f_の日記
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ふと目が覚めて
そこから眠れないみたいに

悪い夢の続きが
まだそこで終わらないように

何かから逃げて
独りぼっちみたいだ

夏休み森の中で出会った少年は
黄昏とともに遠くで手を振って

僕らは何と
さよならをしてきたんだろう

空の青さに融けていくような日々
まだ世界が続いてるのは

とりもどせないものが
今もそこにあるからだろうか

2007年08月04日(土)



 シッダールタ

清く正しくもないけれど
どこかで誰かが見ているような気がして

たとえば空き缶を拾うんだとか

そんな
儚い美しさ

だれもほめてはくれないけれど

求めることのない自分の心に
何かから少し解き放たれる

犀の角のようにただ独り歩め

故人の言葉を浮かべながら

2007年08月01日(水)
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