独白「文字式」

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2003年07月28日(月) 余分なところで理屈っぽい(ポエケット編その2)

(前回までのあらすじ)
せっかくのポエケット出場のきっかけを頂戴した、というのに、特別企画等、なにも準備せずに、名刺だけ作って当日になってしまったのであった。

と、あらすじを書いておきながらぜんぜん違う話から始めるが、最近日記を書くペースがちょっと早くなっているのは、「エンピツ」(今、私が利用している日記スペース)のサービスの一つである「エンピツリスト」の影響が大きい。で、なぜ、「エンピツリスト」が面白いのか、というと、このサービスを利用することで、リンク元の簡易アクセス分析(←どこから、この日記にたどりついたかがわかるようになる、ということ)が出来るようになったからである。

大体は、当ホームページのメニューから来てくださっているのだが、時々、ヤフーやグーで、全然違うことを調べようとキーワードを打ち込んでいて、この日記にたどり着く方もいらっしゃることがわかり、それがとても興味深い。(たとえば、「たま マンドリン」ってキーワードを打ち込んで、この日記にたどり着いた方がいらっしゃったりする。私も、このキーワードで、いろんなサイトを歩き回ったので、なんか妙に共感を覚える。)

まさにインターネットの世界も「袖すりあうも他生の縁」なんだなあ、と思ったりする。

どんな方が(って具体的にどなた、って探索とかは決してしませんのでご安心ください。)、そして何人の方が見ていただいているのか、ってのがわかると、なんだか日記をもうちっと書こうかな、って気にもなるのであり、ポエケットのような詩の即売会イベントも、まさに具体的に自分の作品に触れている人を間近に見られるため、妙に力が入るのである。

と、ここで強引にポエケットを話題にだしつつ、補注なのだが、上記のような議論をすると、「結局詩を書く行為よりも、数が大事なんだな」とか「そんなに誰が来るかが気になるとは、寂しがりめ」等のつっこみが来ることが予想される。もちろん、「文字式」のスタンスは、自分が書きたい、自分が書くべきものを書いていこう、とするものであり、作品の内容やプロセスに重きが置かれる。しかし、そういう理念を掲げつつも、いろんな人に見てもらえれば嬉しいし、時には寂しくてカウンターの数字を気にしちゃう夜があってもいいでないの、と思うのだ。自分だけの個性を大事にしつつも、誰からにも親しんでもらいたい、と思う矛盾が面白いのではないのだろうか。

ああ、話が限りなくずれた。最後に、ちょっとだけでもポエケット話をする。ポエケット前日、パソコンを入れるためのかばんを買う。今、パソコンは私の唯一の固定資産といってもいいものであるため、壊れてしまっては大変である。ノートパソコンを使いはじめて約8ヶ月、このポエケットが初めてのパソコンの散歩だったのである。

(つづく)


2003年07月24日(木) 大江戸回顧録(ポエケット編その1)

今日の夕飯は鰻であった。ぱちぱち。まさに土用の丑の日に鰻なので、なかなか粋である。江戸っ子である。
で、江戸っ子といえば、先日、江戸東京博物館にて行われた「東京ポエケット」というイベントに参加してきたので、そのことについて記載したい。

そもそも「東京ポエケット」とは、詩集(等)の即売を通じて、交流を図ろうとするイベントである。今回、私が何をしにいったのか、というと、沼谷さんから、「今回のポエケット内に、ネット詩および詩のサイトを取り扱うブースがあるので参加しませんか」という話を頂戴したのを受け、マイパソコンを持参して、会場で当ホームページ「文字式」をアピールをしにいったのである。

ポエケット参加を決め、まず私が行ったのは、「名刺」の作成であった。いつもイベントのたんびに、口頭にて「こんにちは、文字式のりっとです」と自己紹介をしているのだが、ついハンドルネームが恥ずかしくて、語尾がもにょもにょとしてしまい自己アピールに欠ける。また、せっかくなので、自分のホームページを宣伝したいのだが、口頭では、なかなかホームページアドレスは伝えにくい。で、今回、多くの人に触れ合ってもスムーズに自己紹介が出来るよう、名刺の導入を決めたのである。

厚紙に印刷をして、名刺を手作りしよう、とも考えたのだが、そもそもプリンターをもっていないため、印刷をこっそり会社でする、といったようなそうとう手間のかかることをしないといけない。うっかり会社の人にみつかって、独立の為に名刺を作っている、と思われても厄介だ。そこで、名刺を印刷してくれる所探しからはじめたのだが、実にインターネットは便利で、ヤフー検索一発でオンラインで名刺作成ができる所を見つけられたので、そこに発注をすることにした。

その印刷屋さんには、いくつものデザインの雛形があり、必要事項と希望デザインをメール送付すれば、あっというまに名刺案が出来上がってくる。
今、ちょいと印刷物関係の仕事をしていて、赤の濃度があーだこーだ、文字のポイントが14だの15だのと、いろいろ時間をかけてやり取りをしているので、そのスピードは新鮮であった。(それにしても印刷屋さんは、無数のお客さんに対して、細かく印刷物の仕上がりをフォローしてくれているので、大変な仕事だなあ、としみじみ思う。)

さて、名刺が出来上がり、肝心の展示物である。が、そもそも今回は売り物を作らない予定であったため、正直、「ポエケットのために特別企画を!」って盛り上がりが自分の中に沸き起こらなかった。そこで、なんの工夫もせず、まさにパソコン1台持っていって、単身会場に乗り込んでいったのである。
(つづく)


2003年07月20日(日) プリン雑感

お昼にぶどうを食べつつこんにちは、である。
なお、下書きをしていた時は2・3日前で、平日にもかかわらず、夜中にビールを飲みつつこんばんは、であった。
なぜ、こんな夜中(1時30分)に元気だったのか、というと、それまで寝ていたからなのだ。生活改善が必要なのだなあ、と思う。

ちなみに、おつまみは「チーズビット」(あえて伏字をつかわず)であった。物心ついたころから食べているお菓子なのだが、どうやら期間限定商品で、秋冬は「チーズビット」の棚が「おさつスナック」に変わってしまうらしいのだ。チーズとおさつ・・・。あまりの味の変化に、ちょっとショックである。そもそも、スナック菓子にそんな季節変動は必要なのだろうか?めんつゆとは世界観が違うと思うのだが。1「チーズビット」ファンとしては寂しい限りである。

そんな瑣末な食品へのこだわりをみせつつ、話を変えるのだが、私のHP(コンテンツはほとんど詩)に、「食品詩倶楽部」という企画コンテンツがあり、その中で食品にまつわる詩を募集、アップデートしているのだが、先日、テーマ「プリン」の詩をアップしたのでその報告をする。

そもそも「食品詩倶楽部」とは、なかなか詩にしにくい(と勝手に私が決め付けているが)「食品」の言葉を、あえて詩にすることで遊んでみよう、という企画である。募集の際はテーマと締切を決めており、この夏は「プリン」の詩を募集したのだ。

食品を詩にすることの面白さは、「イメージの種の豊富さ」なのだと思う。食品そのものの「匂い」「味」「手触り」(例:握り寿司をつかんだときのネタのしっとり感とシャリの崩れそうなあやうさ)といった直接的な感覚に加え、生活・人生に密着しているため、喜怒哀楽といった感情面からもアプローチできるであろう。(「おふくろの味」なんて、まさに人生に密接しているよな)

で、おかげさまで、いろいろなプリンを頂戴することが出来た。それぞれの切り口があって、なかなか読み応えあるアンソロジーになっていると思う。どういった切り口があるかは、ぜひホームページをごらんいただくとして、私自身がどういう切り口を採用したかを記載する。

私がプリン詩を書こうとして、まず最初に考えた切り口は、「プリン」→「固まる」→「かなしい」という発想であった。甘さ、とか、やわらかさ、とかがどうも自分ではしっくり来なかったため、味覚以外の切り口を、と考えたときに、工程に目をつけよう、と考え、「プリンは無理やり固められてかなしいなあ」という発想を思いついたのである。それに「プリン」→「黄色い」→「月・星」というイメージを追加して、一度作品を書いたのだが、どうも、出来上がりが浅かったのだ。そこで、もう一ひねりを、と考えたときに、「固まる」(くっつく、結ばれる)→「かなしい」だけではなく、「うれしい固まり」もあるではないか、と思いついたのである。で、そのイメージも盛り込んで、今回の作品になったのである。(出来の如何はごらんいただきたい)

かなしくてうれしい。こうした矛盾や複層的な構造を詩にしていきたいなあ、と思う。


2003年07月13日(日) 話は続く、されど驚かず(いまさらながらのオフ会レポ編その3)

(前回までのあらすじ)
オフ会にあつまった3人が3人とも甘党であることがわかり、無事あんみつ屋にたどり着く。あんことクリームの滑らかさに、口まで滑らかになっていくのであった。

あんみつ屋での会話は盛り上がっていたのだが、店内が大分混んでいたため、店を後にした。実はこの後も何をするかを全然考えていなかったのだが、話が盛り上がっていたため、後はなりゆきでなんとかなるであろう、と考えていた。お店をでて、なんとはなしに駅とは反対の方向に歩き出す。目的地は特に無かったので、途中見つけた「フレッシュネ○バーガー」でお茶をすることにした。

コーヒー片手にまたまた話に興ずる3人。ここまで話をすると、なんとなく「会話力学(会話パターン)」がうまれていくものである。で、春野さん・hdさん・私の3人にどういうパターンがあったかというと、Q&Aを春野さんと私(会話量はだいたい7:3くらいか)を繰り広げていながらも、突然(何の脈絡もなしに)静かに話を聞いているhdさんにネタを振り、また新しい話に突入していく、ってな感じだったと思う。(すまない、hdさん。)

それにしても、よく話す3人であった。身の上話(水槽の話や住まいの話等)・詩の話(校正の話や朗読会の感想等)・その他もろもろと、はじめてお会いする趣味が共通する人たちだけに、確かに話題は豊富になるのだが、会話の中身そのものというよりは、そこにまつわっているゼラチン質みたいなものが快適だったから話が続いたのではないだろうか。(私だけの思い込みだったらヤだな)

このゼラチン質の快適さに、私もなかなか人様にはお見せしない「毒性」(←皮肉屋・悪口好き等)をお二方には披露したような気がする。(見た目はふんわかして、気が弱そうなので、どうも毒を吐かないように見られる傾向にあるのだが・・・・。ちなみに、「毒」の裏かわは「理想家」なんだ、という自己弁明もつける)そういった意味ではなかなか自己開示が出来た会合であった。

さて、コーヒーも飲み干し、すっかり夜になったため、夕飯を食べに行くことにした。お店は「さ○らい」という洋食屋にした。(ここも抜群においしい店なのである。)混んでいたため席が開くまでアメ横をぶらぶらした。途中、甘栗やお菓子の安売りがあったため、つい購入する。大量のレーズンはhdさんに持って帰ってもらった。3回くらい輪廻転生するか、パン屋にでもならなければ消費できないほどのレーズン量だったと記憶している。

「さく○い」に入れたのは夜8時であった。ハヤシライスがおいしかったような気がする。ここでもおしゃべりを繰り広げ、デザートまで食べて解散となったのであった。(チーズケーキが人数分なかったのが残念)集合が14時で解散が22時30分、実に楽しい連休のフィナーレであった。

今、「食品詩倶楽部」ではプリン詩を募集していて、いよいよ7月14日の23時ころにアップデートしようか、と考えているのだが、このテーマは、実はこのオフ会の時に決定したのである。さらに、不定期でやろうとしてた詩の募集を、夏(プリン)、秋(天ぷら)、冬(秘密)と季刊でやろう、さらに、発表した暁には、なんか打ち上げと称して美味しいもんでも食べに行こう!ってなことも、今回のオフ会で話をしていくうちに決まったのである。

最後に、
ああ、楽しかった。
(おわり)


2003年07月09日(水) 白玉がデラックス(いまさらながらのオフ会レポ編その2)

(前回までのあらすじ)
初の文字式オフ会は上野で待ち合わせ。参加者3人無事挨拶を終えるも、当の幹事が次に何すんべ、と途方にくれていたのであった。

と、書いてみたものの、実はアイデアがなにもないわけではなかった。上野って場所を決めたとき、頭の中にあったのは「あんみつ」であった。上野のあんみつといえば「み○し」(←他にもいっぱいあるので伏字)。その「みは○」に3人で行きたいなあ、と思っていたのである。

しかし、初対面からいきなり「あんみつ」。この流れはいささか不自然ではないであろうか。もし、2人が甘いのが苦手であったり、あんこが親のカタキだったりする可能性が無い、とは言い切れない。そんなことが上野駅改札で頭をよぎったので、次何やろうか悩んだのだ。なんとか「あんみつ」にたどり着くべく自然な流れをつくらなくては・・・・。

幸い5月5日はものすごく良い天気だった。そこで、上野公園を散歩することを提案し、同意を得たのである。もちろん上野公園に見物目的物があるわけではない(あっ、西郷さん見忘れた・・・・)。しかし、歩くのが、一番コミュニケーションにはいいだろうし、ピクニック気分で気持ちよかろう、と思ったのだ。

個人的に散歩は好きである。だらだらと歩くのが性にあっているようなのだ。自然あふれるところを歩くのはもちろん、見知らぬ街(とくに錆びれた繁華街)の看板を眺めて歩くだけでも楽しい。しかも身体を動かすから身体にいいし、そのわりには息も切れず、難しい動作も無い。と、実に良いこと尽くめなのだ。

さて、上野公園を練り歩く3人。仕事の話等、自己紹介的な部分も進み、なかなか和やかである。機は熟しつつあった。そして、いささか長い散歩の末飛び出した質問「どこか行くところがあるのですか」という一言をきっかけに、あんみつの提案をしたのである。

「甘いものは大丈夫ですか?」(←私)
「大好きです」(←春野さん、hdさん)
「うっしゃ」(←私の心の声)

3人、仲良く、「○はし」であんみつを食べました。
メニューは「フルーツクリームあんみつ白玉トッピング」でした。
(絵日記調)

あんみつ屋でもずいぶん話が盛り上がり、
たぶん、かなり長居した3人なのであった。
(続く)


2003年07月05日(土) 香ばしさ(いまさらながらのオフ会レポ編その1)

来る7月6日、ポエケットに参加する。と、いっても何を売るわけでもなく、パソコンを持っていってホームページを紹介するだけだが。ノートパソコンを導入して半年。実は外に持っていくのははじめてである。壊さないようにしないと。実はそれが一番のどきどきだったりする。

インターネットをはじめて数年、ネットがらみでぽつぽつと外に出歩いている。チャットのオフ会、詩の朗読、ぽえざる等々。で、大体はだれかに引っ張られて遊んでいるパターンばかりだったのだが、実は、先日、当HP「文字式」主催のオフ会を密やか、かつ、華やかに行っていたのだ。

このオフ会、そもそもの発端は、春野かおりさんへのキリ番記念品の贈呈であった。せっかく欲しいとおっしゃっていただいたので、ぜひ手渡ししたい、と思っていた頃、ちょうど当HP内企画「食品詩倶楽部」の作品募集を行っていたので、それならば「食品詩倶楽部」オフ会をしてみよう、と声がけをしてみたのである。

オフ会開催日は5月5日、ゴールデンウィークの最終日。当日の参加者は春野さん、hdさん、私の3名で、上野の中央改札口で待ち合わせをした。いくらメール等でなじみ、とはいえ、初対面であり、どきどきである。なんだか落ち着かない気持ちとそれに派生する妙にブルーな感覚の中、最初にお会いしたのは、春野さんであった。

春野さんと「はじめまして」等々の挨拶を交わしながら、最初に思ったことは、「このオフ会はうまくいくぞ」という実感であった。そんなに人間観察に長けているわけではない(もっと言ってしまえば人の心の機敏にうとい)私ではあるが、なんとなく人には「匂い」、というものはあるような気がするのだ。近い「匂い」を感じると、初対面でもなんとなくやりやすかったりする。

この「うまくいくぞ」感、続いてやってきたhd君に対しても感じることができたため、「今日はいい休日になりそうだぜ」なんて思っていたのだが、実は一つの大きな課題を胸に抱いていたのである。

それは、「今日のオフ会、なにすんだべ」ということであった。

(続く)


2003年07月01日(火) カウント10,000越えに際して

先ほど自分のホームページを覗いたら、カウンターが10,000を超えていた。嬉しい。「文字式」を開いたのは、2001年1月20日。今日は7月1日なので、894日目にして10,000越えということになる。で、プロジェクトXも見たことだし、せっかくなので今後の方針などを語ってみたい。

まずは「文字式」の経営戦略としては、りっと/上原 深鈴のダブルブランドを通じて、広くアピールをつづけていきたい。具体的には、ネットでは「りっと」で詩の発表をつづけ、紙の世界やオフラインの活動では「上原 深鈴」として遊び、この二つの活動を通じて、ルートである「文字式」活性化を目指すのである。

本音のところを言ってしまえば、はじめっから自らの本名を名乗ってしまえば、簡単で、どこでも****(ご存知の方は、名前を挿入ください)で展開できたのであり、究極的には本名を名乗ってみたい気がする。

以上、式にしてまとめると
(りっと+みりん)= 文字式 → 本名
こういう方針なのだ。

ところで、いままでのホームページ経営を振りかえってみると、特に苦難の道を歩むことなく、遊んできたなあ、という感がある。

チャット「物書き部屋」からはじまり、ぺんてか投稿、ぽえざる、群青投稿、牛乳党、人類救済の会、チャット「詩的実験部屋」、詩を朗読する千葉県民の会、ポエムバー、等々、羅列するだけでもいろんなところでお世話になっている。

で、経営戦略とは別に、うちも、自分の遊び場、だけでなく、皆さんに遊んでいただける場にしたいなあ、とも思うのだ。

ネットで見つけた喜怒哀楽に恩返しをしたい。


りっと |MAILHomePage

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