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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2005年02月28日(月)
疲れました・・・

 やっぱり予定は未定に終わった話の巻でありんす。

 午前中:留守宅に電話なんかしてゆったりとすごし、十時過ぎたところでさあ出発。今回は行く予定はなかったんだけどやっぱり近いし、スーツケースの空間に後押しされてロエベへ。あ、今はドアマン置いてないのね。結局キイホルダーを買いました。ちいさいものだけど包みになると大きい。目をつけられるといやなので夕方取りに来ることにしました。

 さあサッカーショップへ。
 途中にコミックショップがあったなと思い寄ってみました。ここはアメコミのほうが強そう、ショウウインドウにあった日本ものは伊藤潤二の「うずまき」(何巻かは忘れた)だけでした。
 でも入ってみるとそれなりに日本のもあります。
 トガシはやっぱり幽白だけしか見当たらなかった・・・どうしてスペインでは出ないんだろうか。ワンピやナルトもあるのに。
 少女まんがもけっこうあって、見覚えのあるフルバとかカレカノの表紙、ひいては
「yaoi」
と大書されたボーイズラブものも。そしてもちろんCLAMPの作品はかなりそろっていました。
 マドリッドでも数年前から漫画フェスティバルがあって、今年は四月上旬の三日間です。ポスターが貼ってありました。一度行ってみたいんだけどな。

 さてフェルナンド・トーレス(アトレティコ・デ・マドリッドの9番)のユニ、きれいにできてました。
 それからはぶらぶらしながら赤ちゃんものを探しました。関西のmちゃんの赤ちゃんは三月下旬誕生予定。スペイン人は子供の服にお金をかけるので(わりと大きくなってもよそ行きはおそろいにするとか)たくさんかわいいお店があります。でもいいと思うと高いなあ。五軒くらい見てようやく決めました。

 それからはちょっとお土産を買いたし、最後に残っていた本屋へ。
 昨日とはうってかわって道路は大混雑、同じ道でも三倍くらいかかりました。でも外のものすごい寒風から守られ、日差しそのものは平穏で・・・、
ははは、クロクラのエチなんか考えていました。いましたとも。

 書店のあとは仕事場への顔出し。
 わたしの予定では四時半ごろにお別れし展覧会に行くはずだったのですが。いや、かならずあるねなにか。かなり緊迫した時間を送り、とりあえずもういいかと思えたのが六時半をたっぷりまわったころ。もうあきらめました。ロエベに荷物とりにだけ行ってホテルに帰還。

 すこし休んで、フリアの家に行ってきました。

 ああ、早かったなあ三週間弱。
 やっぱり新しいことをはじめるのは予想外のいろいろにつきまとわれるものだなあ。
 今回、マドリッドではほぼ仕事関係の記憶ばっかり。
 パリが支えみたいなものかなあ。

 明日の飛行機、やっぱり満席なんでしょうか。
 メモくらい進めたいなー。

 帰国予定は2日午前中です。元気だったら2日の日記はちょこりと書きます。では。

 写真はふつうのスペイン料理レストランにてすごく久しぶりに頼んだ
「スパゲティボロネーゼ」。
 やっぱりゆですぎよー。変わらなかったか。
 塩味・・・ではあるんだよねえ。ひき肉の味もします。たぶんトマトソースの味が不可思議なんだと思う。





2005年02月27日(日)
荷造りしてみました。

 日曜日は休み。というのが深く実感できるスペインです。でも朝の部はまだまし。

 そろそろ疲れがたまってきたのか、とにかくねむかったので予定より一時間ほど遅くホテルを出ました。十時半。街にはまだまだ人影はまばら。
 すぐに来たバスもいつもとはうってかわってがらがら、待つひともない停留所は飛ばしていきます。終点まで乗りました。

 目当てはアメリカ博物館。大陸への人類定住期からスペインによる植民地支配時代までを中心にした展示です。十一時前なのにぜんぜん人影がなくて、さむざむしい冬木立が茶色い建物を覆いかくすようで、
「まさか閉館中? でも新聞の展示案内にも載ってたし・・・」
と不安になりました。

 入ってみるときれいじゃないですか。
 プレートを見ると、十年くらいまえに大幅に改修したようです。展示のしかたもおもしろくわかりやすかったし、休憩スペースのデザインも気がきいてたし、なんかもったいない。日曜日は無料なこともあってか来場者はちらほらいましたが十分じゃないよ。あとで売店の店員さんから聞いたことですが、この博物館の存在自体を知らないスペイン人もいっぱいいるそうです。

 やっぱりチャビン文化(ペルーのインカ以前の文化のひとつ)の土器とか好きだなあ。今見るととてもユーモラス。
 そして、南北アメリカ大陸の凹凸を忠実に縮小展示したところでは、いかにアンデス山脈が猛々しく高く、しかも海に近いかを見て驚嘆しました。
 あにおととーでどこかの博物館に、というのを考えろというmしゃんからのめいれいですが、ここの感じはいいと思う。あ、でもパリにするんだっけか。

 展示品目録のROMがあればほしかったのですがなくて、出血大サービス? の葉書十枚セット60ユーロセント(85円くらい)を三セットと、なぜか「イベロアメリカ美術;1900−1999」のロムを買いました。
 フランスではかなり浸透してるらしい「クレジットカード利用のときに暗証番号を入力させる」システムだけど、スペインでは今まさに過渡期みたい。わたしのカードでやったのが初めてだと店員さんのことばです。

 カフェテリアも奥まったとこにあって人影まばら。ひとりで切り盛りしてるみたい。朝食代わりにドーナツと(だってイモオムレツすらなかった)カフェオレで1.40ユーロ。

 

 
 
 その後、ほんとうはもう一つ展覧会にまわりたかったけど時間がないし明日でも大丈夫だから、隣にある展望台に登ってみることにしました。写真奥の左が展望台(大人1ユーロ)、右で木に覆われて影が薄いのがアメリカ博物館です。わたしが出てきた一時過ぎには犬の散歩のひとなどもいてちょっとは活気づいていた周辺でした。

 この博物館・展望台のあるモンクロアはマドリッド都市部の果ての一つ。
 上からだと、北のほうにはすぐ赤茶けた大地と雪に覆われた山が見えます。もちろん中心部や高層ビル地域も。先日全焼したウィンザービルも。

 一度ホテルに帰り、荷物を持ちかえてフリアの家に行くことにしました。
 でもそのまえにパンを買いに・・・と入ったグルメショップは大混雑。パンを買うのに番号札を引きました。十三人くらい待ちました。
 店を出て気づいたのですが、ブーツの裏がはがれた!
 今度は左です。ホテルの近くでよかった、かろうじて四分の一くらいはついてるのでひきずりながら帰りました。うーん、ここでさよならかな。

 フリアの家で昼食。
 お父さんは先日よりだいぶ元気で安心しました。杖はついてるけど声に張りがあるし言葉つきもいつもの感じ。
 明日の夜また来訪することにして、早めにきりあげました。

 さて、今回はほとんど買い物してないと思うのですが一応詰めてみないと。
 頼まれもの、おみやげ、それからこれは重い本とCD,DVD。全部入れてもスーツケース半分くらいか。あとは着替えと身のまわりのものを入れればいいので、なんだか気が大きくなってきました。仕事用バッグ探してみようかな。

 スペイン時間に夕食をとりながらニュースを見ました。
 トップニュースは大寒波襲来。南部のアンダルシーアだって高度があるところは雪が降るけど、この五十年雪なんか見たことがなかった場所でもという見通し。マドリッドの明日の予報は最低気温マイナス6度、最高は7度。このあいだまで三月一日の予報は雪だったけどそれはなんとかまぬがれそうです。

 今晩はオスカー・ナイトです。
 外国語映画賞&メイクアップ賞にアメナバル監督の"Mar adentro”(「海を飛ぶ夢」)がノミネートされててかなり有力だというのが話題の的。短編映画部門にもスペインのものがノミネートされてる? というのをニュースで見たけどうまく探せませんでした。

 それからスペイン映画じゃないけど「モーターサイクル・ダイアリーズ」からは主題歌がノミネートされてて、それが合衆国で有名人の曲じゃないから授賞式では他人に歌わせるというアホらしさも話題になっています。映画で歌っていたのはウルグアイのシンガーソングライター、ホルヘ・ドレクセル。でもステージではサンタナとアントニオ・バンデラスが演奏するとか。

 ラジー賞の発表はちょっとお昼のニュースで見ました。最低映画賞にちゃんと現れる(ラジー賞授賞式に出席したのはこれまでの24回で三人だけという記事を見ました)アカデミー賞女優ハル・ベリーは偉いなあ。「キャット・ウーマン」は最低映画賞・最低主演女優賞を含む四部門をゲットした話題作ですが、とりあえず楽しかったしなんたって猫ぽいんとてんこ盛りだから許しちゃうのだよ。

 明日で最後です。
 お店をいくつかと、仕事場への挨拶と、一つ展覧会を見たいな。



2005年02月26日(土)
限定ということばにはやっぱ弱い

 昨日新聞で発見した、
「アテネオ(文芸クラブ)125周年記念公開日」に行ってみました。
 マドリッドの中心部アルカラ通りにそびえる塔を持つ建物です。歴史ある建物の非公開部分も含めたガイドツアーの予約のため電話をかけたけど昨日はつながらず、最初のツアーなら空きがあったりしないかな? と思ったので待機。受付のお兄さんに事情を説明したら
「十時にここにくればいいよ」
と言われたので、朝食をそこの美しいカフェ(ここは部外者も利用可能)でとりつつ。




 写真は朝食セット。甘いパン+コーヒーまたは紅茶で2.30ユーロです。このパンの中はカスタードクリーム。種別名はたしかナポリターナ。

 でもいざ十時になって恰幅のいいおじさんに参加希望を伝えたら
「ツアーはもう満員。昨日は一日中電話受付していた」
と、そんな! なお返事。でも結局はツアーガイド役の若者にきいてくれて、めでたく入れてもらうことができました。

 二十四時間放送中の芸術専門ラヂオ局のスタジオとか、会員限定のビリヤード場とか(トーナメントをすることもあるみたいで、観客席までありました)、ゴヤの闘牛版画集が飾られている理事会室などなどを見てまわりました。
 また、この文芸クラブでは毎年二月の謝肉祭におおがかりな仮面舞踏会があり、仮装コンクールも開催されます。その告知ポスターも時代の変遷にあわせて展示されていてきれい。

 もちろん、誰もが一度は考えたであろうネタですが
"ボスの気まぐれで仮装舞踏会に駆りだされた(護衛も悪目立ちしないために仮装させられた)陛下が、黒マントの男に攫われる"
なんてのも脳内で展開させました。
 いや、さらわれないかな。やっぱり
"今宵だけは名も素性も捨てて抱きあう"
永遠なるロミジュリ系でしょうか。

 ガイドツアーはざっと一時間。その後は
 ・本屋
 ・いとこに頼まれたサッカーユニ探しその2−フェルナンド・トーレス(アトレティコ・デ・マドリッド)
 ・ちょっとデパートをのぞく

 ・ホテルに荷物を置いてふたたび出発。郊外に住む友人宅へ。昼食をいただき長話。ホテルに戻ったのは九時半。

 今日もたくさん歩きました。
 明日はフリアの家で昼を食べることになってるけど午前中にできればアメリカ(大陸)博物館と、展覧会をひとつ見たいと思います。



2005年02月25日(金)
狭い範囲でぐるぐるまわる

  午前中は来訪中の日本人団体さんに便乗して王宮と旧市街見学。
 →スペイン広場。池が凍ってました。
   今年は「ドン・キホーテ」出版四百年記念でいろいろな行事があるんだけど、作者セルバンテスおよびドン・キホーテ主従の銅像があるこの広場にはなんの変化もなし。

→王宮、英語でのガイドツアー
   何千と部屋があるそうですが今回はそのうち二十一を案内してもらいました。
   いつ来てもシャンデリアがすごいなー。写真撮りまくり。
   この王宮には現在の国王夫妻は住んでないけど、国賓を迎えての晩餐会などに使われることはあります。玉座の間に置かれた二つの椅子は今上のフアン・カルロス王とソフィア王妃のための特注品で上部にそれぞれの顔の彫刻があるそうですが(照明が暗くてよく見えなかった)、来賓を迎えるときにも二人はこの椅子には決して座らないそうです。居丈高すぎに思えるのかな。
   王宮と向かいあってるのがアルムデナ大聖堂。去年フェリペ皇太子が結婚式をあげたところです。すごい雨だったなあ、CNNで生中継を見たけど。
   アルムデナはつい最近できた聖堂で、案内してくれたひとが
   「スペイン一醜い聖堂」
と言ってました。外から見るとそうでもないよと思ったけど、夜また夜景を見るために来て後ろを通ったときにあーそうかも。と思ったり。

 写真は部屋を仕切るカーテンのひとつ。




 →旧市街を歩く。クラシックな市場、マヨール広場、プエルタ・デル・ソルを経て国会議事堂まで。
   市場はすでに閉店してるブースも多く、なんだか悲しくなりました。
   ヨーロッパ化による市場経済に飲み込まれ、大型スーパーの台頭でどんどんつぶれているそうです。
   プエルタ・デル・ソルはマドリッドのへそとも呼ばれる場所。
   自治州政府があります。大きな入り口の右に貼られたプレートには、ナポレオン侵攻時に戦った市民にささげるメッセージが。
   そして左側に対になるようにして新しいものが一枚。去年の3月11日の列車同時爆破テロの犠牲者への鎮魂と、当日駆けつけそまざまな形で援助活動をした無数の市民にささげられていました。一周年になるこの3月11日、マドリッドじゅうの教会の鐘が惨劇の時間に合わせ鳴らされるそうです。
   スペイン人は一般に声が大きく、すこし集まるとすごい音量になるのに、このテロに抗議するデモの日、大通りを埋め尽くしたひとたちが無言でただ肩を並べて歩きつづけたさまを覚えています。

 →団体さんと別れ軽くごはん、立ち食い。
 →よく行く書店に近かったので寄る。
 →ティッセン―ボルネミッサ美術館で二十世紀初頭のドイツの芸術集団ディー・ブリュッケの展覧会を見る。カフェで一息。それから常設展を見学。
 →疲れたのでホテルに戻り・・・ネットとかしました、ああー疲れ取ってないじゃん。

 →八時半に出てタクシーを拾う。夜景を見るためにぐるり。
去年メニューをプレゼントしてもらったレストラン、エル―チスコンに行く。
  なんと9時半開店でしたよ。でも今回はちゃんと時間には開いたしお客もどんどん集まりました。定食22ユーロ(つきだし、前菜、メイン、デザート、お茶またはコーヒー類にパンと食事中の水など)をいただき、満足満足。去年もちょうど今頃来たので定食には見たことのある料理名も。
  最後に声をかけていこうかと思ったのですが、去年メニューをプレゼントしてくれたひとは最初のうちはぶらぶらと客席を見て歩いててくれたのに姿が見えず勇気がでませんでした。
  やっぱり12時まわっちゃった。ホテルに近いし安全なところなのでのんびり歩いて帰りました。



2005年02月24日(木)
美しい冬の日

 今日は空がとても青くて、寒さもなかなかだったけど職場まで歩いていきました。わざと裏通りを通ってみると、今までに知らなかった意外な景色が広がってたり。途中で知り合いに会ってそれからは写真を撮る暇がなかったけど、これはそんな街歩きのなかのひとこま。買い物中の主人を待ってるのかな?




 午前中は仕事場を覗いて、二時に約束していたひとのオフィスに行ってみたら「もう出た、今日は戻らない」と言われました。忘れられたのか。夕方ホテルに帰ってみると実は電話が入っていたのですが十二時半にしてくれてもなあ。明日は日本人の王宮見学などにつきあうのでだめだし、食事はキャンセルになりそうです。

 というわけで
「映画はどうかな」
と思ったりして。スペインでは一般に第一回が四時台なんだけど、いいのがあったら食事でもしながら待てばいいやとミニシアターが二つ並んでるところに行ったのですがあまりいいと思うのはありませんでした。残念。[アビエイター」や「ミリオンダラーベイビー」は日本で見ればいいし(ところでワードでの二重かぎかっこの出し方がわからないのだよ)。アジア映画では「2046」をやってました。別の映画館では「呪怨」をやってるみたい。

 パリでは
「宮崎・メビウス」
という展覧会をやってました。宮崎駿とフランスの漫画家メビウスを並べたものです。検索してみたら日本語でも紹介ページがありました。
「ハウルの動く城」
も年末には公開されていたという話。

 そこでおつかいを頼まれていたのでマドリッド三越に行くことに。
 近くのホテルのバルで昼を食べ、ちょっと煩悩ノートにメモなんかして時間をつぶして(スペインでは日系の店も昼休みがあります)行きました。自分用にもキイホルダーがいるなと思ったけどこのあいだおみやげにもらったヨーロッパ二十五カ国国旗のやつでもいいかななんて思い、あくまでもおつかいとおみやげに徹しました。カエル好きの義妹にジャドロの「幸運のカエル」とか。フルラのバッグでいいのがあったけど持って帰るのが面倒くさそうなのと実は使いにくそうなのでやめ。

 すぐにバスで移動。
 珍しく昼休みなしの書店でえんえんと買い物。「百人一首」対訳本が出てたので買ってきたりね。
 ここはホテルからごく近くなんだけど、また未知の道を通ってみたら小さなスーパーと八百屋さんがあったり。ごはんの買い物もできました。

 あと正味四日でおしまいです。
 今日は寝る前に「絶対すること」リストでも作らないと。



2005年02月23日(水)
雪の朝パリを・・・発てるの?(無事に追記)

 起きたら積もっていました。ちらほらと降り続いています。空港には昼ごろ着きたいなと思っているので十時半出発と思っていましたが、もうすこしはやく出たほうがいいかもしれません。
 荷物をしょって空港バス発着所へと思っていましたが徒歩十分はかかるし、遠回りになるけどすこし地下鉄も使うかな。近すぎてタクシーはまずいだろうという話しだし。
 
 問題は飛行機が飛ぶかです。
 今のところ積雪は三センチくらいかな、空港なら大丈夫だろうと思ったのだけど。

 ニュースを見たらなんとマドリッドも雪です。近年にない雪だそうです。うひゃー。

 予定では午後四時マドリッド着なんだけど、何時になるか。
 夜(日本では明日)更新できますように。

・・・・・

(現地時間午後一時四十五分)
 シャルルドゴール空港は大混乱です。
 奇跡的なことにわたしの乗る飛行機はスケジュール通りだと案内されて予定通りの搭乗口なんとかたどりつきましたが、今搭乗が始まったのは一本前の便です。テレビ画面に映しだされているのなんか搭乗口がかわってますがその搭乗では朝から遅延中の便のことだけがアナウンスされています。さて、いつ乗れてマドリッドには何時に帰れるかな。
 
 雪のなか、すこし早めにホテルを出ました。荷物が多いから傘はさしたくないな・・・おお、フードつきではないですか。初めて活用してみました。十五分たらずでバス停に着くとひとりだけ待っている。三十分に一本と書かれたバスだけど時刻表はない、というわけで結局次のバスが出たのは十一時でした。

 客はほんの十人ほどだったのに、一番前に座ったわたしの隣にどっかと腰を下ろしたフランス人? 女性がいます。そんなに荷物(運転手と乗客席のあいだに荷物置き場がある)が心配だったのか・・・? なんか、窮屈でした。なにかビデオが流れるみたいと思ったら来たときとまったく同じの。これから去っていく人間むけにパリの催事を教えてもなーと思いました。

 乗り込むまではかなりの降雪だったけどそのうちやみ、居眠りしているあいだに快晴に変わりました。空港には五十分たらずで到着、予定どおりです。どのターミナルで降りればいいかを運転手さんが調べて教えてくれたのは嬉しいけど、到着階で下ろされたのにはなにか理由があるんでしょうか。

 さてそこからがまた大仕事。
・到着階に上る
・カウンターはものすごい人。目的地ごとに設定されているはずだけど、スクリーンに映ってるのは「天候問題・航空ダイヤの乱れ・あなたの航空会社と相談しなさい」というメッセージばっかり。でもなんとかたどりついたカウンター1だけど、並ぶ前にチェックする係に三十分止められました。
・運休も出てるありさまでひとがあふれてるのにかろやかにカウンターを閉めていってしまう。というのが二組も続いて悲しかったな・・・。
・中に入り(安全チェックの行列後)えっさえっさと待合室に。
 
・・・・・・
 ここまではパリでの待ち時間に書いたものをアップ。
 無事マドリッドに着くまでは、ここから。

 と思ったのですが、そんな場合じゃないですね!
 リンク2のサイトCさんに、陛下とクロロのスーツ姿がアップされています!
 リクエスト特集のときにずうずうしくも二人なんておねだりしてしまいまして。
 じつは今日やっとマドリッドのホテルからも無線LAN(速度もまあまあ)に接続することに成功したので久しぶりにリンクサイトさまめぐりをしたのです。ああー出遅れた〜。帰国しだいうちにはアップさせていただきますが、どうぞみなさま見に行ってくださいね。Yさまありがとうございました。

 で、飛行機は結局一時間半ちょい遅れて離陸着陸。
 お昼はほぼ抜きだったので楽しみにしていた機内食はビスケット二枚だけでした。ああ、「スナック」て書いてあるわ確認したら。今回は三人席を占有でした。

 朝の便にしなくて本当によかったみたいです。
 バラハス空港のバゲージクレームカウンターには見たこともないほどの行列ができてます。スーツケースが届かなかったひとがたくさんいたようです(わたしの乗ったのとは別便)。
 こちらは曇天。すこし雨もぱらついていたかな。でも道路には雪はありませんでした。
 しかしながら夜のニュースはトップからして雪のこと。かなりの積雪で飛行機の運休もあったとか。

 そんなわけで帰ってきました。
 あと一週間たらずで帰国です。
 マドリッドだとなんか落ち着いてしまうのですが映画と美術館のひとつやふたつも行きたいな。仕事場に顔出しもしなきゃだし。
 朝、支度して出ていくまえにレオクラのメモをしました。
 時間のこともさることながら、ワードで打つのがつらいです。もにゃー。
  
 写真はパリの雪かき風景。
 蛍光グリーンの作業着はマドリッドと同じ。






2005年02月22日(火)
さすがに寒かった

 パリ、事実上の最終日です。

 起床七時過ぎ。昨日買っておいたパンで朝食。
 パリ市美術館に行ってみることに。十時会場なので九時半前に出る。
 →粉雪がぱらついてました。結局途中で雨になったりまた雪になったり、夕方近くまで湿っていました。
 →地下鉄を四本乗りつぐ。
 →行ってみたら・・・改修のため閉館中。近くに見えるエッフェル塔の写真だけ撮ってまた左岸へ。今度はバス。
 →弟から与えられた使命、「サンジェルマンに(も)店舗がある超高級靴店で指定の靴の値段をしらべ、あわよくば買うこと」を果たす。
 →サン・ジェルマン・デプレ教会に入る。ちょうどミサ中なので歩きまわるのは控え、マリア像に灯明をささげて友人のお父さんなどの健康について祈る。
 →大人気のお店ジェラール・ミュロでプチフールを買ってSちゃんのうちへ。
 →今日もただ乗り無線ランが使える・・・ラッキー。遅ればせながらオn子さんhヂさん拍手メッセージありがとうございます。匿名のかた、押してくださったみなさんにも。

 →近くのレストランでお昼。
 →近くにあるサン・シュルピス教会へ。「ダ・ヴィンチ・コード」にここの教会にあるものが出てきたとかでsちゃんは妹さんの依頼で写真を撮らねばならなかったのです。
 →バスでマドレーヌへ。せっかくだからマドレーヌ寺院にも行ったけど前の二つのほうがよかったな。
 →帰国が近いSちゃんがお土産にとクレーム・ド・カシスのミニボトルを求めて高級食材店(フォション、エデイアール、そしてワインなどの専門ニコラ)をまわるのについていく。大きいボトルはあるけど・・・と収穫なし。
 →プランタンデパートが近いので寄り、靴のかわりに弟にレジメンタルタイを三本買う。免税には届かず。

 →バスで移動。ここで別れ書店へ。一冊いいのが買えました。
 →ちかくのチョコレートショップ二階で「アステカの神の飲み物」を飲む。覚悟はしていたけどぜんぜん甘くない、のどが辛くて熱くなるよー。葉書二枚をやっと書く。
 →Sちゃんのおうちへの道すがらふと思いついて入った食品店(店先には果物も)でクレーム・ド・カシスを発見! 一本買ってみたらまさにそういうのを探していたそうです。「わたしの友人がこういう小さいのを探していて、四、五本は欲しがってます」と店のおじさんに言おうとしたんだけど通じたかな。ともあれささやかながら恩返し。
 →Sちゃんの旦那さんも日本から到着。夕飯をいただき
 →サン・ジェルマン・デプレ教会で行われるコンサートに五人で行ってみました。Vivaldiのあまり演奏されないソナタをやるというもの。大メジャーな1)パッヘルベルの「カノン」a)ソナタ一曲目 2)アルビノーニの「アダージョ」b)ソナタ二曲目 3)モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(すさまじいスピードでの演奏。ゆったりできませんがな)c) ソナタ三曲目。
 暖房は最初はきいてると思ったけどだんだん足から冷気が昇ってきます。石畳だしね。長旅直後のだんなさま、そして息子さん二人の男性軍がもう耐えられないほど眠いから帰る、というので一緒に立ちあがったらアンコールもなくコンサートそのものが終わり。一券25ユーロ、正味一時間でした。
 →歩いてホテル。

 コンサートのあいだに
「そういえば帰国してすぐにレオリオの誕生日だ」
と思い出しました。誕生日ものは遠距離恋愛逢引シリーズだからなあとちょっと考え、たぶんネタはできたと思います。

 明日は十時半ごろにホテルを出ればいいかな。
 すこし近所を散歩するくらいでしょうか。
 写真は例のアステカの神ドリンク。おととさんとパリに来てショコラの店に入って、あに。は何を飲むかなあ。甘党も悪くはないと思いますが。





2005年02月21日(月)
Le chef? …… CHEF!

 最後までたどりつけるかわからないのでまず今日のまとめをします。

 八時半過ぎ出る。バスにうまく乗れてサント・シャペル(王家の礼拝堂)
→中世美術館(徒歩で行く道すがらチョコ入りブリオシュを買い食べ歩き)
→ダントン広場のカフェで待ち合わせ地下鉄で十六区に移動
→目についたレストランで昼食
→ル・コルビュジェ財団
→付近のアール・ヌーヴォー建築を見る
→バスで移動、ひとりになってパリ市庁舎で下車
→ホロコースト関連の展覧会にまぎれこむ
→チョコレート屋に寄って買い物などしつつピカソ美術館
→マレ地区をそぞろ歩く
→バスで帰る。すぐのところにある大型書店でマンガコーナーに行き使命をひとつ果たす。→ホテルすぐの売店で夕飯を買い、七時前に戻る。

 で夕食。一休みして入浴し、パソコンに向かっています。
 午前中は古典〜中世特集でした。
 サント・シャペル(=聖堂)は王の礼拝堂。セーヌ川に浮かぶシテ島にあります。ちょうど来ていたバスに飛び乗れたので九時十分前に着いてしまいました。そのへんを散歩。長い行列ができているところがあったので寄ってみたら警察でした。滞在許可の申請のためわたしの友人も何度も並んだところだそうです。
 
 サント・シャペルは九時からのはずなのに、どんどん人々が荷物チェックを受けて入っていくので三分前くらいに入ってみました。どうも、同じ敷地内にある最高裁判所へ行く人たちだったみたい。入り口マークに沿って古い教会をぐるりとします。
 入ったところも美しい礼拝堂ですが空港バスのビデオで見た美しいステンドグラスは? とちょっとあせったけど、上がっていくのだということがわかりました。
 抑制されたあかり、そのうす暗がりの上部は圧倒的な光の絵が広がります。赤、そして青。

「なぜこのように美しいものを作る人間が、地上でもっとも卑劣な存在なのだ」
「自分が卑劣で粗暴だから。だから憬れるんだよ」
 たぶんそんな会話はしないと思うんだけど。
 
 そこからは歩いて移動しました。
 途中、BD(バンド・デシネ、いわゆる漫画の略称)とも書いてある書店があったので入ってみたんだけど、アニメビデオがあるだけだったみたいでした。残念。
 
 中世美術館は以前クリュニー美術館と呼ばれていたところ。「一角獣のタペストリー」六枚がある場所です。どの作品にも
・青い「島」のようなものがあり
・その上に貴婦人が立つ。侍女がかしずく場合も。
・貴婦人の両側には一角獣とライオンがいる。
・六枚のうち五枚は人間の五感を表現していると考えられる。
・最後の一枚では貴婦人の天幕に「わが唯一ののぞみ」と書かれ、貴婦人は豪華な宝飾品を手放す様子。つまり地上の愉しみよりも徳をのぞめという道徳的教えが。

 もちろん貴婦人や一角獣が主役であり目をひくのですが、自分の目で見て始めてわかったのは随所にウサギがいること。後足で立つようだったりぴょーんとはね出してきたり。すごくかわいい。それに草花の描写もいきいきしてます。

 中世の生活や教会美術などをゆっくり見ながら、
「mしゃんにパリであにおととーと言われてきたけどここは駄目かな」
などと。あに。は一応ヒストリカルロマンスの人気作家なのですがもともと中世とか好きなんだろうな。
 ところであに。は取材旅行に出たりするのかな。そのときにはおととさんも連れていくのかしら、ずっと一緒なのかしら。でもおととさんを退屈させたくなくて現地のガイドを雇ったりするかな、その場合気のいいおばちゃんがいいかしら。

 あっというまに時は過ぎ、「一角獣のタペストリー」紹介と、中世の庭園のブックレットだけ買っオデオンに向かいました。友人S ちゃんはもう来ていてコーヒーを。わたしはショコラの小を頼んだら、三分の一くらい濃いチョコレートが入ったカップをテーブルに置き、その場でミルクを注ぎこむというのでした。すこしぬるめだけどおいしかった。

 地下鉄で高級住宅街の十六区へ。日本の駐在員さんもこのへんにたくさん住んでいます。
 でも降りた駅が悪いのかちゃんとしたレストランが見つからないよと困っていたら、親しみの持てる白いチョーク書きの宣伝黒板が道にでています。行ってみるとつぎはバイクにまた(という写真です)。




 ラビオリ、鴨のチョップそしてクランブルをいただきました。

 そしてこのあいだ買ったこぐれひでこのパリ案内で勧められていたル・コルビュジェ財団へ。わかってるはずなのに同じページでアール・ヌーボーの館が紹介されていたせいかなぜか美しい邸宅を探してしまい、確認したときにはなんだかしょんぼりしてしまいました。その後のアール・ヌーボー邸宅(外から見る)もあ。たしかにそうね、という程度に見えて、なんとなく空振りっぽい感じ。もちろんs ちゃんと話しながらゆっくり歩いたことは面白かったです。

 明日は閉館日なのでやっぱりピカソ美術館に行くことにしました。
 72番バスをほぼ端から端まで乗ってパリ市庁舎へ。おおーここには2012年のオリンピック立候補が高らかに掲げられている。記憶にある限りほかでは見てなかったのです。庁舎の前に移動遊園地ができててメリーゴーラウンドとスケートリンクがありました。こどもたちがきゃーきゃー言って滑ってるのをもっと見ていたかったけど寒いから適当にきりあげてマレ地区へ。おいしそうなチョコショップに入り、フランス語オンリーのおばあさま相手にたどたどしいフランス語で買い物したり。

 ピカソ美術館は二度目です。
 ううーん、今朝はがんばりすぎたでしょうか。
 もちろんいいなと思うものもあるんだけど、全体としては「まあ、これはこれで」という感想でした。
 でもマレ地区の店がおしゃれで見て歩くだけですごく楽しかった。次回はこのへんに泊まってみたいなと思いました。

 バスに乗ってみたらやっぱり疲れてて、S ちゃんはうちに誘ってくれたけど(昨日も一昨日もうかがったし)帰ることにしました。
で、せめて。と大型書店に。ありましたよひとだかりですよ日本のマンガコーナー。
 ハンターのフランス語版です。3,9,10,11を買いました。8と12がなかった、結構そろってたのに。
 人物紹介ではKURAPIKA とかアクセントつき表記のレオリオはまあ。・・・

 LE CHEF?! シェフですか。
・・・そうか、団長だもんね。英語ならチーフなんだろうな。



2005年02月20日(日)
帰路には雪ぱらつく(22日に補足)

 今日はルーブルだ!
 というわけで七時に起きて前日の日記の補足をして(時間が足りなかったのでアップはしてませんが)シャワーを浴びて八時半過ぎに出ました。
 やっぱり町にはひとかげはまばら。すぐのバス停からわりと便利なのがあると思っていたのですが日曜は運休でした(わりとあるみたいです)。三十メートルほど離れたバス停をチェックし96というのに乗ってみました。
 パリは中心にセーヌ川があるので、左岸から右岸へ移動したことは景色でもよくわかります。ルーブルは右岸。シャンジュ橋をわたったところで降り川岸を歩きました。

 おおお、ペットショップがある今日も開くのね掃除してるよ。最初の一軒は一番手前に黒い子猫がいて二匹身を寄せ合ってたよ! そして花屋・園芸店も並んでます。そのまま植えるらしいジャガイモがあったり、店先を見るだけでも面白いのです。

 ルーブル横のサン・ジェルマン・ロクセロワ教会前を通ったときが九時。鐘がなり響きます。写真は昔ながらの(屋根などはなしの)バス停、ここで撮りました。




 昨日買ったカルト・ミュゼを使うためにはリシュリュー門から入ること、とあったので行ってみます。まだオフィスが開いてないのか三十人ほどが行列しているのを横目におそるおそる出してみると、笑顔であいさつがかえってきてすぐに通れました。職員らしいひとたちに続いて、ミッテラン前大統領が作ったガラスのピラミッド下へ。今日はかばん預かり所もあったからパソコンもあずけ、身軽にさあ出発です。イアホンガイドは5ユーロ、パスポートをあずけないといけないのはなんとなく不安だけど逆に確保しておいてくれてるんだと思うことに。ちゃんと日本語もありました。昨日のオルセーでもそうだったけど館内の随所に置かれた時代背景解説、仏英西独伊そして日なのです(フランドルの中世彫刻のところにはなかったけど)。

 まず午後のまちあわせ場所にしたニケの大階段をチェック。あ、イタリア絵画が近い。ガイドを聴きつつゆっくり進んでくうちにどんどん追い越され「モナリザ」に着いたときにはかなりの人でした。
 ルーブルもフラッシュは禁止だと思うんだけど職員が注意しないのです。「モナリザ」なんてフラッシュまみれの瞬間も。いいのかなあ。

(ここから補足)
 結局最後までルーブルを満喫。

・・・・(補足)
 まじめに見た部分
1)イタリア中世―ルネサンス絵画 ラファエロやダ・ヴィンチいっぱいあるなあ。
2)ミケランジェロの彫刻がある部屋
3)ミロのヴィーナスがある部屋
4)フランドルなど北方ヨーロッパの中世―ルネサンス彫刻。木に彩色した彫刻好きです。
5)大迫力の王朝時代エジプト。ミイラの棺が大量に並んでいるところなど、博物館としては豊かだし正しいと思うけど複雑な気持ちに。結局は取ってきたものだからなあ。猫のミイラはもちろん好きですが(そこまで愛し敬ってたんだなあと思うと。犬、ワニ、鳥のミイラなどもあり)、今回驚嘆したのは王墓の彫刻などの鳥や魚。ものすごく洗練されてる。もちろん種類による違いも細密に描きわけてる。すばらしいです。
6)コプト(王朝期後のエジプト総称、キリスト教時代あり、その後イスラムへ)美術はちゃんと見たことがなかったけどこれは発見でした。ユーモラスな線、生き生きした色。
7)改装成った「アポロンの回廊」。天井や壁の装飾そのものが絢爛豪華(にして過剰)。ナポレオン時代の宝石などの展示。
8)アッシリアの神殿。守護獣でかっ。
9)イスラム美術。緑と青のタイル好き。植物の模様好き。

 休憩・食事
  十時半にブランチ。ドノン翼のカフェにてフランスパンのサンドイッチとショコラ。計8.30
  一時半にSちゃんたちと合流、アポロンの回廊を一緒に見てから別れて三時半にまた。ルーブル内のカフェは混んでたのでショッピングゾーンのフードコートに。

 買い物
  中世美術(キリスト教圏だけでなくイスラムやユダヤもカバー)のCDロム
  ロベール・ドアノーの写真を中心にしたDVD
  葉書ちょっと

 夕飯はSちゃんのおうちで。ハムなどの冷肉、温野菜、青菜のサラダ、パスタの入ったスープをいただきました。今度は早めに辞去。

(補足ここまで)

 夜。
 スペインではヨーロッパ憲法批准の国民投票。圧倒的なイエス(投票者の約八割)だったのですが、ホテルのテレビでスペインのニュースを見ていたら、これには国王一家も投票に訪れていました。ちゃんと姓名を名乗りIDカード(名刺大でスペイン人はこれを常に携行してる義務が)を見せていました。今までに国王夫妻が参加した投票というのを紹介してたのを聞くと、どうも国民投票には参加するみたいです。

 というわけで、続きはまたそのうち。毎日濃い活動をしてると追いつかないな。




2005年02月19日(土)
雨の朝パリに来た(22日大幅に補足)

 起床五時予定、でもあまり眠れなくてその前に起きてしまいました。シリアルで朝食、荷物をさあまとめて結局パソコンも入れてしまいました。スーツケースは置いていくので肩からかけるバッグにです。
 五時四十五分にタクシーを拾いました。当然ながら夜明け前。でもちらほらと夜通し遊んだらしい若者たちが歩いています。
 今まで空港へは最短十七分だったと思うけど、土曜の未明のすかすか道路を行ったおかげでなんと十分ちょっとで到着しました。空港につける特別料金を含めて十八ユーロ。

 今回はすべてインターネットを通じてやったことなのでなんとなくどきどきしていました。E-ticket なんてしゃれたことを言ってもスペインだからなあなんて。でも杞憂でした、問題なく搭乗券をもらいました。
 たっぷり時間があったけど中でのんびりしようと思ってゲートを通過。いやあ、これがピーピー鳴る鳴る、わたしが並んでた列なんか二人にひとりは鳴ってるみたいな気分。もちろんポケットの小銭を出してなかったなんてうかつなのもあります。こちらもわたしは問題なし。

 パリ行きの便は予定どおりに出ました。
 エコノミーはだいたい三分の二くらいの入りかな。搭乗時にちょうど夜明けごろで空がどんどん表情を変えていきました。今回は二時間ほどの短いフライトだから窓側をとりました。離陸後の風景を数枚撮り、パリ周辺も楽しみにしていたらなんと着陸態勢に入って約二十分はずっと雲また雲。とうとう地面が見えたと思ったらもう着陸でした。しかも小雨というか、雪まじりでぱらついていたよー。マドリッドの天気予報は今日も快晴かつ温暖で十四度とあった同じ新聞にパリは二度と書かれていて怖気づいていたのですが、もちろん寒いし風は冷たいけど凍るほどじゃないみたいです。

 エールフランスのリムジンバスで市内はモンパルナスへ。片道十二ユーロ、往復で買えば十八ユーロ。こっちにしました。満席。車内ビデオで突然たくましい男性が脱ぎだし背後からの臀部アップなんかもあってなんじゃーと思ったら、全裸になって冷たい石畳を歩き壁に手をついて尻をつきだし、・・・へんなものを隠していないか調査されていました。つまり安全のために規則を遵守しようというメッセージ広告でした。ほかにはエールフランスのネットワークのなかから見所をちょこっと紹介。レンヌはきれいな町だなと思ったけど今回は行けそうにないや。パリ内部ではサント・シャペル聖堂が紹介されててステンドグラスが美しく、絶対行こうと思いました。
 途中停車のリヨン駅周辺が混雑していたせいもあって予定よりかかり、出発から一時間十分ほど経ってつきました。そこからは地図を頼りに歩き。

 さてホテルなんですが、ここって本当に三つ星? というのが第一印象。
 まずパブリックスペースの乱雑さ。だれかのおうちというのがコンセプトみたいです。そしてそのだれかはブラジル大好きらしいです(あとでブラジル系のホテルチェーンに入っているらしいことが判明)。一機だけのエレベータもひしゃげた台形みたいでおりるとなんと螺旋階段の途中で上に行くと五階下だと四階って作りだし。
 部屋は狭いし。シャワーしかないし。せっかく持ってきたパソコンだけどうまくつながらないし。ついでにせっかくの金庫に入らないサイズだし(で、持ち歩くことに)。
 というわけでしたがよく見たらシャワーのヘッドは可動式だし水まわりは手を入れてあるみたいだし、ベッドの寝心地もいいしなにより外出から帰ってホテルの案内に発見したワイヤレスインターネットという文字に幻惑されました。でつないでいるわけですが一時間のカードで18ユーロ、けして安くないけどまあいいか。

 すぐに出てオルセー美術館に行きました。
 ホテルのあるレンヌ通りはなかなかにぎやかで斜め前くらいにおおきめの書店もあります。バンドデシネ(漫画のこと)も強いとこだったと思う、ハンターのフランス語版ないか見にいこう。
 最初は地下鉄で。カード用の自動販売機はマドリッドにもあるけど対面販売のブースにもクレジットカード挿入&暗証入力部分がついてるのにびっくり。あとで友人に聞いたらこちらではコピーカード5ユーロもクレジットカードで買うそうです。一方個人小切手もまだまだ盛んで、レストランでの支払いなどもできます。カード社会化はスペインも遅れながら似たような流れだと思うけど小切手で個人的支払いはほとんどないと思う。すぐ隣なのに面白いです。ついでにカードでの支払いは小さな機械にカードを差し込んで自分で暗証番号を入れるというものでした。日本でもこのタイプが出てきたというけど実際に見たのは初めて。

 荷物チェックに時間がかかり入場規制がかかってて、15分くらい並んで入りました。それからまたチケットの列です。
 カルト・ミュゼ・モニュマンは一日・三日・五日の設定。三日券を買いました。36ユーロ。ぺらい名刺大の紙の裏に、使用開始のとき日付を記入します。他人に譲渡不可なので姓名も。

 時間が時間だったからカフェで昼食にしました。もと鉄道駅だったなごりで巨大な時計が外に向いててそのガラスがあかりとりになってる、絵になるなあ。満席だったのでここでも十分ほど行列。
 パリはやっぱりマドリッドより物価が高いな。同じユーロになるとよくわかる。
 クロック・ポアラヌ(開いてトーストしたフランスパンにヤギのチーズを乗せたもの。野菜つき)9.50、セイロン紅茶3.50ユーロ。
 隣はスペイン語のカップルでした。思ったよりさびしい内容の皿が来てしまったらしいけど、でかいタルトをふたりで三つ頼んだのはすごい。

 さて六階に上がってしまったので順路を無視して印象派のあたりから鑑賞。かなりの人です。いいなと思ったのはデジカメに収めたり。最初のうちはタイトルは手帳にメモしてましたがこっちも撮ればいいじゃんと気づきました。
 今回気づいたことは、わたしはナビ派が好きだということ。ボナールは以前から(猫好きの親近感もあって)好きだったけど。
 西洋絵画には一般に猫はあんまり出てこないんだけど、ボナールさんのほかにマネ、ルノアールの助けを借りて拍手の五枚分は猫写真を収集いたしました。

 閉館までいて、北風吹きすさぶなかからパリ在住の友人Sちゃんに電話。ホテルに六時半に来てくれるということなので一度帰りました。
 そして息子さん二人を連れた彼女と合流。おうち近くのレストランで夕食、お茶はそちらでいただきました。立派な円柱のついた壮麗なファサードを抜け、管理人室のよこにある鍵を開けるとそこはちいさな玄関。コートを脱いで螺旋階段を上ると部屋がある、という面白いつくりです。短期間しか住まない息子さんたちに旧い趣のあるアパートでの暮らしを味わわせたかったということ。風呂のお湯がひとりぶんしかでない(その後かなり待つ)など不便もあるけど、楽しそうです。

 あっという間に十時半を過ぎ、途中まで送ってもらって徒歩で帰りました。
 つかれたー。


 写真はボナールの絵をスケッチする(いや、見ながらだけど好きに描いている)ちょっとアラブ系のおとこのこ。猫は巨大になってました。その後、クリムトの並木道の前で創作に励んでいる姿も見ました。





2005年02月18日(金)
おみやげはハムソーセージオレンジピール

 わああ、こっちにきて初めて拍手の解析画面に入れた!
 押してくださったかたがた、メッセージをくださったかたがたありがとうございます。これからもよろしくなのでございます。



 仕事の合間に、関係の団体さんについてプラド美術館へ。スペイン人ですが英語で話してくれるガイドさんを先頭に一時間半ほどまわりました。プラドもやはり拡張中なのでゴヤをはじめいろいろな作品の位置が変わっています。面白いのは美術館の中心に位置するベラスケスが王女マルガリータおよびその両親フェリペ四世夫妻などを描いた「官女たち」(ラス・メニーナス)とまるで対峙するかのように後代の主席宮廷画ゴヤが描いた「カルロス四世の家族」が配置されていたこと。

 それから、相次ぐ改装と配置換えにもかかわらずこの十年くらい美術館の中心の部屋のまた中心にある「官女たち」がプラドにとって最高の宝だというのはよくわかりますが、ナポレオン軍のスペイン侵攻により抵抗むなしく処刑されていく民衆を描いたゴヤの「1808年5月3日」もまたスペインの心を表すものとして門外不出なのだと言う説明など、面白かったです。

 さて明日の朝からパリに行きます。
 SDカードも初期化してざっと七百枚は写真撮れるし、荷物もだいたいできました。そこでついさっき、夜になってからですがフリアの家に行って先日糊付けしてもらったブーツを取ってきました。しかし、脱ぐときには不安が・・・。なんか浮いてるような気がする。いちおうパンプスも持って行き、いざとなったらブーツはパリにてAdieu かもなあ。
 そうするといよいよパソコンを持っていけるかわからなくなってきました。スーツケースに入れて置いてくか・・・。明日の朝決めます。

 妄想はいよいよ昨日のレストランをちょっとだけ舞台に借りて展開中です。
 スーツがいいかドレスがいいかそれも問題だな。

 写真は朝八時半すぎの街。
 朝日に洗われてとてもすがすがしい心地でした。





2005年02月17日(木)
とにかく過剰(続きました)。

 仕事は(やっと)問題なく一日が終わり、別の棟で働いている友人と旧交を温めてから一度ホテルに帰って休み着替えて、八時半に出ました。
 日中、日差しがあるあいだはかなり暖かさを感じますが日が落ちるとがらりと変わります。特に今日はそのすごくひさしぶりにスカートをはいたのですーすーするな。

 先輩が滞在しているホテル(去年pさん・mしゃんと泊まったバウサ)とわたしのホテルの中間ぐらいで待ち合わせ、タクシーでエスペリア(Hesperia)ホテルへ。九時数分前に着いたらレストラン直結の入り口は当然のごとく閉まってました。ので、ロビーに入ってみました。
 うーん、ミニマリストってこんな感じなのかねえ・・・。豪華ではあるけどなんか微妙。特に生花。

 九時過ぎたから地下への階段をおりてサンセローニ(Sant Celoni) に行きました。白いブラインドの向こうに厨房が見え五、六人のスタッフが立ち働いていましたが。
 扉は閉じてたよ!
 すくなくとも九時七分は過ぎていたでしょうか、ようやく扉が半分開いてサービススタッフが出てきました。そう、ここはスペイン。九時に予約したって十分過ぎに来るのが礼儀だったのだね忘れてたよ。
 ちなみに最初の三十分はわたしたち二人きりでレストランの経営を危ぶみましたがそのうち彼女の誕生日を祝いに英語人の恋人同士が隣のテーブルにつき(二テーブルだけ状態もしばらく続いてなぜに隣と思いましたが)、十時過ぎてから活気がでてきてフロアに背をむけて座っていたわたしの耳にもスペイン人の陽気にして声高な会話が届くようになり、十時二十分には満席になりました。わたしたちがレストランをでたのがもう十二時過ぎ、でも隣の恋人たちがすこし前に席を立った以外はまだまだみなさんおおいに飲んで食べておいででした。
 木曜日の夜に!
 このごろは金曜日と木曜日に街にくりだすとは聞いていたけど、みなさん明日の仕事とか気にしないでいいんでしょうか。

 遅めに始まるわたしですが今日に限っていつもより一時間早いスタートだと気づいたところで行ってきます。続きはまた。

・ ・・・・・・・・

さて今回は接待の予算が潤沢にあるということで、思い切って140ユーロなりの
グラン・メニュー
というのをとることにしました。「その日に入荷したものからシェフが自由に作る驚き」だそうで、給仕頭もなにがでてくるかは知らないのです。メニューにも値段と上の数行以外の情報はありません。

 お互いそれほど量を飲むわけじゃないのでなんとなくの傾向を聞いてみたところ最後はきっとジビエだとのことだったので赤ワイン、サンセローニの名前に敬意を表してカタルーニャのワインにしました。結局飲みきれなかったから残りは先輩が持ちかえりましたがおいしいワインでした。

 で、いろいろなものがこう、大仰なのね。
 おそらく特別あつらえの食前酒ワゴンには冷えたワイン(シャンパン類を含む)が五本入っていてグラスも一ダースセット。
 お好きなものをどうぞ、と持ってきたパンは昔ながらの洗濯籠みたいなざっと幅60センチ高さ50センチほどの籠に、売り物のようにどかっと五種。ほかにグリッシーニ。もうなんだかよくわかんなくなったので適当に一切れずつもってきてもらうことに。
 一番驚いたのがチーズです。わたしたちはもうおなかいっぱいだったので断ったのですが隣のカップルの男性がとることにすると、いったい何種類乗ってるの? ウェイターがふたりがかりでえっさえっさと持ってきた木のテーブルにみっしりです。これは帰る前に撮った写真。




 それならデザートもワゴンでよりどりみどりかな? と思ったけどそうじゃありませんでした。でも口直しの氷菓三種のあとにチョコレートケーキとバニラアイスだけじゃなくてチョコレートや焼き菓子の皿が三つきたのには恐れいりました。

 で肝心の料理なんですが。
 前菜が二皿、その後ちいさな卵くらいもあるトリュフをひき肉で包んだメインまで五皿、そしてデザートが二皿にプチフールという盛りだくさん、ああしかし塩味が強い・・・今回は面白かったしいいけど、二度は来なくていいかなあ。でした。スタッフも適当に肩の力が抜けててよかったのですが。ま、とりあえず自腹じゃ無理っぽいですし。

 写真もたくさん撮りました。もう開き直って、食べたものもリスニングしてメモメモ。帰国したら拍手のお礼画像に使おう。

 でこのレストランだったら陛下がドレスアップしてひとりで食事して緋の眼もちのまひあのおやびんを誘惑してもよさそうでした。でももちろんクロイ紐がついてます。

 オレは今日、ちょっと意地悪だ。きみを虐めてると思う。

 なんて心中でつぶやきながら陛下をうっとり見つめているなんてのを考えました。雰囲気だけですけど。



2005年02月16日(水)
浮上してきました。

 忙しさにはあまり変わりはなかったけど、お気に入りの店のケーキを食べて昼ごはんもちゃんと摂ったおかげか気分は上々でした。もちろん、昨日問題になったことがほぼ解決したというのが大きいです。
 朝のうちに同行者が帰国。ほんとうは空港まで送っていきたかったけどほかの仕事があったのでホテルのそとでタクシーに乗り込むところまで。

 冬の晴れた日、それなりに早足で美しい散歩道を歩いていくのはいい感じです。仕事仲間がいるので妄想はできなかったけど。そう考えると去年のたびげいにんツアー(Pさん・mしゃんとの三人旅)はすごかったな。
 でも土曜からは休暇です。五日間パリに行っていろんな栄養をもらってきます。マドリッドに帰ってからも仕事場には顔を出すけど毎日じゃなくてチェックしに行くくらい。まちどおしいね。

 明日からの二日は(問題がなければ)仕事はすこし楽な予定です。ちょうど日本から仕事の先輩が来るので、十七日の夜は豪華レストランで晩餐です! もちろん予約も済んでるもんね。

 *スペインのテレビでももちろんテレビショッピングがさかんです。毎日見てる朝のニュースでここのところ流れているのが食器のセット。タイタニックの晩餐セットのリプロダクションとかだけど、12人分とかいうのがすごい。「おまけ」のグラスセットも36本、ナイフやフォークは144本。毎月の支払いはこれだけ、というのはでるけど(四千円くらいとか)何ヶ月払うのかはよくわからないの・・・。




2005年02月15日(火)
ぼくはもう疲れたよ・・・

 いろんなトラブル続出でいらいらうろうろしていました。
 終いには「何が」というわけじゃないけど「もうだめ」って気分だったし。
 そんなときにはろくにアニメ見てなかったのに
「パトラッシュ、ぼくはもう疲れたよ・・・」
という台詞が去来します。いや、死にはしないけどね。

 おもしろかったのは毎日通ってる仕事場の午後番の事務担当青年が大の盆栽好きだということ。デスクトップの壁紙は、友人が書いたという
「盆栽」
という書です。
 日本に行きたいと思って航空券を探したけど2千ユーロ(28万円とか)もしたというので、わたしが住んでいたときに使っていた日系の旅行代理店のサイトを探しJAL で720ユーロ等というのを見つけてあげたらとても喜んでいました。日本では絶対トコナメに行くそうです。うーん、陶器? と言ったら当たりで、盆栽用の器と言ったら常滑に限るそうです。

 お昼もほとんど食べずに会いに行った部署のある人の息子さんは高校生。現在日本語を猛勉強中だそうです。ひらがな・カタカナはもう大丈夫。毎日漢字を学んでいるそうです。かれの夢は日本で勉強してゲームデザイナーになること。来年は日本に渡り、まず京都に行く(現在の家庭教師さんが京都出身でその親族にお世話になれるとか)そうな。ぜひ会ってくれといわれたので月末にお昼を一緒します。

 フィリピン好きの日本人から聞いたフィリピン食事情なんかもたのしかったです。

 まあ、まんざら悪い日でもなかったか。疲れましたが。
 そしてここからアクセスするとあいかわらず拍手は見ることができないんですが・・・。




2005年02月14日(月)
紅い薔薇をきみに

 バレンタインデーです。
 一日仕事してさあ帰ろうと思ったところ、わたしとは反対にビルに入ってきた浅黒い肌のスマートな青年が綺麗にラッピングされた深紅の薔薇一本をささげ持つようにして入ってきました。
 一回ホテルで小休止したあと食事に出ると、まるで数時間前に見た薔薇がここにあるみたい。豊かな巻き毛を一度首のうしろでぎゅっと縛った女の子が薔薇を持って歩いていました。

 スペインでももちろん愛の日なんだけど、女性→男性への告白という性格付けではありません。チョコレートショップのウインドウには紅いハートが浮かんでるけど、チョコをあげると決まったわけでもありません。
 仕事先でチョコを振舞われ、持ってきてくれた五十代の合衆国出身男性に日本のバレンタインの話をしたら、
「これは女性にもらったんだ。愛されてるなあ」
と喜んでいました。そして
「ぼくが子供だったころ、バレンタインには父が母にチョコレートをプレゼントしていたよ」
と教えてくれました。あ、お母さんは何をプレゼントしたのかそれとももらってありがとうだけなのか聞き忘れた。

 夜はタパスのお店をはしごしました。四人です。
 最初は、以前から行ってみたいと思ってたけどなんか薄暗いのといつも人がいっぱいだなと挫折していたお店。奥にレストランがあるけど目当ては手前のスタンドバースペースです。ケースにならんでいたカナッペをひとつずつ五種と肉団子一皿(六個入り)、それに各自が飲み物を頼んで約十四ユーロ。
 もう一軒は前にも行ったことのあるガリシア料理の店で、スツールだけがあるバースペースに行きました。口の広いお猪口みたいなのについで飲むガリシアワインなど各自一杯、それに大きなパイ(鱈が中心、あとはたまねぎと干しぶどう入り)を取って分けました。ここは突き出しふた皿、それにできたての内臓煮をおまけにくれて十四ユーロでした。
 合計二十八ユーロということは一人千円弱、満足でした。

 写真は二つ目のお店。本当は私たちに場所をゆずってくれたハンサムなおにいさん盗撮とか思っていたのですがピントが合ってませんでした。
 はー、バレンタインもののメモはだいぶできたけどまとまった時間が取れません。一日五行でも載せるほうがいいのがな。





2005年02月13日(日)
トレド再訪

 九時にホテルをでてバスを乗りつぎ、スペインの古都・奈良とは姉妹都市のトレドに行ってきました。
 最初のバスは普通の市バスです。日曜日朝九時なんてまず街路にひとかげまばらだもんね、ほとんど貸切状態でした。そんなわけで運転手さんとちょっと話したり、回数券の改札機など車内の写真を撮ったりしほうだいでした。

 トレドまでは南バスターミナルから直行で小一時間です。あいかわらずねむねむなわたしは目を閉じていましたがスペインは初めてに等しい同行者は写真もときどき撮っていたようです。

 十一時前にトレドのターミナルに着き、まずはたまたま一緒になった日本人の女の子二人と共同でタクシーに乗って展望台から市の全景を見ました。




 そして旧市街の中心ソコドベール広場へ。女の子たちとはそこで別れ、さあ出発です。
 1−サント・トメ教会の壁画、エル・グレコの「オルガス伯の埋葬」。トレドに来たらまずはこの絵。
 2−日曜日は無料、というのにひかれてシナゴーグ(ユダヤ教徒にとってもっとも重要な「集会所」)へ。ここはセファルデイ(十五世紀末に現在のスペインから追われて世界に散っていったユダヤ人の総称)博物館を兼ねています。展示品ももちろんですがシナゴーグそのものも独特の美があり、今まで来たことがなかったのを後悔しました。
 3−トレドに現存するもうひとつのユダヤ集会所、サンタ・マリーア・ラ・ブランカ。ここはその後にキリスト教徒が改悪した爪あとがくっきりしてて残念。
 4−サン・フアン・デ・ロス・レジェス教会。こちらは十五世紀末から十六世紀のキリスト教建築。ここを建立したイサベル女王とフェルナンド王のイニシャルや紋章があしらわれた回廊などチャーミング。
 5−ふと入った陶器の店で母への土産を買いました。鳥のモチーフの飾り皿です。
 6−カテドラル近くのレストランで食事。わが友ミシュランで推薦されていたお店です。子羊おいしかったなあ。
 7−カテドラル見学。ここに限らず、今日は今まで経験したことがないほどトレドはすいていました。有料の場所なんてわたしたちふたりだけのことも。おかげでのんびり。
 8−カテドラル近くでの特別展、トレドゆかりの画家たちや題材を集めていました。サン・イルデフォンソという聖人がトレドで聖職を勤めていたことがあるそうですが、学識豊かなだけでなく熱心に聖母信仰を進めたその功績に報いて、ある日聖母が顕現され天使たちに縫わせた衣をくだされたという言い伝えがあるそうです。同じモチーフの絵が何枚もあって、そうするとどんなにまじめでもなんとなくおかしみがあるんだなあ。

 そしてバスターミナルまで歩き、往路とは逆に帰りました。

 前日の深夜からの高層ビル火災の影響は直接はありません。現場を通る地下鉄やもぐってる近郊電車が運休することによる振り替え輸送→このへんにも波及というのはありそうですが。

 やっぱり一日出るとほかはなにもできません。
 そしてあいかわらず拍手は開けないしー。



2005年02月12日(土)
歩いた歩いた

 昨晩はあまりの眠さに九時のニュース開始くらいまでしか耐えられずばたり。五時半に目が覚めたので起床し日記を書きました。で目覚まし携帯を見てびっくり。立ってるよ三本。半信半疑で自宅に電話したらちゃんとつながったよ。というわけで昨日はなんだったのかわかりませんが使えるようになったのはめでたきかな。ごめんVodafone、復権のしるしにちゃんと書くからね。

 土曜日は仕事なしです。同行者は美術館の日にするという話だったので夜まで自由行動に。でもわたしが十時半ごろ部屋をでたらちょうど出るところでした。地下鉄で行こうとしているのでもっとシンプルなバスでの行き方を教えてお別れ。

 今日は町歩きと買い物です。まずデパートをひとめぐり、まだ時間がはやくて売り場によってはほぼ無人だったのでこっそり写真を撮ったり。お目当てはCDとミシュランのガイドブック。新しいのを見かけるたびに買うようにしている「今年のヒット」+DVD はもちろん、うれしいことにリージョンフリーだったJuanes (フアネス。コロンビアの歌手でこのごろのラテングラミー常連)のビデオクリップ集も買いました。曲はもちろんクリップもいいスペインアレハンドロ・サンスのもありましたがリージョン指定はなかったけど「フォーマット:PAL」というのが気になって今回はやめ。でもフリアのパソコンでもDVD見れることがわかったから買って、わたしのでだめならあげようと思います。

 写真はロエベのショウウインドウ。新宿東口だよ。隣のほうはロンドンだけどビッグ・ベンがフィーチャーされててかっこいいのにー。





 CD選びに時間がかかり、ミシュランも買ってでてみると、あいかわらずの上天気でベビーカーを押して歩くひとたちや腕を組んで散歩する老夫婦も。到着以来マドリッドはぽかぽか陽気です。うれしいけど着るものに困るくらいです。半袖はさすがにやりすぎと思うけど毛皮のロングコートも苦しかろうな。わたしのコートは安物で首もとの毛がはずせないので日中は脱ぎたいくらいです。荷物になるけど。

 公衆電話で在スペインの友人に電話して長々と話してから市場、Body Shop などでちょっと買い物。そして一時過ぎにフリアの家に行きました。ゆっくりチョリソ、ハム、タコの缶詰なんかを食べてから赤身の魚をメインに。フリアの家のパソコンはADSL なので日本語のサイトが見れたらいいなと思ったけどもちろん日本語の文字セットを入れないとだめなのであきらめたり。

 まだ眠いので四時前にはホテルに帰って、ベッドでのたのたしつつメモでもしようかと思ったら仕事のことで訪問が相次ぎ、結局時間はとれませんでした。やっぱり忙しいなあ。
 八時半すぎに同行者と一緒に町にでました。軽いものを食べて移動、を三軒くらいしたいなと思ったけどここはスペイン。量がおおいので二軒が精一杯でした。
・ 表から見ると自然食品の店かな? という感じのバル兼レストラン。スツールのところで手短にすませようかと思ったけどいっぱいで席に着きました。カナッペ六種を頼みました。面白かったのはブルーチーズをこってり塗ったうえにマルメロのゼリーを乗せたの。
・ ミシュランに載っていた海産物のおいしい店。こちらでは立ち食いしました。あさりの酒蒸し(白ワイン、にんにくはふつうだけど唐辛子も入っててぴりっとしてた)と大好きなガリシア風タコ。満喫しました。

なつかしい地域を歩いてホテルに戻りました。去年来たときに「休暇? それとも」と思った肉&グルメのお店は店名も消されてシャッターが閉まったまま。寂しいです。よく行ったパン&乳製品のお店もシャッターになにか書かれてる、ここもかと思ったらそれはお店の名前をデザインした絵などでした。よかった。



2005年02月11日(金)
無事到着しました(12日追記)

 日本は今、朝の八時ごろ。マドリッドは夜はこれから! の午前零時ですがもちろん明日に備えて寝ます。

 残念だったのは飛行機はどちらもぎゅうぎゅうで煩悩メモなんかしてる場合じゃなかったこと。
 ではー。

・・・・・・
十一日の日記でござる。


 近来まれにみる時差ぼけ。ほとんど眠れませんでした。新しいことをするからナーバスだったのかなと言って同僚に驚かれました。
 不眠だから原稿。といきたかったけど翌日は新仕事の一日目だしせめて体は休めないと。とベッドにじっとしてました。七時に起きることに。簡単に身支度して夜明け前の町に出ました。郊外から来る人たちが鉄道駅の地下通路からどんどんでてきます。この数年すっかりポピュラーになった無料新聞を受け取るひとがほとんどいないのはなんでかな。わたしがもらいに行ったら同じのを二部くれました。

 以前住んでいたアパート(突然陛下愛に目覚め狂ったようにネットをさまよいサイトまで開いちゃった場所)にも近い、おなじみの地域です。昨日は電話できなかった友人の家だって十分もかからずに行けるけどこんな時間に急襲できるわけないし。

 そうなのです。空港では二本アンテナが立ってたのにこのマドリッドどまんなかでは「圏外」なんてひどいよぼだぽん。戸外でもだめよぼだぽん。しかたなくアラーム機能だけ使ってます。これは重いけど目覚ましなんだよう。とか言って。ドコモのひとも同じ感じだそうですが午後の仕事場ではつながったそうなので月曜には持っていこうと思います。

 というわけで開いているキオスクを求めて歩いてると、以前からのなじみの店がちょうど開店するところでした。地下鉄の出入り口に面してるしね。プリペイド式の電話カード(指定の無料ダイアルにかける→スクラッチしてでてきたID 番号を入力→相手の番号を押すと「このカードでは○○分話せます」と入ってからつながる。ちなみに十二ユーロ=1500円くらいで日本と44分というメッセージでした)を買い留守宅にかけました。去年来たときに買ったのは国際電話専用だったと思うけど今回のは進化したのか国内でも同じ手続きでかけられるそうです。
 無料の新聞があるので買うつもりなかったんだけど、EL MUNDO という日刊紙の金曜付録エンタテインメント版の表紙がジョニー・デップだったから買いました。NEVERLAND は「ピーターパンになりたい」というタイトルでちょうど封切りみたいです。こっちで見ておこうかな。
 スペイン映画新作では AMOR IDIOTA =馬鹿愛? (うまくニュアンスが)というのが気になります。もちろんあのひとですとも。

 仕事にでてからは怒涛の一日でした。午後五時ともなるとだんだん眠気が・・・。でも大好きな市場に同僚を連れていくことにしてたし自分でもせめて果物は買いたかったし夕方までがんばりました。行きつけにしていた八百屋さんが覚えててくれたのはうれしかったな。昼にビジネスランチでまさにたらふく食べたため同僚は夜はりんご一個でいいというので市場で別れ、なつかしの第二の我が家に行きました。去年会ったばかりだしフリアは変わらないけど父ちゃんはもっと老け込んでしまって今では杖なしではだめなのです。長生きしてほしい・・・。それでも突然ばかっと裏が三分の二ほど取れてしまったわたしのブーツを一生懸命張り合わせてくれました。鉄道模型いじりでいろんな工具をもってる父ちゃんだから糊ももちろんだよねとお願いしたんだけど、しかもギプス的な固定装置まで。まる一日は放置しないといけないというのでフリアに靴を借り、よぼよぼとホテルに帰ってきました。なんとかサンドウィッチは買った・・・。

 就寝九時すぎ。
 今は十二日の朝七時になるところです。
 こっちにきてから拍手の解析画面に一度も入れません。寂しい。こんなだらだら日記でも読んでくださるかたがたどうぞ愛の投げ文、お待ちしてます。
 写真は昼のご飯のがいいかなーと思ったけどどうしてもうまいサイズに縮小できません。69kb、重いなあ。







2005年02月10日(木)
行ってきます。(12日追記)

 昨晩はさすがに十一時にはベッドに入ったのですがやっぱりクロゾにたたき起こされました。二回くらい。まあ、飛行機でよく寝れるようにというおとうと? 心ということにしておこう。

 いろいろ焦っていたのか「やっぱりね」なんてタイトルを日記につけたくせに、載せるつもりでサーバにアップまでしてあったクロゾ写真を貼り忘れました。
 スーツケースをひろげて支度していると、何回かぽこっと入ってしまうのです。ああこれって去年もあったよなーと思って日記を検索してみるとあるある。出してすぐ、からっぽの状態に入ってる写真が。
 今回はほぼ埋まったところです。服も入ってて暖かいからじゃないかな。




 黒くてようわからん・・・・・・。

 イマエゴ、Welcomeだけ更新してきました。
 日記はのぞかないというかたももちろんおられるし、バレンタインものは掲示板に載せることにしました。という告知だけですが。

 ポイントが増えていく形式のネット書店、一年間買い物をしないとポイントが抹消されてしまうという警告が先日届いて、それはちょっとまずいので今しがた『ラブ・アクチュアリー』のビデオを注文しました。

 では、行ってきまーす。

・・・・・・・・

 コペンハーゲン経由で来ましたが、飛行機はどちらも満席でした。出張の同行者がとなりにいたので萌え的なメモなどはできず。空港で買った雑誌をぺら見したり。BRUTUS のお取り寄せグルメ特集、気になるものは友人にあげるまえにメモしよう。鍋、牡蠣、米などさまざまな項目があったけど目を引かれるのはケーキやパン。やっぱり甘党なのだね。

 今回のスカンジナビア航空機は新しそうなエアバスで、エコノミーでも各人が好きに操作できるテレビがあります。ゲームもあったので神経衰弱みたいなの(ただし絵をペアにしていく)を何回かやり、映画はリメイク版 Shall We Dance? を見ました。
 乗務員のみなさんもにこやかでよく働いていたし、食事もよかったので幸先のいいスタートかな。
 あ、その前に成田で吊りマイクとかフラッシュに追われて行く日本代表の高原選手を見かけました。北朝鮮戦が終わってドイツに戻るとこだったんでしょう。

 コペンハーゲンでは乗り継ぎに一時間ちょっとしかなくて、しかも果てから果てに移動(に感じられた)でした。急いで素通りしなきゃならなかったターミナルCのショップの魅惑のあかり。帰りはひとりだし少しは余裕があるといいな。
 
 かなり急いで行ったのに搭乗口に着いたらすぐに搭乗開始でびっくり。スパンエアーだからって見くびってごめんねと思ったのですが、結局離陸は三十分ほど遅れました。二名遅刻というのと、航行に必要な書類が一種たりないという理由。
 乗務員はもちろん乗客もスペイン人。機内紙もスペイン語。来た来たって感じ。
 二時間四十分のフライトでしたが軽食もドリンクサービスもなし。なんと機内販売するのです。スパンエアーは低価格で勝負してる印象があるしうなづけます。水、コーヒーなどは一ユーロ。サンドイッチ四ユーロ。

 マドリッドではタラップに出たとたん
「寒くないね」
と言いあいました。あとで聞いたら先週まではものすごく寒く、雪も降ったそうです。
 荷物もスムースに全員分出てきました。国内線扱いの場所だったのかお目当ての国際電話テレカ自販機は見当たらなかったのが残念。
 そしておもわずシャッターを切ったが喫煙所です。スペインは公共の場所での喫煙率が高いのだけど、たぶん「ヨーロッパ」化のおかげでまず数年前にタクシーが全面禁煙になりました(だからとても快適)。今回は荷物引取り所に喫煙スペースができてました。隔離です。まあ、外にでたらあいかわらず吸殻を道端にポイ捨てしてましたが。

 今回はわりと長期滞在になるのでキッチンつきのところを取りました。建物やフロントは正直「古いな」でしたが、水周りは最近手を入れたのか快適。同行者はやはりビデに驚いたようでした。バスタブに水を張って入浴しましたが溜めるとどうしても茶色がかって見えます。
 
 その前に現地スタッフとアールデコ調のカフェでお茶してシャンデリアを撮ったのですがうまく圧縮できません。アップはできたけど重いですすみません。このままだったらこれからは Yahoo! のアルバムに載せようかな。



 



2005年02月09日(水)
やっぱりね。

 うーん、荷造り八割五分くらい。でも最後に化粧品とか入れるからやっぱり明日は早起きしようと思います。髪も洗いたいし、コンビニにマンガでも買いに行きたいし。今回は出張で(最初のうちは)、同行者もいるのでなんとなく買うのが気が引ける。それにささっと試写会の応募ハガキを書いてでかけたいなーと思います。

 今日はまず歯医者さん。十時半に予約しておいたのになんだかすごく混んでて(急患もあったみたい)結局治療がはじまったのはほぼ十一時だったような・・・・・・。しかし今日で終わりです。夏から行ってたからなあ、長かったです。お世話になりました。

 文房具屋&ドラッグストアに寄ってから鍼灸に。
 今回ビビッときたのは胃のツボでした。あいやー。でも軽くなったような気がする。

 ついでに髪も切りに行きました。
 コンビニでOne More Kissを買いました。ああでてるんだな・・・・・・と思っただけだったんだけど、なんとかなつかしの小野弥夢『DIVA』続編!? が載っていると見て。たしかに読んだことのない部分です。後編だったけどねー。

 飛行機が空いてるといいな。そしたらバレンタインもののメモします。混んでたら・・・・・・スペイン語でメモとかね。
 バレンタインものはちょこちょこ掲示板に載せてみようと思います。こちらは旅行記です。
 
 では、また明日。



2005年02月08日(火)
バスでパリをまわる本買った、楽しみ!

 今日は久しぶりの雨。肌寒かったです。
 今回の仕事はすこしゆっくりめに出勤なので母親につきあって銀行に行きました(面倒くさがりなので)。問題なく終わって別れ、ヤングユーを買って電車に。

 明日は出張の準備で出勤はしないし、そのまま休暇に入ってしまうので、じきに職場を移ってしまう同僚(たまにしか会わないけど非常に尊敬すべき大先輩)おふたりにごあいさつして、最後のおみやげを買ってまあまあ早めに帰宅しました。

 うーん、一応揃ったんじゃないかなー。飛行機にはこれだな、と思っている去年買ったカーゴパンツも出してきたし、ひさびさのスカートに合わせるセーター類も決めた。留守宅に残す書類も作ったし。
 ただ、ほんとうの荷造りは明日です。歯医者に行くまえにやってみないとダメかな。

 今回はノートパソコン、デジカメ、携帯電話を持っていきます。仕事で行くのでもあるし。そのケーブル類がなかなか馬鹿にならない。ついでにパソコンと電話は最近買ったから最低限の取説も持っていくかなーと思います。

 最初に外国生活をしたころにはもちろんインターネットなんかなくて(いや、学術的には試みはごく一部ではじまってただろうけど)、日本のニュースは三越に行って新聞の衛星版(しかもスペインでは発行されてないからもっと遅れてる)を読むとか、たまに電話したときに話をきくくらいだったなあ。新年に電話をもらったときに
「紅白歌合戦はどっちが勝った?」
とかね。
 それを思うと心理的距離はほんとうに縮まったなあと思います。でも飛行機の所要時間はそれほど違わないのであります。

 明日はすこし掃除もして、のんびり過ごせたらいいな。たぶんまたばたばたすると思うので、もちろん単なる願望ですが。  



2005年02月07日(月)
パズルは揃ったか

 季節仕事(?)も四日目に入ってだんだん周囲でも風邪引きが増えてきました。わたしは青汁のおかげか鍼灸のおかげかわかりませんがだるーんとしてはいるけど体調はそんなに悪くないです。眠いだけかな。さぞかし飛行機のなかではよく寝れるだろうと思います。
 
 今朝は起きたらかなり寒くてびっくりしました。で重装備ででかけたら、帰りの電車内とかデパートでは気持ち悪くなるほど暑くて困りました。極端なコートです。

 朝、でかける前にサイトめぐりをしたらu田さんの絵日記においろけ猫耳ちゃんが! ああ〜セクシーです。色仕掛けです。そしてk〇しゃんも更新していて嬉しかった、きっとあの鉄格子にはすごい電流とかいやらしい念とかが通っていて、束縛は逃れてもあそこをくぐって脱走はだめなんだよ。

 それからびっくりしたこと。
 家人が
「わあっ」と声をあげ、「すごく濡れてる!」と騒いでいます。ちーが、ちーがと言うのでまさか床におしっこしちゃったとか? と思ったのですがそうじゃなくて、下半身ずぶぬれになってそこから滴る水が床を濡らしていたのでした。昨日は風呂場の窓から脱走できたから今日も・・・・・・と思ってでも果たせず(今日はちゃんとしまってた)、うろうろしてるあいだに風呂桶に落ちかけたとか? 
「ぎゃっ」
 どころかぴいもひゃあも言わないので、万一のことがあってもわからないよ! と怖くなりました。そういえば我輩(は猫である)も最後には溺死だったな南無阿弥陀仏。
 押し入れに隠れようとするのをとらまえてタオルで拭いてやりましたが、せっかくだからケータイで記念写真を撮りました。そしてmしゃんに
”見ないで・・・・・・ちーの濡れた下半身”
写真として送りつけてみました。
 
 昨日のmしゃんの絵日記ネタがぐるんぐるんしています。といっても他愛ないもので、
”べつに妊娠するものでもないし一夜の代価にすんなり緋の眼を手に入れられるならと割りきってまひあのおやびんさんの夜伽をしたりする陛下、そんなオトコマエな恋人を持って泣きぬれる(嘘)レオリオ”
なんですが、最初はちょっかいかけてやるつもりだけで変装? とかして陛下と一度したらもう夢中になってしまいまひあとか殺してまわる某×団の長とか考えていました。でもそしたら誰よりもレオリオさんが危ないのだった。

 ジャンプ(ハンター、如実にマシな絵になってるよ)と樹なつみ『デーモン聖典』5巻(ヒロインの女の子たちの顔があまりにもいいかげんなのはどうかと思うよ・・・・・・)を買いました。
 あとは旅行用の買い物。家電量販店でケータイとパソコン接続用のUSBケーブル、ノートパソコンで使うマウス。デパートではちょっとはだが乾きぎみなのでヒアルロン酸、このあいだ買ったスカート用のタイツ、おみやげのチョコレートそれから夕食の買い出しをして帰宅しました。

 拍手押してくださってるかたたち、ありがとうございます。
 バレンタインネタはやっぱりスペインで書くことになりそうです。ノートパソコンにもホームページ作成用ソフト入ってるけどあれをメインマシンにする予定はないので、たぶんこの日記に載せるかと思います。



2005年02月06日(日)
ばったんよろり

 だんだん焦ってきました。
 疲れがたまっていたので遅く起きたし昼寝もしてしまったのですが、どうしようもなくなって午後二時半くらいからずっと仕事を中心にがんばってます。とりあえず出発前に終わっておくべきことはほとんどできたような・・・・・・気が。そうだといいんですが。一応、あっちに行っても連絡がつくようにアドレス帳などをコピーしたりウェブメールにアップしたりも。

 夕方になってようやくスーツケースを出しました。そろそろあやしくなってきた感じ。でっかい筋とかついてるし、この旅行でお役御免かもしれません。とりあえずおみやげ関係をささっとつっこみました。本格的荷造りは明日以降になりそうです。とにかく買うものとしては友人のダンナ用のチョコレート、あと別にお菓子ふたつくらいかな。
 ノートパソコン用マウスとケータイを使ってのモバイル接続用ケーブルはどうするか、思案のしどころです。前者は買ってしまいそうな気がする。
 パソコンといえばアナログモデム接続もトライしてみました。とりあえずうちからは成功、モデムは正常よかった。スペインでの設定もしてみました。パリに持っていくかは未定ですが一応パリのローミングプロバイダ一覧も保存&印刷してみました。

 朝見た『題名のない音楽会』も、夜の『N響アワー』もモーツァルト特集でした。N響のほうは阪神淡路大震災十年に際して開かれたコンサートからです。『題名のない音楽会』では音楽セラピーに効果抜群というモーツァルトの曲ベスト20、というのでした。ついでに夜の芸術劇場では『フィガロの結婚』抜粋版もやるし、モーツァルトデイだったのだなあ。
 昨日見れなかったカウントダウン番組の再放送を途中から流しておきました。一位はトラジハイジの『ファンタスティポ』、やっぱり好きだなーと思ったのですが理由の一端がわかったよ! それは踊りのときに拳をまるめてなんとなく「はにゃーん」的なポーズをするからなのです! 猫手です! 

 猫といえば猫耳。mしゃんに夜グレて「疲れました〜」と電話し猫耳の首尾を聞きました。まだ具現化はされていないそうですが、その日は近いんじゃないでしょうか。
 それよりも今日の絵日記では淡々とした男一匹クルタさんと男泣きのレオ兄がかわいかったです。

 そんなこんなで妄想の時間はそんなになかった・・・・・・はああ、わたしにはパリがある。と、ボギー@カサブランカの台詞をもじって言ってみます。
 メールもちょっとたまってます、明日すこしはお返しできるんじゃないかなーと思います。すみません。
 拍手メッセージ&拍手ありがとうございます。気をつけて行ってきます。
 



2005年02月05日(土)
嬉しかったこと。

 珍しく土曜日だけど出勤。早く出る必要はなかったのですが、それだけに通勤電車のなかは行楽客でいっぱいという感じでした。
 昨日の疲れがたまっていたのか解放されたころにはかなり疲れていて、もうすこしだけスペイン行きの買い物をしなきゃならないんだけどターミナル駅で降りる気になれずにふつうに帰宅。夕食後はとにかく一時間ほど寝ました。
 こんなときに来訪して拍手を押してくださったり、メールくださったりすると余計に嬉しいです。ありがとうございます。

 うちに来てしかも日記を読んでくださるかたとどのくらいご来訪のかたが重なっているかはわかりませんが、ご本人の了承を得て書きます。
 リンク2(絵サイト)になるhりさんのサイト、更新が途切れてしばらく経つのですが気になってときどきのぞいていました。今日見てみたら絵日記が削除されてて、久しぶりに連絡をとってみよう・・・・・・と思ったところお話できました。
 とにかく多忙だったそうです。ハンターが好き、という気持ちはかわらないそうなので、もうすこし、ゆったり構えてサイトが更新される日を待っていましょう!

 わたしは明日は休みですが、とにかくスーツケースをひっぱりだして荷物を詰めてみます。それから、でかける前にやっとくべき仕事をやらねばなりませぬ。新ノートを念のためにアナログモデムでネット接続、もやってみようかな。



2005年02月04日(金)
21巻とゲバラ

 いつもと違う場所で仕事。
 行きしなにハンターの21巻を買いました。おおー、やっと表紙が内容と見合ったものに。そして内容は
「キルアたん・・・・・・!」
でした。描きおろされた(よね?)vsシュートから始まり、おのれの無力を知ってゴンと離れる決意をした涙、そして念能力を封じられたゴンを守るためにキメラアントと戦い覚醒。
 
 思ったより早めに終わったので念のために持って行ってた映画の前売り券を使うことにしました。恵比寿ガーデンシネマで上映中の『モーターサイクルダイアリーズ』です。

 時間に余裕があるので恵比寿で買い物しました。まずは駅ビルでおみやげをひとつゲット。それから書店で安永知澄『やさしいからだ』2巻(オムニバスだっていうから1読んでなくてもいいかと思って。そこはオーライだったけど、悪くはないけどまあ、1巻は探さなくてもいいかな)、帰りの電車で読もうかな? とゲバラに敬意を表してじつはそれほど関係ないけど増田義郎『インカ帝国』を買いました。

 恵比寿三越でジャパンショップ的なものを発見! しかもバーゲンも開催されていたのでここでいろいろ買い込みました。京都国立博物館のミュージアムグッズであるフォルダとか。あとはなるべく間近にデパートの食品売り場に行けばいいな。よかった。

『モーターサイクルダイアリーズ』はアルゼンチン生まれでキューバ革命の英雄となったエルネスト=”チェ”=ゲバラが、医学生だった22〜23歳のとき友人で科学者のアルベルトと一緒にアルベルトの愛(単)車ポデローサ号で南アメリカ大陸大周遊旅行に出る話です。
 ロバート・レッドフォードが制作総指揮の”アメリカ映画”だからなあと思っていたら、全編スペイン語(と、先住民のことばがちょっと)で嬉しかった。しかもその土地土地の特徴ある言い回しなどもちゃんと使っているようでした。

 まずは映像が美しいです。そして若いふたりが旅先で出会うさまざまなひとびとの顔、いろんな顔つき、ラスト近くに白黒の記録写真のようにして回想される顔がとても印象的。なかでもチリのアタカマ砂漠で出会った夫婦−地上げ屋に土地を奪われ、共産主義者だからと警察にも追われて、転々としながら仕事を探している、アタカマには鉱山での仕事を求めて来た−の顔です。

 監督は”キャストは全部南米出身の俳優で固めること”という条件を出したそうですが、唯一の例外が主役を演じるガエル・ガルシア=ベルナル。メキシコ人です。先日見た旧作(2001年)『ブエノスアイレスの夜』は妙に肉感的なくちびるが目立つ線の細いかわいこちゃん的印象だったのですが、この話ではあまさを残しつつも魅力的な人間であり男性になっていました。

 上映前の宣伝ではこのガエルが主演するアルモドバルの新作『バッド・エデュケーション』のトレイラーもはじめて見れて嬉しかった。スペインでは去年の春公開なんだもん。

 というわけで遅めに帰宅し、明日に備えて寝ました。



2005年02月03日(木)
鬼は外、福は内。

 昨日のカナちゃんの首輪が口に見えてびっくりした! という拍手メッセージをいただいて見直しました。おおー、巨大なベロに見えたかな・・・・・・? 首輪にひっかけてある迷子札入りのポシェットがその赤いものの正体であります。
 ほかにもパチパチ押してくださったかた(がた)、ありがとうございましたv
 メールや拍手解析(といっても個人情報は出てこなくて、何時に何回押されたとかメッセージの内容がわかるというものです)のページはさっそく新パソコンにもブックマークしてあります。

 今日は午前中詰めて仕事をして、それからエステと鍼灸に行きました。ついでにスペイン行きのおみやげを求めてデパートにも。デパートの地下食料品売り場ですごい行列ができてると思ったら節分の”恵方巻き”を求める列でした。

”恵方巻き”を知ったのは1990年だったかな、静岡出身で神戸在住の友人から聞きました。その後たしかアライ様の『×−ペケ』でもネタにされていた気がします(nやまさんちのイナバ、どこかで見たどこかで見た〜と思っていたらあれか〜)。そのうちここ南関東でも京樽なんかで見かけるようになり、今ではデパート地下とかコンビニにもあるようですね。近くのファミリーマートではレジの女性が巫女さん装束で売ってました。

 帰宅して疲れ切ってたので夕食後すこし横になって、それからこっそり豆まきをしました。十時半くらいだったし。開けた全面窓からちーが脱走しないように脱衣場に閉じこめ、カナちゃんは腕にしっかり抱き上げ(ここで凶暴度? がわかる)、クロゾは・・・・・・あれ? あ、終わるころにようよう二階からおりてきたんだっけか。のんびり屋なのです。

 去年は途中ですこし心配なこととかあったけど全体としては悪い年じゃなかったと思います。今年もまずは健康、それからほかのいろいろな楽しいことがあるといいな。そんな気持ちでこっそり投げました。

 昨日〜今日のトリビア。というか心に残ったこと?
1)ジョン・ウェインという名前の有名な殺人犯が数人いるという。合衆国出身のひとから聞いた話。どうしてだろう? と聞いたら、こどもにそういう名前(特定の人物を誰でもがすぐに思ってしまうような、そっくり同じ名前)をつけるような親と生育環境が関係あるのではないかと言っていました。調べたら、ひとりは『FBI心理分析官』にもとりあげられていたジョン・ウェイン・ゲイシーでした。少年三十人以上を殺した会社社長。

2)出先でガイドブック片手に思案している女性ふたりを見かけました。しかもわりと大きいスーツケースをひいています。どちらへと聞いたら、ハングル文字で書かれたガイドブックでした。韓国のひと。固有名詞だけは日本語でも書かれていました。教会や公園に行きたいとのことで、道としては単純だけど石畳をスーツケースずっと転がすのはなあ・・・・・・と思いながら教えてあげました。

3)よく言われることだけど、女性のほうが痛みには耐性があるみたい。というのは今日担当してくれた鍼灸師の先生の話。鍼治療を受けに来るのは七〜八割が女性で、男性はほんとうにもうほかのやりかたではどうしようもないほどに痛むとかじゃないと来ない傾向があるとか。鍼とお灸ではどっちが効きますかと聞いたところ、やっぱり直接ツボに働きかけることができるので鍼のほうでしょう。ということでした。足はほぼいいけど腰に不安があるし来週は長時間のフライトがあるので出発前にもう一度行くことに。

4)買った本は『かってに改蔵』25巻(巻末にBLファンアートハガキが掲載されているのだがそのカップリングの攻め役の砂丹くんをまだ本編で見てない! 25にもでてなかったー)、大竹サラ『地球道草アンダンテ』。そして、yちゃんから昨日借りた『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』をすこしずつ読んでます。今、上巻の半分くらい。



2005年02月02日(水)
パソコンが届きました。

 さっそく拍手してくださったかたがた、コメントを入れてくださったかたがた、ありがとうございます。反応があるとやっぱり嬉しいです。”クロロ様“と書かれているとよけいどっきりします。

 さてこの日記は新しいパソコンで書いています。軽い! です。でも勝手にB5ノートサイズと思い込んでいたので開けてみてあれ? と思いました。機内持ち込み用のバッグに入らないかとあせりました。一度縦に入れてから寝かせればいいとわかって一安心。
 当然ながらワープロソフトはワードです。しかもローマ字入力。ここがなかなかストレスフルな感じ。大学四年から愛用している親指シフトを三週間で忘れ去るとは思わないけど。

 今日は午後いっぱい会議でした。その前に歯医者、なんとかスペイン出発前日に治療完了となりそうです。昼食時間&料金を節約するため吉野家に入りました。持ち帰りしたことは何回かあるけどカウンターで食べるのは初めてかも。メニューのトップには豚丼があるんだけど注文で
「並」
とか言うとやっぱり牛焼肉丼なんですね。お店のひとはちゃんと確認してたけど。aちょーかんさんごめん、すき家が近くになかったの。

 V社の3G携帯、店内だと一本しかアンテナがたたない! 全部で四本あるんだけどターミナル駅のホームで見てすら三本です。でも一本でも通話は問題ないから不思議。
 
 浮いた時間でデパートに寄りました。バレンタイン特設売り場がオープンしてて、去年買ってみておいしかったテオブロマのチョコを買いました。やっぱりオレンジピールが好きだな。

 会議は手際が悪くてだらだら。急いで帰宅するとパソコンが届いていました。
 買った本は獣木野生(もと伸たまき)PALM 27巻(とうとうカーターの妹ジョイ登場!)、佐藤亜紀『天使』。

 ディスプレイは見やすいしキーもいい感じだけど疲れたー。マウスがないのと(買えばいいけど)ローマ字入力のせいね。
 セットアップなどはうまくいったと思うけどデジカメのインストールで苦労しました。付属CD-ROMはどこにいったのだ・・・。

 そんなわけでようやくアップしたカナちゃんのでか顔写真です。







2005年02月01日(火)
無事に届きますように

 今朝は肩が寒くて目が覚めました。クロゾが横に寝てふとんを圧迫していたのでした。堪忍え〜。しかたなく起きてヒソクラの続きをやりました。
 というわけで更新です。
・イマエゴにお蔵だし続く。昨年三月に出したたびげいにん本に載せた小説です。俳優さんクロクラカップル。拍手画像も変えました。
・アンケート回答者さま限定クリスマスコーナーにヒソクラ。というかヒソカのポエムなのかしら。結局書いているうちに
「このせりふを使いたい」
と思っていた当のせりふがはじきだされてしまいました。うーむー。

 お心遣いいただいたかたありがとうございました、パソコンは今日発送で明日到着予定だそうです。箱が壊れてるから安くなってるものなのですが、内容は無事だといいな。九十九年(?)に買ったノートパソコンは最初の一台がどうしてもネットにつなげず、メーカーに何度も何度も問い合わせて結局うちまで製品チェックに来て最終的には初期不良で交換。だったのであります、今回そんなことになったら見切り発車(持っていかない)しかないじゃんというのが怖いところです。

 突然予定があいたので某所における文字書きさんチャットに参加させていただきました。ほとんどのかたとはじめましてで、最初は心臓バクバクものでしたが楽しくお話できました。また機会があったら。
 プロット(うーん、お話の設計図みたいなもの)を立てるか? という質問がありみなさんのお話を聞きましたがいろいろですね。わたしは日記でもよく書いてますけど書きはじめるまでの助走が長いと思います。もちろんクロロ妄想だだ漏れ一人称だったらそのかぎりじゃなくて、これは同じような表現が続いたとしてもそのひと(ここではクロロ)の話しかたの癖みたいなものだからという許容ができると思います。でも自分で好んで書く三人称ものは違うから。

 mしゃんはあいかわらず猫耳のようです。

・・・・・・・
(目覚めるとなにかが違う。はっきりとは言えないがなにかが。もちろん、目のまえでほほえんでいる男もここに”いるべきではない”者なのだが)
「わたしになにをした」
「かわいいね、よく似合うよv」
視線のさきに、はっとする。頭が重い。
「きさま・・・・・・!」
「猫耳v」男はうっとりと笑った。「だってきみ意地っ張りで、感じてても隠そうとするんだもん。よくしてあげたいのに。でもこの耳がぷるるんとかぴくんとかしてこれからは教えてくれるからねv」
・・・・・・・

 わたしに考えつく猫耳なんてこんなものです。ええんか? これでええんかいmしゃん?