f_の日記
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 止まった時間の中で

諸行無常

諸法無我

ただ今が在ることもまた
類い希なる真実で

どっちも本当だから

どちらかに
片寄ることもなく

そんな
必要もなく

顔をあげ
今をかみしめながら

ぼんやりと光る円い月に

ふと涙が滲む

2005年04月24日(日)



 松竹梅

頬に触れゆく梅の風

ズレた懈怠をとぶらえば

まづしき心も

花と散るらん

2005年04月20日(水)



 

花が散って

枝が露わになる頃は
少し寂しさを感じませんか

芽吹く命への憧憬も
何時か去りゆく追憶へと

梅雨が来て
また緑が深くなって

以前よりずっと
そいつらを愛おしく感じて

眼にうつる全てに
悲しさを認めながら

それでも今僕は
此処でまた

春を感じているのです

2005年04月11日(月)
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