Fly Me To The Moon

Fly Me To The Moon MIDI

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眠る月  2004年02月29日(日)


少しの間、日記をお休みします。
今まで読んでくださった方ありがとうございました(_ _*)

昨日の日記を最後に静かにお休みしようと思っていましたが
4年に一度しかないこの日付にもう一枚ページを埋めます。



最後にもう一度・・・・


今まで読んでくださった方、いつも読んでくださった方に感謝しています。


ichiko。


桜の咲く頃か緑が雨に濡れる頃に戻ります・・・・





春の夜話  2004年02月28日(土)


週末の夜のコンサート。
少し洒落た大人になってみました。


ステージの上のその人はジャズを30年歌いつづける人。


ライトに照らされ自分の歴史を語る光り輝く遠い存在は
ふだんは見ることのない美しい別人でした。


彼女は60年代の歌、Superstar をジャズ風に歌います。
それからスタンダードも数曲。


ときに、ジョークを言いながら


「彼がいなくなるなんてこれっぽちも気づかなかった。

わたしはなんて無神経でお馬鹿さんだったんだろう」と


プライベートな部分を隠しもせず
別れの歌 INSENSATEZ を感傷的に歌う人。


わたしがジャズを聴くのをやめたときの曲もこれ。
いわくつきの曲。


そしてアンコールの最後はやっぱりあの歌です。


Fly Me To The Moon。


重ねた想いと時がよみがえりわたしには十分すぎる夜でした。



この夜、新たに好きになった曲は
開演前のざわついたホールに静かに流れていた曲。


満たされた穏やかな気分になるこの曲。
いつか原曲を買いにいこうとおもいます。


Overjoyed。 


Overjoyed, I've been buiding my castle of love・・・


この曲知ってますか? 
わたしは知りませんでした・・・・






舌の上にバラの残り香。  2004年02月27日(金)


花びらのお茶をのむ。
舌の上にバラの残り香。


十分飽きてきたコーヒーの代替の薬草茶。
だから今朝はティーカップにバラの蕾とはちみつ。


先月から肉食をやめて
にわかベジタリアン。


まだ完全にそうなったわけじゃないから
まだカラダが欲する食べ物がいろいろあって
嗜好と思考のジレンマに陥る。


例えて言うなら
欲望を理性で語る詭弁家のような自分をみる思い。


おまけに草食動物なのに群れることができない
もち肉食動物じゃないから単独でいられない


そんな所在のないあやふやな感じ・・・も否めない。



それに最近食傷気味。


それでも生活をシンプルに戻す。





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!


ただそれだけ・・・・・



わたしは条件反射で微笑み返す  2004年02月26日(木)


青山。クレヨンハウスのオーガニックレストラン。
店内は子供づれの母親たちや
安全な食事システムに気を使う女性客たち。


男性客はボディメンテのモデル風の
外人の男たちがちらほらいて


奥の方の席はベビーカー持込の外人ママグループが
ひときわ華やかに陣取っていた。


ここは素材の使い方に無理があるし
全体的にお料理の味が薄いけど
肉類を食べれないわたしにはありがたいお店。


れんこんとひじきの炒め物、大根とサトイモの煮物、
じゃがいもの揚げ物・・・・どれも味気ないかんじ・・・。
お味噌汁がすこぶる薄い・・・ので飲めない。


近くに座った明らかにボディメンテナンスしている男が
慣れた感じでお箸で玄米ごはんを食べはじめた。


カラダにフィットしたブラックのセーターが
そのボディの美しさを際立たせている。


彼がセカンドプレイトに席を立ったときの
ローウェストのジーンズから露出した肌と
その引き締まったウェストは
どこから見ても遜色なくうつくしかった。


食事がおわり
窓際からガラス越しに見えるオーガニック野菜を眺めていると
レジの男がいらっしゃいませと店内から叫ぶ。


店に入ってきた黒髪のゴージャスな男と目が合った。


以前友人が黒髪の男はセクシーだと言ったのを思い出して
なるほどね、とこんなときに納得する。


ふと足元に何か触るのでテーブルの下を見ると
ブーツを履いたわたしの足元にその男が這いつくばっている・・・


・・・?!





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!



ゴージャスな男が這いつくばる姿はうつくしい。
その彼が床に這いつくばる姿を見て慌てて両足を横にどけた。
彼は顔をあげ日本語でスミマセン、と言いながら微笑む。


その瞳の色はツンドラ地方の寒さを思わせる灰色。
ブラックのセーターにブラックヘア。
それらの黒に覆われたグレーの瞳はクールだ。


わたしは条件反射で微笑み返す。
グレーアイの彼はそのままわたしの左隣の席に座った。
な・・・・・るほどね・・・・・・


気があいそうだったけど
わたしは席を立って外に出てしまった。
見上げた空はベイビーブルー。


彼の瞳が灰色じゃなくこの空色だったら
最後にもう一度
その空色の瞳に自分を写してみたかった・・・



A Slice Of Life & A Slice Of Beat  2004年02月19日(木)


ぼんやりと白い。薄白い今朝の空。


目覚めても頭がすっきりしない。
コーヒーをいれたいけど禁止中なので
代わりいれたものは


コーヒーのガラスサーバーに薬草茶を。
カフェインアディクトなのにとキレそうになる・・・


お肉類を食べない生活にも慣れてきたけど
朝の薬草茶には慣れそうにない。


8ビートに馴染んできたけど
4ビートに馴染めない。そんな感じ。



歌の先生はもっと口を大きく開けて、と言う。
喉の奥の軟口蓋まで覗かれ言われる。
もっと大きく開けなさいと。


そんなに大きく口をあける習慣がないからハズカシイ・・・


でも捨てきれない自分を切り捨てると
いろんな自分がやってきて





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!



もっと内側を透明に、もっと奥を深く
もっと大きく開けて、と。


そんなに深く刻むような
自己表現の習慣がないからムズカシイ・・・






妻子ある人を好きになると・・・  2004年02月17日(火)


女が妻子ある男に対してとる態度はいろいろある・・・


a) 他人の夫だから深く関わらないよう意識するタイプ
b) あえて略奪を計画するタイプ
c) そして結婚していてもかまわず
心とカラダの成り行きに流れをまかせるタイプ



同じようにモラルの点からみると
一番上等なのは a) だけどそこには
道徳性とか倫理的なものはあっても愛はない。


やはり、誰かを好きなら
倫理性が欠如してなきゃいけないと思う。


でも、一番上等な a) 以外を選択して 





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!



、、、が One Set でついてくるらしい。



誰かを好きなら道徳性は欠如していなきゃいけない  2004年02月16日(月)


自分の内側を覗かれたような





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!


図星です・・・・未来さん(*^^)



そうなのかもしれないと納得してしまいました。
わたしがWEB日記に恋とか愛とかについて書くのは
失くしてしまった恋愛感情を、最後にもう一度・・・
再建したいからなんでしょう。


結婚したらもう恋とか愛とかドキドキするような事は
終止符をうったつもりで過ごしていましたが
でもそうじゃなかったみたいです・・・。


独身時代には感じなかったことで
わたしが結婚してときどき感じることは


男が既婚している女に対してとる態度はいろいろあるということ。



a) 他人の妻だから深く関わらないよう意識するタイプ
b) あえて火遊びを期待するタイプ
c) そして結婚していてもかまわず心とカラダの成り行きに
流れをまかせるタイプ



モラルの点からみると、一番上等なのは a) だろうけど
そこに介在する道徳性とか倫理的というのは愛がない。


誰かを好きなら
道徳性は欠如していなきゃいけないと思う・・・
この考え方過激ですか?




Sweet Sweet Fantasy Baby 恋してないけど恋してる  2004年02月15日(日)


・・・・恋してないけど恋してる。




Valentain Day でしたね・・・
日本は女性からしか告白しないようですが
アメリカはどちらからでもいいので

男性から女性に
女性から男性に

そして
男性から男性にも
女性から女性にもプレゼントしているようです。


エンピツのステキな女性から・・・
ヴァレンタインメールいただいてしまいました(*^^)
一番うれしいメッセージかもしれません。


わたしですか?
夫はチョコすきじゃないので今年は準備してませんでした。


けれども、年をとって嗜好が変わってきてるとかで
外出ついでに彼が自分で買ってきたのです(∂_∂)


以前THEOBROMAのカカオチョコを渡したら
苦い・・・といって食べてくれず
ロッテチョコとか明治チョコがいいと
言われた記憶があります。
男は小さい頃から食べなれた味のチョコでイイのでしょうか?



きょう彼が自分の好みで買ってきたチョコは





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!


相当、嗜好が変わってきてるようです。
だってそのお店のものはすべてが甘すぎるほど甘いんです。


体質改善中のわたしはスウィーツ禁止ですが
一緒に食べ(以下省略・・・・・


ps.

VDだからスタンダードのジャズI Thought About You を思い出し更新しました。
地味な曲なのであまり知られてないかも・・・



道徳には愛がない  2004年02月10日(火)


モラル違反は悪いことじゃない。
だって、モラルには愛がないから・・・。



でもこのモラル違反の件は
隠しておく必要もまた、隠しておけるとも思えないので
夫に言ってみた。



「ねぇ、山岡さんが電話してきて

台湾一緒に行かないかって・・・」


どういう返事が返って来たきたかとういうと


「・・・・・・。 それって・・・・。」


「それってさぁ・・・?」


それってまずいでしょ、と言われることを予想していたけど






↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!



え!? な、なんか心配するところ間違ってないだろうか?


何気に会話をつづけながらも、夫もモラルないんだったっけ?
それとも、疑う必要まったくなしかな?とおもったり・・・・・・


会話の流れから、夫の心配事にわたしも付き合ってみる。



「だよね・・・・? 昼間は山岡さん仕事だろうし

ひとりで安心してできることって台湾エステぐらい?」




とか、わけのわからないわたしの返事で会話中断・・・・。



というか、男同士ってこんな場合どうなの?
相手が知り合いとか同僚なら妻が一緒に行動しても
以外に、その、いわゆる信頼しあっていて安心なのかな?



そう言えば・・・
週末に音楽変換ソフトについて甘美な哀愁を漂わせている男
聞いていてちょっと彼の教え方が厳しかったので
最後につい口から次の言葉がでてしまった。


「彼教えてくれたけど、教え方が厳しい・・・」



チャットで教えてもらっていたので
彼はわたしの言葉を聞かずにすんだけど
横でそのやり取りを見ていた夫は
わたしの言葉を聞き逃さなかった。



「それはないんじゃないの!? いまのはひどいよ。」



ちょっといまのはないよ、と本気でわたしに対して怒りをぶつけてきた。


彼の口調が冷たいのは夫もよく知っているから
それはいつもどおりで仕方のないことで
それよりやり方を教えてもらって
事は済んだんだからそれでいいじゃないか、と言う。


夫のあまりの怒りように猛省するわたし・・・



「そうだよね。教えてもらっておきながら

今のはちょっと思いやりがない言葉だよね。

・・・・すいません。」




思うに・・・・
男同士ってのはお互いを思う気持ちが女より強い気がする。


彼らの間にどんな女が介在していようが
そんなことはどうでもよくなってしまう。


そんな強い、なんというか
お互いを重んじる気持ちが存在してる気がする。


ゲイでなくてもホモでなくても相手を好きというか
ひとりの男として認めているというのか
尊敬まではしてないと思うけど
お互いが譲り合いの気持ちを持ってるような・・・



例えば女性の場合
自分の彼が他の女性とお話したりとか
メールのやりとりしたりとか
お食事とか飲みにいったら嫌でしょ?


相手の女性を好きになれないよね?
その女性をけなしはするけど認めてあげないでしょ?
まして自分から彼を譲らないよね?!


それが男はお互いを認めてあげてる気がする・・・



彼らとかかわっていて感じるのは


わたしの存在なんて


彼らが個々に生きていくうえでの


あれば楽しい
けれども無くても生きていけるといった


そんなおもちゃのような存在なのかもしれないなぁ・・・






彼にはモラルがない、と再認識した日  2004年02月06日(金)


「一緒に行きませんか?」


そう誘われてわたしが(呆然)と書いた理由は
彼にはモラルがない、ということを再認識したからだ。


結婚している女友だちを旅行に・・・いえ、出張先に
同行しないかと誘わないでしょ・・・普通は?
いくら台湾が日本に近いったってさ・・・


まぁ、いいんだけどね・・・


昔からそうだけど
このベンチャーな人たちはこぞってモラルがない。
恋愛もそうだけど仕事のやり方もね。
莫大な融資金額をどうやって集めたかというのも想像がつく。


敢えてポジティブに表現するなら
一般常識がないからこそ、新しい事を新しい土地で
始めることができたんでしょう・・・


この彼と部署が同じだった頃に ランチを一緒にしたことがある。
帰り際に メイクチェックにわたしが車のサイドミラーを覗くと



「おまえ、鏡なんて見なくていいよ。」


そう言われたわたしは、理由が分からず聞き返した。






↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!



え? どういうこと? 
結婚したらもうメイク直しとかするなってこと?


問い詰めると、どうもそうらしい。
この彼は、結婚後は女は化粧しなくてもいいと
本気で思ったりする人でもある。


ついでに言うと、スカートもはくな、だそうだ。


つまり、、、家の外で色気を出すな、ということらしい。



保守的〜。というか封建的〜。



誰かに属したからって
いきなり女の部分を捨てる必要ないと思うんだけど?


女じゃなくなるったって・・・いまさら男になれないし!
トランスジェンダーに突入?!


あゝ・・・彼はわかってないよね。
人の性自認意識は
生きているかぎり捨てられないってこと・・・





男友だちからのメール California  2004年02月05日(木)


カリフォルニアに移住した男友だちからメールが届いていた。



「今度電話するよ。お昼ならいるの?」



お昼頃はいます、と返信してすぐにリビングの電話が鳴った。
メールをくれたその彼からだ。行動がすばやい・・・






↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!


というお誘いの電話だった・・・(呆然)
1時間ほど会社のことやよく行く出張先の食べ物の話をしてくれた。


屋台の「買い食い」が楽しいらしい。買い食いいいなぁ〜
わたしも行って買い食いしたいけど、いまベジタリアンだし
・・・時期が悪すぎる。


いつも思うのはアメリカの友人からの電話って
時間気にせず長時間話してるんだけど
理由はアメリカから日本に電話しても 10円/分だそうで
日本国内の遠距離間で話すよりお安いらしい・・・。




彼の元上司でもありわたしの元上司でもある有識者が
部下を引き連れ起こした会社。


彼らは他のベンチャー企業が
ドミノ倒しのように倒産し失敗していく中で
いまだに資金を調達しながらがんばっている。



「会社はもう、もう勝手に潰せないんだ・・・。」



電話口の向こうで彼が言う。


融資合計額は40億円を超え66億円までいってしまい
会社はもはや自分たちではコントロールできないところまできているとか。


融資額が40億円を超えると倒産させることができない
そんなルールのようなものが存在するという。


ここまで巻き込まれちゃうと融資した人たちも
簡単には倒産させないでしょうね・・・利益を得るまでは。



「米国本社からも数人引き抜いたよ。今は社員60人だよ。」



意気込んで言う彼は昔のままで相変わらず失速していない。
当初は6人から始まった会社だったのに・・・


成功したらヨットを手に入れわたしを乗せると言ってくれた
男友だち
もこの仲間の中にいる。


日本で起業したけど特許申請の問題等でアメリカに移住した彼ら。


当初は日本政府も相当な融資をしていたのに
結局、不便な日本のシステムのせいで
優秀な頭脳はアメリカへ流れてしまったのだ。


彼らが会社を辞めるとき無謀な人たちと思ったわたし。
それでも半年ほどだけど
呆れながらも昔の仲間たちの手伝いをしたわたし。


彼らが日本を脱出するとき
日本で培ったものを一切捨ててゼロから
未来のわからないものに向かっていく彼らを無茶だと呆れた。


でも今は尊敬しています・・・(少しだけねっ)。


でも、ねぇ 『.com』のついた社名は変更したほうがよくない?
もう時代遅れの感が否めないんじゃない?


いろんなことが頭に浮かんだけど質問しないでいた。
だってもうそんな思いついたことがジョークにならないほど
事が大きくなっているから。


「旦那がこっちに出張のとき、いちこもついて来れば?」


「こっちに来ればこの辺なら案内するよ?」



ありがとう、とお礼を言って電話を切る。


西海岸のその辺は Los Gatos という高級住宅地。
そこに住居を構える彼ら。


彼女が日本に帰国する夏に、年に一度だけ会う
高校のときからの友人も結婚してそこに住んでいる。


たぶん行けば楽しいに違いない、行きさえすれば・・・・。


でもね、、、わたしにはもう・・・
そんな単純で簡単なことが非常にムズカシイのよね・・・



どんなカラダになっちゃうの?  2004年02月04日(水)


先月からベジタリアンです(*^^)


というと聞こえは良いですが体質改善のため
お肉類、甘いもの、コーヒー、紅茶、
緑茶がご法度になっています。


動物性たんぱく質の摂取を避けてるので
ヨーグルトや生クリームののったケーキも食べれません(泣





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!


で、、、体力落ちて風邪を頻繁にひく始末です。


全身の細胞は3ヶ月で入れ替わるそうです。
どんなカラダになっちゃうのか今からワクワクですが
そうだとしたら 今春には


動物性たんぱく質を断って創られた新しい細胞と
過去の習慣と惰性を捨てて創られた新しい人生が待っていそうです。


でもね、後者はムズカシそうです・・・




何の境界もない究極  2004年02月03日(火)


きのうの夜景は・・・・
今まで見たどんな夜景よりも美しかった。




数多くの色とりどりの電灯を用いたイルミネーションのような
ストラトスファイアタワーから見下ろすラスベガスのものでもなく


地平線まで敷きつめられた光のアーケードのような
エンパイヤステートビルからみるニューヨークのものでなく


帰宅途中の車窓の左右から見る宝石の街をみるような
日常の暮らしのなかで見つけるサンフランシスコのものでもなく


深海に敷き詰められた光粒の絨毯のような
オアフ島のタンタラスの丘からみえるものでもなく


100万ドルの夜景といわれる香港のものでもなく


湾曲する海岸線に瞬く街の光が
無数に散りばめられた星くずのような
異国情緒豊かな港町の長崎のものでもなく


空を飛ぶ鳥が獲物を射るような目でみるように
ヘリコプターからみる星降る夜の東京のものでもない



午後から降り続いた冷たい雨があがって


雨上がりの都会の空は
吐かれたタバコのけむりのように霞がかかり


漆黒でもなく 真っ白でもなく 灰色でもない
そんな闇色の夜空


新宿方向の夜空には高層ビル群がみえて
点滅する赤い閃光灯をじっと見ていると


吸い込まれそうなほど深い夜の
吸い込まれそうなほど神秘色の闇のなかに
何の境界もない究極があった


吸い込まれそうなほどの速さで
吸い込まれそうなほど純粋に
すべてから解放され
その時に至るまで祈るように指を絡ませた





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