春の日記
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2003年06月19日(木) 海の上のピアニスト、愛知厚生年金会館

結構久し振りの市村正親。そういえば去年は観てなかった…二千一年のクリスマス・キャロル以来かひょっとして。うわー。もっと早く分かってれば地元の公演のチケットを取ったのだけれど…。その場合馬の名前の「ヤットカメコーチン」だの「ファイヤードラゴンズ」だのはどうなっていたのかとても気になる!ううう。で、これは一人芝居と言っていいんだろうか。一応二人出てるんだけど。ピアノの稲本響さんは今風の人だなあと思ったら年下なのね(苦笑)市村さんは私が生まれる前から舞台に立ってる人だし…。席が本当にSかな?ってくらい舞台に向かって左よりだった。ピアニストを背中から眺める格好。これくらいならAでも良い気はする。隣とひとつ置いた隣も空いてたし。それに同じブロックの前二列ががらっと空いていた…中央ブロックをはさんで右側のブロックもそんな感じだったのでもしや当日券用のスペースなのか。しかも売れていない(…)。それはさておき、舞台のセットはピアノとくるくると回る階段(?)だけのシンプルなもの。出演者の少ない舞台に(まあそうじゃなくても)必要なのはイマジネーションですな。例によって映画を観ていないので話が舞台と同じなのかどうかは知りません。正直オープニングのそこそこ長いピアノ演奏でいろいろ雑念が浮かんでましたが(や、ピアノの音は好きですよ?綺麗で)「ピアノとダンス」のシーンはなかなかお気に入りです。映画にこのシーンがあるのか知りませんが楽しげなノヴェチェントとおっかなびっくりのトランペッターを幻視(思い描く、くらいの意で)できたし。それにしてもどうも戦争の影がちらつく今日この頃。映画もほんとにこんなラストなんでしょうか。カーテンコールは結構スタンディングでした。例によってとっても愛想の良い市村さんなのでありました♪


2003年06月17日(火) 「散歩の達人ブックス 東京夜ふかし案内」発行人・吉江隆信、編集人・中村直美、交通新聞社

月末東京行きなので眺めてドリーム第二弾。でも夜は何かとお金がかかるからね〜。しょせん東京で遊ぼうと思ったらお金がないと駄目ってことですか。すみませんね貧乏人で(笑)


2003年06月16日(月) 「伝奇ノ匣4 村山槐多 耽美怪奇全集」東雅夫編、学研M文庫

このシリーズはいつも新しいの入ってないかチェックしてるので。冒頭の乱歩の「槐多「二少年図」」を読んだことがあってそれで槐多の名を知っていたかと思われます。でも作品は余り肌に合わない感じ。「悪魔の舌」「魔童子伝」「魔猿伝」「殺人行者」「居合抜き」「孔雀の涙」「悪女時代」「酒顛童子」はまだ良いんだけど他の詩とか色々はちょっとついていけない…。乱歩はともかく津原泰水の長い文が入ってるのがこのシリーズにしては変わってるかなと思いましたが。


2003年06月15日(日) ライオンキング、新名古屋ミュージカル劇場

ついに来名、噂のディズニーミュージカル!初日は三分で売り切れたのでその一週間後の日曜日の観劇。同行者は柊さんです。一緒に観劇するのは昨年七月の「王子とこじき」以来…かなり久し振りなのにいきなり待ち合わせに遅刻(結構珍しい…)。相変わらず伏見の通りにある各喫茶店は当日チケットでの割引とかやっている。開演には勿論余裕で間に合った。席は中央のブロックの舞台に向かって左の通路側の端。この演目もキャッツと同じく通路に近い方が結構楽しいかも。それから遅刻厳禁です。絶対にオープニングを見逃してはいけません。オープニングだけでチケット代の半分以上の価値があるかもしれない(そこまで…)。何が起こるか知ってたくせに泣けてしまったのさ〜(恥)←色々問題抱えてるせいかも…。象が思った以上に巨大だったのとその後に続く子象の可愛さとチーターをアップで見れたのが嬉しい驚きでした。
以下雑感。子役が可愛かったとかパペットスキーとしては仕掛けが楽しかったとかライオンのデザインではスカーが好きとかティモンとプンバァは素敵にコテコテの名古屋弁〜とか虫ばっか食って育ったライオンは弱そうとかたまにぶっ飛ぶ心象風景?の演出とかライオネル達の泣きのシーンで笑いを取ってどうするとかハイエナダンサーの美しい腹筋だとかちょっとどうなのなラフィキとか。ちなみに元のアニメは例によって見ずに行きました。ディズニーっぽさはあまり舞台のデザインには前面に出てませんね。…ハイエナ三人衆のマスクデザインくらいにしか(笑)あとは…両脇でアフリカンな楽器を生演奏してたのがちょっと嬉しかったかなと。カーテンコールも盛り上がっておりました。うちらの前の席が二つ空いてて勿体無かったな…あんないい席なのに。帰りに見た後ろのスタッフ観劇スペースから出てきた子供たちは子役の控えなのかな…?あとキャストが今回滅茶苦茶たくさん載ってます…。今回は席も良くて楽しく観られた感じでした。


2003年06月12日(木) 「散歩の達人ブックス 東京早起き案内」発行人・吉江隆信、編集人・中村直美、交通新聞社

月末に東京一人旅を久々に敢行するのでちょっと色々眺めてドリーム。とりあえず夜行バスで早朝の着なのでこの本に手が伸びたと。単に読み物として見ても軽くて面白いかな。


2003年06月09日(月) 「ドグラ・マグラ」(下)夢野久作、角川文庫

ようやく返ってきたので間が一ヶ月以上あいたけど下巻。相変わらず内容を思い出せないまま読み返す。とうとう最後までオチを思い出せなかった辺り、アンポンタン・ポカン氏もビックリ(笑)それにしてもこれを書くのって大変だったろうな〜…。同じ素材が用意されてても同じ物をつくることなんて誰にも絶対できまい…。は〜…。


2003年06月03日(火) 「ちくま日本文学全集22 夢野久作」筑摩書房

図書館からなくなってしまったかと思ってたけど探し出せた。「ドグラ・マグラ」がいつまでも貸し出し中のままななので仕方なく読み返してみたけど。昔読んだ時「猟奇歌」が妙に印象深くて。収録作の「瓶詰地獄」「押絵の奇蹟」「人間腸詰」は一体何回読んだかな、ってくらい色んなとこで目にしてる気がする。短編とか他にも読んでみたいけどあとはアンソロジーか全集を探すしかないから…。この全集はサイズもハンディで割と好きかも。


2003年06月02日(月) 「伊号潜水艦」井上淳、幻冬舎文庫

図書館へ行ってあまり時間がなかったので文庫の棚から適当に一冊取って借りてきたのがなぜこの本でしょう(笑)それにしてもこのカバーイラストは誰のつもりで描いてあるのかなー。ところでどこの潜水艦でも副長(ここでは水雷長)は艦長ラブだし乗員は艦長に心酔してるものなのね(笑)…硫酸蒸気の電池室で修理のため防毒マスクして内側から扉閉鎖しちゃって死ぬってどっかで聞いた話のような気がするけど気のせい?無音航行中に乱心した人を始末しちゃうってのもどこかで?
神の視点の戦況解説と小説の人物の感覚と混ざっちゃったり割とどうでもよさげな人物の戦後の身の振り方とかあったりしてなんか小説としては破綻してる感じがしました。「ローレライ」のが出来がいいです(禁句)…ていうか人物紹介の時点で「作戦行動ちゅうに戦死」とか書くなよ!(なんで「ちゅう」がひらがななんだ)