f_の日記
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 光あるうちに

そういえば
すてたもんじゃないなんて
乾杯をしたり

ギターを重ねて
うつろいを謳ったり

バラバラに散らばっているパースで
ちぐはぐな地図を描いては

幸せを
もらっていたな

かなでるメロディに
もっと研ぎ澄まされて

明日をむかえていたな

2006年11月27日(月)



 

靴ひもを固く結び直して
リュック背負って

顔あげて
シンプルに

ただ歩く
それがなぜそんなに

困難だったのだろう

2006年11月20日(月)



 一輪

どんなになったって
人は変わらない

何をしても
何処にいても

白い羽が
毟られたとしても

つなぐものが
そこにあるのなら

2006年11月15日(水)



 口笛をそっと

錆びた足場に打ち寄せる黒い波と
心を揺らすような潮の音と

風が運んでくる
遠い記憶と

この海の向こうに
地図にない島を浮かべながら

口笛を
そっとのせてみた

千の風の笹舟に
口笛をそっと

のせてみた

2006年11月13日(月)



 彼らと

今まで
出会ってきた彼らと

さよならも言わず
もう遇うこともないけれど

ふとした瞬間に

感謝することもあるし
笑っちまう時もあって


でも

もう二度とかえらない
もう二度と戻らない

そんな流れに眉を顰めながら

それでも嗤うくらいしかなくて


わかっていたこたえと
たどり着いた小さな部屋と

交錯しながら

ただ嗤うしかなくて


いや

それがとても
幸せなんだ

たぶん思い通りのことは
ひとつも手に入れてはなくて

誰かが羨むような
それも必要ではなくて


それでもそこに
あるんだ

あの時不思議だった
あの顔と

言葉が追いつかない
この場所と


あなたの今は
彼らの今は

今は
どうだろう

その日々の向こうに

2006年11月09日(木)
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