独白「文字式」

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2004年01月23日(金) あの日の熱を思い出せ(いか鍋オフ会編その1)

最近、忙しい。
寒くて忙しい。いや忙しくて寒いといっても良かろう。その上、風呂場の電球を買い忘れて、暗い。
そんなときは、あの鍋のぬくもりを思い出すのである。

あれは昨年の11月のこと。食品詩倶楽部へのアップデートを契機に、また、オフ会をしたいなあ、とあれこれ考えつつ思いついたのが「いか鍋」であった。この「いか鍋」というのは、千住にある某飲み屋さんの人気メニューで、新鮮なぷりぷりのいかと白菜、豆腐を、いかのわたを溶いた甘くて濃い出汁で煮込んだものである。二年前に散○の達人でその写真を見かけていらい、いつかは食べたいとあこがれ続けていたのである。(我ながら食べ物についてはしつこい。)

鍋、なので少人数で囲むのがいいかなあ、と思い、こそっと告知したり、こそっとナンパをしたりして、集まったのは、汐見さん・相馬さん・たもつさん・春野さん・私(アイウエオ順)の5人。このメンバーで鍋を囲むことが出来るだなんて、ネットを続けて良かったよ、と一人悦に入る私なのであった。

さて、当日である。集合時間は5時だったので、ちょっと早めに出て散歩をした。あんだけ楽しみにしていたのに、実は集合時間前までは、ちょっとお腹の調子が悪かったのである。(駅のホームで牛乳500ml一気飲みが失敗だった。)不安を抱えつつ日暮里観光を行う私。途中、よさげな商店街を散歩したり、猫のファッションショーという微妙なものを眺めながら、胃の回復を待っていざ千住へ。

ところが、微妙に遅刻である。

残り4人の中には初対面の組み合わせの方もいらっしゃるのであり、皆さまのお顔を存じ上げている私めが、本来ならきっちりと15分前くらいにはいなくてはいけなかったのにも関わらず、私がついたころは、みなさんすっかりスタンバイの状態。失礼だよな、わし。

そんな動揺を自分の中に抱えながら、お店まで歩き出す。ひそかに緊張しやすいので、今日はどういう飲み会になるかなあ、とドキドキしながら、お店に入る。

そして、お店に入った瞬間、動揺はピークに達するのであった。
(続く)


2004年01月18日(日) 航海記について

こんばんは。お元気でしょうか。
最近いささか仕事が忙しくてくさくさしています。
残業して、会社の飲み会に備えたりして。
で、あんまり腹が立ったんで、ついサイゼリアで飲んでしまって、書きかけの詩「航海記」を書き上げたのだ。

そもそも、航海記ってタイトルでなにか書きたいなあ、とは、ずっと思ってたのだ。私の好きなマンドリン曲に「高丘親王航海記」という曲があって、それをモチーフにしたかったのである。

そもそも「高丘親王航海記」は澁澤龍彦の小説のタイトルで、坂野先生というマンドリンの作曲家が、その小説を題材を曲にしたものなのだ。で、その小説のモチーフは何なのかなあ、と思って読んでみると、輪廻転生がテーマなのでは、って思うのである。人は何度でも人になって、何度でもかなわない夢をかなえようとするのだなあ、と。で、私も、何度でも夢をかなえたい、と思って、今回の詩を書きました。

僕が倒れても、僕の足が違う僕になって、夢に向かって走るのです。

で、マンドリン曲の「高丘親王航海記」も、アレグロで提示されたテーマが、激しい嵐を表現している音階を経て、コーダで復活しているのであり、まさに輪廻を象徴しているのである。そんなことを思いながら涙ぐんだりして。(ほんと、最近涙もろくなって、森進一を聞いても泣いてしまう)

ってなわけで、航海記を楽しんでもらうと幸い。

それにしても、仕事でむしゃくしゃしていたのに、詩を書き上げたら、すごいすっきりしたんですが・・・・。


2004年01月02日(金) 大奥と紅白と北陽と

新年のご挨拶申し上げます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、すっかりと新しい年を迎えたわけなのだが、もう正月から朝寝・朝酒・朝湯の小原庄助さんのような生活を行っている。
これもひとえに、大晦日から見続けているテレビの影響だろう。
で、なにを見ていたのかをつらつらと書く。

まず、大晦日、大掃除をしながら釘付けになったのが、
「大奥」の総集編。
なんとなくチャンネルを回していたら、安達由美の妙な方言が聞こえてきたので、しばらく流しっぱなしにしていたのだが、そのうちに、なんと安達由美が演じていたのは、皇女和宮の役ではないか、ってことに気づいたのだ。

まさに「維新の蔭に」の世界である。

なお、この「維新の蔭に」というのは、鈴木静一作曲のマンドリンオーケストラの曲であり、皇女和宮をモチーフにした曲なのだ。卒演の時に弾いたのだが、サビの3+3+2のリズムが耳に残り、かつ日本的なメロディの上に、妙に切なくて高揚感のある音の重なりがはまる名曲である。

そんなこともあって、がぜん興味がわいてきたため、ついじっくりと見てしまい、掃除が手につかなかったのである。(しかも結構、面白かった。良く出来たメロドラマだったと思う。)

てっきり、江戸幕府最盛期の大奥のごたごたを描いた、うっとうしいドラマだと思ってリアルタイムでは見てなかったのだが、舞台は幕末だと知っていたら見たなあ。

さて「大奥」も見終わり、若手のお笑い番組などを見つつ、買い物を済ませて紅白に備える。実は2003年の紅白は楽しみにしていたのだが、実に良い紅白だったと思う。どれくらい良かったのかと言うと、ビールを飲みながら紅白を見て、目頭が熱くなるほどの良さであった。175Rで熱くなり、ZONEにじんときて、森進一の曲に聞きほれて・・・・。

特筆すべきは、大トリが槇原敬之の曲だった、ということではないだろうか。歌の内容よりも、その事実そのものに「ナンバーワンよりオンリーワン」だなあ、ということを感じるのである。

上記のごとく、熱く涙で過ごした大晦日だったのだが、年が明けて一転、お笑い番組ばかりを見ていたのだ。オンエアバトルの再放送から見ていたので、いろいろなネタを見れて良かったのだが、北陽のコントを24時間で3回見て、しかもどのネタもすべて同じだった、ということだけは付記しておきたい。(面白かったけどね、北陽。)

まっきーしかり、お笑いしかり、04年は一芸の時代がくるのではないだろうか、ということを実感した年明けであった。


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