戦友の方は、いろいろな当時のお話を聞かせて下さった時に、頻りに「懐かしい」という感慨をもらしておられたけれど。「生きていたから、経験している。経験したから記憶している。そう考えるのは危険だということを、この仕事をしていてつくづく思い知った。」というのもまえがきの言葉。
どうやら昭和初期くらいから戦後までくらいの日本の歴史に関する興味は当分続きそう。この本の中の「聖戦」の項で出てる斎藤隆夫の「粛軍演説」の話はそういえばこの間「その時歴史は動いた」でやっていたのを一応チェックしていたんだった。この人に関する本も読みたい感じ。最近の世界の動き等を見つつ問題になった演説部分を抜書き。今こんな事言える政治家なんて居るだろうか。「舌禍」の質が違いすぎる。

 現在世界の歴史から戦争を取り除いたならば残る何物があるか。一たび戦争が起こりましたならば、最早問題は正邪曲直の争いではない。是非善悪の争いではない。徹頭徹尾力の争いであります。強弱の争いである。強者が弱者を征服する、これが戦争である。正義が不正義を膺懲する、これが戦争という意味ではない。(略)この現実を無視して、唯いたずらに聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を閑却し、いわく国際正義、いわく道義外交、いわく共存共栄、いわく世界の平和、かくのごとき雲を掴むような文字を並べ立てて、千載一遇の機会を逸し、国家百年の大計を誤るようなことがあれば、現在の政治家は死してもその罪を滅ぼすことはできないのであります。(以下略)


2003年07月05日(土) 「ひんなり骨董」菊地信義、平凡社

今度は写真がランダムでカラーと白黒になってる(苦笑)あいかわらず変わった観点から変わったものを手に取る人だなと。こうして写真に撮って本になってる姿を見ると面白いと思うけど例えば自分なんかが同じモノを同じように工夫したところで多分安っぽくなってしまうんだろうなとも。センスは重要ですね…。


2003年07月03日(木) 「わがまま骨董」菊地信義、平凡社

引き続き軽い読み物。やはり雑貨や骨董の本は紹介写真がフルカラーでないといけないと思う。この本は途中から白黒写真になっていたので残念。でもこの人の買い物の趣味はなかなか面白い気がする。興味のないものもあれば、欲しいものもあってそこそこ面白い。


2003年07月01日(火) 「文房具と旅をしよう」寺村栄次、浅井良子、ブルース・インターアクションズ

気分が腐っているので何となく軽い読み物を。雑貨の紹介はカラー写真が多くないとね。海外のスーパーとか文房具屋さんは確かに楽しいと思う。デザインとかいろいろ好き…。あ〜またどこか行きたい…。