f_の日記
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 満月

仄かな円の中に投影される

過ぎ去りし日々の欠片と

棚引く雲を押し流す風が

頬を伝う雫を渇かして

煩悩にまみれた夜の

覚束ない足許を照らす

2004年09月28日(火)



 階段

戯れか本気なのか
例えばその人が呟く言葉は
反論の覚悟の上で

例えばその
反論を自ら打ち消しつつ
行き場のない言葉たちは

自らの足で
贖罪の階段を昇る

告白で贖いを求める
咎人として

2004年09月27日(月)
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