HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

申し訳なさそうに佇む緑色 - 2007年03月30日(金)

organic stereoとして、ある映画の音楽を担当することになって、
その映画のラストシーンの撮影があるからということで、
先日、撮影現場に行ってきました。
音に対してのなにかしらのインスピレーションを得られたらという思いで。

ロケ地は、六本木ヒルズの屋上。
この先、ヒルズにすら行く機会もほとんどないであろう僕が、
普通にはあまり立ち入ることのできない屋上に行くなんて(笑)。

東京タワーの先端と同じ目線というのが不思議な感覚。
所狭しと並ぶ高層ビル、首都高の大渋滞、微かに響くサイレンの音、
そして、ぽつりぽつりと申し訳なさそうに佇む緑色。
小さなころから東京で暮らしてきた僕ですが、
こうして、東京を客観視したのは初めてかもしれません。

俳優の方々の放たれるオーラにも感銘を受ける。
東京に向かって叫ぶ言葉は、なんだかせつない。

断片的に得た感覚を繋ぎあわせながら、
音のイメージを膨らませていこうと思っています。

映像と音楽の関係性を追求していく、
これは、この先の僕のひとつの大きなテーマ。







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まるで音楽みたいな - 2007年03月28日(水)

今日の朝、スタジオに向かう途中、
ぽかぽかした陽気とどこまでも澄みわたる青空があまりに美しくて、
この瞬間に溶け込む音楽を、と思って、
ipodの中を探してみたのですが、
どうもぴんとくるものが思い当たらない。

その時、ふっと気づいたのでした。
このぽかぽかした陽気と澄んだ青空の美しさが、
まるで音楽みたいだなぁ、と。

今の季節、僕のギターからは、沢山のメロディーが生まれてくる。


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6畳間からどこまでも - 2007年03月25日(日)

だいぶご無沙汰voiceになってしまいましたが、
その間、僕は、部屋にある無数の機材や机や収納家具など、
すべてのものを部屋の外に出して、部屋の再構築をしていました。
僕の部屋の再構築といってもぴんとこないので、
一応、僕のスタジオの再構築ということで。

空っぽの部屋に、スタンドに置いたモニタースピーカーだけを配置して、
ミキサーとipodを用意して、スピーカーの位置決め。
スピーカーを置く位置で出音はがらっと変わります。
低域から高域までフラットにモニタリングでき、位相感の良い場所に配置。
モニタースピーカーは、ミックス作業においての命綱のような存在で、
その善し悪しが、作品の仕上がりにそのまま直結してしまいます。

録音といえば、マイクやプリアンプといったものに意識がいきがちですが、
マイクの音やプリアンプの音の、善し悪しを判断するには、
何よりもまず、精度の高いモニターセッティングが必要であるということ。
これは、中学生から宅録を始めて、今年で宅録10年目を迎える僕が、
身にしみて実感してきたことです。

スピーカーの位置決めの他、電源についても改善。
壁に埋め込まれているコンセントは、通常、家庭用のものですが、
そのコンセントを取り外し、ホスピタルグレードのコンセントに交換。
恐る恐る秋葉原を探索して、やっと見つけたコンセント。
電源なんかで、本当に変化はあるのかと疑問もあるかもですが、
これがこれが、びっくりするほど、音の解像度があがって、感動。

こういった、地道な作業を繰り返して、やっと新しいスタジオの完成。
6畳間ほどの小さな空間ですが、ここから、
どこまでも広がる音を生み出していけたらと思っています。





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こどもの記憶 - 2007年03月09日(金)

かれこれ2週間ほど、37度くらいの微熱が続いていて、
いい加減にうんざりしている今日この頃。
その間には、ライヴが2本あったりと、だいぶ慌ただしい日が続いていたので、
一段落した今、とりあえず、ゆっくり寝ていようと、夕方まで布団の中。
37度くらいの微熱って、動こうと思えば、動ける状態で、
それで、寝てしまうのは、なんとももどかしい気分ですが、
そんなことでは、いつまでたっても治らないので、我慢して安静に。


夜に、きのしたが家にやってくる。
幼稚園で働いている彼は、来週の卒園式で、ドラムを使った催し物をするので、
その時に使用する、音のデータを制作&プログラミングを組むお手伝い。
音のデータとは、きのしたの声で、
「卒園おめでとう〜」「今までありがとう〜」
「小学生になっても沢山お友達つくろうね〜」
というような言葉を録音して、そのままだと、生々しいので、
音を加工して、それらのフレーズがドラムと合わさって、発音されるしくみ。

こういうのって、こどもたちは、きっと、本当に喜ぶだろうなぁ、
なんて思いながら、一緒に作業をしていました。

僕は、幼稚園の卒園式の時のことを今でもよく覚えています。
以前のvoice(2004年03月06日)で、そのエピソードに触れているのですが、
あの頃の記憶は、20年近く過ぎた今でも、鮮明に覚えているどころか、
さらに、その時に与えてもらった感覚の大切さの意味が、
今になって、ますます深まってきているように思います。

がんばってね、きのした先生。




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おじいさんの教訓 - 2007年03月05日(月)

今日は、今ひとつ、調子がよろしくなく、
(大学が休みでも月曜日はやはり月曜日なのでしょうか?)
そんな憂鬱な気分を紛らわすがごとく、
どこか電車に乗って、出かけようと、家を出ました。

自転車で最寄りの駅まで行ったのですが、嵐のごとく、凄まじい強風。
またまた、ちょっとだけブルーになる。
駅の自転車置き場では、ほとんどの自転車がなぎ倒されている。
その風景を見ながら、管理人のおじいさんはあきらめ半分の表情で、
ゆっくりと、僕に話しかける。
「立て直しても、またすぐ倒されちゃうんだよ。だから、こういう時は、
 このままにしておいた方が、自転車が壊れなくてすむんだよ。ははは」

あー、確かにそうですよね。
そののんびりとしたおじいさんの口調にどっぷりと浸かってしまった僕は、
電車で出かけるのをやめにして、駅前のドトールでカフェラテをのんびり飲んで、
そのまま家へと戻ったのでした。
そして、こころはだいぶ穏やかに。

調子が今ひとつの時は、無理しないで、そのままでいいのです。
自転車置き場のおじいさんが僕に与えてくれた教訓でした。
ありがとう、おじいさん。



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そっと背中を押されながら - 2007年03月03日(土)

white patternリリース後1本目の、
代々木ザーザズーでのライヴ、沢山の方が観に来て下さって、
本当にどうもありがとうございました。

演奏中、お客さまの後ろ側の物販コーナーの壁に貼っていた、
white patternの虫眼鏡の大きなポスターが目に入った、その瞬間、
ステージ上の自分が、「支えられている」、感覚があり、
いつも以上に、想いを込めて、演奏することができました。

”white pattern”
今のeuphoriaを存分に表現することのできた大切な作品。
すてきなことに、その作品を作り上げることの出来た自信が、
ライヴに対する想いをさらに確かなものにしてくれているようです。

演奏後、いつも以上にたくさんの方がアンケートを書いて下さり、
ほんとうにうれしかったです。ありがとうございます。
euphoria official websiteのBBSにも、
ライヴや新しいCDのご感想を、ひとことでもいただけたら、
とてもとてもうれしいです〜。

明日も、朝からスタジオ練習。
”white pattern”にそっと背中を押されながら、
さらにさらに、euphoriaは前進していきたいと思っています。


あ、そうそう、
ちょっと日が近いのですが、3/7に新宿MARZでライヴがあります。
素敵なバンドが多く出演する見応えあるイベントで、
チケットも1500円と、いつもより、お手頃。
もしも、ご都合よろしければ、ぜひぜひ。
詳細は、GIG INFOページをご覧下さい〜。









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気を引き締めて - 2007年03月01日(木)

今週は、アルバム"white pattern"の発売、そして、その翌日の、
50分のロングステージを予定したライヴがあったりと、
いつになく、気を引き締めて、日々を過ごしています。

気を引き締めるといっても、そのままだと、
どこまでも引き締めてしまうような人なので(笑)、
その意識をある程度フラットにするために、
とりあえず、気分転換も含め、ギターとうたの練習に集中して、
日々を過ごしています。

それなのに、風邪をひいてしまうという、どうしようもない人なのですが(笑)、
この大切な時に、そんなことを気にかけてはいられません。
がんばります。

明日、もし、お出かけになる機会があって、
そして、ふらふらとCD屋さんに立ち寄るタイミングがございましたら、
よかったら、"white pattern"を手にとっていただけたらうれしいです。
それから、土曜日、もしお時間あれば、ぜひぜひ、
貴重なロングステージの代々木ザーザズーに足を運んでいただけたら、
とてもうれしいです〜。





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