独白「文字式」

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2004年02月29日(日) 詩的戦隊コミュニケーション5(いか鍋オフ会編その2)

(あらすじ)
一人もんの私は、オフ会という口実で4人の方を誘い出し、憧れのいか鍋の店へと向かうのであった。(一ヶ月ぶりくらいの日記なので、なんだか感覚がつかめない)

少し遅刻したこともあり、ややテンション動揺気味の私。お店に一歩足を踏み入れた時、
その店のムードに、おもわずたじろいでしまったのである。では、どういう雰囲気であったか。店の中はザ・居酒屋ってなたたずまいで、カウンターには、いかにも地元で常連という雰囲気のオジサマが一人酒を楽しんでおられる。しかもそんなオジサマが3人くらいいる。あきらかに余所者感がぬぐえない我々5人。

事前に予約してあったので、予約席に通されたのだが、これがまた狭いのである。おそらく4人席なのであろう。席にすわってみると、なんだか微妙に脂臭い。大丈夫なのか、散○の達人、という気持ちで一杯の私。しかも、席がトイレに近いことが、嫌な記憶をフラッシュバックさせたのである。

(以下、フラッシュバックした記憶)
昔、○歩の達人に乗っていた「おでんのおいしい居酒屋」というところにいったのだが、席に座ってみると、トイレ臭い。もっと言えば、芳香剤の匂いで無く、排泄物臭い。どうもトイレに近い席に通されたのである。とはいえ、普通いくらトイレに近い席でも、そんな匂いはしないであろう。疑問に思ってトイレに行ってみると、なんと、便器の水がほとんど流れないのである。そのことをお店の人に伝えても、「前からずっとそうなんです」といった答えが返ってくる。あんまり腹が立ったので、食事を早々に切り上げ、レジでのお会計の際に「飲食店として衛生的にもおかしいのではないか」といったクレームを、よそのお客様にも聞こえるように、ちょっと大き目の声で伝えて帰ったのだ。
(以上、フラッシュバックおわり)

さて、フラッシュバックが長くなりすぎたが、不安でドキドキの私。会話が進む中、このムードを払拭してくれたのは、白いボトルの焼酎に加えて、白くピカピカに輝くいかなのであった。2人前だというのに、じつに立派な量の野菜といかたち。白菜、豆腐、いかを投入して煮込むほど数分。甘辛いだしで煮込まれたいかの歯ごたえと甘みの見事なこと。そして、しっかりと煮込まれた白菜や豆腐にも、その素材そのものの甘みに加えて、いかの濃厚な旨みが染みこんで、実に幸せな味がする。実はこの旨みの秘密、甘辛いだしに溶かしているいかのわたにあるのであった。最後に入れるきしめんにも、この濃密な味が染みこんで美味い。

この、実に美味な鍋が来てから、俄然5人の会話がもりあがったのである。

で、どんな話をしていたかというと、比較的オトナの集まりであったため、仕事の話を聞いたり、家族の話を聞いたり、とネットではなかなか垣間見られないプライベートな面について良く話した。それにしても、5者5様、会話のスタイルが違うのが、また楽しかった。あくまで私の感じた範囲で、どんな感じで場が展開されたか記載する。

某氏が話をぐいっと引っ張っていき、その流れに乗る某氏。その流れの中で某氏がオトナの話題を提示されたかと思うと、某氏がスパイスの効いた切り口を提示されたりする。それを聞いていると、ひょんなところで話題をふられる某氏。

5人が5人、自分の個性を発揮していくと、結構会話のバランスが良いのである。皆が異なった経験を積んできているから、いろいろと話も聞けて勉強になった。さらに、みな詩という共通項を持っているため、宴会の終盤には詩の話も飛び出し、皆で今持っている詩集の回し読みをしたりしたのである。ちなみに、5人中3人が詩集を持っていたので、立派な詩好きの集まりといってもよかろう。(ちなみに私は不携帯)

こうして5人で5時に集まったいか鍋オフ会は、10時近くまで賑やかに行われたのである。ああ、面白かった。ほんとに人には恵まれるなあ、と実感。
(おわり)


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